鳴かぬなら 信長転生記 181『書籍範奮闘する』
鳴かぬなら信長転生記181『書籍範奮闘する』書籍範だいじょうぶですよ、来た道を帰ればいいだけのことですから(^_^;)生まれてこの方、ひとりでは豊盃の街を出たことのない栞ちゃんを残していくのは心苦しかった。でも、行かなければならない。書籍に書かれたことを補強、確認するためにしか出かけない老生も、距離はともかく早駆けには自信が無い。しかし、自信は無くとも駆けなければならない、三合の河原に!岳陽で湖水越しに舜帝の御陵を拝んでため息をつき、老妻の栞ちゃんにも喜んでもらえた。しかし、岳陽の西、この時期には黄砂で煙っているはずの西の空が青く澄み渡っている。これは、さらに西の方で尋常ではない雨が降り、空中の黄砂が洗い落とされたことを現している。降った雨は長江に流れて岳陽に至り、やがては下流の赤壁に迫る。堅固に作られた...鳴かぬなら信長転生記181『書籍範奮闘する』