月面着陸にはタイムマシンを携えて
星空の歩き方を知っているか、手鏡を持ってくるといい。 それを目元に当てると、君の眼下に広がる宇宙。 あっという間に大気圏を越えて来た、君は今、無重力。 ごちゃりとした社会を抜け出して、地球を越えて、空を飛び越えた。 そして君は今、宇宙を歩きにかかる。 上と下が逆になる、世界は変わる。 私たちが普段見上げているあの星々の輝きは、なにやらすべて過去のものらしい。 そこにタイムマシンが存在している。 私たちは何億光年と離れた所から、想いを届ける配達員。 届け方は人それぞれ、願うこともタイムマシンで届けることもできる。 行きたい星を見付けることができたのなら、そこにすぅーっと吸われる。 過去を飛び越え…