エレキギターの大きさの穴
こんにちはウルカ。 湯呑みの茶が湯気を立てている。 テレビが不健康な光をばらまいている。 黄ばんだレースのカーテンが、青白い外光を透かしてシアン色に歪んでいる。 月に一度、田舎から届く段ボール箱は、封を開けられずに玄関の隅に積まれている。 段ボール箱の中には、塩からい干物や、時代遅れの菓子や、つまらない本や、僕の学業について心配する手紙が詰め込まれているのだろう。 もう半年以上学校へは行っていない。 家賃や光熱費は段ボールが届くのとほぼ同じタイミングで口座に振り込まれる。 僕は、食べる事だけなんとかすれば、死なないでいられる。 駅前の不潔な居酒屋でアルバイトをしている。 賄いを食べる気には到底…