「FLESH&BLOOD」の二次小説です。作者様・出版社様は一切関係ありません。海斗が両性具有です、苦手な方はご注意ください。最期に憶えていたのは、紅蓮の炎に包まれた故郷だった。―父様、母様!燃え盛る炎の中で必死に家族を捜している中、何者かに殴られ、気絶した。そこで、記憶は途切れた。「海斗、早くしなさい!」「はい・・」「全く、クズなんだから!」両親を事故で亡くし、東郷海斗は眠い目を擦りながら、“部屋”から出て行った。夏の陽射しが容赦なく彼女の肌を灼いたが、海斗は母屋の中へと入っていった。「遅かったわね、何をしていたの?」「申し訳ありません。」「もういいわ、仕事なさい。」そう言ったのは、海斗の伯母で料亭『五十鈴』の女将・恵子だった。「はい・・」「辛気臭い顔ね。あなたを見ていると苛々するわ!」恵子は海斗にそん...龍の護り人第1話:運命の出会い