自作小説・漫画万歳！

ポーラに忘れな草〈6〉 坊ちゃん、泳ぐべからず

「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何？」を、科学的、文学的、ときどき叙情的（？）に解き明かす恋愛論ブログです。

夢幻の旅：第五話

　翌朝、目を覚ましてダイニングへい向うと、良美が作る朝食の匂いが漂ってくる。「おはよう」「おはよう。あなた、新聞取ってきて。いま手が離せないの」　良美に言われ、門のところまで新聞を...

ポーラに忘れな草〈5〉 忍び声の夜

「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何？」を、科学的、文学的、ときどき叙情的（？）に解き明かす恋愛論ブログです。

実るほど首を垂れる稲穂かな #127

４０歳過ぎて転職した時です。同僚たちは年上の私に気を使い、積極的に私に何か教えようとしない空気感を感じていました...

真犯人 #146

出勤した主人から『お弁当持ってくるの忘れた、せっかく作ってくれたのにごめん』と電話がありました...

Bastards Can’t Dance

お前は凡人　俺は破壊者毎日の暮らしに満足して幸せを感じるお前　毎日の生活に疲れて絶望を感じる俺の違いさお前が自分探しの旅をしてるのは　変わらない毎日に飽きてきたからだけど考えてみろ...

ローズマリーの詩〈22〉千里さんのご招待

　連載　 　ローズマリーの詩　 　22　千里さんのご招待破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。聡史は会えば私の体を求め、アフリカの臭いのする精液を私の体にほとばしらせた。子どもができたらどうする？私の問いに聡史から答えはなかった

小さなおにぎり #128

子供が小学生になり半年くらいたったある日の夜、帰宅して玄関を開けたら丸く包まれた紙に...

消えた子ども #134

私は4歳の頃に神隠しに合いました。祖父からよく聞かされた話です。その当時祖父に近くの公園へよく連れて行ってもらいました。

ポーラに忘れな草〈4〉 デュエットを奪った男

「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何？」を、科学的、文学的、ときどき叙情的（？）に解き明かす恋愛論ブログです。

誰の手だったのかな #135

わたしが中学生の頃、霊感の強い友達と休み時間を過ごしていたときの話しです。わたしと向き合って話していた友達が、急に...

中学生時代の不思議な体験 #136

中学生の時、部活の練習試合で少し離れた他校へ自転車で行った帰りの話です。 夕方、練習試合が終わって帰り道...

謎のドア開き #137

私の実家は現在2匹の猫を飼ってますが、数年前に一匹亡くなりました。 実家から離れて暮らしているため...

「オレの愛しい王子様」第12話 首謀者

「無事か、創真」翼は横たわった男にサバイバルナイフを突きつけたまま、ちらりと振り返った。大丈夫だと創真が答えると、安堵したようにほっと息をついていたが、すぐさま表情を引きしめて男のほうに向きなおる。「動くなよ」そう告げて、目出し帽をはぎ取った。やはり見覚えはなかったようだ。急所を攻撃されて憔悴したのかぐったりとしていて生気がなく、鼻と口からは流血し、それが目出し帽でこすれてけっこう悲惨な見た目になっている。翼はボディチェックをして武器類とともに手錠を没収し、それを男にかけた。さらにズボンをふくらはぎまで下ろして簡易的な足枷にする。裾はブーツの中に入っているので簡単には脱げないだろう。一通り拘束を終えると、小さな棒状の鍵を手にして創真のほうにやってきた。いまだ一糸まとわぬ姿のままだが気にする様子もなく、ひそかにド...「オレの愛しい王子様」第12話首謀者

不思議な出会い #138

祖父母の家に行った時の不思議な体験です。 2人の娘を連れて公園に行くと親子が遊んでいました...

予感 #139

深夜勤務のある仕事をしています。夜、出勤するとき、まれに黒い人影が見える事があります...

マンガ・１ページ・『宇宙人の目的』

マンガ・１ページ・『宇宙人の目的』

挑戦隊チャレンジャー・完全版　第二話「謎の戦神現る」 その４ （小説）

紅紅茶郎は挑戦部部員の到着を心待ちにしながら、　コーヒー党副総裁・マンデリーンが一人で切り盛りする露店スタイルのコーヒーショップの様子を陰で見張っていた。　一杯十円のコーヒーではあるが、実際に飲んだ生徒の感想を聞くに、「今まで体験したことのないかぐわしい香りと芳醇な味わい」だそうで、行列が途切れないのも至極当然といった感じである。（厄介だな。コーヒーの安売り自体は悪いことでも何でもないから、もしコ...

友だちよりも彼氏優先 #140

友人と飲みに行く約束をしていましたが、その当時付き合っていた彼氏にスケジュールを優先してしまう癖がありました...

真夜中のラーメン #141

ダイエットをしながらの就活当時、「一週間面接とか頑張ったから、今日だけはいいよね。」と午前0時を回るころ...

アメリカに反省ザルが生息しない訳 / The reason "Hansei monkeys" don't exist in the US

うちの犬とおサルたち。

第12話　首謀者

「無事か、創真」　翼は横たわった男にサバイバルナイフを突きつけたまま、ちらりと振り返った。大丈夫だと創真が答えると、安堵したようにほっと息をついていたが、すぐさま表情を引きしめて男のほうに向きなおる。「動くなよ」　そう告げて、目出し帽をはぎ取った。　やはり見覚えはなかったようだ。急所を攻撃されて憔悴したのかぐったりとしていて生気がなく、鼻と口からは流血し、それが目出し帽でこすれてけっこう悲惨な見た...

ポーラに忘れな草〈3〉 ポール・ミーツ・ポーラ

「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何？」を、科学的、文学的、ときどき叙情的（？）に解き明かす恋愛論ブログです。

夢幻の旅：第四話

　風呂から出た後、スマホはダイニングテーブルの上に置いたままだったし、当然パソコンも使ってない。それに、自分で自分のメールアドレスに空メールを送信する理由などないだろう。　左手に持...

覚えていなくてごめんなさい #142

中学生の時の思い出です。私が音楽室で一人きりで掃除をしていると、一人の男子生徒が近寄ってきました...

食べちゃってごめんなさい #143

一人暮らしを始めたばかりの友人宅での出来事です。とても料理が上手な彼女は私が遊びに行くと「サトイモの白煮」を作ってくれました...

ちょこちょこと #144

嫁がいつも好んで食べるお菓子があり、つねに冷蔵庫にストックがある状態です。わたしは嫁が見ていない隙に...

心当たりあり #145

私が子どものころカラスノエンドウ(ピーピー豆)を集めるのが大好きで学校の帰りに採ってきては...

改札の出口はどこ？ #130

2011年夏、当時私は大阪にいて天王寺のかかりつけの病院に向かっていたときの話...

子どもの不思議な力 #133

YouTube動画画像ストーリー母から聞いた小さい頃の話です。小さな子供の頃は、大人には見えないものが見えるようで、わたしが小さい頃も同様に、よく一人で誰かと喋って遊んでいたようです。ある日、その様子を見ていたところ、何もない空間に向かって

最後の言葉 #131

以前飼っていた猫はあまり甘えるタイプではありませんでした。その猫が老衰と病気で亡くなる日の数時間前...

夢幻の旅：第三話

　二十秒ほどで勢いよくお湯から頭を出し、体が温まったところで風呂を出てダイニングへ向かうと食欲をそそる匂いが漂ってくる。キッチンにある冷蔵庫を開けて缶ビールを一本取り出し、テレビを...

ポーラに忘れな草〈2〉 牛乳瓶に忘れな草

「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何？」を、科学的、文学的、ときどき叙情的（？）に解き明かす恋愛論ブログです。

祖父母の三回忌での出来事 #132

これは私が高校3年生の時の話ですが、祖父母の三回忌がその日にあり親族全員が集まり...

15年ぶりの偶然の再会 #120

幼い頃から、一緒に遊んでいた幼なじみと偶然、近所のスーパーで再会しました。 最後に会って以来、15年の月日が...

猫のお誘い #129

私の散歩コースにとある有名なお寺があります。 昼間、散策しては付近の猫に愛想を振りまくのが...

おばあちゃんのキャラメル #121

私が幼い頃からおばあちゃんの家に行くと、いつもキャラメルが置いてありました...

夢幻の旅：第二話

　帰宅ラッシュの国道から灯りが全くない山道へ入り、細く曲がりくねった峠をひとつ超えて自宅がある街に入る。早く気持ちを切り替えなければならないのに、俺は車を走らせながら初めて蛍と出...

ローズマリーの詩〈21〉 そのハーブは避妊の使者

　連載　 　ローズマリーの詩　 　21　そのハーブは避妊の使者破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。私は、かつてあなたを愛した男、牧原哲司の姪っ子です。「千の丘」の真坂千里に告白した私は、「おじが後悔している」ことを彼女に告げた

ポーラに忘れな草〈1〉 障子の向こうの彼女

「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何？」を、科学的、文学的、ときどき叙情的（？）に解き明かす恋愛論ブログです。