KARISOME LONELY ONE⑦
第七章 どれだけ時間が経ったのか、それすらもわからないほど、俺はその場に突っ立ったまま呆然としていた。 血を流す薫、悲しそうな顔をした彼の姿が焼きついて離れない。 あんなことになるなら、あいつの言い訳を聞いてやればよかった。俺をマーシーの身代わりにした天罰だ、などとつまらない戯言を言い続ける気にはなれなかった。 薫は怪我を負った状態で仕事に戻ったのだろうが、本当に大丈夫なのか。 何しろ打ったのは頭だし、病院に連れて行かなくてよかったのかと心配になると同時に、あのまま帰すべきではなかったと後悔の念に囚われた。 だからといって、病気で休んでいるはずの店に出向くわけにはいかない。じりじりと時が過ぎる…