BV狂騒曲 ⑥
第六章 休みが明けて登校すると、いつもしつこく擦り寄ってきた岩田がまったく寄りつかなくなっていた。 BVデーの告白タイムがさんざん妨害されて、いい加減にあきらめたのかな。ヤツのことなんてどうでもいいけど。 それよりも海斗だけど、こちらをちらちらと見ているわりには、何も話しかけてこない。ちょっと寂しそうな顔をしているように見えるのは気のせい? モモカから聞いたネタやら、いろいろ話したいことはあるけど、とてもボクから声をかけるなんてできない。 時間はさっさと過ぎて放課後になった。 すると、帰り支度をしていたボクのところに岩田がやってきて「矢代くん、一条が呼んでいたぜ。急用があるから、バスケ部の部室…