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京都ノートルダム女子大学の出講日でした
京都・醍醐は長尾天満宮へ
3年経った冬。 ボスから2ヶ月ほど家族旅行すると言われた。 ドクター・ヒロトと息子のジュンと3人でサンタクロース村に行くらしい。 「サンタクロースなんていないよ」 そう言うと、こう返してきた。 「男は夢見る小年さ」 その言葉は、学生時代にも言われた覚えがある。 それを思いだし笑っていた。 「行ってらっしゃい。楽しんでね」 サンタクロース村は、たしかフィンランドのアトラクションパークだ...
久々の一人暮らしを満喫していた。 2号が1ヶ月で、ショーンは4ヶ月強で退院した。 そんなショーンは、こんなことを言ってくる。 「2月のクソ暑い時にヘソに行く気はないが、4ヶ月もしてなかったから鈍ってるな」 「運動したら?」 「あの5匹を試し撃ちの的にしたい」 「やめて」 「射撃場はないか」 「警察署の中にならある」 「警察署かあ」 するとショーンの顔つきが変わった。 「銃のス...
ショーンと和やかに話しをしていたら、2号なのか鳴き声が聞こえてきた。 ふと見ると5匹のうちの1匹が鳴いている。 しかも尻尾を噛まれたらしく、2号は2匹目に噛み付こうとしている。 「嘘だろ。尻尾が……」 「あいつは戦闘犬だ。のほほんとした番犬なんぞ束になっても相手にならない」 「下ろして」 「どうする気だ」 「いいから下ろせっ」 5匹に近寄っていく。 「おまえ等ありがとな。でも、もう...
連載 ローズマリーの詩 28 遠すぎる散歩破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。年が明けると、おじを散歩に誘った。少し遠出の散歩。そこが草野駅だと知ると、おじの足が固まった。私はその背中を押した。その人は、おじの顔を見
1年と少しだけど犬と一緒に暮らしていたが、これからは1人増えるのか。食事は1人だからと気にしなかったのだけど、これからは考えるなあ。まあ、明日からへそに行くみたいだし久しぶりの1人だ。 ゆっくりさせてもらおう。 そう思っていた。 なのに、帰ろうと裏口のスタッフ出入り口を出た途端、誰かにしたら拉致られる。 「え、なになに」 「こいつはもらっていく」 この声は、もしかしてショーンなのか。 ...
「良美、売店で水を買ってきてくれないか」 俺はベッドに横になったまま、クローゼットに荷物を収納している良美に向かって、水を買ってきてくれるよう頼んだ。 昨夜からの水分補給が朝食の味...
「僕を待たせるとはいい度胸だな」翌朝、翼は西園寺邸の玄関でいたずらっぽくそう言って創真を出迎えた。まるで昨晩のことなどすっかり忘れてしまったかのように。創真は困惑するが、だからといってわざわざ蒸し返すようなことを言うのも躊躇われる。「……悪かった」「次はペナルティだぞ」「気をつける」翼はふっと笑い、いつもと変わらない颯爽とした足取りで玄関をあとにする。創真はその後ろ姿をぼんやりと目で追うが、ほどなくして我にかえり、あわてて小走りで追いかけて隣に並んだ。昨晩はいろいろぐるぐると考えをめぐらせてしまい、ほとんど眠れなかった。帰宅して母親に尋ねたところ、桔梗との結婚については実際に西園寺から話があり、許可を求められたが、どうするかは本人に任せると答えたそうだ。それで創真が呼ばれることになったのだろう。昔から両親は放任...「オレの愛しい王子様」第17話バレンタインデー
その頃、マサはショーンの腕の中で寝ていた。 目が覚めスマホを見ると13時半になろうとしている。 そろそろ行かないと、と思っていたらLINEがくる。 アプリを開くと、珍しく長文だ。 ーボス 仕事帰りの博人さんが、チャーチを出たばかりの2人に声をかけられ、そのまま連れて帰ってきた。だから迎えはいらない。ちなみに今日は13時に終わったらしい。悪かったな。 その文面に、こう返す。 『無事に帰り着いたのなら...
「僕を待たせるとはいい度胸だな」 翌朝、翼は西園寺邸の玄関でいたずらっぽくそう言って創真を出迎えた。まるで昨晩のことなどすっかり忘れてしまったかのように。創真は困惑するが、だからといってわざわざ蒸し返すようなことを言うのも躊躇われる。「……悪かった」「次はペナルティだぞ」「気をつける」 翼はふっと笑い、いつもと変わらない颯爽とした足取りで玄関をあとにする。 創真はその後ろ姿をぼんやりと目で追うが、ほ...
偶然、目にしてしまった。 彼は男好きなのか。 たしかガードマンだったよな。 まあ、仕事に支障がでなければいいさ。 聞き耳を立てていたら前職のことを話しているみたいだ。 そんな時、メールがきた。 そんなにも距離が離れてないからOKしたんだ。 それは彼らの後ろを尾行しているみたいだが、そうではない。 ただ、同じ道だった。 それだけだ。 病院のスタッフ入り口に着く頃、またメールがくる。 迎えに行く...
少しばかり見てると誰かが病院から出て近寄っている。 ドクター・ヒロトは、その人とスペシャル病院へと入っていく。 「たまたま同じ道を歩いていたのかもしれないよ」 だけどショーンは何も言わない。 「ショーン、どうかしたの?」 待って。 途中から一緒だったって言った? あ、もしかしてショーンと抱き合ってキスしているのを見られていたのだろうか。 ブルゾンのジッパーを下げられセーター越しに...
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
ショーンは相変わらずスーツが似合っている。 やっと脱スーツに慣れてきたのもあり、思わず言っていた。 「相変わらずスーツだね」 「これが一番しっくりくる」 「あ、そうだ。以前ショーンに話していた銃のコーチのことだけど、適任者がいるのでなしになったからね」 「100万ドル用意できなかったってことか」 「そんな大金は無理です」歩こうとすると腕を引っ張られる。 「ちょっと、ショー」 「こっちだ」...
会社に戻りカレンダーに目をやる。 ボスのお陰で1年間は大丈夫だ。 「ま、当面はやっていけそうだな」 どうしても最初は知り合いになる。 信用して貰えるように地道に地元に働きかけることから始めないといけない。 ダブルワーク推奨だから週に2、3日出て貰えると嬉しい。 15人のうち9人はパースの人なので、残りの6人は交代制にして常駐。 警視総監と7年間働いていたせいか苦手なデスクワークが難なくできる...
その年の3月下旬にオーストラリアにあるパースに入った。 私を入れて15人のスタッフが集まる。その内の9人はパースの人だ。 武術は道場があるからいいが、肝心な銃のレベルアップはどうしよう。 もう一度ショーンに言ってみようかと思い電話をする。 「あれって本気だったのか。ギャラ100万ドル以上でないとOKしないぞ」 100万ドルだなんて払えない。 くそぉ、こうなると自分でやるか。 だけど4月になるとドイ...
――救急車の通過を知らせる、騒々しいアナウンス。 けたたましく鳴り響くサイレンに叩き起こされて目を開くと、カーテンで仕切られた病室のベッドの上で寝ていた。(そうだ、店で倒れて入院...
やっと起きあがることができた。 ショーンの連絡先が知りたくて言っていた。 「ねえ、ショーンの連絡先教えて」 「なんのために?」 「会いたい時、話したい時にメールしたり声が聴けるから」 「居場所をチクるとか?」 「チクって欲しいのなら、チクるぞ」 そのやり取りに頬が緩む。 「違うよ。声が聞きたいと思ったら電話できるなと思って。それだけ。嫌ならいいよ。もう言わない」 返事がない。 そ...
腰だけでなく至る箇所が痛い。 ベッドに横たわっていると、こんなことを言ってくる。 「ああ、そうだ。あの2人には言ってるから心配しなくていい」 「2人って誰? なんて言ったの?」 「こいつは貰っていく。犬が一匹いなくても葬儀や仕事は回るとな」 その言葉で思い出した。 「葬儀っ」 布団をはねのけようとしたが無理だった。 「いっ、つぅ……」 ショーンは、こう言ってくる。 「気が付くのが...
目が覚めるとロッジなのか。木造の天井が見える。 どうしたっけとボンヤリと思い出そうとしていると痛みが襲ってくる。 「うっ」 「やっと目が覚めたか」 「ショーン?」 何かが熱い。 しかも痛みも伴ってくる。 「く、う」 「もう少しだ」 「ふ」 なにをしているんだと思っているとショーンの行動の意味に気が付いた。そこで完全に目が覚めた。 「あ、ふ」 「やっぱり起きてる時の方が感度い...
縁の少し欠けたコーヒーカップに牛乳を注ぎ、情報番組のお天気コーナーに耳を傾ける。華やかな格好の若い女が突風に髪を乱しながらも懸命に愛想を振り撒く様はなか…
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
結局、懺悔室も借りることなく、その場の椅子に座り話しをしていた。 要点だけを話す。 「ああ、あれか。あいつは勝手に合鍵を作って入り込んでいるから牽制の意を込めて見せたんだ。まさか、それで会うことができなかったとはな」 「邪魔で殺したいと思ったことは?」 「俺の仕事を知ってるか?」 「知ってる」 「言っておくが、俺にとってお前等は邪魔なんだよ。正義を貫いて手錠掛けたり、脅しとして撃っても...
先にエリオン副総監が声を掛ける。 「ショーン、こんな所でなにしているんだ」 「これはこれは、お二人揃って」 次はブリット副総監だ。 「挨拶は要らん。なんのつもりだ」 「別れを告げに来ただけだ」 そう言うと、素早く歩き出したショーンの後ろ姿に声を掛けていた。 「ショーン、話がある」 「仕事なんだ」 「ショーン、お願いだから」 ショーンは私のほうに向き腕を広げて言ってくる。 ...
世間では時短ハラスメント、略して「ジタハラ」というものが流行っているようだが、わたしの職場では「ジダハラ」にすっかり迷惑している。 ジダハラの原因は、わたしと同じ職場で働く壇田踏彦という男である。踏彦はことあるごとに地団駄を踏む。その足音が、周囲をジリジリと苛つかせるのである。すでにおわかりだとは思うが、ジダハラとは「地団駄ハラスメント」の略である。 厄介なのは、われわれ地団駄を踏み慣れていない人間にとって、いまだ地団駄という行為が未知の領域であるということだ。地団駄とは本来、怒りや悔しさから踏むものと思われている。だが踏彦の様子を観察した結果、わたしを含む周囲の同僚らの見解では、それは地団駄…
【ドリーム・シナリオ】何もしない主人公が作品の評価に直結【ネタバレあり】
【読書】塔山郁『毒をもって毒を制す 薬剤師・毒島花織の名推理』
【読書】坂木司『アンと青春』
【新刊】[文庫化]横関大『わんダフル・デイズ』
【新刊】中山七里『連続殺人鬼カエル男 完結編』
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【新刊】[文庫化]知念実希人『死神と天使の円舞曲』
【新刊】東川篤哉『朝比奈さんと秘密の相棒』
【読書】一色さゆり『コンサバター 失われた安土桃山の秘宝』
【読書】拓未司『恋の病は食前に』
地底に都市が!?異世界への扉!地底都市の謎!!
【読書】東川篤哉『新 謎解きはディナーのあとで2』
葬式に参加するようにと通達が着た。 でも通夜も行くよ。 通夜に行くと、2人の副総監はすでに着ていた。 「ブリット副総監、エリオン副総監」 声を掛けられた2人は、こちらを向く。 「マサ……」 「で、犯人は分かったのか?」 「犯人って、他殺なのか?」 エリオン副総監の問いに答えてやる。 「自殺です」 「自殺……」 「事故で」 ブリット副総監が口を挟んでくる。 「どんな事故だ?」...
帰り道、警視総監の私室で見つけた日記のことを思い出していた。 ショーンのことしか書かれていなかった。 一緒に仕事をし出して、この7年。 私を名指ししてきたのはショーンと会わせたくなかったからだと書かれていた。 あの時は警視になってルノーに決闘を申し込まれ国際競技場でした。 そのあとショーンにエッチされた。 そのエッチを見られていたとは知らなかった。 そうだ。 あれを機に名指しされ一緒に仕事を...
「良美! 脚立きゃたつに上ってくれ!」 一階の屋根に付いている雨樋あまどいを外し終えた俺は、季節外れの大雪で壊れた家の雨樋を修理するため、良美に手伝ってもらって新しい雨樋に交換しよ...
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
スズメ2号がいるなら丁度いい、働いて貰うか。連絡を付けると第一声がこれだ。 「なにをさせる気だ」 「エリオン副総監に、総監の状態を話して欲しいんだ」 「話しに行ったのだろう」 「話したけど、尻尾が掴めないんだ」 「ほう。万年4位でも手こずることあるんだな」 「ドクターとしての見解を思う存分喋ってくれ」 すると声音が変わる。 「いいのか?」 そう、こうでなくっちゃ。 「ああ、い...
アマゾンさんで販売中の自著をこつこつ直す作業も佳境に入ってまいりました。小説の方は、これで終わり。あとは旅写真日記ですねぇ。こっちは時間がかかりそうだ。マーカスハミルトン教授によるヴェネツィアについての一考察 マーカスハミルトン教授シリーズ ...
着いた先はモンマルトルのマンション。 警視総監の住んでいるマンションだ。 その一室のドアを叩いている。 「なんだ。騒がしいな」 ガチャと明けたのは2人居る副総監の内の1人だった。 「お。モールとマサか。どうした」 「あなたB型だったよな」 「それが?」 その返事に気が付いた。 「まさか……。副総監は、夕べ、総監とセックスされたのですか?」 「な、なんだあ……」 「重要参考人として...
名前を呼ばれたので振り返ってきたのだろう。そいつに声を掛けてやる。 「まさかとは思うが、スズメ2号か」 「あっちゃぁ、早々とバレちゃうし……」 「私のこと、誰にも言うなよ」 「私を誰だと思ってる。ほら、さっさと行けよ」 「場所は?」 「そこからかよ……」 「戻ってきたばかりなんだ」 「はいはい。こっちだ」 シンの先導で、総監の居る場所まで案内してもらう。 「で、日本からか」 「...
その日はまったりと過ごし、翌日の早朝、パースを発った。 フランスに着くと、号外がでていた。 しかも、フランス警視総監、死去という見出しだ。 え、なに。 どうしてだ? 急いで本部の病院に行く。 「ボスッ! あれは、あの」 「マサ、お帰り」 「ただいま。あの、空港で総監の号外を見て」 パニック気味になっていた私に、皆が口々に言ってくれる。 「幸せそうな表情をしていたって」 「数人ほど容...
「ああ……」 「ったく、煽りが上手くなったな」 「煽りって」 「無意識なのが怖いな」 下から攻められ、前の部分も握られ扱かれる。 「んん」 「このところ、ずっとしているから慣れてきたのかな」 「慣れてない」 「にしては、すぐ3本を飲み込んだぞ」 そう言うと、ショーンは指を抜くと、違うモノを宛がってくる。 「あ、ふ」 尻を押さえつけられる。 ズズッと沈む。 これは、まさか突き...
――遠くから聞こえてくるサイレン。頭上に感じる人の気配。体に感じるのは冷たく硬い材質。 なぜか俺は寝ているようだが、動こうとしても体が言うことを聞かず、頭と右肩が痛い。 瞼まぶ...
連載 ローズマリーの詩 27 おじさんの蹴りたい背中破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。子どもは嫌いだ。かつておじが発したひと言が、千里さんの部屋に置かれた聖母子像の秘密に違いない。そう推理した私は、おじの発言の真意
インターポール・フランス本部の警視としての仕事を終えた翌日。 ボスが誰かに狙われているのを目にした。 相手は麻酔銃を構えている。 麻酔で眠らせてどうする気だと思いつつも、そいつの右手を狙い打ち麻酔銃を落とさせる。 すると、そいつは私を狙いの的に変えてきた。 しかも、今度は銃だ。 だが、ボスは麻酔銃で撃たれ、そいつに攫われジェットに乗せられてしまった。 「ボースッ」 ユタカに話すと、怒りがMA...
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
気が付くとベッドで寝ていた。 隣には寝息を立てているショーンがいる。 なんか、初めて会った時のことを思い出させる感じだ。 違うのは、ショーンを求めている自分がいるということだけ。 あの頃は、自白剤を使われ鞭も振るわれていた。 予想していたとおり、その日は一日中、ショーンを感じていた。 食事なんて、部屋に持ってきてもらっていた。 ショーンに食べさせてもらい、またエッチする。 その繰り返しだっ...
ある朝求人サイトにあな番の広告が出ていた。電話をかけてみたらいきなり採用となった。あな番とはアナウンサーの番組でもアナーキーな番長でもなく、穴の見張り番をする仕事だと説明されて、それくらいなら僕にもできると思ったのが不幸のはじまりだった。あらゆるバイトをクビになってきた僕にとって、それはなんとか食いつないでゆくための、いわば命を守る行動であったはずなのだが。 アルバイト初日に呼び出された場所はオフィスではなく、とある山の中腹にある山小屋であった。そこで僕を待っていた主任は、山小屋の前にぽっかりと開いた直径10メートルほどの大きな穴の前で僕に言った。「とりあえずこの穴を、日が暮れるまで守ってくだ…
部屋に入ると、すでに食事が運ばれていた。 先に食べ、それを廊下に出す。 「久しぶりのエッチだ」 両胸をやんわりと揉んでくる。 「ショーン」 その手が下へと動く。 片手は前へ、もう片手は後ろへと。 ゾクゾクッとくる。 「あ……」 飛行機の中でされたのとは違い、荒々しく服を剥ぎ取られる。 「ショーン、ちょっと」 「煩い」 尻の窄みに指を宛がい、ググッと押し込んでくる。 「い、つぅ...
ロビーのオープンカフェの一席に座り、今後のことを考えていた。 クリニックに顔を出した時、ボスに話しを持ちかけると「自分がしたいことをすればいい」と言ってくれた。 したいことか。 考えるまでもなく口にでていた。 「ゆっくりしたい」 ボスは笑っていたが、本当に忙しいんだ。 あの総監は名指しで人をこき使ってくれる。 「ゆっくりして頭の中を空っぽにする。それから考えればいいよ」 「そうする」 ...
クリニックに顔を出し、コンピュータ会社に向かう。 ノックして入る。 「ハロー。ユタいる?」 「ジュ……。ああ、マサか。どうした」 「ジュってなんだ?」 「いや、なんでもない。どうした?」 「データのハッキングされてないよな?」 「いきなりなんだ」 「私のデータ、ハッキングされてないか?」 「あるわけないだろ。誰がプログラムを組んだと思っている」 「それならいいけど。タイミングがい...
強弱をつけて揉んでくる、その手触りが気持ちいい。 「っ……」 「声を出すなよ」 「め、ぇ……」 仕方ない。 今夜は部屋でゆっくりとしたかったのだけどな。 「ショーンは、どこのホテル?」 「空港ホテル」 「用事が済んだら行くからルームナンバーを教えて」 「18時半ならOKだ」 「18時半ね。分かった」 ロビーで待ってると言いながら、ショーンは手を離そうとしない。 そのショーンは、いきなり...
あれから十日が過ぎても、創真と翼の関係は何も変わっていなかった。終わらせたよ、と遊園地から帰るときに言っていたので、予定どおり綾音に告白してふられてきたのだろう。寂しそうでありながらどこかすっきりとした様子で、気持ちに一応の区切りがつけられたことが窺えた。しかしながら創真との今後についてはまだ何も話をしていない。さすがにふられてすぐには難しいだろうし、翼が自ら話したくなるまでゆっくり待とうと思っている。もう焦る理由はないのだから。「そうだ、おまえあした夜九時にうちに来られるか?」穏やかに晴れわたっているのに空気が肌を刺すように冷たい朝。いつものように翼と登校していると、校門が見えてきたあたりでふとそんなことを尋ねられた。「まあ、大丈夫だと思うけど……」やけに遅い時間だが、西園寺の家であれば親が反対することはない...「オレの愛しい王子様」第16話指名
フランスからシンガポールに戻り、今度はオーストラリアのパース行きに乗り換える。 信じていたよ。 まさかノーベル賞を受賞しただなんて信じられないな。 ボス、おめでとう。 サトルとユタカの2人から招集を掛けられたら断れないだろう。 どちらか1人にして欲しかったな。 なら断っていたのに。 6年前のあれから仕事を押しつけられ、フランス国内外に関わらず行ったり戻ったりの繰り返しで、こんなにまとまった休...
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
人目に触れないよう店の裏側へ回り、周囲に人がいないことを確かめてから胸のポケットにある煙草とライターを取り出し、左手に持った煙草の先に火を点ける。 ライターを胸のポケットにしまい...
「ふ……」 「ったく、こんなになるまで噛まれて」 「んっ」 「染みるが我慢しろよ」 そう言うと、先ほどルノーに齧られた箇所を舐められ優しく噛まれる。 「あ……、ん、ん」 二つの尖りを同じようにされる。 「あ、めっ」 「言っておくが、俺にとって総監も警視も関係ないからな」 「ショー」 「俺に抱かれ気持ちいいと言った己を恨むんだな」 そう言うと、ショーンは激しく突いてくる。 たしかに...
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新世紀エヴァンゲリオンのLAS小説に関する記事をまとめたテーマです。 #LAS #ラブラブアスカシンジ #惣流・アスカ・ラングレー #式波・アスカ・ラングレー
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親鸞
▽思いを綴りました▽ 「真っ白な。。。花は。。。」 あらすじ この季節が あれから10年 この季節だけは想い出そう #東日本大震災 #NHK/リスペクト #花は咲くプロジェクト/リスペクト 『真っ白な。。。花は。。。』 あれから10年忘れてる毎日思い浮かび考えた泣いた水電気ガスは止まった真っ暗なコンビニで初めて見る光景に言葉がつまった →続く 続き→ https://t.co/6c8gVgn6fT https://t.co/GWBujSemwN #小説 #日記 #連載 #短編
▽思いを綴りました▽ 「真っ白な。。。花は。。。」 あらすじ この季節が あれから10年 この季節だけは想い出そう #東日本大震災 #NHK/リスペクト #花は咲くプロジェクト/リスペクト 『真っ白な。。。花は。。。』 あれから10年忘れてる毎日思い浮かび考えた泣いた水電気ガスは止まった真っ暗なコンビニで初めて見る光景に言葉がつまった →続く 続き→ https://t.co/6c8gVgn6fT https://t.co/GWBujSemwN #小説 #日記 #連載 #短編
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薄桜鬼の二次小説(BL、百合ネタは除く) 夢小説もどうぞです(*´ ∇`*)
「奇跡」を司るのが「神」 時間・空間・物質に「奇跡」が起きた。 生命は「奇跡」の連続 「大いなる意思」は「神の愛」 人間は皆、「神の子」です。
まどかが、今 夢中になっているドラマ・音楽番組。 そして、今 読んでいる小説などを 熱く語ります!