【読書メモ】道尾秀介『カエルの小指』(講談社文庫)

【読書メモ】道尾秀介『カエルの小指』(講談社文庫)

「あいつらが帰ってきた」  続編にありがちなフレーズだが、本書を一言で表すならこれしかなかろう。前作『カラスの親指』で大暴れした4人に、その息子と新たな少女が加わり、総勢6名で大ペテンを仕掛ける。  誰が誰を騙していていて、どこからが本当でどこからが茶番なのか、二転三転どころ...