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【哲学ミステリー小説】『ツァラトゥストラはかく語りき』(二十八)
【哲学ミステリー小説】『ツァラトゥストラはかく語りき』(二十七)
【哲学ミステリー小説】『ツァラトゥストラはかく語りき』(二十六)
【哲学ミステリー小説】『ツァラトゥストラはかく語りき』(二十五)
【哲学ミステリー小説】『ツァラトゥストラはかく語りき』(二十四)
【哲学ミステリー小説】『ツァラトゥストラはかく語りき』(二十三)
【哲学ミステリー小説】『ツァラトゥストラはかく語りき』(二十二)
【哲学ミステリー小説】『ツァラトゥストラはかく語りき』(二十一)
【哲学ミステリー小説】『ツァラトゥストラはかく語りき』(二十)
【哲学ミステリー小説】『ツァラトゥストラはかく語りき』(十九)
【哲学ミステリー小説】『ツァラトゥストラはかく語りき』(十八)
【哲学ミステリー小説】『ツァラトゥストラはかく語りき』(十七)
【哲学ミステリー小説】『ツァラトゥストラはかく語りき』(十六)
【哲学ミステリー小説】『ツァラトゥストラはかく語りき』(十五)
【哲学ミステリー小説】『ツァラトゥストラはかく語りき』(十三)
泣ける曲を口ずさんでいる男が街角を歩いていると、本当は喫茶店をやりたかった八百屋の前でいつもニヤニヤしている男と出会った。泣ける曲を口ずさんでいる男といつもニヤニヤしている男は中学時代の同級生であったが、特に仲が良いわけではない。「やあ、久しぶりだね(ニヤニヤ)」 いつもニヤニヤしている男はこのときもやはりニヤニヤしていた。もちろん泣ける曲をくちずさんでいる男も、泣ける曲を口ずさんでいたからこそそう呼ばれている。二人は十年ぶりに出会ったが、十年前に偶然遭遇したときも二人はその状態だった。だから泣ける曲を口ずさんでいる男は、いつも泣ける曲を口ずさんでいる男と言ってもいいかもしれない。これからはそ…
こんにちはウルカ。 ベスパに乗った青年が、荷台に海を乗せて信号待ちをしている。 「鮮海」と勘亭流フォントで書かれた荷台の海では、ザトウクジラがジャンプをして、海面に飛沫をあげる。 隣に並んで信号待ちをしていた軽トラックでシベリア大陸を運んでいるおっちゃんが、ハザードを点滅させると軽トラックを降りてベスパの青年に何やら話かける。 ベスパの青年は人差し指と親指でマルを作ってOKのジェスチャーをする。 軽トラックのおっちゃんは手を叩いて喜ぶと、服を脱ぎ、パンツ一丁になる。 それからシベリア大陸を積んだ軽トラックをえいやと左足で踏み潰して紅生姜色のサーフボードにかえると、小脇に抱えてベスパの荷台の鮮海…
こんにちはウルカ。 俺の通う会社の近所に、非常に小さなカウンター席だけのカレー屋がある。 席と席の間は相当狭く、気を抜くと隣に座る者に触れてしまう。 座席は固定式で、自分の好きなポジションで座る事もままならない。 更に、そのカレー屋がお待たせいたしましたと出すカレー皿は異常にデカい。 隣に座る者のカレー皿と干渉してしまうので、自分に対して真っ直ぐにカレー皿を置けず、おかしな体勢で食べることになる。 それでも、俺はこのカレー屋の常連である。 旨いからね。 カツカレーをおかしな体勢で食べていると、今朝も見かけたしゃがみ頬ずえサラリーマンの事を思い出した。 ここ毎朝、決まった場所、時間に、不自然にし…
こんばんはウルカ。 幼稚園に通っている。 お家の前で幼稚園バスに乗る。 ママにバイバイと手をふる。 午前中は踊りをおどって大きな柔らかい積み木で遊んでご飯を食べると昼寝をする。 目がさめると黄色い帽子をかぶって幼稚園の周りをせんせいと探検する。 どんぐりをひろう。 緑色の電車が遠くで走っているのが見えるとみんなで指をさして奇声をあげる。 それから幼稚園に戻ると幼稚園バスに乗ってお家へ帰る。 幼稚園バスが家の前に着くとママが待っていておかえりパパとチューをしてくるので少しいやがったふりをする。 週休二日で夏休み制度あり。 月給四十二万五千円。 賞与は年に二度支給される。 ねんちょうさんになると月…
こんにちはウルカ。 臓物を透かせたレントゲン写真のような夜の空だよ。 あのビルやあのビルの灯りがもっと強ければ、臓物のかたちがはっきりと見えるのに。 箱型の段ボールから頭を出したリルサは、隣の明後日の方向を向いているサロサに説明した。 サロサは1週間前に盲目になった。 今はこれまで見てきたものの記憶とリルサの説明を合成して、像を網膜に映している。 人間は、ものを本来の用途とは違う使い方をすることがあるそうだ。 例えば錆びた釘を料理に使ったり、CDケースを蚊取り携帯線香入れとしたり、ゴキジェットの缶で直接ゴキブリを叩いたり、プリンに醤油をかけたり、肩甲骨と肩甲骨の間に五平餅を挟んだり。 一週間前…
こんばんはウルカ。 デパートの屋上に寂れた遊園場があって、その隅にひっそりと鳥獣店がある。 私は妻と子を遊園場に放つと、以前から気になっていたその鳥獣店へ一人で向かった。 私は鳥獣が好きだ。 鳥獣たちと気儘に人生を過ごしたい。 自然豊かな土地に住み、小さな畑をやって、庭の先にある小川で釣りをする。 朝陽が昇る頃には野生の鳥獣たちに余らせた穀物や魚の肉をやり、薪を焼いた熱で冬を過ごし、いつか寿命が尽きるときには鳥獣葬で旅立つ。 鳥獣店や鳥獣園で鳥獣たちを眺めながらこんな空想をするとき、私は心から幸福な気持ちになる。 現実といえば、妻の鳥獣嫌い、息子のアレルギー、ペット禁止の分譲マンション35年ロ…
こんにちはウルカ。 先日うちに来たアルダブラゾウガメのアルダ(本当は胸焼けするくらい和風な名だけど、ここではアルダの方がウルカとあいが良いからな、あいが。)のことを書いてみよう。 ウルカ、お前は今週殆ど食事をとっていないね。 先週のあの旺盛な食欲はどうしたというのだ。 アルダをみてみろよ。 毎日、俺が1日に食うサラダを優に超える量の野菜をたいらげているぜ。 俺の100分の1程度の身体サイズしかないというのに、ヤバいだろ、あいつ。 あの水球のボールが拉げたみたいな甲羅のなかには野菜しか入っていないぞきっと。 アルダブラゾウガメはセーシェル(アルダブラ環礁)固有種で、6500万年前~2500万年前…
こんにちはウルカ。 肌寒くなってきたね。 クルマのエアー・コンディショナーについても、冷風より暖風を選択する事がふえたよ。 温度とは面白いものだよな。 一部を除いて生命が快適に暮らす適温は摂氏10°〜30°くらいだろう。 所謂常温というやつだ。 殆どの生き物がこの常温の範囲で生きている。 人間はこの常温に飽き足らず、食べ物を異常に高温にして熱々だねぇ〜なんて喜んで食べてみたり、飲み物をキンキンに冷やしてのどごし最高!なんて喜んでいたりする。 または、熱湯風呂に押すなよ押すなよと言いつつ飛び込んだり、高温サウナでロウリュをくらってすぐに氷入りの水風呂につかるなど、他の生物からしたら常軌を逸した狂…
こんにちはウルカ。 余裕が無い方、予備余裕の携帯をおすすめします! 時間に... 心に... お金に... 置き場に... 体力に... ギガに... 携帯に便利な専用ポーチ付き⭐︎ お支払いは欲望で! 電子欲望にてお支払いいただいた場合、2%ポイント還元いたします! 株式会社 欲欲(ユィーユィー) 03-9475-xxxxx ねぇ、こんなチラシがポストに入っていたんだけど、最近太ってきちゃったから食欲でお金の余裕、購入しようかなぁ あたしの食欲、いくらになるんだろう? えー!いいな〜、じゃあ、わたしは物欲で時間の余裕購入したいな〜! わたしの物欲まじでヤバいから2年くらい時間の余裕買えそう!…
こんにちはウルカ。 なあ、平山ちゃん、最近、何か欲しいものとか、やりたい事とか、ある? ああ? あるよそりゃあ、手っ取り早く金だろ、休みだろ、旅行へ行きたいし、うーん、いまなら、南米かアイスランドかなぁ、でも結局東南アジアが落ち着くんだよな、ははは! 良い感じの平家一軒家だろ、最新のライカレンズも使ってみたいな。 洒落た服やら靴も欲しいね。 それと、昔バイトしていた居酒屋がさあ、旨い松茸の土瓶蒸しを出す店でさ、あれ、また食いたいな。 あの店、もう潰れちゃったんだけど。 あとドラゴンとかティーカップ・アフリカゾウとかトイ・シロクマとかいたら飼ってみたいね。 中国大陸のどっかに実在する気がしてるん…
こんばんはウルカ。 ほら、此処に大きな建物がたつよ。 あの頑丈そうな沢山の鉄の柱は、骨だよ。 とても高い技術や計算で、あの鉄の柱は組み合わされているんだ。 あの頑丈そうな鉄の柱は、一本一本が正確で正解なんだよ。 おしまいにはきっと、綺麗な白い壁のピカピカの建物が此処にたつよ。 でもね、20年もすれば、ピカピカの白い壁は薄汚れて、ひび割れができる。 ほら、あの元気そうに自転車をこいでいるおばあさんも、20年もすれば、手押し車に凭れかかるように歩くのが精一杯になるよ。 あっ、可愛い仔犬だね、でもね、20年もすれば、老いて死ぬよ。 ほら、あの坂を不満そうに登っている若者も、20年もすれば、何が不満だ…
こんばんはウルカ。 ラグビーでビールを飲んでいたらこんな時間になってしまったよ。 明日が始まってしまう前に、田中と工藤の話をしておこう。 影色の鳥が、声を上げながら飛び過ぎてゆく。 ベランダ平線から、太陽が顔を出して僕の目玉に盛大なハレーションを発生させる。 僕は目を細めると、ソファの肘掛けから頭を少しずらして壁に画鋲で無理にくっつけた時計をみる。 時計は午前5時半をさしている。 またソファで眠ってしまっようだ。 だるい。 視線をテーブルの上にうつす。 流線型をしたスタイリッシュなケースが、築40年の古びたアパートの部屋で異彩を放っている。 親指2本分ほどの大きさのそのケースは、工藤龍司から買…
こんばんはウルカ。 分厚い雲にディフューズされた太陽の光が、限りなく平等に街を照らしている。 俺はアスファルトで舗装された道を歩いている。 緑茶のかわりにYEBISUを少しのんだ。 公園の角に集められたゴミ袋に、カラスがたかっている。 黒い鋭い嘴は伸縮性の低いカサカサとしたゴミ袋を突き破って、残飯やプラスチックや紙屑を丁寧に撒き散らす。 公園の角に集められ、丁寧に中身を喰い散らかされたゴミ袋たちの前を、女が嫌そうに顔を背けて通る。 人は、捨てられたコインロッカー・ベイビーや、イヌや、猫や、姥には手をさしのべるのに、ゴミの入った伸縮性の低いカサカサとしたゴミ袋には誰も見向きもしない。 ゴミは捨て…
おはようウルカ。 今日は祝日だと言うのに初めてのクライアントと打ち合わせがある。 キレイなシャツときれいなパンツ、綺麗なクツをはいて、ちょっと良い腕時計をつける。 それから、クソボロボロのバブアーを着たら、けっきょく浮浪者のようなルックスとなった。 まあ、つまるところ俺は俺だなと鏡を見て思う。 一応髭を剃って、笑顔の練習をする。 今日はYEBISUはやめておこう。 駅前でモルツを買う。 予報外に晴れた空の青が押しつけがましい気がするが、自意識過剰なのだろうか。 ここのところ、このブログについてメッセージをいただくことが多くなった。 ありがたいことです。 ありがとうございます。 コメント欄やブッ…
こんばんはウルカ。 部屋の隅に座っている。 白い部屋で、僕の周りには文字ばかりが敷き詰められている。 文字は当たり前のように真っ黒。 白い部屋にあいた意味を持つ穴。 こんなことなら、ソックスを履いて来るべきだったな。 僕は「凍えそうにしているつまさき」という文字を見てそんなことを思った。 つまさきは本当に本当に凍えそうで、それは見ているだけで腹立たしく不甲斐ない気持ちになった。 メリーゴーランドを思わせる、「メリーゴーランド」という文字は、真っ黒なのにとても煌びやかで、ぐいぐいと恐ろしいスピードで廻る。 僕は「メリーゴーランド」に乗っているはずの子供たちのことが心配になったけれど、僕の想像する…
こんにちはウルカ。 わたしは保湿の鬼なの 乾燥だけはマジかんべん 保湿ローション、保湿クリーム、保湿入浴剤、保湿ソープ、保湿ミラー、保湿マンション、保湿スマホ、保湿彼氏、保湿両親、保湿煎餅、保湿祖父、保湿ラサアプソ、保湿自転車、保湿ブランドバッグ、保湿suica、保湿ハイヒール、保湿アンブレラ 保湿には1ミリの余念もない 今日は保湿彼氏と電車に乗って、保湿アジアンカレーフェスティバルで保湿ランチして、保湿ミサンガ即売会、そのあと保湿ボルダリング教室 夜は、葛飾区・フリー・スタイル・保湿バトルに参戦するの 公共電車の空調って本当にイヤ 政府は何を考えているのかしら、こんなに乾燥させてしまっては人…
こんばんはウルカ。 自分のことを小生って言うやつと、オイラって言うやつ、どっちが苦手? うーん、小生かなぁ。 てか、小生ってなに? なんか、へりくだった言い方らしいよ。 へぇ〜、僕なんて、ちっせぇ生き物ですって感じ? でもさぁ、どことなく偉そうでムカつく感じがするのは、小生、ちょっと難しい言葉知ってます感が滲み出ているからかなぁ。 ちっちゃいカエルとかが言ってたらハマりそうだね。 それならアテレコはやっぱり我修院達也がドンピシャだよね。 我修院達也といえばさぁ、昔、海に釣りに行ったきり行方不明になって、数日後に記憶喪失状態で発見されたらしいよ。 へぇ〜、ヤバイねそれ、ちょっと小生、その数日間や…
こんばんはウルカ。 山道を、オートバイで走っている。 オートバイの排気音と風を切る騒々しい音が、辺りの静けさをよけいに深くしている。 すっかりと、夜が広がっている。 旧式のヘッドライトは目の前ばかりを照らして、辺りの暗闇をよけいに深くしている。 俺は、よけいにアクセルをあけた。 1000CCのOHVエンジンが、ギッタンバッタンとオートバイを加速させる。 森が、俺という異物を拒んでいるかのように、ザァザァと樹々が枝を揺らすのがみえた。 俺は道沿いの寂れた休憩所にオートバイを乗り入れると、ひと思いにキーを反時計回りにまわす。 オートバイは、キッパリと静かになった。 死にかけの蛍光灯がランダムに点滅…
こんにちはウルカ。 明るい部屋でマチコを歌うよ。 マチコはとっても暗い歌だけど、明るい部屋で歌えばフラットになるよ。 50%グレイ色の明るさだね。 そう考えると、透明に最も近いのは乳白色ではなくて、50%グレイ色なんだね。 そうだよ、光の三原色の世界では、50%グレイは中性色なんて呼ばれていて、あたかも存在しないかのようにあつかわれているよ。 限りなく透明にちかいね。 そうなんだ。 それなら、透明人間になりたい人は、先ずは50%グレイ人間を目指す事からはじめると、何かしらの手がかりをつかむことができるのかもしれないね。 でもさあ、煩悩とかフラットになった透明人間て、旨味ある? あれ... 今日…
こんにちはウルカ。 女店員がカラーボールを投げる。 大人用ポッピングで逃げる犯人は、高々と跳び上がって、女店員の投げたカラーボールを簡単にかわす。 犯人は空中でくるりと1回転すると、ドシャリドシャリと大人用ポッピングを弾ませて、あっという間に遠く小さくなった。 私は、任せなさいと女店員に言うと、大人用ジャングルジムにのぼる。 大人用ジャングルジムは大人用なので32メートルの高さがある。 私はシャツをまくり上げると、大人用変身ベルトのスイッチをいれる。 大人用変身ベルトは大人用なので本当に変身する。 私はヒーローに変身すると、とうっ!と大人用ジャングルジムからダイヴする。 私は空中でヒーロー飛行…
おはようウルカ。 やれたスーツにボロボロのセイコーを左手にまいた40代が、満員電車で歯を食いしばっている。 今月の営業成績順位は、下から数えた方が早かった。 若い奴のような体力も話題も、ない。 ペコペコしたシタテな態度は、取引先にナメられるだけだ。 もう、そんな時代じゃないんだ。 なんでこんな事をしているのだろうという疑問を燃えないゴミにだしてから、15年が過ぎた。 いっそ燃やしてもらえばよかったのかな。 いつからか、嫁は石像のように無表情になった。 娘は、アトピーとイジメに苦しんでいる。 安アパートと穴の空いたコンバースが恥ずかしくて、同窓会へ出席したことはない。 それでもね、小説を書いてい…
こんにちはウルカ。 ゲリラ豪雨 ゲリラ豆腐 ゲリラ同封 ゲリラ交付 ゲリラ娼父 ゲリラ毛布 ゲリラ坊主 ゲリラむふふ ゲリラポンプ ゲリラ暴君 ゲリラ浩くん ゲリラ昆布 ゲリラ上手 ゲリラジョーズ ゲリラジョーンズ ゲリラ頬ずり ゲリラ雑炊 ゲリラ脳髄 ゲリラトンファー ゲリラ紀州のドンファン ゲリラおんぶ ゲリラごっつ ゲリラポーズ ゲリラポン酢 ゲリラとん平 ゲリラよねすけ ゲリラるるぶ ゲリラトング ゲリラチョップ ゲリラサップ ゲリラゴブリン ゲリラ忖度 ゲリラゴン太くん ゲリラコンプライアンス野郎 ゲリラあげみざわ ゲリラ高見沢 ゲリラ高見盛 ゲリラかなり三上博史 ゲリラまさに水面に…
こんにちはウルカ。 やった事がないことを出来ない事と判断する奴は多いね、たしかに。 まったく、最近の若い奴らときたら… ムロさんはそう言うと、非・電子タバコに火をつけた。 ムロさんは、クラゲ結び職人である。 大海に浮かぶ夥しい数のクラゲとクラゲを結び繋げて、大きな大きな絵をつくる。 花や文字や顔や動物、龍やユニコーン、企業ロゴ、手の込んだシュルレアリスム表現など、なんでも御座れだ。 結び繋げたクラゲを海底から最新の照明機器やプロジェクション・マッピングで演出し、自ら操るドローンで撮影した動画、静止画をダヴィンチ・リゾルヴやフォトショップで編集し、ユー・チューブルにアップルすることもある。 伝統…
こんにちはウルカ。 近所に、一軒家ふたつ分くらいの空き地があって、土が見えないほど色々な種類の雑草が茂っている。 中にはクワ、ヤブガラシ、オオバコなど、草食爬虫類飼いの間では宝物と言われている野草の姿もチラホラ。 これらの野草は、人間が食用としている野菜と比べ、低カロリー、高カルシウムであり、栄養バランスは最高峰。 その宝物が、近所の空き地に、文字通り野放しの状態なのである。 これは、なんとしても手に入れたい。 勝手に空き地に分け入って、野草狩りをしてもきっと問題ないだろう。 それどころか、雑草を処理してくれた尊い人として祭り上げ、崇められるかもしれない。 いやいや、まてよ、雑草だらけの空き地…
こんにちはウルカ。 鏡のような銀色のタンクのトラックが、歪めた世界を反射してみせている。 中央分離帯に捨てられた左足用のスニーカーは、草原に放置された廃バスのようだね。 あと3週間ほど、自動車で通勤する事になりそうだ。 運転は楽しい。 マニュアル・トランスミッションは、両手両足を使う。 息切れする程じゃないけど、身体を動かしながらの移動は、考え事をするにはぴったりで、深く考えすぎない適度な思考ができる。 これは、自分が手足を動かすことが動力につながる運動をかましながらの考え事、というところがミソなんじゃないだろうか。 新幹線や電車の車内でいくら手足をバタつかせても、しっくりこない。 たまに列車…
役立たずスキルに人生を注ぎ込み25年、今さら最強の冒険譚
大体世の中理不尽な気もします
非の打ち所のない令息から婚約の打診が来たので、断ってみました
【アニメ紹介・感想】ありふれた職業で世界最強 season 3【2024年秋アニメ】【小説家になろう】
更新情報(2024/11/03)
仕事と色々 ハロウィンもレインボーフェスタも終わりました
スープの森〜動物と会話するオリビアと元傭兵アーサーの物語〜
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【アニメ】中世サスペンス『エリスの聖杯』がアニメ化!“稀代の悪女”の亡霊に憑依された貴族令嬢が過去から続く因縁や事件と対峙するファンタジー作品
WEB小説は最初の一行が勝負
異世界転生の新定番!「ありふれた職業で世界最強」の魅力
小説家になろう 新連載中
『なろう系ってタイトル長いじゃないですか』
【アニメ紹介・感想】嘆きの亡霊は引退したい【2024年秋アニメ】【小説家になろう】【勘違い】
アニメ化情報メモ
こんにちはウルカ。 ゾウガメの子を近所の公園で散歩させている。 意外に素早い。 ハーネスが欲しいね。 ウルカを甲羅に乗せるにはまだまだ小さい。 完全に成体となるには後七十年くらいかかりそうだね。 その前に、ウルカも俺も死ぬな。 いつか、このゾウガメの子を誰かに引き継がなければならない。 現在4才か5才くらいの信頼できる人間を探さなければ。 見込みがありそうな幼児を保育園で物色しよう。 ゾウガメの子を抱え、コガネオオトカゲを肩に乗せた不審な男が、保育園周辺を執拗にうろつく。 保護者たちを戦々兢々とさせそうだな... 秋だね。 秋に生まれたからかどうかは知らんけど、俺は秋が好きだ。 誕生日でテンシ…
こんにちはウルカ。 床が腐葉土で座席は苔の生えた岩や樹木の根、吊革や荷棚は絡み合う枝や蔓。 手洗いは3号車にある滝。 ネイチャー・トレインには猿や鳥やカモシカが同乗する。 ゴロゴロと転がる丸太の車輪は、意外に安定していて、振動が心地よい。 アウトドア・ウェアに身を包んだサラリーマンやサラリーウーマン、スチューデントやヴァガボンドが、動植物たちと移動している。 外はジャングル。 しかし、よく見ると樹々や土や岩などが都合よく建物や道路や広場を形成しており、人間が快適に過ごせる街となっている。 人類は新たなエネルギーとして、傳力を発明した。 傳力は動植物に限らず、自然界に意思を伝え、交渉し、人間の都…
こんにちはウルカ。 テーマ・パークがオープンした。 入場料は1800円。 入場すると先ず、茶碗を渡され、お袋役のおばちゃんに山盛りご飯をよそわれる。 それからジェットコースターに誘導され、ご飯をこぼさないように急降下に悲鳴をあげる。 ジェットコースターを降りるとそこは畳の部屋で、親父役のおっちゃんがちゃぶ台をひっくり返す。 空中を舞う湯呑みをうまくキャッチすると、プラモデルまたはジュエリーがもらえる。 そのあと幼なじみ役の女または男と、恋愛シミュレーションをして、成績が良いとプラモデルまたはジュエリーがもらえる。 お袋役のおばちゃんに山盛りによそわれたご飯の処理に困っていると、タイミングよく腹…
こんにちはウルカ。 田舎の町へ向かう赤い列車に乗っている。 車窓から秋の陽が差し込むと、ゆるい冷房が効いた車内とバランスが良い。 乗客は疎らで、ひと席空けた隣に老人が座っている。 「随分涼しくなったよ」 独り言のような老人の言葉に、俺はこたえた。 「涼しくなりましたね、もう秋です」 「ああ、一番新しい秋がきたよ」 「はい、去年の秋が、古くなってしまいました」 「ああ、一番新しいワシが今よ」 「はい、去年のあなたが、古くなってしまいました」 車窓から見える風景は、建物の背が低くなり、木々の割合がふえる。 喧々とした踏切の音が近づいて、騒がしさのピークをむかえたあと、音を歪ませながら遠のいた。 ひ…
こんにちはウルカ。 自転車に乗った学生が、太陽の光と風と排ガスを浴びながら、立ちこぎで坂を登っている。 高校生だろうか、激流に逆らう鮭のように生命力が滾っている。 俺は反対に川下へ車道をくだっている。 アクセルから足を離して、重力にまかせる。 ギアを3速に入れると、やわらかく、エンジン・ブレーキが作用した。 世界の道が全て下り坂であれば、エネルギー消費は随分効率的だよな。 鮭も決死の思いで川を遡らなくていいかもしれん。 下り坂という言葉のイメージもなんとなく良くなり、努力の概念も少し変わるかもな。 電力会社も下り坂発電なんてエコなシステムに変わるだろう。 問題は下り坂をどうやってループさせるか…
こんにちはウルカ。 炭酸水を買いにコンビニエンスストアに出かける。 もう10月だというのに夏のような日差しだな。 珍しく駐車場は空いている。 太陽に手のひらを透かしていると、遠い地方のナンバープレートをつけた黒いセダンが、コンビニエンスストアの駐車場にとまった。 乱暴に開いた運転席のドアからのぞいた赤いヒールを履いた白い脚が、外光で彩度を上げる。 女は黒いセダンを降りると、面倒な仕事のようにドアを閉めた。 咥えた非・電子タバコには火がついており、薄紫色の煙をあげている。 煙が目にはいったのか、女が不快そうに目を細める。 それから、自分の口からタバコを毟りとると、アスファルトに叩きつけた。 タバ…
おはようウルカ。 ゾウゾウと吹く風が、辺りの空気を一掃して、何処かで使い古された空気を恰も新品かのように運んでくる。 俺は、此処では新鮮という事になった空気を吸い込むと、公園でゆれている木をみる。 生まれたての赤ん坊の新品感は眩しいけれど、もともとは、何処かで使い古されたものの寄せ集めでできているのだろう。 人は何か一つだけでも新しくなれば、新品で、新入りで、新米で、若輩者で、出発で、冒険者で、海賊で、開拓者になる。 場所や、想いや、服や、家族や、靴や、時計や、家や、マットレスや、髪型や、仕事や、学校や、趣味や、歩き方や、インターネットや、癖や、ペットや、事故や、季節や、食べ方や、他人や、怪我…
こんにちはウルカ。 力強いゴシック体で、毒と書かれたプレートをつけたトラックが、毒を運んでいる。 運転手は青鬼で、金棒を助手席に立てかけている。 本業はラッパーなのだろう。 Bボーイ・ファッションに身を包み、カーステレオから流れるビートにあわせた呪術師のような手の動き、言葉を連呼するような口の動きは、間違いない。 斜めにかぶったキャップからは、禍々しいツノがはみ出ている。 濃いめに作った水彩絵の具のような青色の肌に、ゴールドのアクセサリーがよく映えている。 生命力に溢れる若者を見るとこちらまで元気になるね。 信号が緑に変わる。 俺は頑張れよと心でつぶやきながら、青鬼トラックとは反対方向へハンド…
個人的に読みたいこともあって、ホラーに関する記事を募集! 小説などの創作物、実話の語り、怪談、都市伝説、事故物件についてなど、ホラーに関することなら、なんでもOK! よろしくお願いします(^^)/
新世紀エヴァンゲリオンのLAS小説に関する記事をまとめたテーマです。 #LAS #ラブラブアスカシンジ #惣流・アスカ・ラングレー #式波・アスカ・ラングレー
シンガーソングライター伊東歌詞太郎さん関連のブログ。新曲、歌ってみた、歌い手、ロックスター、小説、エッセイ、イベント、ライブレポなどなど何でもOK
親鸞
▽思いを綴りました▽ 「真っ白な。。。花は。。。」 あらすじ この季節が あれから10年 この季節だけは想い出そう #東日本大震災 #NHK/リスペクト #花は咲くプロジェクト/リスペクト 『真っ白な。。。花は。。。』 あれから10年忘れてる毎日思い浮かび考えた泣いた水電気ガスは止まった真っ暗なコンビニで初めて見る光景に言葉がつまった →続く 続き→ https://t.co/6c8gVgn6fT https://t.co/GWBujSemwN #小説 #日記 #連載 #短編
▽思いを綴りました▽ 「真っ白な。。。花は。。。」 あらすじ この季節が あれから10年 この季節だけは想い出そう #東日本大震災 #NHK/リスペクト #花は咲くプロジェクト/リスペクト 『真っ白な。。。花は。。。』 あれから10年忘れてる毎日思い浮かび考えた泣いた水電気ガスは止まった真っ暗なコンビニで初めて見る光景に言葉がつまった →続く 続き→ https://t.co/6c8gVgn6fT https://t.co/GWBujSemwN #小説 #日記 #連載 #短編
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薄桜鬼の二次小説(BL、百合ネタは除く) 夢小説もどうぞです(*´ ∇`*)
「奇跡」を司るのが「神」 時間・空間・物質に「奇跡」が起きた。 生命は「奇跡」の連続 「大いなる意思」は「神の愛」 人間は皆、「神の子」です。
まどかが、今 夢中になっているドラマ・音楽番組。 そして、今 読んでいる小説などを 熱く語ります!