短篇小説「なにがなんだか飛翔体」
隣国から正体不明の飛翔体が発射されたまさにそのとき、前日のフットサルで起きたアクシデントにより負傷体となった翔平は、強くひねった右の足首体が発する激しい痛みのせいで、予定より一時間も早く起床体となった。 だが足首体が石膏体によりすっかり固定体となっていることを思考体に入れれば、今日はいつもよりも早めに木造体の建築体であるところの多面体を出るべきであるとちょうど考えてもいた。 そして鉄道体が所有する建造体から、電気体による駆動体であるキハやらモハやらと楷書体で書き込まれた直方体の移動体へと、すみやかに乗り込んでひとりの乗客体となりたいところだ。 しかし医療体の判断により装着された石膏体のせいで、…