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オリジナル小説発表

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ジャンル不問、オリジナル小説の発表場所です。オリジナル小説の記事を書いた時はぜひ、TBお願いします。 -------------- ご参加ありがとうございます! 当テーマに送信していただける記事の基準はこちらです。 【受付できる記事】 ○小説記事  ○小説の更新お知らせ記事、目次・解説記事 △性描写のある小説 → 目立つ所に性描写があることの断り書き、対象年齢表示あればOK 【お断りする記事】 ×小説以外(日記、評論など)がメインの記事 ×性描写があるのに何の断り書きもない小説 ×犯罪奨励、詐欺アダルト宗教、そのほか不法行為や勧誘に関わるブログの記事 ×二次小説 (二次小説とは…他人の創作物を使った小説のこと。古典のリメイクも不可)※オリジナルの歴史時代物は歓迎します うるさくてすいません。どうかご協力お願いします。 わからないことあれば管理人ブログ「ガイドライン」へ。
テーマ投稿数
34,844件
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906人

オリジナル小説発表の記事

1件〜100件

  • #東京街歩き
  • #韓流ドラマ二次
  • 2022/09/29 12:46
    時事コント「まさかり問答」

    空港の保安検査場。ひとりの男が、セキュリティゲートを通過する。金属探知機「ピーッ!」 保安検査員A「ちょっと失礼します。なにか金属製のものはお持ちですか?」 男「特にないよ……あ、もしかしてベルトかな?」男、再びセキュリティゲートを通過。金属探知機「ピーッ!」 男「もう何もないぞ。機械の故障じゃないのか?」 保安検査員A「いえ、そんなはずは……」保安検査員Aの上司らしき男が、異変を察して近づいてくる。保安検査員B「どうしたの?」 保安検査員A「こちらのお客様が、どうしても鳴るもので……」 保安検査員B「あの、失礼ですがお客様は、もしかしてあの有名な……」保安検査員Bが、右手のスナップを利かせて…

  • 2022/09/29 00:17
    そうして、ヴァルハラに至る 13

    パステルカラーの壁紙に合わせた、淡い桃色のやや小振りな長椅子。「猫脚」とも呼ばれる柔らかなS字の曲線を持つカブリオールレッグや背面に施されたアカンサスの葉と貝のモチーフの彫刻は緻密なもので。脇に置かれた丸テーブルも貝と象嵌で装飾されており、チェストには寄木細工が施されている。装飾そのものは実に繊細で優美なものだが、全体的にコンパクトにまとめられ、派手さはない。それは、18世紀のルイ14世時代末からルイ1...

  • 2022/09/23 22:32
    そうして、ヴァルハラに至る 12

    一見するとブラックに見えるが、陽の下では限りなくミッドナイトブルーに近い拝絹地でつくられたピークドラペルのジャケットと側章が1本入ったスラックス。そこに合わせるのは、白無地のウイングカラーのプリーツシャツと黒色のボウタイとオペラパンプス。ジャケットの中には、U型のウエストコート。袖口のカフスは艶やかなオニキスで、胸元には上質なシルクのチーフ。それは、最も格式の高い礼装である“ホワイトタイ”を簡略化した...

  • 2022/09/23 21:10
    みんな友だちだよ #39

    喫茶での中華食がもう少しで終わるというところで、自分の店が建築終了した。1階は店舗で、2階は住居だ。喫茶に置かせてもらっていた中華食の物を自分の店へと移していく。最初はラーメン屋だ。そのラーメン屋を始め2年経った年の10月末。このラーメン屋は、11月から中華店になる。元々店舗は広いので余裕に中華店ができる。そう、10月末という時期はハロウィン。大学の仲間と共にハロウィンの仮装パーティーに出る。なぜ急に中...

  • 2022/09/23 14:13
    第26話 早め早めの伊藤さん、せっかち武藤さん。

    「早め早め」と「せっかち」はほぼ同義語のようでありながら少し違う感じもする。 10ほど年上の会社の先輩、伊藤さんと武藤さんは同期。伊藤さんは総務、武藤さんは営業と部署は違うが大の仲良しで、二人で飲みに行く姿をしばしば見かける。 伊藤さんはとにかく早め早めの人だ。それは早く!早く!とあたふた急がせるわけでもなく、穏やかにそつなく確実に終わらせていくタイプだ。総務部の掛け時計はいつも5分進めてある。会社には誰よりも早く着いているらしい。 以前社員旅行のあった頃、時間を間違えて1時間以上早く待ち合わせ場所に着いてしまった時、伊藤さんはひとりゆっくりとコーヒーを飲んでいた。「おう、早いな」「時間間違え…

  • 2022/09/21 21:08
    みんな友だちだよ #38 拉致られる!

    その事件とは、ボスが誰かに拉致られてしまった事だ。それを教えてくれたのはマサだった。しかも、犯人は発砲したがる爺ときた。ボス、奪回だ!でも、ここで動くのは他の皆で、私はユタカと連携コンビだ。話をしている間に不機嫌になったと教えてくれたので、これは骨が折れる仕事が一番最初かよと、内心では嫌気がさしていた。うーん、どうか機嫌が良くなりますように。管制塔に足を踏み入れるとモニター画面がいくつもあり、緊張...

  • 2022/09/20 22:39
    そうして、ヴァルハラに至る 11

    バイエルン州北部フランケン地方にある小さな都市、バイロイト。街の歴史は古く、1194年に記された文書の中にその名前が初めて言及されている。はじめは「村」と呼ばれていたが、1231年の文献では「都市」と記され、1260年にはかのドイツ騎士団の血を繋ぐプロイセン王国を創国したホーエンツォレルン家一門のニュルンベルク城伯がこの土地を治めた。その後、神聖ローマ帝国の皇帝カール4世により貨幣鋳造権を与えられたことでバイ...

  • 2022/09/19 21:13
    みんな友だちだよ #37

    皆の戦闘を見ていると、ウズウズしてきた。ソイツは私の獲物だ!なので、ボスに交渉していた。 「ボス! 私も参戦したいっ。あいつは、私の畑に毒を入れて食材をダメにして閉店を余儀なくさせられた。食い物の恨みを晴らしたい!」はあ……と溜息を吐いていたが許しを貰った。 「一本だ。いいな。」 「ラジャ!」そこに突っ立っているマサから警棒を2本引ったくり、向こうに走っていく。叫んでいた。 「おらおらおらぁー! 最...

  • 2022/09/16 21:18
    みんな友だちだよ #36 捕り物(洋一視点)

    それに、ちょうどタカとユウマも着いたみたいだ。だから中に入れてやる。どうせ暇だろ、お前ら。見学するより動けよ。そう思い付け足してやる。「マサとユタカ。それに、今着いた奴ら。タカとユウマ。お前等もだ。入れ。」マサは驚いている 「えっ! 私は仕事……」ユタカは舌打ちしている。 「くそったれ、そうなるよな……」タカとユウマは、これだ。「えー……。せっかく着いたばかりなのに……」「何をやらせる気だ?」その2人にこ...

  • 2022/09/16 12:32
    第25話 朝、指名手配犯と

    朝の通勤は決まった時間に出る人が多いのでいつもの人に会う確率は高い。 駅へ向かうバス。バス停では60代の太ったおじさんと40代のO Lとぼくの3人が決まったメンバーだ。おじさんとは稀に挨拶をするが「暑いですね」「寒いですね」それ以上の言葉はない。女性は何度か駅前のスーパーで見かけたことがある。お菓子コーナーでチョコビを買っていたので小さな子供がいるのだろう。 電車の中。始発駅の3人がけの右端がぼくのポジションだ。少し遅れていつもアディダスを履いている40前後の女性が左端に座る。スタンスミスだけで数種類持っているほどのアディダス好きだ。職業柄なのだろうか?ひと駅進むと若い男性が間に座る。この若い…

  • inkrich
  • 2022/09/14 21:15
    みんな友だちだよ #35 毒男発見!

    喫茶が中華になって客足はどうなのか心配だったが、順調にいっている。そんな時、ある事件が起きた。ある夜、誰かが走り出てきた。ユタカの声が聞こえてくる。 「ソイツを捕まえろ!」へぇ、捕まえるだけで良いんだと思い追いつく。だけど、そいつは忘れもしない毒男だ。 「お前……。もしかしてブラッディか!」そいつはこっちを見ると立ち止まってしまったので足を払ってやる。 「隙有りっ!」地に膝を付いたソイツを立たせてい...

  • 2022/09/12 22:17
    そうして、ヴァルハラに至る 10

    大地に轟く稲妻のような重たく低い音が遠くに聞こえた。それは近付くことなく、その場に留まって緩やかに上り詰めていく。風が止み、雨が上がり、雲が切れるように。美しく、壮大で、壮麗で。深い夜のどこか寂しく物哀しい光景を思わせる旋律。そこに、力強くも優しい歌声が重なる。最初は囁くように、徐々に語りかけるように、最後は情熱的に希うように。その祈るような切実な声に促され、街を覆い隠していた重たい夜の帳がゆっく...

  • 2022/09/09 12:19
    第24話 サイババみたい

    サイババをご存知だろうか? インドのスピリチュアルリーダーで教育、社会、医療に多くの奉仕した人として名を馳せたが、ぼくは手から砂(聖灰)を出す人としてのイメージが強い。 実はぼくもその能力を身につけてしまったのだ。数日前から右の手のひらがムズムズする感覚があった。その時は虫にでも刺されたのかと思って気にもとめていなかったが、日が経つにつれその感覚はムズムズから今まで味わったことがない浮遊するような感覚へと変わっていった。 妻と子供たちはスーパーへ。ぼくはひとりで遅めの朝食をとっていた。テーブルがざらついている。子供が砂糖をこぼしていったようだ。やれやれ、テーブルを拭いていってくれればいいものを…

  • 2022/09/09 00:18
    満月の夜の神社の姫子〈2〉 木陰から覗く白い腕と白い脚

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/09/07 12:39
    ブログ小説「(仮)恋する弁護士たち~泣きたいくらい君が好き~第9話『英慈の学生時代』」

    恋する弁護士たち 恋する弁護士たち 登場人物のイメージ 第9話 英慈の学生時代 d払いポイントGETモール 恋愛経験が少ない男女専門の結婚相談所・お見合い・婚活サービスは【ピュア婚】 登場人物のイメージ 飯島英慈(主人公 弁護士) 32歳くらいの時の玉木宏…風の人 相原萌(主人公 パラリーガル) 18歳くらいの時の有村架純…風の人 山内美恵子(法律事務所の所長) 60歳くらいの音無美紀子…風の人 山内健太郎(英慈の親友の弁護士) 32歳くらいの佐々木蔵之介…風の人 山田綾香(法律事務所の事務員) 伊藤沙莉…風の人 高速変換、即時アップロード、キャプチャーも簡単に取れてプロ並みの編集が出来るMo…

  • #小説レビュー
  • 2022/09/07 12:39
    ブログ小説「(仮)恋する弁護士たち~泣きたいくらい君が好き~第8話『月夜の告白』」

    恋する弁護士たち 恋する弁護士たち 登場人物のイメージ 第8話 月夜の告白 d払いポイントGETモール 恋愛経験が少ない男女専門の結婚相談所・お見合い・婚活サービスは【ピュア婚】 登場人物のイメージ 飯島英慈(主人公 弁護士) 32歳くらいの時の玉木宏…風の人 相原萌(主人公 パラリーガル) 18歳くらいの時の有村架純…風の人 山内美恵子(法律事務所の所長) 60歳くらいの音無美紀子…風の人 山内健太郎(英慈の親友の弁護士) 32歳くらいの佐々木蔵之介…風の人 高速変換、即時アップロード、キャプチャーも簡単に取れてプロ並みの編集が出来るMovavi オリジナル動画を作るなら【YouTuberセ…

  • 2022/09/07 12:39
    ブログ小説「(仮)恋する弁護士たち~泣きたいくらい君が好き~第7話『最高のレストランデート』」

    恋する弁護士たち 恋する弁護士たち 登場人物のイメージ 第7話 最高のレストランデート d払いポイントGETモール 恋愛経験が少ない男女専門の結婚相談所・お見合い・婚活サービスは【ピュア婚】 登場人物のイメージ 飯島英慈(主人公 弁護士) 32歳くらいの時の玉木宏…風の人 相原萌(主人公 パラリーガル) 18歳くらいの時の有村架純…風の人 山内美恵子(法律事務所の所長) 60歳くらいの音無美紀子…風の人 山内健太郎(英慈の親友の弁護士) 32歳くらいの佐々木蔵之介…風の人 第7話 最高のレストランデート 萌「飯島さん、あの…真面目な話、していいですか?」 萌はせっかく敏腕弁護士が目の前にいて二…

  • 2022/09/07 12:39
    ブログ小説「(仮)恋する弁護士たち~泣きたいくらい君が好き~第6話『セクハラ発言?!』」

    恋する弁護士たち 恋する弁護士たち 登場人物のイメージ 第6話 セクハラ発言?! d払いポイントGETモール 登場人物のイメージ 飯島英慈(主人公 弁護士) 32歳くらいの時の玉木宏…風の人 相原萌(主人公 パラリーガル) 18歳くらいの時の有村架純…風の人 山内美恵子(法律事務所の所長) 60歳くらいの音無美紀子…風の人 山内健太郎(英慈の親友の弁護士) 32歳くらいの佐々木蔵之介…風の人 第6話 セクハラ発言?! 英慈は、萌のポカンとしている顔をジィ―っと見つめた。 萌「な、何ですか。飯島さん.。」 英慈「……。 萌ちゃんって、島崎まりな…に似てるよね。」 萌「…! …だれですか、それ?」…

  • 2022/09/07 12:39
    ブログ小説「(仮)恋する弁護士たち~泣きたいくらい君が好き~第5話『萌の秘密〇〇』」

    恋する弁護士たち 恋する弁護士たち 登場人物のイメージ 第5話 萌の秘密〇〇 登場人物のイメージ 飯島英慈(主人公 弁護士) 32歳くらいの時の玉木宏…風の人 相原萌(主人公 パラリーガル) 18歳くらいの時の有村架純…風の人 山内美恵子(法律事務所の所長) 60歳くらいの音無美紀子…風の人 山内健太郎(英慈の親友の弁護士) 32歳くらいの佐々木蔵之介…風の人 第5話 萌の秘密〇〇 萌は事務所でボーッと、英慈のことを考えていた。 英慈がニコッと笑った顔を思い出すと、萌は胸が高鳴った。 イケメン俳優が無差別級に一般人を魅了するのに似ていた。 萌は、英慈に惹かれている気持ちを認めたくなかった。 萌…

  • 2022/09/07 12:39
    ブログ小説「(仮)恋する弁護士たち~泣きたいくらい君が好き~第4話『デートの約束』」

    恋する弁護士たち 恋する弁護士たち 登場人物のイメージ 第4話 デートの約束 登場人物のイメージ 飯島英慈(主人公 弁護士) 32歳くらいの時の玉木宏…風の人 相原萌(主人公 パラリーガル) 18歳くらいの時の有村架純…風の人 山内美恵子(法律事務所の所長) 60歳くらいの音無美紀子…風の人 山内健太郎(英慈の親友の弁護士) 32歳くらいの佐々木蔵之介…風の人 山田綾香(法律事務所の事務員) 伊藤沙莉…風の人 第4話 デートの約束 萌は、事務所を出ていった英慈を追いかけた。 萌「あの…、飯島先生。」 英慈は、萌に声をかけられて内心びっくりしていた。 萌「…ちょっと待っててください。」 と、言っ…

  • 2022/09/07 12:39
    ブログ小説「(仮)恋する弁護士たち~泣きたいくらい君が好き~第3話『親友・健太郎』」

    恋する弁護士たち 恋する弁護士たち 登場人物のイメージ 第3話 親友・健太郎 登場人物のイメージ 飯島英慈(主人公 弁護士) 32歳くらいの時の玉木宏…風の人 相原萌(主人公 パラリーガル) 18歳くらいの時の有村架純…風の人 山内美恵子(法律事務所の所長) 60歳くらいの音無美紀子…風の人 山内健太郎(英慈の親友の弁護士) 32歳くらいの佐々木蔵之介…風の人 山田綾香(法律事務所の事務員) 伊藤沙莉…風の人 第3話 親友・健太郎 美恵子は、サンライズ法律事務所のデスクにいた。 美恵子「昨日の講演会、あんなに人が来るなんて驚いたわね。だって、単なる一市議の講演会だよ。 しかも、会場は小学校の体…

  • 2022/09/07 12:38
    ブログ小説「(仮)恋する弁護士たち~泣きたいくらい君が好き~第2話『衝撃のキス』」

    恋する弁護士たち 恋する弁護士たち 登場人物のイメージ 第2話 衝撃のキス 登場人物のイメージ 飯島英慈(主人公 弁護士) 32歳くらいの時の玉木宏…風の人 相原萌(主人公 パラリーガル) 18歳くらいの時の有村架純…風の人 山内美恵子(法律事務所の所長) 60歳くらいの音無美紀子…風の人 山内健太郎(英慈の親友の弁護士) 32歳くらいの佐々木蔵之介…風の人 山田綾香(法律事務所の事務員) 伊藤沙莉…風の人 第2話 衝撃のキス 萌は英慈の体の上にいた。 唇と唇が重なっていた。 英慈と萌は、床の上で抱き合う形になっていた。 まるでベッドの上で抱き合うように。 萌の唇は英慈の唇を思い切りふさいでい…

  • 2022/09/07 12:38
    小説「(仮)恋する弁護士たち~泣きたいくらい君が好き~第1話『運命の出会い』」

    登場人物のイメージ 飯島英慈(主人公 弁護士) 32歳くらいの時の玉木宏…風の人 相原萌(主人公 パラリーガル) 18歳くらいの時の有村架純…風の人 山内美恵子(法律事務所の所長) 60歳くらいの音無美紀子…風の人 山内健太郎(英慈の親友の弁護士) 32歳くらいの佐々木蔵之介…風の人 山田綾香(法律事務所の事務員) 伊藤沙莉…風の人 第1話 運命の出会い 飯島英慈 32才。 彼は恵まれたルックスを持つハイスペックな男だった。 英慈のキャリア… それもまた、傍から見れば、順調そのものだった。 一橋大学在学中に、司法試験に受かり、卒業後すぐに司法修習を経て、弁護士になった。 その後、4年の町弁を経…

  • 2022/09/07 12:37
    第23話 鈴木さん、リーチです。

    今住んでいる所へ引っ越してきてから早いもので10年以上の月日が経った。世代交代が進んでいる住宅街でお年寄りが多い一方で我が家のように小さな子供がいる家庭も年々増えている。 世間では近所トラブル、ゴミ屋敷等々住みにくいところもあるようだけど、ここはそんなことは一切なくて良いところに住めて良かったと今更のように思う。あえて言うのであれば子供が騒ぐ声が通りに響き渡る我が家こそが迷惑な家なのかもしれないが、クレームを受けたことはないし、お隣の佐藤さん老夫婦はいつも僕たちに優しい。 日本の苗字のベスト3は佐藤さん、鈴木さん、高橋さんであることを先日テレビで見たが、確かに町内にこの御三方は複数軒いる。 左…

  • 2022/09/07 12:37
    第22話 夏子シンドローム

    夏子さんは営業事務をやっている50代独身の女性だ。 夏子さんは仕事をそつなくこなす。小さいミスを見つければ必ず連絡をくれる。「そんな小さなことどうでもいいじゃなか」という人もいるが、夏子さんの小言は会社に良い働きをもたらしていることは間違いない、と思う。 それどころか夏子さんの発言は会社に大いなる影響を及ぼすことがある。朝礼での前日の報告、今日の予定など夏子さんが何か言うんじゃないかと皆ピリピリしている。「なんか言わないでくれ」という思いでその時が過ぎるのを待っている。 そんな夏子さんの一言を誰かしらが夏子シンドロームと名付けた。 「外階段が汚いのできれいしたらどうでしょう?」ああ、言ってしま…

  • 2022/09/07 02:23
    管理人、官能小説第2弾! 『初夜盗り物語』を発売しました!

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/09/05 21:12
    みんな友だちだよ #31 親友の結婚式

    4年生、5年生も同じように過ごし、6年生に上がる前、就活をしていく。どこに行こうかと迷ったが、とりあえず親がやっているので、そこでいいやと思い進路先を新潟にする。その前に、実地研修だ。附属病院から始め、区立病院もやり、近隣の病院も数院に実地に赴く。机上と実地は違うということは知っている。知っているが、ここまで差があるとは思ってもいなかった。実地が終わり、家に連絡する。「どした?」「そこで2~3週間、...

  • 2022/09/05 00:23
    そうして、ヴァルハラに至る 

    身体を開かれる、という感覚。本来受け入れるための器官ではない場所を他者に開け渡すことに躊躇がないと言えば嘘になる。自分ですら触れたことのない身体の奥を暴かれるのだ。半ば強制的に与えられる快感は恐怖にも近い。しかし、身も心も委ねることで得られる歓びを一度知ってしまえば。本能的な恐怖など容易く服従させられる、とアルフレードは両腕をハインリヒに伸ばした。「ハイン」自分だけが呼ぶことを許されている愛称を紡...

  • 2022/09/03 23:36
    自伝的創愛記〈50〉 クラス替えの季節

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/09/02 23:32
    そうして、ヴァルハラに至る8

    たっぷりと時間をかけてタオルドライした金糸の髪は上等な蜂蜜を思わせるほど艶やかで。甘いそれを左右にふわふわと揺らしながら軽やかなメロディーを口ずさむアルフレードの後ろ姿が微笑ましく、ハインリヒは口端を緩めたまま氷が浮かぶグラスを差し出した。「お疲れ、アル」「ありがとう。ハインもお疲れ様」隣に腰掛ければ、ソファに預けていた身体を自然に委ねてきたアルフレードの甘える仕草にハインリヒの頬は緩むばかりで。...

  • 2022/09/02 00:00
    野のバラと谷間のユリ〈5〉 無国籍の漂流

     連載   荒野のバラと谷間のユリ   5 小野田に誘われて、ボクと栞奈と金治は、六本木のそのスナックに行った。そこでママが歌う『時には母のない子のように』に胸を打たれていると、「おまえも何か歌え」と小野田が言い出した。ギターを手にしたボクが歌ったのは…

  • 2022/08/30 23:17
    そうして、ヴァルハラに至る 7

    普段は足を踏み入れることのない応接室の内装や調度品に気を取られる余裕もなく。何とか一度も書き損じることなく全ての書類にサインを終えたアルフレードは、ふぅと妙な達成感を噛み締めながら息を吐き出した。そして、手元にあった革張りの手帳をハインリヒに返す。「手帳ありがとう。大事なページを使っちゃってごめんね」「アルの字は綺麗だな」「え?」「このページは大切に残しておこう」名前を書く練習をしたい、とねだられ...

  • 2022/08/30 12:48
    第21話 高速寿限無

    「もっとゆっくりでいいからしっかり読みなよ」 小学校の宿題に「音読」がある。字の如く声に出して読むことなのだが、下の男の子はこの音読を高速で終わらせたがる。早く宿題を終わらせたいというより、速く読みたいらしい。とにかく速く読みたいらしい。 ぼくに似たのか準備や整理が苦手で、「早く」やることを事あるごとに言い聞かせたが息子はこれを「速く」と解釈したのだろうか、物事をスピード重視で進めることが多く、それに快楽を覚えている感がある。 学童で流行ってるというけん玉を買ってあげたことがあった。初めは大皿に乗せることにも難儀していたが、やはり子供は飲み込みが早い。その日のうちに大皿、中皿、小皿を制覇してい…

  • 2022/08/29 12:25
    第20話 H.ONDA

    家の近所のアパートに20代後半の青年が住んでいる。アパートの前にはホンダのバイクが停まっていて、休みの日にバイクで出かける姿を見かける事がある。 ぼくも昔、深夜勤務があった頃、通勤用に中型免許を取ってカワサキのバイクを乗っていたことがある。通勤用に単に足代わりに使っていたぼくと違い彼は根っからのバイク好きなのだろう、いつもピカピカに磨かれている。 ツーリング仲間なのだろうか、休日には数台のバイクが停まっていることがあって、僕たち親子がララ(我が家の可愛いメス犬)の散歩でアパートの横を通ると彼は「ヒロ」と呼ばれていた。表札から「恩田」であることは分かっていたので「恩田ヒロシ」「恩田ヒロユキ」そん…

  • 2022/08/28 22:21
    満月の夜の神社の姫子〈1〉 大きな楠の木の陰で

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/08/26 23:54
    荒野のバラと谷間のユリ〈4〉 黄色いケトルとマグカップ

     連載   荒野のバラと谷間のユリ   4 栞奈と敦子がボクに「引っ越し祝い」としてプレゼントしたのは、黄色いケトルとマグカップのセットだった。その黄色が、部屋のグリーンと青のカーテンに映えた。そのマグカップで、コーヒーを飲む相手を、ボクは想像した――。

  • 2022/08/26 22:17
    そうして、ヴァルハラに至る 6

    良い出来事が続くときがあれば、悪い出来事が続くときもある。あらゆる物事が順調に続いていたというのに、ある日突然何をしても上手くいかなくなるのだ。そういうとき、人はどうしたって辛く苦しい状況に打ちのめされる。昨日までは上手くいっていたのに、と俯く。だが、エネルギーというものはそもそも続かないもので。良い出来事が永遠に続くことなどありえない。つまり、悪い出来事も続くことはない。(そう思えるようになった...

  • 2022/08/26 12:30
    第19話 おじさんはタクシードライバー

    おじさんはタクシードライバーだ。いや、正確には引退したからタクシードライバーだったということになる。おじさんというのは親父の兄の明おじさんのことで、このおじさんが破天荒というか、かなり無茶苦茶な人生を歩んでいる。二度の離婚歴があり、子供は二度目の結婚で二人の男の子を設けた。ぼくは下の子と同い年で年に数回程度だがLINEでやりとりしている仲だ。 二度の離婚ともおじさんの無茶苦茶な言動によるものらしい。その内容を親父が「兄貴はほんとしょうがない」と呆れたように、それでも嬉しそうに話しているのを聞いた。 「急いで空港へ行ってくれ!飛行機の時間に遅れそうだ!」「お客さんがそういうから、高速道路を200…

  • 2022/08/26 12:30
    第18話 りんご箱からサインボール

    ぼくが子供の頃、子供たちのスポーツと言えば野球だった。遊びでサッカーをやったりもしていたけど、断然野球だった。地域の少年野球クラブに入っていたし、よく親父とキャッチボールをやったものだ。暴投をすると「取ってこい!」と取りに行かされたことを思い出す。ぼくは誕生日プレゼントに買ったもらったミズノのグローブを使っていたが、親父のグローブはどこのメーカーかもわからない形も崩れたものだった。今ぼくも父親になってその気持ちがわかる。限られたお金は自分にではなく子供のために使いたかったのだと。 実際うちの子はナイキやアディダスの靴を履いているのにぼくはスーパーの安売りの靴をはいている。それを嫌だと思ったこと…

  • 2022/08/25 19:18
  • 2022/08/24 12:32
    第17話 源泉垂れ流し

    何となくそれと分かるけど、間違えて覚えてしまっている言葉がある。 ぼくは子供の頃「8日」を「はつか」と思っていた。そのせいか「はつか」と「ようか」は今でも意識してしまう。 ぼくの奥さんはそんなぼくをはるかに凌駕している。「団塊の世代」を「だんこんのせだい」「順風満帆」を「じゅんぷうまんぽ」分からないでもないけど、、、 先日プールの授業が嫌いという娘に対して「練習しないと、トンカチになるよ」「なにそれ?」「トンカチは沈んじゃうでしょ。だから泳げない人のことトンカチっていうの」冗談で言っているのかと思った、、、 そんな奥さんとまだ結婚したばかりの頃、二人で草津温泉に行った事がある。草津温泉といえば…

  • 2022/08/22 23:51
    荒野のバラと谷間のユリ〈3〉 彼女を操る「魔女」

     連載   荒野のバラと谷間のユリ   3 栞奈というバラには、いつもつるんで動く年上の女がいた。編集部員が「魔女」と呼ぶ彼女はボクたち男が知らない彼女の秘密を掴んでいるように見えた。そのふたりが、ボクに声をかけてきた――。 管理人の近著    ボク

  • 2022/08/22 21:01
    みんな友だちだよ #25

    2年の前期試験前。なにやら皆が嬉しそうにしているので話しを聞いていると、悟君の父親の誕生日パーティーに参加できるとのことで。「マジで? 行く行く」悟君は意地悪モードに入り、こう言ってくる。「私よりテスト結果が悪いと連れて行かない」変動はなく、いつもの悔し顔の悟君が見れてラッキーだった。「そったれー!」いえーい!!おっと、タキシードの用意だ。余興で何かをしたいな。させてくれるかなと悟君に言うと、翌日...

  • 2022/08/21 22:54
    自伝的創愛記〈49〉 アンドロメダを探して

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/08/21 21:43
    そうして、ヴァルハラに至る 5

    天板が可動するワークテーブルは既製品ではなく、私室として与えられた部屋に合わせて作られた特注品。インクが零れても拭き取りやすく、カッターやナイフの傷も目立ちにくい特殊な材質で作られている。天板の角度も細かく調整でき、作業効率や使い心地も考え抜かれたテーブルだ。文具やノートパソコンを置く場所も確保されており、そのテーブルの横には床から天井まである本棚が側面から背後を囲うように壁に備え付けられている。...

  • 2022/08/20 22:50
    荒野のバラと谷間のユリ〈2〉 誘う理由、誘えない理由

     連載   荒野のバラと谷間のユリ   2 いろんな男が、彼女たちに声をかけた。バラは、危なそうでもついて行く。ユリは、納得した相手でないと、ついて行かない。バラは無頼派に弱く、ユリは常に正しさを選んだ。ふたりの間で、ボクの心は揺れていたた。 管理人の近

  • 2022/08/19 12:28
    第16話 リアル ジャイアン

    ドラえもんはいつから始まったのだろう? こんなに長い間愛され続けているコミックは他にあるだろうか? ぼくが子供の頃からアニメ放送されて以来、今では子供たちが土曜日の放送を待ち望んでいる。ぼくも一緒に見てしまう事があるがおもしろい。 ドラえもん、のび太、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんのトップ5。出木杉、ジャイ子、主要メンバーの親たち、カミナリさん、ドラミちゃん、クラスメイトの帽子の少年、小太りの少年、伊藤つばさちゃん。サブのメンバーも強力だ。 どっかで会った事があるようなキャラがまたいい。いつも点数が悪い子。いたいた。ややもするとうち末っ子が、、、いや足はめちゃ速いから同じではないか、、、。 …

  • 2022/08/18 19:36
    荒野のバラと谷間のユリ〈1〉 感性の人と理知の人

     連載   曠野のバラと谷間のユリ   1 バラとユリ。もし、目の前に両方の花があったら、あなたなら、どちらの花を選ぶだろうか?そんなバラとユリが、突然、ボクの目の前に現れた。1972年。パンダが初めて日本にやって来た年だった。 管理人の近著    

  • 2022/08/17 00:25
    そうして、ヴァルハラに至る 4

    ミュンヘン旧市街地の中心に位置するマリエン広場から伸びるノイハウザー通りはショッピングストリートにもなっており、多くの市民や観光客で常に賑わっている。古いレンガの建物と新しいブランドの看板、古い石畳と新しいファッション、古い文化と新しい価値観。どちらかが存在を誇示するのでも競い合うのでもなく、見事に融合した美しい街並みはまさに歴史と共に生きていると言うべきだろう。14世紀に要塞の一部として建てられた...

  • 2022/08/13 21:19
    留学難民・グエンの日々〈18〉 そして、彼女は海の彼方へ

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/08/12 21:18
    みんな友だちだよ #22

    5人が道場の真ん中に向かったが、すぐに飛ばされてきた。 「さすがだわ……。医学部1年の王偉強 (ワン・アンドリュー)。香港人だ。よろしく」 「くっそ……、少林寺では負けないと思ったのに。同じく医学部1年の高瀬正孝」 「柔道の師範してるのに、柔道で負けるとは……。同じく医学部1年の渡部優馬」 「得意の手刀で負けるとはな。同じく医学部1年の山口悟」そして、一番最初にぶっ倒れたのだろうと思える一人が這い出てき...

  • 2022/08/09 00:01
    そうして、ヴァルハラに至る 3

    いつも通りの時間に玄関で見送ったその人は笑顔で。しかし、いつもより幾分か遅い時間に再び玄関で出迎えたその人の顔には酷い疲労の色があった。忙殺されるような日々に慣れているとはいえ、疲れることもあるだろう。だが、彼がそれをここまで顕著に曝け出すのは珍しい。アルフレードは反射的に腕を広げてその身体を抱きしめた。濃い煙草の苦い匂いに噎せそうになる。「おかえりなさい、ハイン」「…ただいま」いつも通りの言葉が...

  • 2022/08/07 23:01
    自伝的創愛記〈48〉 美しすぎる初友

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/08/03 23:47
    そうして、ヴァルハラに至る 2

    明るいリビングに用意された、温かい料理。今日1日について楽しげに語る、愛しい人の声。上等なワインを傾けながら会話を弾ませる、優しい時間。それは、膨大な情報と数字に追われて荒み疲れ切った身体と心を癒す。あまりにも穏やかなそのひと時に、睡魔が肩を叩いた。しかし、それよりも魅力的な存在が目の前に居てどうして抗わずにいられるだろうか。食後のコーヒーもそこそこに、欲望を隠しもしないで「寝室へ」とハインリヒは...

  • 2022/08/03 21:04
    みんな友だちだよ #18

    太極拳の道場を見つけたので、そこに通うことにした。いきなりだけど、と前置きされ、高2に上がる春先に3級を取り、夏には2級を取る。もちろん太極拳だけでなく進学の勉強もするが、進学先が決まらないでいた。お姉ちゃんに話すと、こう返してきた。「東京に行ったら?」「東京?」「こんな狭いところで終わるな。洋一は東京に行って、もっと視野を広げてご覧」そうは言っても、中々進路先が決まらない。高3の夏休み、中国に行...

  • 2022/08/02 22:16
    留学難民・グエンの日々〈17〉 幻想のルームシェア

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/08/02 12:31
    第15話 庭から不発弾

    一昨年の夏祭りでとった金魚の成長が止まらない。2センチ程度だった金魚は20センチを超え水槽の中で苦しそうに泳いでいる。 「水槽大きくしないとダメだな」「でも邪魔じゃない?」「おじいちゃんちみたいに池にしようよ」「面白いね〜」結局子供たちの意見が採用になった。 快速に乗れば都心まで1時間程度だが、片田舎と言ってもおかしくないこの土地では20坪ほどの庭がある家が多く、ぼくの家にしても例外ではなかった。いくつかの草木は植えているものの小さな池を作るには十分な広さがあった。 ペットショップで埋め込みタイプのプラスチックの池とポンプを購入。全長が1.5メートル位のひょうたん型で深さが30センチ。それが収…

  • 2022/07/28 16:23
    そうして、ヴァルハラに至る 1

    「君たち、新しいものを創りたまえ」。これは、“楽劇王”の別名で知られるリヒャルト・ワーグナーの言葉である。演劇を「最高の芸術」とした彼は19世紀のドイツにおいてロマン派歌劇の頂点に立ち、作曲のみならず自ら指揮を揮った。その作品のほとんどの台本を単独執筆した文筆家の顔も併せ持ち、思想家や理論家としてもヨーロッパに広く影響を及ぼした文化人の1人である。父は警察で書記を務める下級官吏であったがフランス語に堪...

  • 2022/07/28 12:46
    第14話 カリンの嫉妬

    結婚する前に軽井沢に旅行に行った時、ペンションで出してくれた手作りのかりん酒がたいそう気に入った妻はペンションの奥さんに作り方を聞いていた。庭にはかりんの木があり多くの実をつけていた。 庭のある家に住んだ時かりんの木を植えたいという妻の希望に応えることができたのはそれから数年後のことだった。苗木を植えてから3~4年経ったころだろうか、すくすくと背丈を伸ばし見事な実をつけだした。しかしその時にはかりん酒への情熱はとうに冷めていた。それでもかりんは毎冬鈴なりに実をつけていた。その実は落ちるまでほっとかれ、落ちたらそのままごみ袋に入れられ、重いと文句を言われ、かわいそうな庭の木となっていた。 「なん…

  • 2022/07/26 18:35
    自伝的創愛記〈47〉 同性愛の発見

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/07/25 22:15
    みんな友だちだよ #14

    一方、洋一は昭栄から課題を出され四苦八苦している。「うーん……」「ヨーイチ、無心になれ!」「あっ!」「邪心を心から追い払うんだ!」物を大事に扱っているつもりでいたのだけど、どうやら、俺の思っているのとでは大いに違う事がすぐ分かった。物を持ったままスキップする事だったのだ。最初は鉛筆やノートのような軽い物で。どうして、すぐ落としてしまうのだろう。「物は大事に扱いましょう」「はい」「返事はいいのだけどね...

  • 2022/07/18 22:48
    留学難民・グエンの日々〈16〉 仕事を忘れた彼女のベルを押す

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/07/16 10:54
    みんな友だちだよ #10

    孝一は手紙の封を開けたのを後悔した。封筒の中には、自分名義の通帳と印鑑が入っており、それを見ると毎月振り込まれている。プラス、この手紙だ。「洋一は、高校受験するため、自分の戸籍を手に入れた。その時点で、やっとお前のことを知った。今後は一切振り込まないので大事に使いなさい。」息子である洋一には一言も書かなかったのに、こっちには書いてある。「今後は振り込まない」ということは、洋一との関係はどうなるのだ...

  • 2022/07/15 08:35
    第13話 じょんがらブギ

    子供たちと公園で遊んでいると散歩中の吉田さん夫妻を見かけた。二人は公園に入るとぼくに気づき軽く会釈をしてベンチに座る。 70を機に退職して、近所のレンタル農園を借りて晴耕雨読の毎日らしい。ぼくはあることを確かめたくて二人のところへ行った。 「こんにちは、今年は夏祭りやるそうですね」 ぼくの住む町内会の夏祭りは、盆踊り、カラオケ大会、ビンゴ大会となかなかの充実ぶりだ。夜店はプロの店をはじめ、子供会、サッカーチーム、町内の有志と多くの出店がある。夏祭りの開始のカウントダウンは市長が行うのが恒例になっている。 そんな夏祭りもここ2年は流行病の影響で中止になっていたが、今年は3年ぶりの開催となる。もっ…

  • 2022/07/15 00:46
    光咲く

    その湖の名前は、ボーデン湖。ドイツ、スイス、オーストリアの3ヵ国に囲まれており、ヨーロッパでも有数の温暖なリゾート地として世界中から多くの観光客が訪れる。日本最大の面積と貯水量を持つ淡水湖と肩を並べるほど広大な面積を持つ湖はもはや海のようで、夏になると短くも眩しいその季節を謳歌する人々の姿で賑わう。古都コンスタンツは、その湖の西端に位置している。4世紀半ばにローマ皇帝コンスタンス・クローレによって築...

  • 2022/07/12 18:12
    自伝的創愛記〈46〉 合格。その栄光は苦悩でもある

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/07/12 12:22
    第12話 忍者の末裔

    親戚の義孝くんの結婚式で三重県伊賀市に行ってきた。招待は父と母だったが、最後に会ったのは何十年も前だし、三重県に行くほどの元気もないので「お前代わりに行ってこい」という指令を受けた。「ぼくなんて小学校の頃一度会っただけで覚えてもいないよ」「どうせ人数合わせだから誰でもいい」 旅行がてらで前乗りで伊賀に行くことにした。多くの人がそうだと思うが、伊賀と言って思い出すのは忍者しかない。そういうわけで伊賀流忍者博物館へ行くことに。 忍具展示、からくり屋敷と興味深く見ることができた。極めつけは忍術実演ショーで迫力満点。手裏剣が板に突き刺さる音は「おーっ!」と思わず声を上げてしまった。その後は城下町お菓子…

  • 2022/07/08 12:25
    第11話 ベンジャミン文庫

    母はブログで恋愛小説を書いている。ブログタイトルは「ベンジャミン文庫」ベンジャミン好きの母らしいタイトルだ。実家には数種のベンジャミンがリビングや出窓、トイレに置いてある。母の日にはカーネーションではなくベンジャミンを送るのが恒例になっている。 禁断の恋が中心のブログでファンもそこそこいるらしいく、ぼくもいくつか読んだことがあるが、自分の母親書く恋愛小説はなんだか読んでいて恥ずかしいくなったのを覚えている。 妻帯者の上司と事務員教師と生徒ママさんバレーのコーチとママさんなどなど 作品の特徴としてドロドロの関係というものはなく、叶わないとわかっている切ない胸の内を描くものになっていた。「ローマの…

  • 2022/07/07 16:33
    自伝的創愛記〈45〉 さよなら、男女共学

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/07/07 08:17
    第10話 UFOがルイルイ

    家の前で子供たちとキャッチボールをしていた時、かすかな耳鳴りを覚えた。慢性疲労とストレスからきているのだろう。休みでも子供に急かされ寝ていることはできないのだから。今までも耳鳴りはあったが今回のはいつもとは違い、耳鳴りはどんどんと大きくなっていった。 「やばくない、この音。キーンって。すごい」 子供たちも騒ぎ出している。これは、あの時ぼくだけ聞こえなかったモスキート音なのだろうか?UFO飛来したあの時、子供だけに聞こえたモスキート音が聞こえるようになったのだろうか? 空を見上げる。 うわぁぁぁ、、、マジかよ。 上空にはUFOが群がっている。重なり合っているようにも見える。 左:UFO群 右:拡…

  • 2022/07/03 18:42
    留学難民・グエンの日々〈15〉 ハグとラブサイン

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/07/01 12:34
    第9話 老人とエレベーター

    スーパーのエレベーター乗り場でのこと。 先頭にいる老夫婦の会話。「なんで上を押すんだ」「だって上に行くんでしょ?」「馬鹿だな、お前は。今上にいるんだから、下へ来いってやらなきゃだめだろ」 昭和を思わせる亭主関白ぶりに奥さんは何も言えずにいたが、救世主になったのはたまたま居合わせた清掃係のシルバー作業員だ。 「上行きたいなら上押してくださいね」 旦那さんは気まずそうな顔でプイとそっぽを向く。奥さんは作業員の方に軽く会釈する。その姿にはしりやったり感はなく、あくまてまも控えめだ。 それにしてもエレベーターを呼ぶという考え方は面白い。行く方向を示すのではなく、まずお前がこっちに来いという姿勢はやはり…

  • 2022/06/29 12:27
    第8話 金柑とキンカン

    同じ読みでも違うものは沢山ある。 雨と飴。花と鼻。紙と髪、、、 それによる勘違いというのもある話しだ。学生時代にアルバイトで一緒に面接を受けた山田くんは、面接官から以前やっていたアルバイトは定期でやっていたのですか?の問いに、 「いえ、切符です」と答えた。 いや、話の流れから定期的にという意味でしょう。完全にツボに入ってしまい、笑いを堪えるので大変だったことがあった。 山田くんとはそれから2年間卒業するまでアルバイト仲間して楽しい時を過ごしたが、卒業を期にUターン就職してしまった。山田くん元気にしていますか? 最近、同音異義語による勘違いで驚いた事があった。 頭痛持ちのぼくは頭痛薬を常用してい…

  • 2022/06/28 12:32
    第7話 うんがつく

    15歳になるアメリカンコッカースパニエルと暮らしている。すっかりおばあちゃんになって寝ていることが多くなった。締まりも悪くなっているようで、うんちを所定の場所でした後もポトポトとこぼれうんちが床に落ちている時がある。うんちをした時は回りに注意!が家族の暗黙のルールになっていた。 それでも数ヶ月に一回は誰かが踏んでしまう。なんとも言えない気色の悪い感触は他に例えようがない。この時の被害者は次女で椅子の影に隠れて見えなかった物体を踏んだ途端に悲鳴をあげた。靴下は洗ったもののもう履く気はないというので、スーパーへ買いに行くことになった。 代わりの靴下をレジへもっていくと近くに花火のくじ引きがあったの…

  • 2022/06/27 16:10
    第6話 ジョン、ポール、ジョージ、アップル

    僕の親父はビートルズ来日公演に行ったことがある。都合の悪くなった知り合いからチケットをもらって行ったものの黄色い声ばかりで演奏はまともに聞こえなかったと言っていたが、事あるごとにこの日のことを楽しそうに話している。 小学校3年生の時、親父に「4人はアイドル」のアルバムを買ってもらった。歌詞カードに載っている4人の写真の下にジョン、ポール、ジョージ、リンゴと教えてもらった名前を書いてから、4人はぼくのアイドルとなり何十年と聞く続けることとなった。 ビートルズと出会って何十年という時が過ぎ、子供が学校でカッコいい歌を聞いたと歌ってくれた。「あかるい みなみのまちの~♪」どこかで聞いたことがある。こ…

  • 2022/06/25 21:31
    自伝的創愛記〈44〉 赤面の疾走

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/06/24 16:56
    番外編 公爵家の次期当主は最愛の妻をエスコートしたい

     リチャードは支度部屋の扉を開けるなり息を飲んだ。 そこに盛装したシャーロットがいることはわかっていたはずなのに、それでも圧倒されてしまった。言葉をかけるどころか息をすることさえ忘れたまま、ただただじっと見入ってしまう。 まるで天から降臨したかのようだ。 淡いアイスグレーに星々のようなきらめきが鏤められた、ふんわりと豪奢なドレス。その胸元は大きく開き、いとけない彼女もいつもよりすこし艶やかに見える...

  • 2022/06/24 09:56
    第5話 ジョニー・ピー・グッド

    親父の実家は長野県安曇野市で代々続くりんご農家だが、8人兄弟の7番目の親父は実家に残ることはできずに中学を卒業すると同時に集団就職で東京に来た。子供の頃は家族で夏休みに遊びに行ったりしたもしたけど、最近では冠婚葬祭に行く程度になった。 家業を継いだ長男の十三回忌にすっかり足腰が弱った親父の代わりに家族旅行がてら安曇野市に行くことがあった。平成の大合併で市になったものの元は村だった土地はやはり村というにふさわしい。久しぶりに訪れた親父の実家は建て替えをして綺麗になっていたが昔の面影は残していて懐かしさが込み上げくる。四方を山に囲まれた土地に子供たちも興奮気味だ。 十三回忌の施主は僕と同い年のよっ…

  • 2022/06/23 13:39
    最新作! 「みんな友だちだよ」 #1

    甲賀の血を受け継いでいる人間が新潟に養子に出された。高河隆は、村上へと姓が変わった。結婚した相手は中国人で、どことなく生母に似ている。いわゆるマザコン気がある男を父に持って生まれた子ども。それが、村上洋一だった。その前にバツ一で娘もいるが、こちらは早死にした元妻との忘れ形見だ。この2人を手元に置いていた。娘は洋子と書いて、ヒロコ。息子は洋一と書いてヨウイチ。いずれも「洋」の字が入っているのは、双子...

  • 2022/06/23 12:35
    第4話 トム・クルーズと牛丼

    バラエティ番組でタレントが来店した時の写真やサインが店内に掲げられているのはしばしば見る光景だ。僕が住む片田舎でも例外ではなく、ラーメン屋、佃煮屋、定食屋でお笑いタレントや元スポーツ選手が店主とにこやかに写っている写真を見ることができる。 隠れ家的な店にお忍びで芸能人が来ているなんていうのも聞く話で、芸能ニュースが好きな妻は「〇〇ちゃんってこういう店が好きなんだぁ、意外」と興味津々。 僕が遭遇したのは半端な有名人じゃない。僕が遭遇したのは、トム・クルーズだ。それも僕が住む片田舎の駅前にある松屋。 それはトラブル処理で忙しく昼食も取れず空腹に耐えきれなくなり、帰宅前に松屋に飛び込んだときのことだ…

  • 2022/06/22 12:48
    第3話 回転レシーブ

    中学時代バレー部だった。一生懸命やってはいたけれど、三年間を通して補欠でレギュラーになることはなかった。 顧問の権藤先生は変わり者で、回転レシーブに異常な情熱を注いでいた。その情熱は常軌を逸していて、練習の半分を回転レシーブにあてるほどで、前転、側転のマット運動を取り入れていた様を見て、他の学生たちは回転レシーブ部と揶揄していたりもした。 ある日の試合のこと、全国大会にも出たことがある強豪校相手で、到底僕たちが太刀打ちできるできるわけもなく大差で負けたが、試合後のミーティング権藤先生はその結果に触れることはなく、何度か回転レシーブを決めたレギュラーたちをほめ上機嫌だったことを覚えている。 バレ…

  • 2022/06/22 12:47
    第2話 UFO飛来

    子供たちと近所の公園でフリスビーで遊んでいたとこのこと。「キーンって聞こえない?」「なにこの音・・・」 ぼくにはまったく聞こえない・・・。若者にだけ聞こえるというモスキート音だろうか?通学途中のお年寄りの家の前を通るときも子供たちは同じように「キーン」という音が聞こえると言っていた。猫退治でモスキート音を出す装置があるらしいが、家の近くでそんなことを言うのは始めてだ。 ふと空を見上げると、皿のような形の物体が雑木林に飛んでいった。 「UFOだ!」 思わず声を荒げてしまった。 UFOは放物線をえがくのではなく、ある高さまでいった後、まるで風に押し戻されているかのように雑木林の向こうにほぼ垂直に消…

  • 2022/06/22 12:47
    第1話 バッテラ日和

    バッテラ研究の権威 二階堂先生がバッテラ指数を発表したのは先月のこと。 天気、温度、湿度、風などからバッテラを食べるのにふさわしい日を5段階であらわした指数はバッテラ愛好家の間で話題になっていた。 今日の天気はどうだ。春の柔らかな暖かさに桜が青空に彩を添えている。 二階堂先生のサイトと見るとぼくの住む地域はやっぱりバッテラ指数5。 今日はバッテラ日和だ。 バッテラ仲間の後藤さんからLINEが届く。龍ヶ崎にあるバッテラ専門店「吉住」への誘いだ。無論断る理由はない。常磐線から関東鉄道に乗り換え龍ヶ崎駅に降り立つ。間口一間ほどの小さな店の傍らには「バッテラ日和」ののぼりが立っていた。 「先生も面白い…

  • 2022/06/18 23:06
     留学難民・グエンの日々〈14〉 オレの胸を打つ手

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/06/14 17:18
    短篇小説「二次会の二次会」

    今夜も我ら「二次会」は大いに盛り上がった。「二次会」といっても正確にはまだ「二次会」の一次会で、これから我々はいよいよ「二次会」の二次会へと向かうところだ。 我々が言うところの「二次会」というのは二次的、つまり各所で副次的な役割を果たす人間の集まりで、副部長、副店長、副支配人、副キャプテンなど、その肩書きに「副」の字がつく人々が一堂に会するサークルである。それぞれが副次的な役割に甘んじているがゆえに、そこは自然と愚痴の温床になる。ゆえにサークルというよりは、いっそ秘密結社と言ってみたくなる気分もある。上司(=副次的でなく主たる役割の人々、たとえば部長や店長)への愚痴が違いを惹きつけあうように、…

  • 2022/06/14 00:08
    自伝的創愛記〈43〉 初めてのレオタード

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/06/09 14:40
    自作短篇小説「窓のない観覧車」をマインドマップ化する試み(本末転倒)

    小説を書く手段として、いわゆる「マインドマップ」というものを使ってみようと思った。いま流行っているのか、それともだいぶ前から流行っているのかもしれないが、以前お笑い芸人のかが屋がネタ作りの際に使っていると聴いて、なんとなく気になってはいた。あの言葉が枝分かれしていく、チャートみたいなやつである。とはいっても、いきなり何をどうやっていいのかわからない。ということで、まずは自分が先日ここに書いた短篇小説「窓のない観覧車」を、マインドマップ化してみてはどうかと考えた。通常とは逆の手順になるが、手はじめには素材があるほうがやりやすい。tmykinoue.hatenablog.comソフトはとりあえず、…

  • 2022/06/06 22:11
    留学難民・グエンの日々〈13〉 ネットの中の彼女

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/06/06 21:06
    甲賀忍者 双子の縁(えにし) #62

    自分たちの育ての父親と本来の父親がいる。自分たちは捨てられたと感じているのは真ん中の次男だけだった。そんな思いを払拭するかのように3階に上ると、既に末っ子がやっている。 「雄飛、何をやっているんだ?」 「なんで拓兄が来るの?」 「ストレス発散。」 「兄ちゃんは?」 「風呂ってる。てか、お前言われただろうが、こんなに高くしやがって落ちるぞ。」 「デフォルトでやりたいー」 「俺たちは忍者じゃないんだか...

  • 2022/06/04 13:27
    甲賀忍者 双子の縁(えにし) #61 エピローグ1

    甲賀忍者の末裔。本家に双子の男児が生まれると片方は早く逝き、もう片方は生き延びる。だけど、この2人は生きる事を自ら強く望み、相手を選んだ。1人は忍者の利を活かし、分家に横取られた物を返して貰い、叔父と一緒に“政府に守られている”と謳われている組織を健全なスポーツ事業へと構築していく。なにしろ道場主をしていたので、ノウハウはあるから大丈夫だ。その為には、この組織に従属している連中を「一から仕込み直さな...

  • 2022/06/01 21:40
    甲賀忍者 双子の縁(えにし) #60 新しい人生へ!

    入居先は駅に近いマンション。 「仕事はどうするの?」 「ここは俺の名前で個人借りだ。3部屋あるから一部屋を仕事部屋にしよう。」 「どんな仕事が良いかなあ……」瑞樹の事は好きだけど恋人とか恋愛対象ではない。それでも良いと言ってくれる瑞樹に甘えてしまう自分がいる。泣いたり怒ったり色々とあったが、これからも続くだろう。ボケッと瑞樹の顔を見つめていた。そういえば、あそこで同じベッドに横たえて寝てたな。風呂も...

  • 2022/05/31 19:14
    自伝的創愛記〈42〉 鼻すすり事件

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/05/29 20:22
    【日常】第9話「祖父母の呼ばせ方について」

     こんばんは。 先週、飼っていたペットの蟹の一匹が天国に行ってしまったので今日、もう一匹新しい蟹を飼ってきました。🦀 今度は元気に育つといいですね! 其れと、暑くなりましたね。 本題ですが、新しい小説が出来ましたので載せます。 ある日の休日、スターライトの大型ショッピングモール...

  • 2022/05/29 18:59
    小説新シリーズ始めました

     こんにちは。  昨年に投稿した短編「闇墜ちする前に死ななくちゃ~僕は今日も自殺を図る」ですが、意外に好評だったのと、私的にも調子に乗って色々話を思い浮かんだりしたので、連載版を書いてみました。  と言う訳で、「闇堕ちする前に死ななくちゃ~転生したら未来の魔王だった」の連載を本日始めました。  短編を見てもっと掘り下げた話を見たいという方や、興味のある方は下のリンクから見に来て頂けたら幸いです…

  • 2022/05/28 11:12
    甲賀忍者 双子の縁(えにし) #58

     「これ解け!」 「翔馬がしたの。」 「くそぉ……」その2人を無視して、子ども3人に声を掛ける。 「3人とも下りるよ。滑り台、登り棒、どっちがいい?」3人の声が重なる。 「滑り台!」 「雄飛君、昨日それしてどうなった?」 「同じミスはしない。」 「受け止めてくれる人いないよ?」 「大丈夫。3人揃って寝るだけだから。」その言葉に兄2人は呻っている。 「ゆーうーひー……」でも末っ子は強い。 「兄ちゃん、滑...

  • 2022/05/26 17:41
    短篇小説「窓のない観覧車」

    窓のない観覧車に、髭のない少年が乗っていた。窓のない観覧車は不粋だが、髭のない少年は不粋とは言えないだろう。少年にこの先、髭が生えてくるかどうかはわからない。 もちろん高所からの絶景など、望むべくもない。だがどれだけ待っても観覧車に窓がつかないのは、まず間違いのないところだった。足し算から掛け算の時代を経て、いまや何ごとにつけ引き算の求められている世の中だ。そんなご時世、なにかしらオプションが増えるというのはあり得ない選択肢というほかない。 それは観覧車というよりは、荷物を載せて運ぶコンテナというほうがふさわしかった。それに乗って観覧できるものといえば、ただ錆の浮いたコンテナの無愛想な内壁だけ…

  • 2022/05/25 23:17
    留学難民・グエンの日々〈12〉 風の噂の「それからの彼女」

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2022/05/23 21:06
    甲賀忍者 双子の縁(えにし) #56 叔父VS甥 パート①

    目と目が、かち合う。何を考えているのか分からない兄は突撃してくるみたいだ。バカ正直に己の欲望を抑えこむ事はしないだろうな。もう1人は横から、いや後ろか。ふん、2人を振り回してやる。2人が前後から俺を挟みこんでくる。変わり身の術にするか、それともギリギリまで待つか。後者の方を取った、その一瞬。何かが俺の身体に触れている。これは手、このイヤらしい手つきは、まさか……。 「のやろ……」 「えへっ、1本! 翔...

  • 2022/05/21 17:32
    短篇小説「帰ってきた失礼くん」

    「失礼しま~す!」 今日も失礼くんが、元気よく知らない店に入りこんでゆく。本日の訪問先はパン屋だ。しかし失礼くんは特にパンを食べたいわけでも、誰かにおつかいを頼まれているわけでもない。ただ純粋に、失礼したい一心でそう言っているのだ。「ほら僕って、朝はごはん派じゃないですかぁ」 入口付近にあるトレイとトングを手にした失礼くんは、トングを無理やり箸のように握ってそう言った。店内には他に客も店員もいるが、特に誰に向けて言っているわけでもない。みな知らんぷりを決め込んでいる。もちろん彼にわざわざ朝食の好みを訊いた者など、誰もいなかった。「だけど最初にこのトレイとトングを手に持ってしまったからには、もう…

  • 2022/05/19 18:24
    自伝的創愛記〈41〉 理由なき勧誘

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・重松が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

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