河童、娑婆に戻る。
孔雀の乾いた甲高い声のような威圧は、普段の穏やかな会話とは違ってて、ウムを言わせなかった6月初めの口調。肺の米粒ほどの影の正体はと、ヒマラヤマ花を持ち出して医師。どんぐり眼先生、癌かもしれない迷いを私には漏らさず、呼吸器の先生に、依頼をした・・ヒマラヤの花をチラつかせ、甲高い声で入院させ・・・孤独を敷いた数日・・医師たちが出したのは肺の影は、癌でないと・・・・薬物の副作用での感染症でもないと・・・lgGの数値も正常に・・2週間は投薬を増やすのですが・・行けますよ、ヒマラヤに・・・雪見大福に似た艶顔に、どんぐの眼がつぶらな瞳で輝く・・長かった・・・孤独だった・・自宅での冷やしトマトのぶつ切りに塩かけて・・かぶりつき、うま~~ィ♬医師の見逃さない、影に迷い正体の検査が外れても、明日の足先の向こうに灯りを、見せ...河童、娑婆に戻る。