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オリジナル小説を紹介しよう!の記事

1件〜50件

  • 二階からメガスリー その2 (ショート・ストーリー)
    2020/12/03 23:40
    二階からメガスリー その2 (ショート・ストーリー)

    弟イチ押しの特撮ヒーロー番組 「二階からメガスリー」 を今日も見せられることになった。 別にあたしはハマってなんかいない。 嫌々である。 いや、ホントに。 今日はなんかドロドロした話である。メガポイントが慢心から大失敗をやらかして、周辺の建物に損害を出してしまった。 いきなり明かりを落とした作戦室で緊急会議である。 それにしてもなぜ部屋を暗くするんだろう?投稿者:クロノイチ...

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  • 二階からメガスリー その3 (ショート・ストーリー)
    2020/12/03 23:40
    二階からメガスリー その3 (ショート・ストーリー)

    CMの後、「二階からメガスリー」の後半部分が始まった。  しばらく戦闘シーンを見ていた弟が首を傾げ始める。「おかしい。今度の 『鼻水鬼(はなみずき)』、やたらと強すぎる。頭もいいし、余裕もたっぷりだ。もしかして、正体不明だった大首領なんじゃないか?」「怪人のこと、ハナミズキっていうの? 綺麗な名前ね」投稿者:クロノイチ...

    Anthony

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  • コンプレックス と コンプレッサー (ショート・ストーリー)
    2020/12/03 23:39
    コンプレックス と コンプレッサー (ショート・ストーリー)

    最近気付いたことだが、どうやら弟は 「コンプレックス」 と 「コンプレッサー」 を取り違えているようだ。「あいつ、俺にコンプレッサー持ってるようでさ」  そんなふうに以前弟が言った時には、まあ言い間違えだろうなと思って、敢えて突っ込まなかった。  で、昨日の弟の発言がこれである。 どうやらテストの成績がとっても悪かったらしい。「俺、もうダメだ。俺、頭も悪いし、要領も悪いし、性格もコンプレッサーの塊でさ...

    Anthony

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  • 少年三遊亭団 (ショート・ストーリー)
    2020/12/03 23:39
    少年三遊亭団 (ショート・ストーリー)

    その昔、「少年探偵団」 のパロディで、「少年三遊亭団」 というふざけたパロディを考えたことがある。 「怪人二十圓生(かいじんにじゅうえんしょう)」 という謎の怪盗に、小咄(こばなし)少年が率いる 「少年三遊亭団」 が挑むというものだ。 怪人二十圓生の名の由来である 「三遊亭圓生」 の名は、「柳家小さん」 と双璧をなす落語界の大看板である。 その名を無断借用している怪人二十圓生に、「三遊亭明智小五郎」 の弟...

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  • 我が街のヒーロー (ショート・ストーリー)
    2020/12/03 23:39
    我が街のヒーロー (ショート・ストーリー)

    我が街にはヒーローがいる。  数年前からのことなのだが、僕の住む街にこのところ頻繁に凶悪な怪獣が出現するようになった。  だいたい一週間に一度は異なる怪獣が現れて大暴れする。 自衛隊も歯が立たない怪獣ばかりだ。当然避難勧告も出た。 でも誰も避難せずに、束の間の平和を楽しんでいる。 ── ヒーローがいてくれるからだ。投稿者:クロノイチ...

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  • 墓地 (小咄)
    2020/12/03 23:39
    墓地 (小咄)

    墓地 の経営者が居酒屋で世間話をしている。「ところで、皆さん。経営状況はどんな按配ですか?」「うちは、はかば かしくありませんな」「こっちは利益が0円(れいえん)ですよ」「うちは、ぼちぼち です」「それは、うらめし、いや羨ましい。あやかりたいものですなあ。何か経営の秘訣があるんですか?」「まあ、なんていうか、それなりに 「コツ」 をものにしましてね」  おあとがよろしいようで。投稿者:クロノイチ...

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  • 法事 (ショート・ストーリー)
    2020/12/03 23:39
    法事 (ショート・ストーリー)

    親戚の法事で、親に連れられお寺に行った。  住職さんが物凄い速さでお経をあげる。 何を言っているのか全然わからない。 あ、昔の漢文だからゆっくりでも意味はわからないか。  親戚のおじいさんが 「なんまいだ」 と言う。投稿者:クロノイチ...

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  • 念仏 省略考  1
    2020/12/03 23:38
    念仏 省略考  1

    おとといの法事のネタを考えていて、思ったのだが。  「南無阿弥陀仏」 を 「なんまいだ」 とか 「なまんだぶ」 とか、勝手に省略して問題ないだろうか。  よく知らないが、阿弥陀仏は 「我が名を称えた者を絶対に救うぞ」 と誓って仏になられたのだそうだ。 で、称えるべき阿弥陀仏の名が、「なんまいだ」 において は「だ」 しか出てきていない。 これは仏的にOKなのか? 失礼ではないのか? 仏は心が広いので許される...

    Anthony

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  • 念仏 省略考  2 
    2020/12/03 23:38
    念仏 省略考  2 

    「南無阿弥陀仏」 を 「なんまいだ」 とか 「なまんだぶ」 とか、勝手に省略して問題ないのかどうか、近所の若い坊さんに聞いてみた。 うちの田舎では通称 「若様」 である。 絶対に名前負けしている。  インドの発音から 「南無阿弥陀仏」 と中国語の発音になったところで、既にオリジナルの発音にこだわる意味はないでしょう、とのことだ。 信心さえあれば、読み方はどうであっても仏様に伝わるということらしい。 いや、...

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  • リニア (ショート・ストーリー)
    2020/12/03 23:37
    リニア (ショート・ストーリー)

    弟が言った。「なんで 『リニアモーターカー』 なんだよ。 『リニアモータートレイン』 じゃないんか」  そんなことあたしに言われても困る。会社に聞け。検索しろ。 面倒なのでテキトーに答えた。「長くなるからじゃない? あんた何でも略称作るの好きだから、なんかいいの考えてみたら。そのうち略称募集があるかもよ」 「リモトレ」とか「リニトレ」ぐらいかな、と思っていると……。投稿者:クロノイチ...

    Anthony

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  • 野球アナウンス 
    2020/12/03 23:37
    野球アナウンス 

    野球の選手のアナウンスを考えてみました。  何のことかというと 「2番セカンド山田君」 という感じのものを面白く仕上げたいなと思ったのです。  ところが、1~9番まで全部考えることはできませんでした。  幾つか書きますので、誰か残りを補充していただけるとうれしいです。「1番、ファースト、風土(ふうど)君」「2番、ショート、九田石(くたいし)君」「3番、サード、賀島(がしま)君」「4番、ライト、夜神(や...

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  • キャット・ファイター〈4〉 インタビュー
    2020/12/03 22:08
    キャット・ファイター〈4〉 インタビュー

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

    シランケン・重松シュタイン

    シランケンの不純愛講座

  • 残念 と 無念 (ショート・ストーリー)
    2020/12/02 23:14
    残念 と 無念 (ショート・ストーリー)

    「残念」 と 「無念」 という言葉があります。 ほとんど同じ意味に使われますが、よく考えると 「残」 と 「無」 は全く逆の言葉ですよね。 まあ、ちょっと調べればその辺の疑問はすぐに氷解するわけですが、面倒くさがりのいつもの姉と弟は会話の中でどんな結論を出すでしょうか。  弟が真面目な顏であたしにこう訊ねてきた。「姉ちゃん、『残念』 と 『無念』 って同じ意味だよな」「そうね」「『残念』 はわかるんだ。心残...

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  • 方向音痴 (ショート・ストーリー)
    2020/12/02 23:14
    方向音痴 (ショート・ストーリー)

    弟はかなりの方向音痴である。 何の変哲もない建売住宅の我が家の中でさえ、押し入れの戸と和室の襖を間違えて開けることが度々ある。  記憶力はそれなりにある奴なので、方向音痴としか言いようがない。 それを弟に指摘すると、矛先をそらしたいのか、妙なところに突っかかってきた。投稿者:クロノイチ...

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  • 湖の女神 その1 (ショート・ストーリー)
    2020/12/02 23:13
    湖の女神 その1 (ショート・ストーリー)

    湖の女神が言った。 「あなたが湖に落としたのはこの金のオノですか? それとも銀のオノですか?」「いえ、どれも違います。銅のオノです」「嘘つき。オノは返しません」  木こりは、湖に消える女神を呆然と見送った。投稿者:クロノイチ...

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  • 湖の女神 その2 (ショート・ストーリー)
    2020/12/02 23:13
    湖の女神 その2 (ショート・ストーリー)

    湖の女神が言った。 「あなたが湖に落としたのはこの金のオノですか? それとも銀のオノですか?」「いえ、どれも違います。鉄のオノです」「あなたは正直者ですね。ご褒美にこの金のオノと銀のオノもいっしょに差し上げましょう」「それはありがたいんですが、この鉄のオノ、私のじゃありません」  女神は何千本もの鉄のオノを取り出した。投稿者:クロノイチ...

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  • 湖の女神 その3 (ショート・ストーリー)
    2020/12/02 23:13
    湖の女神 その3 (ショート・ストーリー)

    湖の女神が言った。 「あなたが湖に落としたのはこの金のオノですか? それとも銀のオノですか?」「金のオノです」「あなた、嘘をつきましたね」「はい。嘘をつきました」投稿者:クロノイチ...

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  • KOTOWAZA 諺(ことわざ) 考
    2020/12/02 23:13
    KOTOWAZA 諺(ことわざ) 考

    「犬も歩けば棒に当たる」  最近はリード無しでは散歩もさせてもらえず、棒に当たる自由もありません。「糠に釘」  ナスのぬか漬けの色落ち防止には、錆びた釘が役に立ちます。「覆水盆に返らず」 皆さんはお盆で水を運びますか? なぜ盆なのでしょう。 まあ、中国ではそうなのかもしれませんが。「二兎を追う者は一兎をも得ず」 現実問題として、全く同じ方向にウサギが移動しない限り、一人で二兎を同時に追うことは不可...

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  • 湖の女神 その4 (ショート・ストーリー)
    2020/12/02 23:13
    湖の女神 その4 (ショート・ストーリー)

    湖の女神が言った。 「あなたが湖に落としたのはこの金のオノですか? それとも銀のオノですか?」「金のオノです」「あなた、嘘をつきましたね。没収です」「けっ、このブース、バーカ」投稿者:クロノイチ...

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  • 首相  と マスコミ (ショート・ストーリー)
    2020/12/02 23:13
    首相 と マスコミ (ショート・ストーリー)

    国会に向かう総理大臣にマスコミが殺到した。「総理、このたびの一連の不祥事についてどう思われますか?」 総理大臣は無言で歩を進める。「総理には任命責任があるはずですが? 総理、何かおっしゃってください」「……」「自分が任命した大臣が収賄をやらかしたのに、ダンマリはないだろ。あんた、それでも総理か!」 総理大臣は立ち止まって言った。投稿者:クロノイチ...

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  • 見解の相違 (ショート・ストーリー)
    2020/12/02 23:13
    見解の相違 (ショート・ストーリー)

    近所のおじさんが散歩している姿を最近よく見かけるようになった。  平日の日中に出会ったこともある。  仕事、やめたんだろうか。 近所の事情通のおばさんに訊ねてみた。「あの人、会社クビになったわよ」「ええ! いい人なのに」「そう?」  どうやら見解に相違があるようだ。投稿者:クロノイチ...

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  • 柔の道 (ショート・ストーリー)
    2020/12/02 23:05
    柔の道 (ショート・ストーリー)

    弟は部活で柔道をやっている。地区大会で優勝したそこそこの有望株だ。  明日はいよいよ県大会である。勿論目標は県チャンピオン。   「後輩にいいとこ見せてやるぜ」 と張り切っている。  ただ弟はちょっと身体が硬い。立位体前屈はマイナス十三センチである。 「柔よく剛を制す」 というけれど、柔になりきれないやつが、剛を制すことができるだろうか。 ちょっと不安である。 まあ、何はともあれ、夕食は鋭気を養うため...

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  • 明晰夢 (ショート・ストーリー)
    2020/12/02 23:05
    明晰夢 (ショート・ストーリー)

    これは夢だ。 それははっきりしている。 その割にはどこもかしこもやけにリアルなのだが、まあ、きっと話に聞く明晰夢というやつだろう。  そうでないとおかしい。なんでこの俺が、カブトムシみたいな赤茶色のヨロイを着て、青白い光を放つ両刃の剣を振り回さなきゃならないんだ。 それも頭にツノの生えたでっかいイノシシ相手に。  夜、布団に入って普通に目覚めたらいきなりこうなっていた。投稿者:クロノイチ...

    Anthony

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  • 菓子の貸し (ショート・ストーリー)
    2020/12/02 23:05
    菓子の貸し (ショート・ストーリー)

    弟は家に帰ってくるなり、死にそうな声でこう言った。「腹、減った。姉ちゃん、なんか食べるもの、ないか?」  結構ひもじそうである。部活動でエネルギーを使い果たしたのだろうか。「あ、ちょっと待ってて」 冷蔵庫と食品戸棚を調べてみる。 ── あら、珍しくなんにもないわね。投稿者:クロノイチ...

    Anthony

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  • ネタづまり
    2020/12/02 23:04
    ネタづまり

    このところ 「コンビニ油揚げ」 「皿割れる」 という、何の発展性もない言葉が、常に頭の中をうろついている。 おかげでいいネタがちっとも浮かばない。   わかっているのだ。「コンビニ油揚げ」 をどう料理したところで、つかみにもならないし、オチにもならないということぐらい。 「コンビニ油揚げ」 ── 実につまらない。つまらないのにネタには詰まる。もうどうしようもないので、この際ここに書いてしまって既出ネタにし...

    Anthony

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  • 蒸気機関に車乗って上機嫌 (ショート・ストーリー)
    2020/12/02 23:04
    蒸気機関に車乗って上機嫌 (ショート・ストーリー)

    なっちゃいない。全然なっちゃいない。 なんだ。このチラシは。  俺は市合併十周年記念イベントのチラシを見て、心からがっかりした。「蒸気機関車に乗って上機嫌で帰ろう」 まず、このタイトルがダメだ。 うまく語呂を合わせているつもりかもしれないが、言葉のテンポも悪いし、何よりも 「乗る」 ことより 「帰る」 ことが本当の目的みたいな印象を受けてしまう。 すぐ下の小ネタが生きているだけに、なおさら残念である。...

    Anthony

    Anthony’s CAFE

  • 突然の尿意と苦難
    2020/12/02 23:03
    突然の尿意と苦難

    先日、仕事で営業訪問の途中、突然の 「尿意」 に襲われました。  お得意さんのところで出されたコーヒーを何杯も飲んでしまったことを後悔して、トイレを探しましたが、駅からも遠くてコンビニやパチンコ屋もありませんでした。  しかたなく、適当に目の前にあったビルに入りました。 かなり古いタイプの雑居ビルでエレベーターが無く、階段を使って1階、2階とトイレを探しましたが、全然ありません。 襲ってくる 「尿意...

    Anthony

    Anthony’s CAFE

  • 空を統べる者 後編
    2020/12/02 22:56
    空を統べる者 後編

       ←前編    天の鳴動。 晴天から巨大で凜々しい龍が生まれる。力強い姿を視認した瞬間、私の相棒になるのだと直感した。    龍と目が合った。 「!」  頭の中に膨大な情報が注ぎ込まれてくる。 空

    千才森 万葉

    千才の迷い森Blog

  • 短編小説「未然ちゃん」
    2020/12/02 21:31
    短編小説「未然ちゃん」

    天災人災事件事故、何もかも自分が未然に防いだと言い張る彼女のことを、人は「未然ちゃん」と呼ぶ。ひょっとすると、世界は未然ちゃんのおかげでなんとかまわっているだけなのかもしれない。 三月の未然ちゃんは、とある高校の掲示板の前にいた。その日は入学試験の合格発表の日だった。未然ちゃんはまだ小学生であり、お兄さんもお姉さんもいない。 誰もが貼り出された番号の群れを見て一喜一憂していた。そんな中、手元の受験票と掲示板を七度見八度見しながら、涙を浮かべている少年がいた。誰が見ても落ちているのがわかる、痛々しい光景だった。 未然ちゃんは、少年のそばへつかつかと歩み寄り、上司のようにポンポンと少年の肩を叩いて…

    井上智公

    机上の変~不条理短編小説工房~

  • 空を統べる者 前編
    2020/12/01 23:03
    空を統べる者 前編

           山腹にある小さな村に辿り着いて、七日目。 七日間ずっと不審人物ではないと説得し続けて、ようやく彼女が案内してくれたのは、どこまでも澄み切った青の広がる、空に最も近い場所だった。  『神空

    千才森 万葉

    千才の迷い森Blog

  • 向上の月 (ショート・ストーリー)
    2020/12/01 19:43
    向上の月 (ショート・ストーリー)

    弟がなぜか不貞腐れていた。「明日から、『学力向上がんばろう月間』だとよ」   ああ、それで気分が滅入っているのか。「この機会にせいぜい頑張ることね」「そりゃ、まあ、課題をやらなきゃ家に帰さないってんだから、やるけどさ」 何やら含みのある物言いである。投稿者:クロノイチ...

    Anthony

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  • バザー (ショート・ストーリー)
    2020/12/01 19:43
    バザー (ショート・ストーリー)

    今日は、弟の学校の学園祭の日である。  学校のどこかには弟の下手くそな作品が飾られているはずだが、あいにく、あたしはそんなもの見たいともなんとも思わない。  あたしは脇目もふらずに 「不用品バザー会場」 に飛び込み、お値打ち品を買いあさった。 ブランド物のゴージャスな洋食器セットが三百円。果物の缶詰の特大詰め合わせが百五十円。サラダ油のジャンボペットボトル、五十円。それと、ドラゴンの形をした卓上型ラ...

    Anthony

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  • 一生のお願い (ショート・ストーリー)
    2020/12/01 19:43
    一生のお願い (ショート・ストーリー)

    いきなり、弟が土下座してきて言った。「頼む、姉ちゃん。一生のお願いだから」  またか、と思う。あたしの身の回りには、このフレーズを使う者がやたらと多い。弟もその一人である。  しかも、頼みごとがあるたびに口癖のようにそれを発するのだ。うっとうしいことこの上ない。 そもそも 「一生のお願い」 とは何なのか。 よく考えると日本語になっていないと思う。投稿者:クロノイチ...

    Anthony

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  • 生徒会長選挙 (ショート・ストーリー)
    2020/12/01 19:42
    生徒会長選挙 (ショート・ストーリー)

    ちょっとだけ昔の話をしよう。  俺は、かつて生徒会長選挙に立候補したことがある。忘れもしない一年生の二学期。 誕生日が四月一日という超早生まれの俺は、史上最年少生徒会長を誕生させようという面白がりの友人たちによってたかって説得され、強引に出馬させられた。 そこには学校生活を良くしようとか、行事を成功させようといったポリシーや目標は何一つない。 あるのは、面白くさえあればそれでいいという無責任なスタ...

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  • 悪魔が来りて・・・ (ショート・ストーリー)
    2020/12/01 19:42
    悪魔が来りて・・・ (ショート・ストーリー)

    臨時収入が入ったので、ちょっと高級なお惣菜を買おうと思って近所のデパ地下に行った。 あれ? なぜか弟がついて来る。「どうしたのよ」「こないだ、宿題手伝ってもらったし、メシでもおごってやろうと思ってな」 ありえない。この弟に限っては。絶対に何か魂胆があるはずである。「別に気を遣わなくたっていいわよ」「そう言わずにおごらせてくれ。こっちの気が済まないんだ」 怪しすぎる。だが狙いが今一つはっきりしない。...

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  • 天狗の酒盛り (ショート・ストーリー)
    2020/12/01 19:42
    天狗の酒盛り (ショート・ストーリー)

    とある山奥。 天を衝くような檜の大木の上で、大天狗が大勢のカラス天狗達と酒盛りをしていた。「ささ、大天狗様」「うむ」「どうぞ。もう一杯」「うむ」 大天狗はカラス天狗達から注がれる酒を次から次へと飲み干していく。  そのうち、すっかり酔いが回った大天狗は、威厳も何もなく与太話に興じ始めた。「わしは 『大天狗様』 と呼ばれるのはもう飽き飽きしておるのじゃ。かといって人間みたいに他に本名があるわけでもなし...

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  • おやつ (ショート・ストーリー)
    2020/12/01 19:41
    おやつ (ショート・ストーリー)

    戸棚に賞味期限切れ直後のお茶菓子があったので、弟の部屋に 「おやつ」 として持っていく。 大丈夫。 弟ならばたとえ賞味期限を一週間過ぎていたとしても、お腹をこわすことなどない。「ヤツよ」  あたしはわざと嫌そうにそう言うと、おやつの皿をお盆ごと手渡した。  弟が 「おやつのことはヤツと呼べ」 としつこいもんで、まあ、そのくらいならいいかと思いながらも、言いなりになるのも癪に障るんで、ついこんな感じに。...

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  • 回転寿司 (ショート・ストーリー)
    2020/12/01 19:41
    回転寿司 (ショート・ストーリー)

    姉ちゃんが悔しがっていた。 町の商店街でくじ引きキャンペーンがあったのだが、よりによって一等が当たってしまったのだという。  一等なのになぜ悔しがらなければならないのか。それは、このくじが当たりの等級に応じて、買い物をした金額の何割かが現金で還ってくるタイプのものだったからだ。 一等はなんと十割が還元される。つまり買った商品がタダになるということ。なのに姉ちゃんは、肉屋でしゃぶしゃぶ用の牛もも肉と...

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  • 仮装現実 (ショート・ストーリー)
    2020/12/01 19:41
    仮装現実 (ショート・ストーリー)

    テレビを見ていた弟が不意にあたしに訊ねてきた。「なあ、ハロウィンって何だ?」「あんた、あたしにはすぐ 『検索しろ』 っていうくせに、自分には甘いのね」「まあ、そう言うな。今、手元にスマホがないんだ。あのカボチャのお化けがハロウィンなのか?」  弟が画面に映ったぬいぐるみを指差す。「馬鹿ね。あれはジャック・オー・ランタンっていうの」「ジャック・オランウータン? サルなのか?」  ボケているのかマジなの...

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  • 松竹梅 (ショート・ストーリー)
    2020/12/01 19:41
    松竹梅 (ショート・ストーリー)

    俺の家にはスライムが住み着いている。 スライムといっても、粘液状のおどろおどろしい人食いスライムではない。姿形はドラゴンクエストのスライムに瓜二つである。 しかも青い。なかなか愉快な表情をしていて、人懐こく、悪さもしないので、敢えてどこにも通報しないで家に置いてやっている。 ちなみに名前は、ドラゴンクエストのモンスターに似ていることから、「ドラクエのモンスター」を略して 「ドラエモン」 とした。 青...

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  • ツッコミどころ多数 (ショート・ストーリー)
    2020/12/01 19:41
    ツッコミどころ多数 (ショート・ストーリー)

    弟の好きな特撮戦隊ヒーロー番組が先週最終回を迎えた。   と、思ったら今週また似たりよったりの新番組が始まる。どんなヒーローか知らないが、どうせあたしには見分けが付かないレベル。 内容もきっとワンパターンである。  弟はよく飽きずに見続けられるものだ。  そんなことを弟に言ったら、「歳とったんだよ」 と笑われた。 いやいや、あんたが幼稚なんだよ。「まあ、第一話だけ付き合って見てくれ。事前の情報じゃ...

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  • 明晰夢 その2 (ショート・ストーリー)
    2020/12/01 19:40
    明晰夢 その2 (ショート・ストーリー)

    真っ暗だ。 ── わかってる。これは夢だ。 あたしの夢は、いつも真っ暗な空間に一人ぼっちの状態から始まる。  弟が言っていた。これは明晰夢なのだと。  夢の中で 「これは夢だ」 と気付けば、あとは自分の意志次第で自由に夢の内容を作り替えることができると。 でも、あたしの場合、今まで一度だって思い通りの夢を見られた試しがない。   いつまでも真っ暗なところにいるのも嫌なので、こう念じてみる。「光あれ!」...

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  • 明晰夢 その3 (ショート・ストーリー)
    2020/12/01 19:40
    明晰夢 その3 (ショート・ストーリー)

    夢のコラボ  我が街には時々ヒーローがやってくる。  数年前からのことなのだが、あたしの住む街にこのところ頻繁に凶悪な怪獣が出現するようになった。だいたい一週間に一度は異なる怪獣が現れて大暴れする。  自衛隊も歯が立たない怪獣ばかりだ。当然避難勧告も出た。でも誰も避難せずに、束の間の平和を楽しんでいる。  ヒーローがやって来て、たちどころに退治してくれるとわかっているからだ。  ヒーローは、カッコ...

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  • アゴ A GO GO (ショート・ストーリー)
    2020/12/01 19:40
    アゴ A GO GO (ショート・ストーリー)

    Long long ago あるところに大層アゴの長い男がいました。 男のあだ名は 「チョーチン」 です。「長いアゴ(Chin)」 もじってつけられた名前で、男はそれをとても気に入っていました。 男は大した取り柄もなく、無職でしたが、目立つアゴのおかげで村の人気者だったのです。 ところがある日、男に思いがけない不幸が訪れました。なんと男の家の隣に、男よりもさらに長いアゴを持った老人が引っ越してきたのです...

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  • 雪だるま (ショート・ストーリー)
    2020/12/01 19:40
    雪だるま (ショート・ストーリー)

    久方ぶりにまとまった雪が降った。雪を心待ちにしていた弟は大はしゃぎである。 とはいっても、たった二十センチなのだが。 この地方の感覚では一メートル積もってやっと平年並みだ。「さてと」  弟が妙にウキウキした表情でそう言った。「どこ行くの?」「庭で雪だるまでも作るわ」 弟が照れくさそうに答える。自分でも子供っぽいと認識しているみたいだ。投稿者:クロノイチ...

    Anthony

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  • 短編小説「ことわざ殺人事件」
    2020/12/01 00:10
    短編小説「ことわざ殺人事件」

    ある冬の朝、都心の路上で、腹部に餅屋の暖簾を被せられた中年男性の死体が発見された。男は一般的な背広姿、目立った外傷は見当たらず、死因は特定されていない。この不可解な死を解明するため、二名の刑事と一人の探偵が現場へと急行した。 初めにベテランの刑事Aが目をつけたのは、やはり腹部を不自然に覆い隠している暖簾であった。紺色の生地に大きく「餅」とプリントされている。刑事Aは、かしげた首をゆっくりと戻しながらつぶやいた。「この男は餅屋……なのか?」 中空へと放たれた疑問を、馴染みの探偵がつかみ取って答える。「たしかにこの『餅』の字は、餅屋の『餅』でしょう。しかしだからといって、この男が餅屋とは限らない。…

    井上智公

    机上の変~不条理短編小説工房~

  • 季節ネタ 雪が降りまスノウ (小噺)
    2020/11/30 18:48
    季節ネタ 雪が降りまスノウ (小噺)

    「雪が降りま スノウ」「寒くて道が 凍るど」「ところでスキーは 好き…… ですか?」「さっそく思いっきりスベッてますよ」「スキーはよく行くんですか?」「いやぁ、雪 がなくてね」投稿者:クロノイチ...

    Anthony

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  • 星が綺麗ですね (ショート・ストーリー)
    2020/11/30 18:48
    星が綺麗ですね (ショート・ストーリー)

    月の美しい夜だった。 母と子が家の前で月を見上げていた。  ふと子供が寂しげに母親を見つめて言った。「ねえお母さん、もう随分長い間、お父さん、帰って来ないね」  母親は、と胸を衝かれたような表情をした。 (言えない。お父さんがもう二度と帰らないなんて、とても言えない)投稿者:クロノイチ...

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  • 短編小説「土下男」
    2020/11/30 17:48
    短編小説「土下男」

    土下男はすぐに土下座ばかりするから土下男と呼ばれている。名前はまだない。なんてことはないが誰も彼を本名で呼んだりはしない。彼が死んだら、間違いなくその戒名には土下男の三文字が含まれるだろう。だが土の下に埋められるにはまだ早いと言っておく。 土下男は学生時代から土下座ばかりしていた。宿題を忘れても遅刻をしても買い食いをしても土下座一発で許された。 しかし人はどんな奇抜な動きにも見慣れるものだ。飽きられるにつれて、その効力は着実に弱まっていくことになっている。ならばこちらも強度を上げねばならない。そのためにはどうしたら良いか。土下男はまず、地面に頭をつけている時間を増やすことを考えた。 不祥事を起…

    井上智公

    机上の変~不条理短編小説工房~

  • 短編小説「不向き村」
    2020/11/30 14:11
    短編小説「不向き村」

    花粉症の木こりが木を伐っている。その木の枝には高所恐怖症の猿がいて、猿の目線の先に広がる海には、ビート板で泳ぐ海兵隊が大量に浮かんでいる。全員が全員、ビート板なしでは泳げないのだ。 海兵隊のひとりがビート板から手を滑らせ溺れかけると、これまで誰にも聞き取れたことがないほど声の小さな、つまり教官には向いていない教官が海兵隊全体に彼を助けるよう指示を出すが、もちろんその声は誰にも届かず波に飲み込まれる。溺れかけた海兵に気づいているのは木の上の猿だけで、この猿は泳ぎが何よりも得意でバタフライすら可能だが、それ以前に木から降りることができずいっぱいいっぱいだ。 なぜそんな猿が木の上に登ることができたの…

    井上智公

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