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BL小説(創作)

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BL小説(創作)の記事

1件〜50件

  • きっかけは君の一言 (17)
    2021/10/18 21:34
    きっかけは君の一言 (17)

    ジムの午後の部が始まる時間になったので、上に行く。 「いらっしゃいませ」 「こんにちは」着替えをするとタオルを肩に掛けランニングマシンに向かう。 「あ、いらっしゃいませ」 「こんにちは。あれって弓矢?」 「はい、弓道です。されてみますか?」 「へぇ、色んなのがあるんですね」 「集中力を高めるからって、人気あります」弓道のエリアに入るとカーテンを閉めてくれる。そうか、開いていると気になってできないか...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(21)
    2021/10/15 00:46
    ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(21)

     言い淀んでいると、教授が僕の肩を抱き寄せた。 「ああ、いいんだ。この子は俺が送っていくから」

    ずーちゃ

    Sweet paradise blog

  • 第86話 花残 act.23 side story「陽はまた昇る」
    2021/10/12 23:58
    第86話 花残 act.23 side story「陽はまた昇る」

    深淵より捜して、英二24歳4月第86話花残act.23sidestory「陽はまた昇る」風ふれる頬、洗い髪が梳かれて凍える。かきあげる指冷たく髪からんで、その涯に英二は月を見た。「…なんだろな、俺?」零れた声に月が映る。雲流れゆく光の夜、凭れた鉄柵も冷たく硬い。もう4月になった、それでも冷えてゆく夜の屋上に煙草咥えた。かちっ、かすかな金属音、火が燈る。風ゆれる光そっと近づけて、吸いこむ香ほろ苦い。苦いまま含んで、ふっと息吐いて煙が昇る。『正義感と恋愛感情、どちらの為に僕といてくれたの?』君に言われたこと、ずっと考えている。考えて考えて、考えて、おかげで夕飯なんだったのかも憶えていない。「…周太、夕飯はなに食べた?」呼びかけた声、あわく月光とける。もし君と食べたなら憶えていたろうか、幸せだった時間のように。けれど...第86話花残act.23sidestory「陽はまた昇る」

    萬文習作帖

  • きっかけは君の一言 (14)
    2021/10/11 21:52
    きっかけは君の一言 (14)

    10分も経たないうちにブザーが鳴り、声も聞こえてくる。 「治君ですよ」 「はいはい」部屋の中に入ると、なぜか治はご機嫌な顔をしてニコニコしている。このパターンは何かがあると、俺の勘は告げている。でも、何があるのだろう。そう思っていると、治は紙袋を差し出してくる。 「それは何?」 その問いを待っていたみたいで、中身を取り出してくれる。 「これって……」 「打ち合わせした相手がくれたの」 「治はできるのか...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 第86話 建巳 act.33 another,side story「陽はまた昇る」
    2021/10/09 23:57
    第86話 建巳 act.33 another,side story「陽はまた昇る」

    Dotakeasobercolouringfromaneyekenshi―周太24歳4月第86話建巳act.33another,sidestory「陽はまた昇る」今日、あの街にあのひとがいた。それは偶然だろうか?「そう、英二くんに会えたのね?」母の瞳ゆっくり瞬いて、アルト穏やかに訊き返してくれる。微笑んだ貌と声いつものままで、ほっと息吐いて周太も微笑んだ。「新宿のね、あの公苑にいたら英二が来たんだ…来るかもしれないって思ったら、ね、」微笑んだ口もと、甘い芳醇かろやかに香る。テラスの窓くゆらす湯気、焼菓子の温もり指先ふれた。「約束なんてしてなかったんだ、1時間も一緒にいなかったよ?でも僕、ずっと訊きたかったこと言えたんだ、」話しながら指さき温かい、甘い香ばしい空気に息つける。懐かしい香の温もりに、黒目がちの瞳そっ...第86話建巳act.33another,sidestory「陽はまた昇る」

    萬文習作帖

  • きっかけは君の一言 (13)
    2021/10/09 20:03
    きっかけは君の一言 (13)

    ホテル宿泊者限定のマシンジムがあり、治が打ち合わせに行っている間はここを利用するつもりだ。スタッフに聞くと、平日は夜の利用が多く、昼間は2,3人だそうだ。それなら時間たっぷりと遠慮無く精を出すことができる。付きっきりで見てくれるので、そのスタッフに聞く。 「ジムの他にも水泳も教えているんですよ。週3日はジムで、2日は水泳です」 「正社員なの?」 「いいえ、大学生です。バイトで、ここに来ています」 ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 第86話 建巳 act.32 another,side story「陽はまた昇る」
    2021/10/07 23:53
    第86話 建巳 act.32 another,side story「陽はまた昇る」

    Dotakeasobercolouringfromaneyekenshi―周太24歳4月第86話建巳act.32another,sidestory「陽はまた昇る」あまい香ばしい、空気が満ちる。「ん…いい匂い、」オーブンくゆらす香が温かい。懐かしくて優しくて、ほっと息吐いて玄関が鳴った。「あ、」鍵ひらく音、軽やかなパンプスが鳴る。そして気がついた時計に瞬いて、台所の扉が開いた。「ただいま周、すごく素敵な匂いね?」優しいアルト微笑んで、黒髪ゆるく波うつ。気づかなかったなんて?迂闊に気恥ずかしく微笑んだ。「おかえりなさい、お母さん…出迎えなくてごめんね?」「鍵ちゃんと持ってるから大丈夫よ、」黒目がちの瞳が微笑んで、ストール畳みながら見回してくれる。すぐオーブンに気がついて、白い頬ふわり笑ってくれた。「スコン焼いたのね...第86話建巳act.32another,sidestory「陽はまた昇る」

    萬文習作帖

  • 第86話 花残 act.22 side story「陽はまた昇る」
    2021/10/06 23:06
    第86話 花残 act.22 side story「陽はまた昇る」

    離れるとも、想い英二24歳4月第86話花残act.22sidestory「陽はまた昇る」ゲートから一歩、街が黄金に染まる。「…きれい、」穏やかな静かな声そっと響く、君の声だ。ふれそうな腕そのまま掴みたい、本当は。「うん、」頷いて願ってしまう、足が停まりたい。このまま時が停まったら、離れないでいられるだろうか。けれど君には明日がある。『英二は、次のお休みはいつ?』次の、それから。『しあさって…僕は大学で仕事と講義があるけど、その後にお願いできる?』お願いできる?そう訊いてくれた君の明日は、もう自分から遠い場所。それでも君がくれた約束「しあさって」だから今、こうして歩きだせる。―また、周太に、また会える、逢えるんだ君に。それだけが頭めぐってゆく、脚を押して歩かせる。―こんなにも周太といたいんだ、俺は…でも周太にはも...第86話花残act.22sidestory「陽はまた昇る」

    萬文習作帖

  • ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(20)
    2021/10/05 23:09
    ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(20)

    思わず眉間に皺を寄せてしまったのは自覚していた。  だって今は、教授以外の人に、そんな風に触れられたくないから。 「朔さん……」 「ん?」 「顔、近い…………です」  これでも、キツい口調で言いそうになるのを、何とか堪えたつもり。  更に少し頭を後ろに引いて、笑ってみせたけど、ちょっとぎ

    ずーちゃ

    Sweet paradise blog

  • ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(19)
    2021/10/04 22:58
    ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(19)

    「…………え?」  唐突に言われて驚いてしまったけれど、何の事を言っているのかは分かる。  瞬時に頭を過るのは……  ――『Aquarius(アクエリアス)』  身体に纏い付く青い水の色に溶けて消えてしまいそうに儚い……ガニュメーデース。  教授が今回の個展のメインにと描いたあの絵。  

    ずーちゃ

    Sweet paradise blog

  • きっかけは君の一言 (11)
    2021/10/04 21:37
    きっかけは君の一言 (11)

    GWは10日後だ。嬉しいな。それに中高とは違い、大会はないし講義もない。せっかくのお誘いだ。だけど、この事は父親に話しておいた方がいいかもな。駅まで見送り返ろうとしたら声を掛けられる。 「あの子と何を話されていたのですか?」 「は?」その声のする方を見ると、女性がいた。 「あの子は私の英語を落とし留年になった子です。よく知っていますよ」その言葉と口調で思い出した。英語科の先生だ。 「田宮教授は、あの子...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(18)
    2021/10/03 22:49
    ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(18)

    ギャラリーに隣接しているカフェで、朔という人はボリュームのあるチーズハンバーグがメインのワンプレートを、僕はサンドイッチを注文した。 「改めまして、オレ、:石田朔也(いしだ さくや)。一応今日の搬出作業のリーダーってことになってるから、分からない事は何でも気軽に訊いてね」

    ずーちゃ

    Sweet paradise blog

  • Aurora
    2021/09/30 23:28
    Aurora

    ただの偶然だったのかもしれない。その日、たまたま目を通すべきメールも書類もなかった。その時間、たまたまあの道を通った。そして、たまたま顔を上げた瞬間にたまたま彼を見つけた。たったそれだけの、偶然なのかもしれない。「だが、そのいくつかの偶然が同時に重なったというなら、それを奇蹟と呼びたい」是が非でも大仰な名前を付けたいわけではない。しかし、それだけの価値があるのだ、と続けたハインリヒの視線はグラスに...

  • ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(17)
    2021/09/30 23:13
    ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(17)

     会場には12時を回った頃に着いた。  今僕が立っているところから道路を挟んで向こう側、入り口側前面がガラス張りになっているギャラリーは、外から見る限り昨日よりも人が多い。  だけど僕の視線はすぐに、受付付近に立っている背の高い黒髪の人を見つけた。

    ずーちゃ

    Sweet paradise blog

  • ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(16)
    2021/09/29 22:34
    ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(16)

    外は日が高くなり、汗をかくくらいに暑いけれど、家の中の空気は少しひんやりしていて微かに漂う木の匂いが心地いい。  古い木造家屋の家は、僕の生まれ育った家に少し似ている。

    ずーちゃ

    Sweet paradise blog

  • ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(15)
    2021/09/27 22:24
    ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(15)

    翌日、早朝から迎えに来た秘書の人と、カズヤさんは朝食も食べずに出かけてしまった。 『伊織、何かあったらいつでも帰ってきていいんだからね? ここは君の家なんだからね』  出かける間際まで、名残惜しむように、何度もそんな事を言っては僕をぎゅっと抱きしめた。  まるで、僕がどこか遠くに行ってしまうみ

    ずーちゃ

    Sweet paradise blog

  • きっかけは君の一言 (8)
    2021/09/27 21:24
    きっかけは君の一言 (8)

    そして、治の落とした英語の教授は何かと甘い俊平に近づいていた。  「田宮教授。オリンピックで走ると学内で噂になっていますが本当でしょうか?」田宮教授!と叫ばれ腕をつかまれる。誰に腕をつかまれたのか驚いて振り返る見ると女性がいた。見るからに、何かを教えて貰おうとしている感じではないので、当たり障りのない言葉を選ぶ。  「何か用事でしょうか?」  「オリンピックで走られるのですか?」  「はい、走りま...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(14)
    2021/09/26 22:40
    ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(14)

     迷いなく、きっぱりと言ってくれたあの言葉が、深く僕の胸に響いたことをよく覚えてる。  僕はまだ、この人のことを名前以外で呼べないけれど……でも多分、あの時にもう僕は認めていたんだと思う。カズヤさんが僕の父親であるという事を。

    ずーちゃ

    Sweet paradise blog

  • ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(13)
    2021/09/25 23:17
    ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(13)

     グラスにビールが注がれるのをじっと見つめながら、僕はカズヤさんの次の言葉を待っていた。  カズヤさんは、ビールの泡の割合にも結構拘りがあって、家でゆっくり飲む時は必ずグラスは手に持たず、テーブルに置いて注ぐ。  最初は勢いよく泡を立たせながら。  そして荒い気泡の弾ける音が落ち着くまで待って

    ずーちゃ

    Sweet paradise blog

  • きっかけは君の一言 (7) 副学長視点
    2021/09/24 22:54
    きっかけは君の一言 (7) 副学長視点

    そんな俊平の走りを副学長室から覗いている2人の姿があった。 「俊平先生、なんかイキイキとしているな」 「迷いがなくなったね」 「そうだね。って、分かるのか」 「今の彼ならできる。雅な陸上から吠えるなんとかに変わる時代だよ」 「吠えるなんとかって何?」 「考えてやってくれ。いや、彼の走りを見てメディアが決めるだろう。俺がそうだったみたいに」 「由治……」 「なんだよ。俺は25年も走ってないんだよ。走れる...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(12)
    2021/09/24 22:46
    ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(12)

    「教授の仕事を手伝いながら、傍で絵の勉強を続けたいんだ」  それは予め準備していた言葉だった。  いくらカズヤさんが僕のやる事にむやみに干渉したりしないと言っても、まさか『教授のことが好きだから』とは今の時点では言えない。  ましてや教授と僕は、はっきりと恋人とは言えない。

    ずーちゃ

    Sweet paradise blog

  • ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(11)
    2021/09/23 19:40
    ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(11)

    美大を受験したいと思った時から、カズヤさんには雨宮教授のことを話していた。  教授の作品の世界観に強く惹かれた時の話を、今夜のように食卓で夕飯を食べながら、食べ終わってもまだ、ずっと喋り続けた。  画集を買ってきては、この作品はこんなに繊細に描かれているのに、どうしてこんなに迫力を感じるんだろう

    ずーちゃ

    Sweet paradise blog

  • ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(10)
    2021/09/21 22:46
    ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(10)

    「カズヤさん、ちょっと話があるんだけど……」 「……え? 何、改まって……」  火加減を見ていたカズヤさんが顔を上げ、カウンター越しに視線を合わせた。 「ご飯食べながらでもいい? それとも食べる前に話そうか?」 「カズヤさんが良ければ、食べながらでいいから聞いてくれる?」 「もちろん。じゃ

    ずーちゃ

    Sweet paradise blog

  • Nikolaschka
    2021/09/20 22:57
    Nikolaschka

    ふと、喉の渇きを感じて目が覚めて。隣で眠っていたはずのハインリヒの姿がないことに気付いたアルフレードは、目を擦りながら気怠い身体を起こした。ぽっかりと空いてしまった部分に触れれば、温もりはない。ベッドから落ちるギリギリのところで何とか引っ掛かっていたシャツを羽織り、窓の方へ視線をやる。まだ夜は深く、皓々と輝く白い月と凪いだアドリア海が見えた。(…ハインも水を飲みに行ったのかな?)床に脱ぎ捨てられた...

  • きっかけは君の一言 (5) R18!性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。
    2021/09/20 22:04
    きっかけは君の一言 (5) R18!性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。

     「く、ふ……」 「ん……」 「や、そ・こ」 「久々だからな。我慢しろよ」 「しゅ・ん」結局、下半身も脱がされ俊平の言いなりになっている。俊平、俊平。俺の本心は半々なんだ。寂しかったんだ。寂しさ紛れにTwitterをやってブログもやりだした。でも、結局は楽しくなってハマってしまった。俊平、このまま抱いてて。久しぶりに俊平の温もりに触れる。たまには、来てもらうのもアリだよね。俊平のモノが入ってくるのを感じる。...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(9)
    2021/09/19 22:56
    ESCAPE続編『Aquarius:2』―伊織―(9)

    僕には二人の父親がいる。  ひとりは、僕が生まれた時からずっと傍にいてくれた人。母さんを愛して、僕を育ててくれた“父さん”。  そしてもうひとりが…… 「おかえり、伊織」  リビングに入っていくと、カウンターキッチンの向こうから、明るい笑顔で迎えてくれる。

    ずーちゃ

    Sweet paradise blog

  • きっかけは君の一言 (4)
    2021/09/17 23:03
    きっかけは君の一言 (4)

    久しぶりの治を見ると、コーヒーだけだと足りなく抱きついていた。 「しゅ、俊平……」 「寂しいと感じたのは俺だけだったんだな」 「あ……」言葉に詰まったのは、治の本心かと思うと悲しくなった。行動にでていた。 「ちょ、ちょっと待って、俊平、待って!」 「待たん」 「ベッドでと言いたいんだけど」 「ベッドでならいいのか?」 「うん、いいよ」治を抱きかかえ寝室に向かう。するとベッドの上には何かが散らばっている...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • Cacao Fizz
    2021/09/15 23:37
    Cacao Fizz

    微かな旋律が耳を掠めて顔を上げれば、広々としたバルコニーの日当りが良い場所に並べられたプランターに水をやっていたアルフレードの後ろ姿が見えた。どこか懐かしく感じる優しい旋律は彼の鼻歌だったようで、ハインリヒはキーボードを叩いていた手を止める。陽光を食んだ白いシャツとアルフレードの金糸の髪のコントラストが眩しく、思わず目を細めた。(…神聖な色、と言うべきか)迂闊に触れることを躊躇させるに十分な光景だ...

  • きっかけは君の一言 (2)
    2021/09/13 21:10
    きっかけは君の一言 (2)

    その夜、自分の部屋でゴロンと寝そべると、天井を見上げたまま治のことを思っていた。「治、会いたい……」ポツリと声に出ていた。いや、だけど今あいつに会ったら抱いてエッチするかもしれない。一人暮らしになった治のマンションのキーを見ながら、治の肌の温もりを思い出そうとしていた。週末の土日はここに来るが、そのまま居て欲しいと願う反面、いや甘やかすな、これはお互いの思いを強くするための試練だとの思いもある。 「...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 新作開始! きっかけは君の一言 (1)
    2021/09/10 21:59
    新作開始! きっかけは君の一言 (1)

    学生時代に一度、オリンピック協会から声を掛けられ断った。その時はものすごく煩かったというのもあるが、治の側に居たかったのもあり、卒業したら新潟に戻ると声かけはパタリとやんだ。だけど、今回は治を推す声が上がり、それに反抗したらこう言われた。 「マッチョ理事長、治は。あ、雅治には、そのような力はありません」 「それでは、俊平先生が出てください」 「私、ですか?」するとナイフ副学長に、こう言われる。 「...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • Imperial Fizz
    2021/09/06 21:02
    Imperial Fizz

    顔が痛い、とハインリヒは鏡の前で眉を寄せた。シェーバーで切ったのだろうか、と首を左右に傾げてみるがどこにも傷はない。そもそも、痛みと言っても切り傷などの外傷的なものではないのだ。もっと内側。しかし、歯が痛むのでもない。人差し指と親指で顎を掴むように左右の頬をそれぞれの指の腹でぐりぐりと解す。「どうしたの?」ひょいっと覗き込んできたアルフレードと鏡の中で目が合い、ハインリヒは「顔が痛い」と素直に返し...

  • 好きな人に囲まれて両手に華 あとがき&次作のお知らせ
    2021/09/01 23:05
    好きな人に囲まれて両手に華 あとがき&次作のお知らせ

    いつも読みに来ていただきありがとうございます。本作の「好きな人に囲まれて両手に華」はいかがでしたでしょうか?いよいよ、政行と嘉男の物語も終息を迎えました。長い間、この2人を見守っていただきありがとうございました。これからは、他の作品にちょくちょく登場しますので、楽しみにしていただけると幸いです。2人の作品を一挙、ご紹介!出会いは行きずり俺の気持ちはブレない俺の気持ちはブレない 二好きな人に囲まれて...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 好きな人に囲まれて両手に華 最終話
    2021/08/30 21:20
    好きな人に囲まれて両手に華 最終話

    でも、ある事柄が起きて泳げなくなってしまった。肩の肉をこそげ落として肉の厚みが薄くなったのだ。お陰でドクターストップを貰ってしまった。今なら高瀬の苦しさが分かる。でも、俺には恋人がいる。高瀬は、どうやって克服したのだろうか。秘密っ子だから、もしかしたら未だに克服できてないのかもしれないな。その高瀬は、今は社長秘書から俺の常務秘書になって退社して、二度目の仕事先で仕事をしている。本当は高校生の時に聞...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • エルピスの存在証明11
    2021/08/29 17:03
    エルピスの存在証明11

    たとえば、雨上がりの空に虹が架かったとき。たとえば、マーケットに初摘みの果物が並んだとき。たとえば、道端に花が咲いたとき。たとえば、焼き立てのパンが手に入ったとき。たとえば、夜空に浮かぶ月が一際明るいとき。それらは、日常の中に“当たり前”にある風景や出来事、何気ない瞬間で。多くの人にとっては、傍らにあるもので。しかし、自分たちにとってはまるで別の世界のもののようだった。自分たちの傍らにあるものと言え...

  • http://storiaeterna.blog10.fc2.com/blog-entry-577.html
    2021/08/24 23:11
    http://storiaeterna.blog10.fc2.com/blog-entry-577.html

    記事の情報が取得されるまで、しばらくお待ちください。

  • 好きな人に囲まれて両手に華 (127)
    2021/08/23 21:31
    好きな人に囲まれて両手に華 (127)

    その人が常務となる引き継ぎを終わらせ、あとは秘書の峰ちゃんとのやり取りがあるので、俺は定時で会社を出たはいいが、すぐにお父ちゃんに捕まってしまった。 「どこ行くの?」 「あそこ」 「あそこってどこよ」珍しく電車での移動だった。 「あ、もしかして爺ちゃんセンセーの」 「そう、そこ」お父ちゃんは明智ボスに話していた。 「それなら、坊ちゃんは正社員ですか?」 「そうそう。よろしく」明智ボスは俺に言ってく...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 好きな人に囲まれて両手に華 (124)
    2021/08/16 21:07
    好きな人に囲まれて両手に華 (124)

    自分の後始末は自分でするという気持ちはある。だから少ししか済んでない仕事を片付けて直ぐにバイト先を出た。会社に行けば良いのだろうかと思い悩んだ時は、3人の男たちに囲まれていた。 「ねえ、お兄さん。良いスーツだね」 「俺等にメシ奢ってくれない?」 「金欠なんだよ」なんだ、たかりか。冗談じゃない、こちとら持ち合わせの金なんて無いよ。それに、このスーツはリクルートスーツだ。何も言わないと腹を蹴られた。 ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • エルピスの存在証明 9
    2021/08/13 22:39
    エルピスの存在証明 9

    それは、最高峰グレードと誉れ高いオーダースーツ。名前は、「ミケランジェロ・サルトリア」。イタリア語で「仕立て屋」を意味し、熟練の職人による縫製によって仕立てられたその一着はどの角度から見ても美しいシルエットと重さを感じさせない究極の着心地を併せ持つ。素材と着心地へのこだわりを追求する伝統的な文化が根強く残るイタリアのテーラーリングを意識して開発された、まさに最高峰、最高級と謳われるに相応しいスーツ...

  • 夏祝ぐ千輪華
    2021/08/06 00:19
    夏祝ぐ千輪華

    白い炎に燃える空は目に痛いほど眩く、重たい熱気に焼かれた肌がひりつく。吸い込んだ空気は気道に纏わりつき、言葉は沈黙するばかり。夏の陽光はあまりにも強く、気温と湿気が手足に絡みついてくる。しかし、瞳を灼くそれはまさに“光”であって、弾けんばかりに輝く命の色を純粋に美しいと思う。いや、そう思えるようになったと言うべきか。夏は、最愛の人が産声を上げた季節。己の命に意味を与えた命が産まれた、特別な季節だ。痛...

  • エルピスの存在証明 8
    2021/08/04 23:33
    エルピスの存在証明 8

    どこを切り取っても完璧だと思うのは、惚れた欲目なのか。光を食んで煌めく金糸の髪、まろい頬、そこに影をつくる長い睫、艶やかな唇。全てのパーツは完璧なバランスで配置され、細い首から繋がる肢体は柔らかな曲線を持つ。巧緻なその姿はまさにビスクドールそのもので。白いシーツに抱かれるように眠るアルフレードを見つめ、ハインリヒは瞳を細めた。眩しい、と思うのはカーテンを引いていない窓から差し込む朝陽を食んだ髪が煌...

  • 好きな人に囲まれて両手に華 (119)
    2021/08/04 21:27
    好きな人に囲まれて両手に華 (119)

     「は、はあっ」 「ぐぅ……」 もう駄目だ。 「あ、や」 「イクのならイケ」耳元で聞こえる声は掠れ、色っぽい。こんなの嘉男さんとでは比較にならない。 「はあっ……、あああっ」 「うっ……」一緒に果てたのが分かった。 「お、俺は……」 「本当にイイ身体だよな」 「俺は……」俺の身体はどうなったんだ。俺は、これからどうなる。身体が覆い被さってくる。と、同時に耳元で囁きが聞こえてきた。 「高瀬はどこだ?」 「え、...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 好きな人に囲まれて両手に華 (117) R18!性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。
    2021/07/30 21:46
    好きな人に囲まれて両手に華 (117) R18!性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。

    自分の行動が早まったかもと思っていた。だって、運転手は利根川なんだから。あー、くそぉ……。まあ、早かれ遅かれこうなるだろうなとは思っていたよ。車を運転する利根川はマンションの駐車スペースに止めた。 「ほら出ろ。俺は車ん中よりベッド派だからな」 「やっぱり……」 「それとも、お姫様抱っこして欲しいのか」 「結構です」そう言って車から出ると、後ろから抱きしめられる。止めろ、止めてくれ。嘉男さん助けて。分か...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • http://storiaeterna.blog10.fc2.com/blog-entry-574.html
    2021/07/27 23:33
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  • 好きな人に囲まれて両手に華 (115) 対面したのは。。。!
    2021/07/26 21:18
    好きな人に囲まれて両手に華 (115) 対面したのは。。。!

    その叫び声に反応したのは安藤専務だ。 「芳樹? 芳樹、芳樹っ」高橋常務が先に見つけていた平らな休憩所に辿り着いていた瀬戸常務は、あるものを見て驚き声を上げていたのだ。 ”ああ、忌々しい。この枷が無ければ簡単に屠ることが出来るのに” 「屠るって、食べる事か……」相手はニヤリと笑みを浮かべてる。 ”お前は、さっきのと違い肉が付いてて美味そうだ” 「まさか……」 ”こっちにおいで。腹を満たせてもらう” 「あ……」だ...

    福山ともゑ

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  • 好きな人に囲まれて両手に華 (114)
    2021/07/23 21:14
    好きな人に囲まれて両手に華 (114)

    調子よく登っていた。すると指の力が抜けて落ちていく。上からは3人の声が落ちてくる。 「わぁーっ」 「2回目ーっ」 「何で―っ」俺を通り越して落ちていくが、俺も一緒に落ちていた。 「うわわっ……」ビタンッとおでこをぶつけてしまった。 「てー、危なかったあ……」しばらくすると急に声が聞こえてきた。 「重い。いい加減に下りろ」 「え?」 「えじゃ、ない。いつまで俺に肩車させる気だ」 「ご、ごめんなさいっ。ん...

    福山ともゑ

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  • http://storiaeterna.blog10.fc2.com/blog-entry-573.html
    2021/07/22 23:02
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  • 好きな人に囲まれて両手に華 (112) 社員旅行は能登半島
    2021/07/19 21:05
    好きな人に囲まれて両手に華 (112) 社員旅行は能登半島

    桑田専務が足を滑らせたのがきっかけだった。桑田専務は直ぐ近くに居た久和田常務と高橋常務の足に掴まり、久和田常務は俺の足に掴まる。俺は安藤専務に、安藤専務は瀬戸常務に。高橋常務は社長と利根川専務の足に掴まり、社長は副社長と本田専務の足を掴み引きずり込んだ。それは、あっという間だった。気が付くと、地面にうつ伏せになっていた。起きてる人も居れば、まだ気を失ってる人もいた。皆を起こすと、各々がスマホやiPho...

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  • エルピスの存在照明 5
    2021/07/18 23:29
    エルピスの存在照明 5

    かつてアメリカに、低所得者向けにローンを発行していた大手の投資銀行があった。人々は地価の上昇を目論見、そのローンを利用して土地や家を買った。しかし、不景気によって地価が下がったことで人々は借金の返済目処が立たなくなり、次々とその土地や家を手離した。これはアメリカのシステムでは土地や家を手放せば残りのローンを支払う義務がなくなるからであり、これによって投資銀行は貸していた金を回収できなくなった。その...

  • 好きな人に囲まれて両手に華 (111) 再度、パースへ
    2021/07/16 21:04
    好きな人に囲まれて両手に華 (111) 再度、パースへ

    夏休みも終り、社長を含めた重役10人は出社した。社長子息の桑田常務以外は、誰が誰なのか分からない位に焼けているが、体型と物言いで区別はつくので、まだ安心だ秘書は皆、苦笑している。坊ちゃんである桑田常務の秘書、峰岸は感嘆の言葉を掛けていた。 「皆が真っ黒なのに1人だけ黒でないだなんて。何か日焼け対策してたのですか?」 「うん。日中は隠れて休んで、夜に動いてたんだ」 「なるほど。恐らく、副社長とずっと行...

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  • 世界が花笑む日に
    2021/07/15 00:08
    世界が花笑む日に

    瞼の向こう側に感じたのは、光。太陽のものよりはささやかで柔らかく、月のものよりは確かな存在。陽だまりによく似たそれに触れたい、と思ったのはひどく優しい匂いがしたからで。肌触りの良いシーツの波に身を委ねる心地良さはあまりにも名残惜しかったが、アルフレードは鼻腔を擽った甘い香りに瞼を押し上げた。挽きたての豆で淹れたコーヒーの苦い香りと蜂蜜の甘い香り。そこに混ざる爽やかな香りは果物のものか。コトリ、と食...

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