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ブログみる飲食店ブログに便利!【初心者向け】ブログみるアプリの使い方を解説 - いずみんの飲食店開業を成功に導くオープンロードマップ

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  • サスペンス・ユーモア短編集 -29- 落としどころ

    ベテラン刑事の舟方(ふなかた)は、このところ持病の神経痛に悩まされていた。なんといっても困るのは、張り込み中にジワ~~っと痛み出すやつだ。「舟さん、いいですよ。私が見てますんで、車で待機していてください」若い底板はそう言って舟方をフォローした。「おっ!そうか、すまんな。動きがあったら知らせてくれ」舟方は、こいつも、ようやくモノになったな…と思いながら、助かった気分で覆面パトへ移動した。犯人のトマト泥棒が捕まったのは、それから数日後である。その犯人は妙なヤツで、トマト好きが通り越し、一日中、トマトを食べていないと体調が悪くなるという、ある種の病気体質の男だった。「さっさと吐けっ!お前が食べながら走り出たのを生産農家の一人が見てるんだっ!」「いえ、私はそんなことはしやしません…」男は頑強(がんきょう)に犯行を...サスペンス・ユーモア短編集-29-落としどころ

  • g1050 障害者自立

    しっかり自信をつけ、笑顔が戻った妹に、1番辛かったのは、何んだったんだと聞くと、体育の時間が1番辛かった。何度体育の時間がなくなればいい、と思ったことか、と小さな声での呟き。 島の広い運動場、友達が木登りをし、飛び回る姿、一人で見ているのは辛かった事だろう。 手術の傷跡が多く残る足を「よくも私の足、魚の腹わたを取るように、あっちこっち切り開いてくれたもんだ」と笑って言っていました。 東京での生活、銭湯へ行くしかありません。 傷跡の多く残る、麻痺した足を人前にさらす事は、辛かっただろうに・・・ 耐えるしかなかったのです。 あれから何年か経った後、今度は、一級国家試験の更に上級、特級に挑戦するとの事で、ルートやパイ、微積分などの入り組んだ、ややこしい計算式を、どうしたら解けるのか教えて欲しい、と持ち込まれた。 特殊な電卓をプレゼントする。 問題は、どう考えても、大学卒業の学力を必要とした難問..

  • g049 神さま・・・

    片方の足でペダルをこぐ乗り方を必死に練習。 遊び盛りの姿を見、何んでこんな目に会うのか。 完全にマヒした足、妹は、いつも男の子のように、ズボンを履くしかありません。 他の女の子同様、スカートを履かせてやりたい・・ 何んで、スカートが履けない体になったんだ! 何んで3歳の女の子が、杖をついて歩かなければならないんだ! 何んの罪も犯していないのに・・・ 何んで幼い女の子に、過酷な試練を背負わせるんだ・・・ 何んで、不公平な扱いをされなければならないのか・・・ 神様がいるなら助けて欲しい・・・ 妹のマヒした足を見るたび、動作を見るたび、涙が止まりませんでした。 ひかるより妹のほうが、悔しい思いを数千、数万倍した事でしょう。 不自由な体での行動範囲はわずが、車を自由に乗り回し、本当の足代わり、見聞きする喜びは、人生最大の喜びだった事でしょう。 免許取得から数年後、妹の友人から連絡があり、電話は通..

  • 1048 杖つく少女

    やはり数年もの間、その一言が、忘れられなかったのでしょう。 「障害者が免許を取得する場合、東京都には奨励制度があるし、大丈夫だ」と説得すると、長期休暇が取れそうにもない、との事。 会社の方には、兄からお願いしよう。長年働き、休暇の目的もはっきりしている事だし、理解してもらえるはずだと。 妹は最後に、全ての段取りは、自分一人でやってみる、と言って納得しました。 数ヶ月後、「取れた! 免許が取れた!」と、弾んだ声で連絡があり、祝ってやりました。 よほど嬉しかったのでしょう。 無口で必要な事以外はしゃべらない、兄にすら一度も笑顔を見せなかった妹が、車庫入れで失敗した事や、S字カーブで踏み外した事など、笑顔でしゃべりまくっており、30年以上も背負って来た何かが吹っ切れた様子。 このきっかけが自信となり、妹の人生は大きく展開していきました。 車を購入、地方出身の同僚達と、お盆..

  • サスペンス・ユーモア短編集 -28- 重いような軽い話

    正直なばかりに損ばかりして、かろうじて世を渡っている、時代に取り残されたような男がいた。男の名は我道(がどう)進という。「お前なっ!もう言い逃(のが)れは出来んぞっ!悪いことは言わん。ここらが年貢の納め時だ・・と思って吐けっ!」「あの…お言葉ですが、僕はきちんと税金は払ってます」「…屁理屈を捏(こ)ねるやつだ。たとえ!たとえを言ったまでだっ!」刑事の糠漬(ぬかづけ)は重石(おもし)をさらに乗せるかのように我道を責めつけた。「でも、僕はそんなことは一切、やってません!」正直者の我道は真実を言っていた。どう考えても三軒隣の漬物石を盗む必要など自分にはない…と我道には思えた。あんなもの盗って、いったいどうするというんだ…と我道は取調室の椅子に座りながら、また考えた。「しらばっくれるなっ!!お前を見たという確実な...サスペンス・ユーモア短編集-28-重いような軽い話

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へちま細太郎

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