米澤穂信編『世界堂書店』は、良質な毒を飲むようです。

米澤穂信編『世界堂書店』は、良質な毒を飲むようです。

物凄く純度の高い毒を少量、時間をかけて、ワイングラスでゆっくりと、舌の上で丹念に転がして飲んだような読後感……でした。つまり全く爽やかではありません。どこまでも後引く余韻は最悪です(これは褒め言葉と申しますか、褒めるなどという立場ではありませんから、敬意なのですが)凄、かったです……