自作小説を紹介！！

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部 7　

　　ようやくじいちゃんの家にたどり着いた頃には…すっかり陽は落ちて、薄暗くなっていた。ポツンポツンと街灯がついていて、その光に照らされて、じいちゃんの家がポッ…

ケンタと秘密の花園　555

「ないね！」　すかさずカイくんが答えます。ケンタたちは黙って、２人のやり取りを聞いています。ケンタ自身は…このところずっと、不思議な光を見ているので、もちろん…

選り抜きストーリー ある日の善行さん 208 あの子はどこに…

 こんばんは！暇人です。テレビでは、最大級の台風の話題で持ち切りですが…我が街は、強風が吹くらしく…警戒しております。どんだけスゴい台風なのだ…とテレビを見る…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　6

「だって今日も行ったのに…明日もまた行くって…　何かあると思う？」裕太は気になることを口にする。　そうは言っても、仙人との連絡は一方通行。今さら連絡とりたくて…

ケンタと秘密の花園　554

　　メアリーさんのひと言に「えぇっ？」悲鳴のようなどよめきが起きました。何事があったのか、ようやく事情が呑み込めた様子のタカシくんが声を上げます。「なんだよ、…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　5

　　一体、どういうつもりなんだ、と思ったけれど、颯太としても…このまま宝さがしが終わるのは、さびしいなと実のところ、思っていたのだ。冒険が終わる…ということは…

ケンタと秘密の花園　553

　　真っ暗な地下道を抜けると、そこには新たな光景が広がっています。「こんなトコ、あった？」思わずケンタはつぶやきます。なぜなら、今までとはまた別の庭園が現れた…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第８部　４

「ねぇ、それってどこ？」　それでも颯太が食い下がると、裕太は「うん」とうなづいて、「ホントーは、あのお化け屋敷にしたかったけど、遠いでしょ？」少し言いよどむ。…

ケンタと秘密の花園　552

「どうして　ここが？」「なくなった…と思ったのに…」　一方メアリーさんとケイさんは、ケンタたちとは別の反応です。一歩足を踏み入れると、目の前に広がる光景に、一…

創作物語・ミニマリストＭ子の憂鬱【前編】＋【後編】

創作物語・ミニマリストM子の憂鬱【前編】 【予告編】 創作物語・ミニマリストM子の憂鬱【後編】 創作物語・ミニマリストM子の憂鬱【前編】 捨てることに取り憑かれた女、ミニマリストM子。 ミニマリストM子には、あとひとつ捨てなければならないものがあった。それは捨てたくても捨てられなかったもの。 今まで、ありとあらゆるものを捨ててきた。親、兄弟、友達さえ捨てた。一度捨ててみたいけど、まだ実現していないのが、恋人を捨てること。そして、結婚したら、旦那を捨ててみたいと思っていた。 いままで一度も彼氏がいたことがないミニマリストM子。ミニマリストM子には大事にしてきたものがあった。それを捨てるときは愛す…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　3

　　なんだか意味あり気な顔をして、裕太は笑う。颯太に残された期限は、残りあとわずかだ…「ねぇ、あと何日、一緒にいられる？」ふと我に返った裕太は、不安そうに颯太…

ケンタと秘密の花園　551

「ね、どこに行くんだろうね？」　ケンタは、前方のメアリーさんの後ろ姿を見つめ、タカシくんにこそっとささやきます。同じように前を見ると、「さぁ？」タカシくんも、…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　2

　　疲れた体を引きずるようにして、あの浜辺に向かって歩き出す。それは小さな入り江だ…元気な時なら、自転車がなくとも、苦も無くたどりつける距離だ。さすがに今日は…

ケンタと秘密の花園　550

「それしか　ないだろ？」　あくまでも…カイくんは、ユウレイのことを、認める気はないようです。（さっきはあんなに、驚いていたくせに…）裕太は思います。（でもそれ…

かわいすぎる友だち〈5〉許されざる関係

「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何？」を、科学的、文学的、ときどき叙情的（？）に解き明かす恋愛論ブログです。

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　1

「ありがとう！」そう言うと、ようやく船から降りると、裕太はすっかりおとなしくなり、静かに自転車屋のオジサンと、別れを告げた。「ボクたち…神々の島へ行ったんだよ…

ケンタと秘密の花園　549

「お化けなんて、いるわけないじゃないかぁ～」　キッパリと、バカにするように、カイくんが言います。哀れむような目付きに、「だって！」それでもケンタは言い返します…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第７部　548

　　裕太としてはまだまだ見ていないところがあるので、実のところこの島から離れるのは、ひどく物足りない気分だ…だけどそう言われると、これ以上ワガママを言えない。…

ケンタと秘密の花園　548

「ねぇ」ケンタはタカシくんの耳に、口を近付けます。くすぐったさに、タカシくんはヒャア～と、身をよじります。「メアリーさんたちが、知らないなんてこと、あると思う…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第７部　547

　　それは確信にも似ていた。もちろん、何の保証もないけれど…それでもきっと、”あの人”なら気付いてくれるはず。そう裕太は信じていた。もちろんそれが何者なのか……

ケンタと秘密の花園　547

　　これは、前にも見たことがある…とケンタは思います。確か、迷子になって、この庭をさまよっていた時です。まさか自分たちのあの時と同じ状況が、もう1度起きるなん…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第７部　546

「ねぇ、あの枝に、何をつけたの？」　船が動き出すのを見て取ると、遠ざかる島を見つめて、颯太は裕太にコソッと耳元でささやいた。裕太はチラリと颯太を見ると、「手紙…

ケンタと秘密の花園　546

　　そんなケンタたちを尻目にして、まるでその光が、自分の意志を持っているかのように、ゆっくりと動き出し、真っ暗な空洞の中を移動し始めます。まるで、不思議の国の…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第７部　545

　　顔をほんのりと赤らめて…それでも真面目な顔をしようと、キュッと引き締めると、いつもよりもちょっと頬を緩めて、自転車屋のオジサンは珍しく裕太を相手に、ボソボ…

かわいすぎる友だち〈4〉アンドロメダを探して

「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何？」を、科学的、文学的、ときどき叙情的（？）に解き明かす恋愛論ブログです。

ケンタと秘密の花園　545

　　どうしてなのだろう？　ケンタには、やっぱりわけがわかりません。さっきまで、何もない真っ暗闇だったはずの、元地下室が…急にスクリーンに映し出された画面のよう…

選り抜きストーリー ある日の善行さん 207 あの子は今…

 こんばんは！暇人です。ついに１０月に入りましたねもう少し、涼しい日々が来るかと思いきや…それって、マボロシ～気圧のせいですか？一時涼しい日もあっただけに、結…

創作物語・ミニマリストＭ子の憂鬱【前編】

創作物語・ミニマリストM子の憂鬱【前編】 捨てることに取り憑かれた女、ミニマリストM子。 ミニマリストM子には、あとひとつ捨てなければならないものがあった。それは捨てたくても捨てられなかったもの。 今まで、ありとあらゆるものを捨ててきた。親、兄弟、友達さえ捨てた。一度捨ててみたいけど、まだ実現していないのが、恋人を捨てること。そして、結婚したら、旦那を捨ててみたいと思っていた。 いままで一度も彼氏がいたことがないミニマリストM子。ミニマリストM子には大事にしてきたものがあった。それを捨てるときは愛する人が現れたときだと思って40年間生きてきた。いや、40年というのは、正確に言うと違う。友達が1…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第７部　544

　　裕太は「うん」とうなづくと、「やっぱり　あの人じゃない？」と言った。裕太と颯太が、ボソボソと話していると、「まぁそれは…後でいいから、とにかく早く帰ろう。…