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BL小説(創作)

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BL小説(創作)の記事

1件〜50件

  •    BV狂騒曲 ⑦(最終章)※例によって18禁っス🔞
    2020/07/03 15:53
       BV狂騒曲 ⑦(最終章)※例によって18禁っス🔞

    第七章 それにしてもボクの紙袋はどこへいってしまったのかと思っていたら、階段の隅でぺちゃんこになっていた。 山岸とぶつかったはずみで階下に落ち、それを彼が知らずに踏んづけてしまったようだ。海斗を殴って興奮していたから、何も目に入らなかったんだろう。 紙袋には海斗の大好物のマドレーヌが入っていた。もしも河野から貰ったお菓子がマドレーヌでなかったら、彼は食べたりしなかったかもしれない。 「……あーあ」 二次元化してしまったマドレーヌを見て残念がる海斗に、また作り直すからと慰めたボクはあることを思いついた。 「そうだ、もうすぐ誕生日じゃなかったっけ?」 海斗の誕生日は十月十日、旧・体育の日。見事なく…

    ネオ稀腐人

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  •    BV狂騒曲 ⑥
    2020/06/30 19:42
       BV狂騒曲 ⑥

    第六章 休みが明けて登校すると、いつもしつこく擦り寄ってきた岩田がまったく寄りつかなくなっていた。 BVデーの告白タイムがさんざん妨害されて、いい加減にあきらめたのかな。ヤツのことなんてどうでもいいけど。 それよりも海斗だけど、こちらをちらちらと見ているわりには、何も話しかけてこない。ちょっと寂しそうな顔をしているように見えるのは気のせい? モモカから聞いたネタやら、いろいろ話したいことはあるけど、とてもボクから声をかけるなんてできない。 時間はさっさと過ぎて放課後になった。 すると、帰り支度をしていたボクのところに岩田がやってきて「矢代くん、一条が呼んでいたぜ。急用があるから、バスケ部の部室…

    ネオ稀腐人

    Welcome to MOUSOU World!

  •    BV狂騒曲 ⑤
    2020/06/30 19:42
       BV狂騒曲 ⑤

    第五章 翌日、九月二十九日は土曜日だが、バスケ部の練習は休みということで、竜崎がデートの待ち合わせに指定したのは隣町の繁華街、そこの通り沿いにある高砂屋デパートの正面玄関だった。 夏休みに於ける息子の変貌を一番喜んでくれたのはもちろん母さんで、オシャレでイケてる服をどっさりと買い込んできたため、ボクは母さん専用の着せ替え人形になった。 そんな新しい服の中の一枚、真っ赤な重ね着風のTシャツにストーンウォッシュのジーンズを履いてみる。うん、完璧だ。 海斗と河野のことを忘れようとして、ボクは軽薄最低男を「ぎゃふん(死語)」と言わせる作戦にひたすら打ち込んでいた。 天誅だ! 覚悟しろ、竜崎! これこそ…

    ネオ稀腐人

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  •    BV狂騒曲 ④
    2020/06/25 20:51
       BV狂騒曲 ④

    第四章 ようやく倉庫からはい出たボクはそれからいつもの駅前商店街にたどり着いたが、衝撃的な体験をしたせいで意識が朦朧としたまま、通りをフラフラとうろついた。 けっきょく海斗はボクと竜崎の関係をどう捉えているのか。 思い上がり&厚かましい&思い過ごしを承知で言えば、彼は竜崎に嫉妬していたと、だから自分を嫌いかと訊いたと、思い余ってボクにキスしてきたと── つまり、彼もボクを好きだという結論に行き着く。 片想いだとあきらめていたボクにとっては朗報のはずだが、何か割り切れないものを感じてしまう。 それは彼を異性愛者だと信じていたのに、思いがけない展開を見せたことや、矛盾を孕んだ森岡胡桃の一件が解決し…

    ネオ稀腐人

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  •    BV狂騒曲 ③
    2020/06/21 17:52
       BV狂騒曲 ③

    第三章 それから数日経ったのちの出来事。 帰りのHRのあと、日直の仕事にいそしむボクに話しかけてきたのはフケ顔の岩田だった。この男、新学期になってから、やたらと親しげに寄ってくるのが薄気味悪い。 話の内容はたわいのないことだけど、ボクの冷ややかな対応にもめげずに、あれやこれやとネタを考えてくる。 「職員室に当番日誌持って行かなくちゃならないんだ、どいてくれる?」 今回も冷たく追っ払われた岩田がすごすごと席に戻るのを眺めて、海斗が苦笑した。 「あいつも根性あるなあ」 「のん気なこと言わないでよ。毎回毎回迷惑なんだから」 「拓磨に気があるんだろ」 「ええっ、嘘だろ! 冗談じゃない、やめてくれよな」…

    ネオ稀腐人

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  • 君は俺の天使 (16) 
    2020/06/20 21:47
    君は俺の天使 (16) 

    そして東京と神奈川を行ったりきたりしていた社長家族は、その年の冬、連日の雨と地震で地盤が緩んだのもあり土砂に飲み込まれ潰されてしまった。社長は奥さんを失ってしまった。 「おか……、ちゃ……」 「政行君」 「よし兄、お母ちゃんは……」 「おいで、抱っこしてあげる」 「ん……」仲の良かった家族。自分の母親が死んだことも実感にないのだろうと分かる政行君の表情。奥さんを亡くしてしまった社長は仕事の鬼となってしまっ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  •    BV狂騒曲 ②
    2020/06/19 07:15
       BV狂騒曲 ②

    第二章 夏休み序盤に味わった失恋、その痛手はしばらく続いた。食欲をなくすなんて、生まれて初めてのことだった。 毎日自宅で引きこもり状態になったボクはその日も朝から鬱々と考え事をしていた。多くを期待していたわけじゃない。ただ、ありがとうとだけ言って、菓子を受け取ってくれさえすればよかったのに。 相手が誰であれ、とりあえずは受け止めるのがBVデーにおける暗黙の了解事項じゃなかったのか。ルール違反も甚だしい。 ボクの絶望はやがて竜崎さん、もとい、竜崎への憎しみに変化した。 断るなら断るで、もっと他に言いようがあるだろう。それをいきなりブタ呼ばわりするなんて、消えろ、二度と現れるな、なんて、あまりにも…

    ネオ稀腐人

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  •    BV狂騒曲 ①
    2020/06/16 17:38
       BV狂騒曲 ①

    第一章 ボクの通っている私立亜羅礼(あられ)学園高等学校には『BVデー』という、とんでもない慣習がある。 二月十四日の聖バレンタインデーといったら、最初に仕掛けたのはチョコレート会社だとか何とか言われているわりに、今では日本の風習にすっかり溶け込んでいる。もっとも近頃じゃ、女の子が好きな男に告白する日というよりは、友達同士でチョコや手作りのお菓子を交換する日に変遷しているけれど。 で、そんなバレンタインデー本来の意味をもつのが『ボーイズバレンタイン』、つまり男から男への愛の告白! これは男子高校ならではっていうか、欲求の高まりがピークを迎える年頃に女っ気のない、男ばかりの高校生活を送っていると…

    ネオ稀腐人

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  •    バンカラらぷそでぃ ⑪(最終章)※さほどエロくないけど一応18禁どす
    2020/06/12 17:09
       バンカラらぷそでぃ ⑪(最終章)※さほどエロくないけど一応18禁どす

    第十一章 宴がお開きになり、送って行くと申し出た聖爾はタクシーを呼んだが、俺はその車中の後部座席で彼の手を握ると「帰りたくない」と告げた。 わかったとうなずき、聖爾は行き先を横浜へと変更、そのあと内ポケットから取り出したものを見せた。 「これ、おぼえている?」 小さな布切れは少し色褪せているけれど、そこに描かれたイラストははっきり見える。 「それって、シーレンジャーの……えっ、もしかして俺のハンカチ?」 「あのとき、君は泣きながら僕の腕にこれを結んでくれた、小さくてかわいい手でね。大事なハンカチだったんでしょう、それを僕の怪我の手当てに使ってくれるなんて、この世にはこんなにも優しい子がいるんだ…

    ネオ稀腐人

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  •    バンカラらぷそでぃ ⑩
    2020/06/12 17:09
       バンカラらぷそでぃ ⑩

    第十章 拍手に送られて十九番の人が階段を降りると、いよいよ俺たちの出番だ。舞台の上に緋毛氈が敷かれ、後ろの白いスクリーンには講義での難しい方程式に代わって、夜空と満月が映し出された。 聖爾が頼んでくれたお蔭で、右の幕の裏に取り残されていた箏が毛氈の上に運び込まれ、俺がその前にゆっくりと座ると、客席からざわめきが聞こえてきた。続いて誠さんも俺の隣へ、司会者の声が大きく響き渡った。 「エントリーナンバー二十、応援団代表の綾辻美佐緒さんです。箏の演奏で、尺八での合奏者は土方誠さん、演目タイトルは『かぐや姫~運命の出会いと別れ~』です。拍手でお迎えください」 え、演目タイトル? そのダサいサブタイトル…

    ネオ稀腐人

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  • 君は俺の天使 (10) 
    2020/06/07 19:49
    君は俺の天使 (10) 

    俺でも知っている桑田コーポレーションがスポンサーに名乗り出て5年間。その間にオリンピックは2期、出場した。「速いっ! 速い、速い。頭一個分突き放した日本っ! 余裕に最後のターンを、今、蹴りましたっ」 「他の選手は軒並み彼を追っていますっ」 「ラストを掛けたのか、一斉に横並びになった5人は追いかけていきます。1位は日本の高瀬選手。それを追う2位と3位は何処の国になるのでしょうかね」 「あ、ご覧くださ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  •    バンカラらぷそでぃ ⑨
    2020/06/06 17:36
       バンカラらぷそでぃ ⑨

    第九章 泣いても笑っても今日が本番、学園祭最終日・コンテスト当日。開始時間は午後一時からだが、どこもかしこも朝からその話題でもちきり。各サークルの連中は気もそぞろで、屋台を出してもタコ焼きどころではない。 出場者は十二時半までに集合ということで、俺たちは会場となる、あの大教室の隣の教室に向かったが、これがミスコン出場者の控え室とは思えないほど様々な人たちが集まっていて、男の参加者も意外に多く、赤木が話していた食堂のオバちゃんの姿もあった。 一週間前に抽選で決められていた出順を再度確認のあと、注意事項が言い渡されて、出番の早い者から準備に取り掛かる。 聖爾たちは出場者二十三組のうちの十七番目で、…

    ネオ稀腐人

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  •    バンカラらぷそでぃ ⑧
    2020/06/03 21:47
       バンカラらぷそでぃ ⑧

    第八章 聖爾と桃園恭子、誠さんと俺。三曲チーム対応援団チームの戦い、という形でくくるほど、コトは単純じゃない。それぞれの思惑は複雑怪奇なのだ。 まずは桃園恭子。この女にとっては同好会の未来などどうでもよくて「三連覇したアタシがやっぱり一番美人」という満足感を得るために、俺に勝利して王者の栄冠を手にする。 それから婚約を解消させ邪魔者を排除。フリーの身になった聖爾に近づくチャンスを得られれば、それでいいのだ。 誠さんの理由は明快だ。応援団団長として部室の確保は責務。さらに、俺の婚約が破棄されないよう、向こうのチームより上位に入賞出来るように頑張ればよい。 複雑なのは聖爾で、部室を切望するみんなの…

    ネオ稀腐人

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  •    バンカラらぷそでぃ ⑦
    2020/06/01 07:34
       バンカラらぷそでぃ ⑦

    第七章 見合いという奇妙な形で再会し、関わるようになった聖爾は俺を十五年間想い続けていて、俺自身は偶然出会った応援団団長の土方さんに片想いのはずが聖爾の動向も気になる。奇妙な三角関係のせいでこの数日間、心が掻き乱されっぱなしだ。 気もそぞろに講義を受けていると、後ろの席に座った赤木が背中をペンでつついた。 「何ぼんやりしてるんだよ?」 「うるさいな、何でもねえよ」 「昨日あれからどこ行ったの?」 「送ってもらっただけ、どこも行かないって」 この応用化学の講義は必須科目のひとつで、工業化学科のほとんどの人が受講するとあって、大人数が入れる小型のコンサートホールみたいな教室を使う。 教授はマイクや…

    ネオ稀腐人

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  •    バンカラらぷそでぃ ⑥
    2020/05/28 18:15
       バンカラらぷそでぃ ⑥

    第六章 ここらは東京に近いわりには起伏のある丘陵地帯で、キャンパスがある場所もその一画だから、そこから下るとなると、車はまるで遊園地のジェットコースター状態。 大型のワンボックスカーとはいえ、箏のように長いものは真っ直ぐに入れると先が一番前まで届いてしまい、運転席と助手席の間に突き出た先端は固定してあっても、ジェットコースターの振動でガタガタと大きく揺れ、俺はそいつを抑えるのに必死で、話をするどころではなかった。 箏だけではなく、三味や尺八、その他の備品が入ったケースも後ろの座席で賑やかな音を立てている。人の気も知らずに、ハンドルを握りながら楽しそうに鼻歌を歌う聖爾、毎日のことで慣れたのか、楽…

    ネオ稀腐人

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  •    バンカラらぷそでぃ ⑤
    2020/05/24 17:30
       バンカラらぷそでぃ ⑤

    第五章 次の日、難解極まりない物理学の講義が終わり、本日の授業から解放された俺が教室を出たところでちょうど赤木に会ったため、二人で学生会館へと向かった。 「和室をほぼ毎日押さえたって話してたよな。すげえ気合入ってるじゃん、同好会」 「そのたびに車から楽器を運ぶのも大変だけどな」 「一番大変なのは豊城さんだぜ。自分の家から毎回持ってくるんだろ? ガソリン代だってバカにならないし」 「セレブにとっちゃ、そのぐらいのはした金、どうってことねえだろう」 俺の言葉を聞いて赤木が妙な顔をした。 「あの人の家庭事情を知ってるのか?」 「えっ、いや、その……ちらっと聞いただけ」 ヤバイ、変なことを口走ってしま…

    ネオ稀腐人

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  •    バンカラらぷそでぃ ④
    2020/05/24 17:29
       バンカラらぷそでぃ ④

    第四章 二時限目の講義が終了した。今から昼休みだが、別の講義を履修している赤木たちはまだ授業が終わっていないらしく、俺は一足先に学生会館へ向かった。 学生会館の一階は食堂、二階は学生協と会議室などの施設、三階から五階までは各サークルの部室が並ぶという造りで、一階の入り口の脇に食券の販売機があり、メニューを選んで購入、セルフサービスで食事を受け取る手筈になっている。 近頃はシャレた建物やメニューで学生はもとより、一般の人たちの人気を集めようとする学食もあるらしいけど、ここはまだまだそんな進化を遂げる気はなさそうだ。 食堂内は長方形のテーブルが縦に四つ並んだメインの列が五列、壁と給水器の間やら、出…

    ネオ稀腐人

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  • いざ、ノーナの前を往く
    2020/05/18 15:35
  •    バンカラらぷそでぃ ③
    2020/05/17 22:02
       バンカラらぷそでぃ ③

    第三章 俺たちが松の間に戻ると、急用が出来たので帰る、美佐緒さんとはまたの機会に会う約束をしたとか何とか、適当な言い訳をした聖爾さんはその場を切り上げさせた。 再会を約束したということは美佐緒さんも聖爾が気に入ったようだ、とりあえず見合いは成功した、といいように解釈した豊城家の両親は安堵。また、俺の正体がバレることなく見合いが終わって、親父たちは胸を撫で下ろしていたようだが、安心しちゃあいけない。 聖爾さん本人が茶番劇の黒幕だった以上、俺の作戦はまったく通用せず、それどころかこのまま話がトントン拍子に進めば、彼の思惑通りに結婚させられる羽目になる。 結婚相手が男だと承知の上で、となれば、俺を本…

    ネオ稀腐人

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  •    バンカラらぷそでぃ ②
    2020/05/15 17:38
       バンカラらぷそでぃ ②

    第二章 問題の日曜日になった。 遠足に行く小学生のように朝から張り切っていた御袋はこの日のために用意したと言って、新調した着物、それも真っ赤な大振袖を俺の目の前に広げてみせた。「……誰が着るんだよ?」「あら、美佐緒さんに決まってるじゃない。帯も帯揚げも、それから帯締めも揃えたのよ。ほら、キレイでしょ」 金襴緞子の袋帯と、着物の色に合わせた薄紅色の帯揚げを見せびらかしながら、至極満足気な御袋の様子に俺はゲンナリするばかり。しばらくパスしていた女装が復活だ。よくぞこれまで自分を女だと思い込んだり、女装趣味に目覚めたりせずに済んだと思う。 もっとも、それは身近に二人の少年がいたからだ。御袋の制止も何…

    ネオ稀腐人

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  •    バンカラらぷそでぃ ①
    2020/05/12 21:15
       バンカラらぷそでぃ ①

    第一章 ウォイッス! 俺の名前は綾辻美佐緒(あやつじ みさお)。正真正銘、れっきとした男だ。そこんとこ、よーく頭に叩き込んでおいて欲しいんだが、俺に初めて会うヤツの十人中十人、全員が必ず口にする「えっ、女の子だと思った」というセリフ、そいつを聞かされ続けて十八年、さすがに反論する気力も尽きてきた。 そもそも俺は東京に本社を構える綾辻物産を経営する親父・孝雄と、同じ敷地の離れに住む姑と一緒に自宅で茶道や華道に着付け、そして生田流箏曲といった、お稽古事と呼ばれるものを教える御袋・志乃の『三男』として生まれた『はず』だった。 それは大学進学を果たした四月、月も半ばを過ぎたある日のこと。兄二人を欠いた…

    ネオ稀腐人

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  • 今、燦々と生きる 11
    2020/05/10 23:37
  • 人生が一番輝いた瞬間。それがオリンピックだ! (10) 
    2020/05/05 13:00
    人生が一番輝いた瞬間。それがオリンピックだ! (10) 

    スランプ明けての三期ぶりのオリンピック。司会者と解説者がスイマーの紹介をしている。 「4レーンはアメリカのデイブ、5レーンはフランスのホーキンス、6レーンはカナダのクリス、7レーンは日本のクワダ」 「いやあ、流石オリンピック、名立たるスイマー揃いですね」 「ねえ、スランプから脱っしたと言われるデイブの泳ぎが見ものですね」 「スランプと言えば、日本の桑田政行はどうなんでしょうね?」 「彼は三期ぶりですよ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  •    KARISOME LONELY ONE⑧(最終章)※2回目の18禁でごわす
    2020/05/03 23:55
       KARISOME LONELY ONE⑧(最終章)※2回目の18禁でごわす

    第八章「大丈夫?」 薫は今にも泣き出しそうな表情で、俺の顔を覗き込んできた。「血が……」「あ、ホントだ」 言われて初めて、唇が切れているのに気づく。タオルを手にした薫がそれをそっと押し当ててくれた。「ありがとう」 ううん、と首を横に振った薫の目からとうとう涙がこぼれ落ちた。熱い雫が頬に降り注いでくる。「ごめんね、こんな目に遭わせて、本当にごめん」「おまえが謝らなくてもいいよ。それに、昼間は俺がおまえに怪我をさせた。おあいこだって」「クニちゃん……」 俺たちはどちらからともなく抱き合った。互いの温もりが疲れ切った魂を癒し、平穏な心を取り戻そうとしていた。「身代わりなんかじゃないんだ、本当に」 抱…

    ネオ稀腐人

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  • 今、燦々と生きる 10
    2020/05/01 01:01
  •    KARISOME LONELY ONE⑦
    2020/04/29 14:53
       KARISOME LONELY ONE⑦

    第七章 どれだけ時間が経ったのか、それすらもわからないほど、俺はその場に突っ立ったまま呆然としていた。 血を流す薫、悲しそうな顔をした彼の姿が焼きついて離れない。 あんなことになるなら、あいつの言い訳を聞いてやればよかった。俺をマーシーの身代わりにした天罰だ、などとつまらない戯言を言い続ける気にはなれなかった。 薫は怪我を負った状態で仕事に戻ったのだろうが、本当に大丈夫なのか。 何しろ打ったのは頭だし、病院に連れて行かなくてよかったのかと心配になると同時に、あのまま帰すべきではなかったと後悔の念に囚われた。 だからといって、病気で休んでいるはずの店に出向くわけにはいかない。じりじりと時が過ぎる…

    ネオ稀腐人

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  •    KARISOME LONELY ONE⑥
    2020/04/29 14:53
       KARISOME LONELY ONE⑥

    第六章 ろくに挨拶もせずに薫と別れ、アパートに帰った俺は昨夜の睡眠不足がたたって、そのままベッドに倒れ込んで眠ってしまい、気がつくと夕方になっていた。「げっ、社会経済学の講義、出席とるんだったのに……」 歯軋りをして悔しがってみても、今から登校したところで間に合うはずもない。 仕方がない、今日もサボリだとあきらめをつけて、着替えと髭剃りを済ませると、銀杏亭へと向かって出発した。 今朝まで一緒にいた薫と、またしても顔を合わせるのは気恥ずかしいが、これも仕事だと割り切るつもりで控え室に入った。 だが、そこに薫はいなかった。昼間も来なかったと笠井さんが言った。 俺と同じく、部屋で爆睡しているのではと…

    ネオ稀腐人

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  • 人生が一番輝いた瞬間、それがオリンピックだ! (7) 
    2020/04/26 09:02
    人生が一番輝いた瞬間、それがオリンピックだ! (7) 

    それから4年後にあるオリンピックに向けて泳いでいく。社長の息子である政行君に泳ぎを教えながら自分も泳いでいく。何も考えなくて良い。癒されつつ泳ぐ。それは環境が良かったからだ。オリンピックに出場し、総合優勝、個人と1位を手にして2制覇する。幸平はタッチの差で2位だったけれど努力したのだろう、改善点を克服したみたいだ。 「幸平、凄いな」 「義昭には、あと少しなのに……」 「俺も努力してるからな」 「それ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 今、燦々と生きる 9
    2020/04/25 21:01
  • KARISOME LONELY ONE⑤ ※1回目の18禁ということで
    2020/04/22 18:19
    KARISOME LONELY ONE⑤ ※1回目の18禁ということで

    第五章「きゃあ、なにーっ?」「ええーっ、待ってー!」 カオル、マーシー、と呼びかけながら迫り来る女たちの手を振り切ると、雨宮と俺は扉を抜けて螺旋階段を一気に駆け上がり、そのまま渋谷の街中を突っ走った。 こんな速度でダッシュしたのは高校の体育の授業以来だと思う。明日になったら一気に、筋肉痛に襲われそうだ。 片や、いかにも学生、片や、けったいな破れシャツの金髪男。 ひたすら走る俺たちを見て、仕事帰りのサラリーマン、街を行くカップルやら酔っ払いの集団など、すれ違う人々は皆、怪訝な顔をするが、雨宮はおかまいなしに走り続け、止まる気配はない。 しばらくしてスピードは次第に落ち、さすがにペースダウンしてき…

    ネオ稀腐人

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  • 今、燦々と生きる 8
    2020/04/20 16:55
  • 人生が一番輝いた瞬間。それがオリンピックだ! (4)
    2020/04/18 16:57
    人生が一番輝いた瞬間。それがオリンピックだ! (4)

    自分に喝を入れるため目を瞑る。時差はあるが、たっぷり寝たから大丈夫だ。少し降りだしてくるがまだマシな方だな。跳ぶ前に流しをやるのは、何処の国でも一緒か。2回目の流しも終わった。さあ、本番だ。まずは、1回目。「4.08m」この感じだ。そして、2回目。『もっと遠くへ。もっと強く。もっと軽く』目を瞑り、自分にそう強く念じる。「6.27m」今までの自己最高記録だ。ドンドンと皆が跳んでいく。さすがだ、と思えるフォームと...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 今日も命を生きる
    2020/04/18 16:57
  •    KARISOME LONELY ONE④
    2020/04/18 00:58
       KARISOME LONELY ONE④

    第四章 さらに翌日、俺は講義をサボって、開店から閉店までと、ほぼ一日中店にいた。 大学に行かなくていいのかと藤本さんが心配したけど、担当の教授が病気で休講続きだから大丈夫と嘘をついた。 雨宮がいない分、俺が仕事をカバーしなくては、というのはもちろん正当な理由だが、いずれ出てくる彼と少しでも早く会いたいというのが本音だった。 定休日を挟んで、その時は四日目にして訪れた。 長く休んですいませんと謝る姿を、見ないふりをしながら目の端で追う。心臓が壊れそうなほどドキドキしていた。「クニちゃん」 以前と変わらない調子で話しかけてきた雨宮に動揺を悟られまいと、俺も平然として、「よう」と応えた。「風邪ひいた…

    ネオ稀腐人

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  •    KARISOME LONELY ONE③
    2020/04/16 07:12
       KARISOME LONELY ONE③

    第三章 小田急線で新宿まで移動し、向かった先はジャス・バーと呼ばれる部類の店らしい。 重い扉を開けて、ジャズの流れる薄暗いカウンターにあのミス・カフェオレの姿を見つけた俺は仰天した。 雨宮との約束が出来上がっていたというのか。そんなバカな、信じられない。「一万円、ゲットだぜ」 思いもよらないこの展開、勝利のポーズをとる雨宮に、何も言い返すことができず呆然としていると、彼はさっさとカウンターに近づいて彼女の隣に腰掛け、次に俺を手招いて「クニちゃん、こっち」と反対側のストゥールを指した。 俺はまるで夢遊病者のような、ふわふわとしたおぼつかない足取りで、言われるがままにそちらへと向かった。動揺のあま…

    ネオ稀腐人

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  •    KARISOME LONELY ONE②
    2020/04/16 07:11
       KARISOME LONELY ONE②

    第二章 バイト三日目。この日の講義が休講になったので大学に行く必要もなく、太陽が昇ってかなり経ってから、のそのそと起き上がった俺はしばらくぼんやりとしていた。 山梨から東京に出てきて二年、このアパート暮らしも二年目になる。 テレビの上にちょこんと乗ったネコのぬいぐるみに目をやると、あの時の場景が思い出されてきた。 飾り気のない、つまらない部屋だと言ってぬいぐるみをそこに置いたのは仲村深雪、元カノというやつだ。 あんな女には今さら何の未練もないが、彼女から受けた仕打ちが俺のトラウマになっている。 彼女はマーシーのファンで、俺はマーシーの身代わりだった。 立ち上がり、ぬいぐるみをゴミ箱に投げ入れよ…

    ネオ稀腐人

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  •    KARISOME LONELY ONE①
    2020/04/16 07:11
       KARISOME LONELY ONE①

    第一章「銀杏亭(ぎんなんてい)って……あ、あった。ここだ」 教えられた住所を頼りに、俺が訪れたのはこじんまりとしたレストランだった。煮込みハンバーグが美味しい店としてこの界隈では結構有名らしいが、ほとんど外食しない俺はそういった事実をまったく知らなかった。 駐車場と建物に挟まれた小さな庭には草花と、店の象徴であるイチョウの木が植えられている。 くすんだ緑色の屋根に、これまたくすんだベージュの壁、木枠にグレーのすりガラスが入った扉と、大正時代のハイカラ食堂をイメージしたこの建物はレストランというよりは洋食屋と呼んだ方がしっくりくるかもしれない。 今日からここでバイトを始めることになったはいいが、…

    ネオ稀腐人

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  • 今、燦々と生きる 7
    2020/04/12 23:36
  • 最新作!! 人生が一番輝いた瞬間。それがオリンピックだ! (1)
    2020/04/12 09:06
    最新作!! 人生が一番輝いた瞬間。それがオリンピックだ! (1)

     「速いっ!速い、速い。頭一個分突き放した高瀬選手、余裕に最後のターンを、今、蹴りましたっ」 「他の選手は軒並み彼を追っていますっ」 「ラストを掛けたのか、一斉に横並びになった5人は追いかけていきます。1位は高瀬選手ですが、2位と3位は誰でしょうかね」 「あ、ご覧くださいっ!2位との距離1mあけての高瀬選手、堂々の1位です!」 「続きまして、2位は2人が同着、そして3位も2人が同着です!」 「今回...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  •    ジェミニなボクら⑪(最終章)※一応18禁で(いつも弱気)
    2020/04/09 07:44
       ジェミニなボクら⑪(最終章)※一応18禁で(いつも弱気)

    第十一章 重苦しい雰囲気が消え、甘く優しい雰囲気に包まれると、しばらくの間二人はじっと抱き合っていた。 慧児の肩越しにツインのベッドが見える。気配を感じたのか「無理強いはしないよ」と彼は気遣うように言った。「やっと心が結ばれたんだ。これ以上望むのは贅沢だと……」「それじゃあ今夜は別々の場所でおやすみ、でかまわないのかよ。そんなのって」「本当にいいのかな」「何度も言わせるなよ」 男同士の身体の関係──これまでそういう体験があるはずもない。 いったいどんなふうになってしまうのか、不安がないと言えば嘘になるが、昴は強がって見せ、自らベッドへと進んだ。「ほら、理性を失くしたところ、オレにも見せてみろよ…

    ネオ稀腐人

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  •    ジェミニなボクら⑩
    2020/04/06 22:44
       ジェミニなボクら⑩

    第十章 銀河が部屋に戻った様子はなく、昴は仕方なく一階まで降りてキーを受け取り、再びエレベーターに乗り込んだ。 扉が開いたその時、左の廊下から「ゴメン、慧ちゃん、一生のお願い」と情けなくも懇願する言葉が聞こえてきた。声の主は光だとすぐにわかった。部屋の前で光と慧児が問答している。ということは、昴がラウンジを出た直後に慧児も引き揚げたのだろうか。 当の慧児は腕組みをしたまま、手を合わす光を呆れた様子で見やっていた。「三日かかって何の進展もないようじゃあ、今夜一晩で前進するとも思えないが」「そんな意地悪言わないでよ。これがラストチャンスなんだ。頼むよ~、どうかお願いします」「仕方ないな」 嘆息し、…

    ネオ稀腐人

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  •    ジェミニなボクら⑨
    2020/04/03 23:48
       ジェミニなボクら⑨

    第九章 午後になると、四人は昨日休館だった凪島博物館を訪問して取材を開始した。 博物館は公民館が進化した程度の建物だが、最近建てられたので壁も白く新しい。黒地に金色の文字の標札は博物館というより小学校に使われるもののようだ。 ここの所有者は島の出身で、さる大企業を起こした、いわばつい最近まで社長だった人物だが、会社を後継者に譲り、生まれ育った島に戻ってきた。一説によると、レジャー開発の会社に凪島の観光化を持ちかけたのも彼だといわれている。そして当人は私財を使って博物館を設立し、自らオーナー兼館主におさまり、余生を過ごしているらしい。 慧児と銀河が館主の説明を聞く横で、昴と光は展示物を撮影してい…

    ネオ稀腐人

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  • 今、燦々と生きる 6
    2020/04/02 23:19
  •    ジェミニなボクら⑧
    2020/04/02 22:54
       ジェミニなボクら⑧

    第八章 部屋に戻ってからしばらくして、ドアをノックする音が聞こえた。銀河が帰ってきたのとは様子が違うようだ。 扉を開けるとそこに慧児が立っていて、思わぬ登場に、昴は身を固くした。「あれ、ずいぶんとお早いお帰りだけど、メシは?」「天宮と銀河くんで食堂にいる」「あんたはどうしたんだよ? また大酒くらうんじゃなかったのかよ」 そんな厭味を言うつもりはないのに、つまらないセリフが飛び出して、昴はわけもなく焦った。「今夜は博物館に合わせて休肝日にした」「あ、そう」 休館日とかけた、くだらんシャレだと言うのはやめた。「どうにも食欲が湧かなくてこれにした。一緒にどうだ」 レストランでテイクアウトしてきたらし…

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  •    ジェミニなボクら⑦
    2020/04/02 22:51
       ジェミニなボクら⑦

    第七章 せっかく目的地まで車を走らせたのに、扉に掛かった白い札に『本日臨時休館』という赤い文字を見つけた彼らはすっかり落胆してしまった。 だが、田舎の小島、平日、おまけに公共施設ではない、個人が所有する凪島博物館が臨時休館なのは仕方のないことだとあきらめ、そこでの取材は明日の朝に持ち越された。 お蔭でスケジュールが予定よりも早く終わり、四人は早々にホテルへと引き揚げてきた。オレンジ色の夕日が海に沈む様が部屋の窓に映る。昨日銀河が転んだのはこのぐらいの時刻だったか。 夕食までの間、今日の取材の件で光たちのところへ行くと言って銀河が部屋を出たので、昴は商売道具の片づけを終えたあと、一人でテレビを観…

    ネオ稀腐人

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  •    ジェミニなボクら⑥
    2020/04/02 22:50
       ジェミニなボクら⑥

    第六章 ぎくしゃくとした、そして重い空気を乗せたまま、彼らは次の取材地である秘密の教会──通称・礼拝堂と呼ばれている建物に到着した。 ここは島の中心よりやや東寄りで、オリーブアイランドの白亜の殿堂が望めるあたり、思ったより近い位置まで戻ってきたのだとわかる。 お籠もり堂とは違い、林やら木立のある場所ではなく、どちらかといえばいくらか拓けたところだが、一面の草むらのせいで寂れた感じは歪めない。 昔は民家がたくさんあったようで、青苔の生えた塀などが残っているが、辺りにこれといった建物はなく、一軒だけぽつんと建っているのが問題の礼拝堂だった。「ええーっ、これがそうなの?」 昴と光は揃って不満の声を上…

    ネオ稀腐人

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  • 今、燦々と生きる 5
    2020/03/26 23:18
  •    ジェミニなボクら⑤
    2020/03/26 17:47
       ジェミニなボクら⑤

    第五章 翌朝、昴と銀河はルームサービスで朝食を摂った。建物内の移動で銀河の脚に負担がないようにというのは表向きの理由で、本当はあのレストランにて朝から彼らと遭遇することに気後れしていたからである。 オレンジジュース、トマトとツナのサラダ、湯気を立てているスクランブルエッグとコーヒーがテーブルに並ぶ。トーストにバターを塗りながら、銀河が上目遣いに昴を見た。「ねえ、さっきから考え込んじゃって、いったいどうしたの?」「どうって、何もねえよ」「いや、おかしい。何かある。昴がそういう顔をしているときは何か悩みを抱えているときだよ。生まれてからこの方二十五年間、長きに渡ってつき合ってるボクの目は誤魔化せな…

    ネオ稀腐人

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  • 淡路島で出会ったのは (22) 最終話
    2020/03/26 09:11
    淡路島で出会ったのは (22) 最終話

    後ろから何かが追いかけてきているという気配を感じ取った岳斗は立ち止まり振り返って見ていた。誰なのだろうと、じっと見ているとランニング姿の人だ。 「誰だろう……」次第に、その人物のシルエットが近づいてくる。思わぬ人だったから呆然としていた岳斗に、その人は大声をだしてくる。 「20ペナルティでも追いついたー」 「え……、う、嘘。陽樹さん?」てか、ちょい待ち。早くないか。ダッシュを強めにかけ走りながら陽樹さん...

    福山ともゑ

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  •    ジェミニなボクら④
    2020/03/25 01:26
       ジェミニなボクら④

    第四章 ようやく晩餐がお開きになり、四階のエレベーターの前で慧児たちと左右に別れた昴と銀河はふらふらしながら、自分たちにあてがわれた部屋へとたどり着いた。 広さは十畳、いやもう少し広いだろうか。入ってすぐ右側にユニットバスがあり、反対側にはウォークインクロゼットが、さらに中へと進むと、ラタンのテーブルを挟んでベージュ色のソファが一組、向かい合わせに置かれている。 奥にはサイドテーブルを間にセミダブルの大きさのベッドが並び、その向こうにコバルトブルーのカーテンがかかった大きな窓がある。窓の外には海の景色が広がるオーシャンビューだが、今はもちろん、どっぷりと深い闇に包まれていた。 ソファに倒れ込む…

    ネオ稀腐人

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