1134 簿記
石垣島の高校に理系コースはなく、ひかるは商業コースで簿記やそろばんを習い、上京後たった二年間夜学の理系専門コースを出、局入り。 昼間は重労働のため、勉強もままならない。 入社時、専門知識は同期の連中に比べれば雲泥の差で、かなり出遅れていたため、情報最先端のシステムは驚きの連続でしたが、好奇心の固まりのひかるにとって最高の場でした。 父の言った、思った通りやればいい、これは生涯ひかるの座右の銘、となった。 進路や会社選び、仕事の上、結婚など、誰にも相談することなく、存分に思った通りを貫いた。 おそらく、このブログを見ている人でひかるより恵まれない境遇にある人は皆無でしょう。 かすかなチャンスを確実に生かす。後へは引けない境遇が効を奏したといえるでしょう。 そう、島育ちの子供は15才で親の傘下を出、親離れする。 親の庇護から外れるという事は、辛酸を舐める事になるが、この人生..