2006/04/23
17:06
ai aiさんのプロフィール
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レス(発言)

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08/07/25 13:30
返信する  -    2 : 薫  
はじめまして。
今まさに人生の岐路に立っている高校生です。
将来何になりたいかも不明。
習い事もダラダラ続け、やりたくもないレッスンに通い、
かろうじで成績はふるっているが、他人からはまだまだと言われる毎日。

でも今はそんな事、私の中で苦ではないんじゃないかって思います。
今はそれよりも苦しい・・・地獄のように苦しい
そんな苦を私は知ってしまいました。

想いのはけ口を、ここに定めたいと思いますが、
私自身書く事がまだバラバラなのと、私には文才と言うものが著しく欠けており、
読みにくい事この上ないと思います。
それに私は飽き性ですし、やや病み気味な16歳ですので続ける保証もございません。

でも、ここに私の実際今起きている恋愛模様?的なものを書きたいと思っております。

まだここには一件のレスもないので、まぁご覧になる方は少ないと思いますが、
それでも私は別にいいです・・・と言うか実際問題、
皆様に見せられるようなものでは無いし、私がいかに不甲斐無いのか、
情けない女かわかってしまうものですし。

それでも良いと言って下さる優しい、心の広い方がいらっしゃったらご覧ください。
08/07/27 11:04
返信する  -    3 : 薫  
あの人に再会したのは、丁度夏の盛りで
今日みたいに頭痛がする程の暑い季節だった。


私は高校一年で、中学受験をした時に行っていた馴染みの塾に遊びに行った時だった。
私はその塾の空気が嫌いだった。
夏でも肌寒いくらい冷房がきいており、教室には生徒と先生のやりとりがこだまする。
教室が狭いせいか、その声は大きく聞こえ、私は足を運ぶ度に威圧感を感じた。
あまり規模の大きな塾ではなく、こじんまりとしたフレンドリーな所だと思う。
08/07/29 10:44
返信する  -    4 : 薫  
開きにくい乾いた音をたてるドアを、私はなるべく静かに入った。
無駄な事だとはわかっていたが、半年ぶりの塾に、私は多少の緊張があった。

ドアを開けると正面に先生達の憩う喫煙室らしきものがある。
喫煙室と言っても、のれん一枚で仕切られた一角にすぎない。
そんな喫煙室からひょっこり顔を出したのが、『あの人』だった。

彼の名前は『間山 義晴』通称 『先生』
年は26 二浪の末に名門の大学へ進学
来年の春に卒業する事になっている
私から見たら先生属性の彼だが、私はこの人を愛している。
いや・・・私はもう塾生ではないし、先生ではないのだが、癖でそう呼んでしまう。
それに、この人も私を生徒だと思っているだろうから、あえてこの呼び方を変えなかった。

先生は私の国語の先生で、彼の第一印象はさえない男だった。
小6でもませていた私は、最初このつまらなそうな男を嫌った。
塾でもいろいろな所があるが、私の通っていた塾程、先生を嫌悪する所はないと思う。
私のクラスは、しいて言えば2軍だった。
頭のよろしいお子様とは違い、多少ぐれたお子様だった。

先生もそれを承知の上で来たのか、またそうでなかったのかは定かではなかったが、
それから1年先生と一緒に過ごした。
春に花粉症で目を真っ赤にしながらやった事も、夏バテで激やせした時も、秋の中だるみの時も、そして寒い冬も。

過ごすうちに、先生を好きになった。
まだ恋愛感情じゃないような、どっちともつかないような想いが私を支配した。
先生もきっとそんな私を見てくれて、支えてくれた。

しかし受験を終えた半年後、私は先生を忘れていた。
女子校に入学し、1時間半もかかる長い通学の道のりと、進学校である学校の勉強に追われてそれどころではなかった。
時々思い出しはしたが、深く考える暇もなかった。

ずっと会いに行けなかった。
会わない時間が長くなればなる程足は重くなり、塾の下までは行くのだが、踵を返すばかりだった。

先生のアドレスは知っていた。ケータイの番号も。
でも不安だった。
先生が覚えてくれているのかわからなかったから。

ただ不安だけが、足の重りになった。
08/07/30 10:55
返信する  -    5 : 薫  
それから先生が居ない間に塾に足を運んだ。
塾まで来てドア越しにチラリと中を覗き見る。
先生が居ないのを確認すると、その鈍い音のするドアを開け中に入る。
この日々が長く続き、そんな事を繰り返しては先生を想った。


やがて私はまた一つ年をとった。
十代でその言い方はないと母は言うけれど、年を重ねるという点は皆一緒だと思う。
中3になった私は背も大きくなり、また多少は大人っぽくなったと言われるようになった。
校則が厳しく、学校では髪も染めずピアスの穴も空けず、化粧もせず・・・
とにかく学校ではダサかった。

でも私は元々髪がかなり茶色で、小さい時は金髪のようだった。
鼻の低い外人だとよく言われたらしい。
生憎年をとるごとに父に似てくるようになり、当然鼻の高さも父に似てきた。
決して高くはないが、多少は鼻筋と言うものが通ってきた。
それに学校に行かない休日や、外出する時は化粧もしたし、元々顔立ちも悪くなかったと思う。
それなりにモテたし、告白もされた。性格はともかくとして、外見は両親に似て良かったと思う。

中3で部活を辞めた私は、学校に行っても暇と感じるようになった。
部活は暇潰しのようなもので、決して好きではなかったが、なくなると寂しいものだった。

「薫部活辞めたの!?」
この子は崎野 唯。皆には『ゆん』と呼ばれている
「辞めたの」
「これからが本番だったのにー!」
ゆんは眠たそうな目で私を見た。そんなゆんはバトミントン部で、朝練を終えて教室で着替えていた。
確かに今は中3の7月。二期制の私達の学校は、期末テストも終わり、これからまさに夏休みという時だった。
中高一貫である私達には受験はなく、進級するノリなので高校生活をむかえる事を多少疎ましく思っている程だった。
「夏は暑いのね。」
「当たり前の事言うなー」
ウエアーを脱ぎながら私の顔を見ずにそうつっこんだ。
「ゆんって夏はどうするの?」
私がそう聞くと。
「夏休みは部活。私一応会計だから。」
「会計って何するんでしょ?」
「なんか部費の徴収とか日程組んだりとか、いろいろめんどい。」
「今年はゆんも忙しいんだぁ・・・。」
去年はゆんと遊び呆けた。いつも一緒だった気がする。
「一時間目何?」
ゆんが聞いた。
「生物二時間〜。」
苦虫を噛み潰した様な顔をするゆんに私は
「私はちょっと失礼します。」
と言った。
「何?薫嬢サボり!?」
驚いていた。思ったとうりの反応だった。
私は一度も授業をサボった事はない。ましてや自分から進んで教師に反感を買うような真似は一度もした事がない。
そんな私を珍しく思う者がもう一人居た。
08/08/04 11:40
返信する  -    6 : 薫  
「薫でも授業サボりたい事あんだね。」
ニヒルに笑うその子は、この学年で唯一例外の『問題児』、牧田 未華世。
髪は茶髪に染めており、風貌はまさに不良のごとく。
無口で男っぽく、女子には欠かせないグループに所属しておらず、
まさに彼女はこの学校では変わり者だった。

でも私はそんな未華世が好きだった。
彼女のその真っ直ぐな姿勢と、射抜くような眼差しに憧れた。
私にはない何かを感じて、心が揺さぶられたような気がした。
別にレズとかそんなんじゃないが、この時ばかりは気持ちがわかるような気がした。

「未華世もサボるの?」
私が尋ねると、彼女は猫のように伸びをしながらこう言った。
「興味があるのは授業じゃなくてあんた。」
思わず私は笑ってしまった。
きっと未華世は私に気づいていたんだろう。
周りに接する私と、『本当』の私のギャップに。

行くぞと言わんばかりに視線をこちらに向けた未華世は、ずんずんと歩きだしていた。
そんな未華世の背中を追いながら、私は彼女に同じものを感じた。


何かが始まる気がした。
08/08/10 14:31
返信する  -    7 : 薫  
食堂近くの高台は、未華世しか知らない逃避行にはうってつけの場所だった。
私達中高生が普段利用する食堂はやや地下にあるのだが、
降りていく階段のすぐ脇に非常用の階段があり、隣にある大学の食堂の建物とかなり接近している。
つまり、非常用階段の途中からその建物へ乗り移るのだ。
スカートという事と、多少の危険をかえりみなければ、その先は『自由』そのものだった。

少しくすんだ空は、今の私達の非行を快く思っていない様子だった。
「人類皆平等のこの世の中に、空までもが私を阻むのかしら。」
私は少し理屈っぽく嘆いてみせた。
08/08/15 08:52
返信する  -    8 : 薫  
未華世はフンと鼻を鳴らして、私を見やった。
「別に天気なんて関係しない。」
実際そうだ。
「そんな事だったら、ここの天気はしょっちゅう曇天だ。」
「雨女なのかしら?」
皮肉っぽく彼女に問うた。
「私は晴れ女さ。薫が雨女なんだろ?」
向こうの目は悪戯っぽく光っていた。

私はこの前までこの瞳を誤解していた。
彼女は元々誤解されやすい性質らしい。
孤立した一匹オオカミは、ただ周りを嫌っているものと認識していた。
でも実際未華世は周りをよく見ていた。つまりは観察していたのだ。
それがわかったのはごく最近で、それから彼女への見方が変わった。
08/08/26 11:40
返信する  -    9 : 薫  
私はいつの間にか眠ってしまっていた。
起きると横に未華世はいなかった。
代わりに、どこから持ってきたのだろうかブランケットがかけてあった。
「暑いのはこのせいだったのね。」
未華世の不器用な優しさが私には嬉しかった。

あの人の夢を見た。
先生は今どこにいるんだろうか。
何をしているのだろうか。
私にはわからない。
そんな事あまり考えたりしないのに、なぜ今なんだろう。
忘れたと思っていたのに。
いや・・・忘れようとしていたのに。

その時私は久々に塾に行こうと思った。


塾までの道のりは、不思議と少し前より近く感じた。
早く行きたいと思っていた。
あの軋むドアを開けたら、先生が立っている。そんな気がした。
私は勢いよくドアを開けた。
08/08/26 15:40
返信する  -    10 : 薫  
塾は静かだった。
人の姿はなく、無論先生の姿も見当たらなかった。
休みなのかな?  そう思って一歩踏み出した時だった。

「多賀谷・・・?」
懐かしい声が聞こえた。
正面を見つめると彼が立っていた。
まぎれもなく、それは先生だった。
いつから会っていなかっただろうか。そんな事、今の私の思考が追い付くはずがない。

「先生」
私はその一言で、もっと言いたいはずだった言葉をいくつも呑み込んだ。
先生は私に笑いかけた。
その笑顔を私は馬鹿みたいに見つめていた。

「元気だったか?」
在り来たりなことを聞くのは先生らしかった。
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