神無月の巫女×姫神の巫女二次創作小説「召しませ、絶愛!」(十一)
「それで、わたしと千歌音ちゃん以外の皆さん。ずっと、ここに?」「そうね、姫宮の屋敷には客室がありますから。お好きに使ってくださっても」「わあい。それは大賛成です」これに乗じて、万歳をしたのは来栖守妹と、ひみこだった。ひみこはどうやら、この豪邸が気に入ったらしく、もう少しスケッチをしておきたいらしい。しかし、愛しの相棒に視線を投げると、かおんはといえば、縛られた女神について気が気でないようで。一刻も早くに帰りたがっている気配がうかがえるのである。そりゃそうだろう、このやんちゃ女神が次に狙うのは、自分のパートナーに違いないのだから。「お言葉に甘えたいところなのですが、私たち、すでに帰る手立てはあるんです」「…と言いますと」「カップ焼きそばと食い合わせのよくないものを口にしてみればいいらしいのです。それも全員一...神無月の巫女×姫神の巫女二次創作小説「召しませ、絶愛!」(十一)