3198 ならず者が横行する現代世界 ICCと対立するアメリカ
(明日への希望を持ちたいが……) 「ならず者」という言葉、ふだんはあまり使われない。その意味は「手の付けようがないほど素行の悪い者。生業につかず、放浪して悪事を働く者。無頼漢。ごろつき」「どうにもならない者の意」(『明鏡国語辞典』大修館書店)——だそうだ。「米国民を訴追することを決して認めない」と、国際刑事裁判所(ICC)を制裁対象にすると発表をしたアメリカのルビオ国務長官。「ならず者」という言葉を使って、激しくICCを非難した。だが、どう見てもこの言葉は、今のトランプ政権のことを言っているように思えてならない。アメリカよ、血迷ったのかと。
3202 「白虹日を貫く」現象 井伏鱒二も2・26事件前日に目撃
(生まれて初めて見た白虹) 普通の虹は7色(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)の美しい自然現象だ。これとは別に白色一色の「白虹」もあるが、極めてまれな現象だ。私も長い人生で、この虹を見たのは一度だけだ。いつもの散歩コースの調整池を巡る遊歩道でのことだった。この虹は太陽を貫くように出ることがあり、兵乱の前兆といわれる。世界各地で戦いが繰り返されている現代、この現象を見た人は意外に多いのかもしれない。
『死んだ山田と教室』金子玲介 二度と戻らない青春時代。 教室に響く声は生の証。 夏休みが終わる直前、山田が死んだ。飲酒運転の車に轢かれたらしい。山田は勉強が出来て、面白くて、誰にでも優しい、二年E組の人気者だった。二学期初日の教室。悲しみに沈むクラスを元気づけようと担任の花浦が席替えを提案したタイミングで教室のスピーカーから山田の声が聞こえてきたーー。教室は騒然となった。山田の魂はどうやらスピーカーに憑依してしまったらしい。〈俺、二年E組が大好きなんで〉。声だけになった山田と、二Eの仲間たちの不思議な日々がはじまったーー。 死んでしまったクラスメイトが、スピーカーに取り憑いて戻ってくる。 そん…
遠くに男鹿半島が見える) 魚に対し好き嫌いがある人は少なくないかもしれない。イワシやアジ、サバといった青魚系は苦手だという友人もいる。私は仙台に住んだ当時、初めて口にしたホヤが今でも食べることができない。一方、同じように秋田で初めて食べたハタハタは最初のうち戸惑ったが、好きな部類の魚になった。今年は秋田沖のハタハタ漁が豊漁だそうだ。私が住む首都圏のスーパーにも、そろそろ出回ることだろうか。その時期がくることを待ち遠しい思いで、室生犀星のはたはたの詩を読んでいる。
3200 「カルテルビール」は口に苦い 4社の口裏合わせ漱石も怒る?
(朝からビールを飲む人も) 「ビールはござりませんばってん、恵比寿ならござります」。こんなセリフが夏目漱石の、中編小説『二百十日』に出てくる。熊本・阿蘇山に登ろうとする2人の青年が前日、宿屋でビールを飲む。冒頭は、「ビール」を注文したことに対する宿のお手伝いさんの言葉だ。「アサヒビール」「キリンビール」「サッポロビール」「サントリー」の大手4社が出荷価格を事前に調整する、カルテルを結んでいた疑いで公正取引委員会が強制調査に入ったことが大々的に報じられた。「ビールはござりませんばってん、カルテルというビールならございます」と、言いたいほど腹が立ってきた。
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