自作小説を紹介！！

おかえりなさい、シンデレラ 第１章トンネルの向こうには… 5

　　ようやくホッとした顔をする女の子。でもすぐに…警戒した表情になる。その様子に気付いた彼は苦笑して、「大丈夫だよ！　子供相手に、何もしないよぉ」まだ疑うよう…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　26

「でも…一体、どうなっているんだろうねぇ」　颯太はまだ…死神の正体が誰だか、わかっていないようだ。「きっと明日…それもわかるんじゃないかなぁ」なぜだか余裕の表…

おかえりなさい、シンデレラ 第１章トンネルの向こうには… 4

　　すでに辺りが闇に包まれて、ポツンポツンと街灯がついていた。終電もすでに出てしまい、人通りもほとんどない。このまま、その女の子を置き去りにするには忍びない。…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　25

「えっ？どういうこと？」少しイラついた調子で、裕太が聞き返すと、「行けるなら行くし、行かないなら行かない。　それでもきっと…ボクたちのことを、どこかで必ず見て…

おかえりなさい、シンデレラ 第１章トンネルの向こうには… 3

　　やばいな！　とんでもないヤツを見つけたなぁ～　残業ですっかり遅くなったタクトは、帰りを急いでいた。自宅の最寄りの駅から、ほど近い路地にある自動販売機の側で…

第16話　指名

　あれから十日が過ぎても、創真と翼の関係は何も変わっていなかった。　終わらせたよ、と遊園地から帰るときに言っていたので、予定どおり綾音に告白してふられてきたのだろう。寂しそうでありながらどこかすっきりとした様子で、気持ちに一応の区切りがつけられたことが窺えた。　しかしながら創真との今後についてはまだ何も話をしていない。さすがにふられてすぐには難しいだろうし、翼が自ら話したくなるまでゆっくり待とうと...

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　24

　　正直颯太には、死神の正体のことは、まだ…これだ！と自信をもって言えるわけではない。それでも妙に落ち着き払っている裕太を見て、どこから来るんだろう…その自信…

おかえりなさい、シンデレラ 第１章トンネルの向こうには… 2

　　光のトンネルを通り抜ける瞬間に…まるで宇宙空間に放り出されたような、フワフワとした感覚が、エラをおそう。光の海に漂っていると、ますます光の渦が広がって、ま…

選り抜きストーリー ある日の善行さん 214 心配する優しい人たち

 こんばんは！暇人です。今日はとてもいい天気に恵まれましたね！朝は寒かったけれども…昼間は羽織り物は暑いくらい大学病院に行ってきました。久々なので、疲れたので…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　23

　　いよいよ直接対決かぁ～緊張の面持ちの颯太に対して、「もしかしたら案外…いい人なのかもしれないよ？」突然裕太が言い出した。今までと真反対のことを言うので、颯…

おかえりなさい、シンデレラ モノローグ　１＆第１章　トンネルの向こうには…

　　まさか　こんなことになるとは、思ってもいなかったわ！　今でもなんで…自分がここにいるのかわからない…　運命のあの人は、本当にこの人だったのか、　やっぱり今…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　22

　　裕太は視線を泳がせるようにすると、「まぁそれって…誘い出すためのエサみたいなものだから…」言葉に詰まり、ごまかすように言う。「でも…自信はあるんでしょ？」…

おかえりなさい、シンデレラ　物語の初めに…

　　このお話は、アルファポリスで連載していた「ちょっと待ってよ、シンデレラ」の続編です。（２０１８年３月２７日～２０１９年３月３０日まで）こちらは、従来のシン…

創作物語・ミニマリストＭ子の復活

この記事は、パソコンまたはスマホのＰＣ表示でご覧ください。 また、作品内のＡｍａｚｏｎ商品リンクも作品の一部です。 あたし、メルちゃん。Ｍ子のおともだち。 あたし、Ｍ子。メルちゃんはあたしのお人形よ。 hoozukireiko.hatenablog.com 前回までのお話 ミニマリストＭ子は、捨てることにエクスタシーを感じる４０歳の独身女。捨てられるものはなんでも捨ててみたいと思い、親、兄弟までも捨てた。 そのＭ子がどうしても捨てられなかったもの、それがメルちゃんという赤ちゃん人形だった・・・ メルちゃん お人形セット おせわだいすきメルちゃん (NEW) 出版社/メーカー: パイロットインキ…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　21

　　それでも颯太はまだ、じぃっと裕太の顔を凝視している。目をそらしてはいるものの、ごまかしきれない…と悟ったのか、裕太は頭をかきながら、ようやく「『あなたの探…

ケンタと秘密の花園　569

「あっ、またあのオバサンが来てるの？」　マリコちゃんは、なわとびを両手に握りしめて聞くと「うん！」ケンタは大きくうなづきます。「ね、また行くの？」羨ましそうに…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　20

　　カサカサと音をたてながら、裕太はその紙に顔を近付ける。サラサラと流れるような毛筆を見るなり、「えーと、読みにくいや」裕太はすぐにあきらめる。達筆すぎる流麗…

かわいすぎる友だち〈8〉所有し合えない「愛」

「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何？」を、科学的、文学的、ときどき叙情的（？）に解き明かす恋愛論ブログです。

ケンタと秘密の花園　568

「だってみんなで、行った方が楽しいじゃないかぁ～」　相変わらず、ニコニコ顔のケンタです。「そうだよぉ～　みんなで行った方が、楽しいぞぉ～」　なみなみと水をバケ…

選り抜きストーリー ある日の善行さん 213 大胆不敵な肉屋のオバサン

 こんばんは！暇人です。今日は雨降りの１日です。ざぁっと降ったり、小雨になったり…ずっと真っ白な空です。仕方がないので…今日は家で体操腹よ、凹めよ凹め！思いつ…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　19

　　まるで爆弾か何か危険なものを見つけたかのように…慎重に手をそ～っと突っ込むと、ゆっくりとそれをつまみ、裕太はぐぃっと手を引き出してみる。 　一方じいちゃん…

ケンタと秘密の花園　567

「ケンタくーん、どこへ行ってたのぉ？」　仲良しのマリコちゃんが、ケンタに気が付くと声をかけます。するとケンタは、顔を上げると、「とっても素敵なトコだよぉ」ニッ…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　18

「あれ、用務員のオジサンだよね？」　外に出ると、押し殺した声で、颯太が聞く。「近所に聞こえなかったかなぁ」全く違うことを、裕太は気にしている。「メッセンジャー…

ケンタと秘密の花園　566

「私も手伝うわ」　メアリーさんが、にこやかな顔をして、ケイさんの肩に手を置きます。「だってここ…私の庭なんだもの！」キッパリと言い切ると、「ボクたちだって、そ…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　17

　　声はなおも、電信柱の陰から、聞こえて来る。「オレは…あくまでもメッセンジャーだ。　おまえたちに、何かしに来たわけではない。　たしかに、《あの人》のメッセー…

ケンタと秘密の花園　565

「でも結局…あの家は見つからなかったよぉ」　不満そうに、カイくんは口をとがらせます。あの家とは、ケンタたちが迷子になって、迷い込んだあの不思議な家なのです。　…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　16

「何があった？」「いやぁ～誰かが石を投げてきたみたいなんだ」　すぐさま裕太がのぞいてみると、ベランダに石ころが１つ、落ちていた。「誰だ？いたずらか？」派手な音…

ケンタと秘密の花園　564

「今度こそ…真っ暗になったら、帰れなくなるわよ」　脅すようにメアリーさんが言うと、「それは困るなぁ」への字眉毛でケンタは言い、「帰らなかったら…どうなるの？」…

選り抜きストーリー ある日の善行さん 212 へっぴり腰の善行さん

 こんばんは！暇人です。夕方になるにつれて、雲ってまいりましたが、無事雨が降ることもなく…ホッとしておりました。やはり火曜日は雨？😱確かニュースでは、天皇陛…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　15

「そうなの？」思わず裕太が聞き返すと、じいちゃんは「うん」とうなづく。「やっぱりキミたちは、本物の探検家なんだなぁ」かなりオーバーなくらいに、孫のことをほめた…

ケンタと秘密の花園　563

「あっ、ちょっと待って！」　ケンタは思わず、声を上げます。消えかけている女の子の後ろ姿に向かって、「今度、あなたに会うには…どうしたらいいの？」と声を投げかけ…

選り抜きストーリー ある日の善行さん 211 女心が難しい？たじろぐ善行さん

 こんばんは！暇人です。今日は雨降りでしたが…３時過ぎにようやく止み久しぶりに夕焼けいきなり娘が帰ってきまして…「晩御飯食べに来た🎵」いきなりLINEがきま…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　14

「アイツは昔はあぁじゃなかったんだけどなぁ」　ぼそりとじいちゃんは言う。なんでなんだろうなぁ～と頭をかしげると、「勇敢なんですよ」脇からフォローするように、岸…

かわいすぎる友だち〈7〉早撃ち比べ

「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何？」を、科学的、文学的、ときどき叙情的（？）に解き明かす恋愛論ブログです。

ケンタと秘密の花園　562

「ここもねぇ、あの事故の後、何者かに火をつけられて…とっても大変だったわ」そう言う女の子。それを不思議がることなく、ケイさんもメアリーさんも聞いています。「親…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　13

　　母さんは、裕太がろくでもない（と綾女は思っている）探検ごっこに、ウツツを抜かしていることを、本当は気に入らないのだ…しかも母さん自体も、謎の電話を受けたこ…

ケンタと秘密の花園　551

「あの日…あなたたちがいなくなって…　私たちは静かに、この日が来るのを待ちわびていたのかもしれないわ…」女の子はしみじみと言います。「また来てもらえるように、…

選り抜きストーリー ある日の善行さん 210 いよいよ潜入！緊張する５人組

 こんばんは！暇人です。今週に入って…急に涼しくなりましたね。三連休は暑いくらいだったのに、寒いくらいの気温…ま、本来は暑いのが異常なので、これが当たり前なの…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　12

「なんせこの歳になると…同級生なんてものはな、生きてるんだか、　死んでるんだか、わからんからなぁ」しみじみとじいちゃんは言う。「ねぇ、ボクたちのこと、やっぱり…

ケンタと秘密の花園　560

「ユーレイって…」　女の子はちょっと不満そうに、「他にも、言い方があるんじゃない？」と言うけれども、ニコニコと、ケンタやタカシくんや、メアリーさんや、ケイさん…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　11

　　なんだか少年のように、楽しそうな顔をするじいちゃんに…裕太は何から話したらいいのだろう…と、少しためらう。話始めるよりも先に、「船を呼んでくれたのは、おじ…

ケンタと秘密の花園　559

「一体　どういうことなんだ？　どういうカラクリ？」　いきなりの女の子の声に、すっかり取り乱すカイくん…いつもは覚めた様子なのですが、鋭い声を上げると、「カラク…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　10

　　さすがに母親も…子供たちが何かをしているとは、気付いていたけれど今日の出来事を知られたら、おそらくとんでもなく…怒ることは容易に予想が出来た。それでも母綾…

ケンタと秘密の花園　558

　　ケイさんは穏やかな表情になり、はぁ～とケンタたちを見ると、静かに話し始めました。「今でも…覚えて居るわ。　紫のバラの花壇の真ん中で、そこだけが真っ赤に染ま…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　9

「疲れただろ？とにかく中に入ろう」じいちゃんが裕太の肩をポンとたたくと、颯太に向き直り、「どうも、付き合ってくれてありがとう…　早く中に、お入り」と声をかける…

ケンタと秘密の花園　557

「そういうことなんだよ…」　ケイさんの言葉に、訳の分からないままにうなづくと、ケンタはふと、あの子だったら、何をしてもおかしくはないなぁ～と妙に納得します。も…

選り抜きストーリー ある日の善行さん 209 善行、見た目に騙されるの巻

 こんばんは！暇人です。三連休の中日…いかがお過ごしでしょうか？昨日は大変な台風で…まだまだ落ち着かない方も多いと思います。被災された方…まだまだ二次災害の恐…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　8

　　じいちゃんたちは、裕太と颯太が帰って来るのを、今か今かと待ち構えていたのだ。段々と家に近付いて行くにつれて、よりクリアにみんなの姿が見えて来る。相変わらず…

ケンタと秘密の花園　556

　　思わず口をすべらせて、あっと思うケンタです。「女の子？」すかさずけげんな顔で、カイくんが聞き返します。つい、つられるように「うん、女の子」言った後で、しま…

かわいすぎる友だち〈6〉距離０センチの友情

「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何？」を、科学的、文学的、ときどき叙情的（？）に解き明かす恋愛論ブログです。