自作小説を紹介！！

おかえりなさい、シンデレラ 第5章 シンデレラをプロデュース 6

「そうねぇ～今度の休みにでも…タクトに言って、車を出してもらおうかしら？」　ユリカさんが言うと、今度は素直にエラは大きくうなづく。　みんなでドライブ…という響…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　 68

「ちょっとマズイことに巻き込まれて…　危ないスジの人に囲まれたことがあって、その時に助けてくれた人が、　あの人なんだ」　教頭先生は、珍しくシンミリとした口調に…

おかえりなさい、シンデレラ 第5章 シンデレラをプロデュース 5

「そうですかぁ」　ひどくガッカリとした顔になるエラ。確かにこんな女の子が、１人でフラフラするのは、おかしなことだ…とは思う。家出少女だ、とは言っていたけれども…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　 67

「お墓？じゃあ…あのお化け屋敷には、お墓はないんですか？」思わず裕太が口をすべらすと、「オバケヤシキ？」教頭先生は、クスリと笑う。「あぁ、それは…女の子のお母…

おかえりなさい、シンデレラ 第5章 シンデレラをプロデュース 4

「山のトンネル？」　ユリカさんは戸惑った顏で、聞き返す。「トンネルって…結構たくさんあるけどねぇ、他に何か、特徴的なものはない？」タクトもうなづきながら、エラ…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　 66

　　本来ならば、あの小学校にいるはずの人が…（用務員のオジサンもだけど）どうしてこんなにタイミングよく、ここにいるのだろう…と裕太は疑ったのだ。教頭先生は、気…

おかえりなさい、シンデレラ 第5章 シンデレラをプロデュース 3

「ごめん…私、余計なこと、言ったのかしら？」ユリカさんはすぐにうつむき、「そうかぁ～そうだったのね」　なにやら1人で、考え込むように、つぶやいた。何か勘違いを…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　 65

「あっ」　裕太はすぐに、颯太と目を見合わせると、「違います」と笑う。やっぱり、そうかぁ～まぎらわしいよね、と同じことを、教頭先生も仙人も、聞いて来るなぁ～と何…

おかえりなさい、シンデレラ 第5章 シンデレラをプロデュース 2

「えっ」　いきなりどこかへ、連れ出そうとするユリカさんに…エラは戸惑う。グイグイ引っ張るその手は、思いがけず強い。一体どこへ行くというのか…と、ユリカさんの行…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　 64

「ボクは別に…ただやっぱり、持ち主に返した方がいいと思ったから…」　半分消え入りそうなくらい、かすかな声で、裕太は言う。本当に、持ってきてよかったのだろうか？…

おかえりなさい、シンデレラ 第5章 シンデレラをプロデュース　　１

「あなた…このまま来たきりスズメじゃ、困るでしょ？　せっかく来たから、ついでに一緒に買い物に行きましょ」　すっかりエラになじんできたのか…ユリカさんはいきなり…

選り抜きストーリー ある日の善行さん 222 本当の絆を…そして未来へ！

 こんばんは！暇人です。ここ最近の寒さで…少し背中を丸めてしまうヒンヤリと冷たい空でした。丁度１週間前…再生治療を受けました。あの日は、死ぬかと思いましたが……

【小説】ミスＹの回想・ほおずきれいこ編

毎日５本の記事をアップし、そのうち１本は小説を書いているはてなブロガーのリモコン下駄夫さんが、はてなブロガーが繋ぐ小説・銀河鉄道の夜 第１１話を読んで、「ミスＹの回想」という小説を書かれました。 hoozukireiko.hatenablog.com 前編は、記憶を失った主人公ヤマムラカヤコが「それ」を見つけるところで終わっています。 「それ」とはいったい何なのか・・・ rimokongetao.hatenablog.com 「それ」の正体はなんだったのか。 私が続きを書きました。 私の名前はヤマムラカヤコ。 ヤマムラカヤコはパート主婦でブロガーで小説家であるらしいのだが、私には記憶がない。 …

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　63

「じゃあ…あなたは一体、誰なんですか？」　リンと颯太の声が響いて来た。「おっ？」教頭先生は、まっすぐに真剣な表情をする颯太を見つめる。「誰って…」一瞬　言葉に…

おかえりなさい、シンデレラ 第４章 ようやく現れたプリンセスは…5

「そうだ…あの娘ならば…　あれだけ若くて、健康なのだから…　元気な王子を、私達に授けてくれることだろう」　王はそう言うと、そっとお妃の肩を抱き寄せる。「本当の…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部 62

　　あの資産家一家の悲劇…愛娘の神隠しと遺体発見と、さらにその妻の殺害…幸せなはずの資産家家族を襲った悲劇は、あっという間にその幸せが崩壊したのだ。完膚なきま…

おかえりなさい、シンデレラ 第４章 ようやく現れたプリンセスは…4

「そうなの？」　少女の状態を初めて聞く…とばかりに、お妃は驚いた顔をする。「それは残念だけれど…仕方がないわねぇ」　さしたる思い入れもなく、あっさりと引き下が…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　 61

　　教頭先生が、そんな2人の様子をじぃっと見つめている。この人は、ずっと自分達のことを見ていたのだ、とあらためて気付く。それはいつからなのか？自分たちが入学し…

おかえりなさい、シンデレラ 第４章 ようやく現れたプリンセスは…3

　　ようやく姫が見つかって、やれ安心！と思っていたけれど…だがこの後が大変だった！お妃は完全に正気を失って、喜んだり、泣いたりの大騒ぎとなり…パニック状態に……

第18話　ホワイトデー

　三月十四日、放課後の教室はいつもよりこころなしか賑やかだった。　しかしそれも落ち着き、残っている生徒たちがだいぶ少なくなってきたころ、他クラスまで出かけていた東條が畳んだ紙袋を片手に戻ってきた。そのいかにも疲れたと言わんばかりの表情を見て、翼は軽く笑う。「お疲れ」「ああ」　ホワイトデーということで律儀にも全員にお返しを用意したらしく、今日一日、東條は休み時間になるたびに方々へ渡しに行っていたのだ...

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　 60

　　まさか教頭先生が現れるとは思ってもいなかったので…裕太も颯太もひどく戸惑っていた。まさか本当に…この人が死神なのか、としばらく言葉を失った。 「頼まれたっ…

おかえりなさい、シンデレラ 第４章 ようやく現れたプリンセスは…2

　　長かった…と王はそう思う。何度王子のために、花嫁探しに奔走したことだろう。本人が本気なのか、というのも疑問だったし、もはやあの子は、結婚する気などないので…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　 59

　　勇気を出して裕太はぐぃっと顔を上げた。「でも！死神はもっと…年寄りだと思っていたのに」ついつい本音が出てしまい、混乱したまま言うと…颯太があわてて裕太のわ…

おかえりなさい、シンデレラ 第４章 ようやく現れたプリンセスは…１

「やっと、やっと…この日がやって来たのですね？」　お妃は、先ほどから浮かれた様子で、部屋の中をソワソワと歩き回っている。「やっと…私達の大切な王子に…姫が現れ…

歴史チップス2019年12月号基督味

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宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　 58

　　裕太がそっとその手を伸ばすと、すぐ側に立っている颯太の手をつかんだ。思ったよりも、びっしょりと汗をかいている。涼しい顔をしているけれど、やはり颯太もビビッ…

おかえりなさい、シンデレラ 第3章 不思議な国のシンデレラ 19

「大体この量だと、キャップのこの辺でいけるはず」　まるで小さな子供を相手するように、いちいち手取り足取りしながら、ユリアさんは教えてくれる。（一体、私は何をや…

宝の島を探しに行こう！（仮題）第8部　 57

「ほう、来たのか？　中々度胸のある子供たちだな！」　思いのほか、張りのある声が響いて来た。　この声は…用務員のオジサンの声ではない。だが、どこか　聞き覚えのあ…