ショートショート集 第5話「縁側のおばあちゃん」を公開しました
SS250328休載のお知らせ:ショートショート『大変!!』
短篇小説「風が吹けば桶屋が儲かるチャレンジ route 2」
ショートショート集 第4話「いつもと違う散歩道」を公開しました
おやくそく(4)
当ブログ掲載短篇小説アーカイブ
SS250321休載のお知らせ:ショートショート『それを笑うと・・・』
掌編小説「1杯のコーヒー」の続編を公開しました
猫の居る風景
【新刊】赤川次郎『あざやかな結末』
あの人きっと、マジの女神かなんかなんだよ
SS250314休載のお知らせ:ショートショート『サケ』
ショートショート『楽譜倉庫から』
ショートショート『眠っていた音』
ショートショート『歪んだマグカップ』
旅先で。映画で。近所のいつものお店で。日々徒然なるままに思ったこと、観たことを書いております。 Yahoo!ブログのサービス終了に備え、引っ越します。 2019年8月末までは、Yahoo!ブログと二重投稿しています。
★全てフィクション(作り話)です★ ご来場有難うございます〜😆 うわー!でっ、でたー😭バケモノー!💨 だ、ダメだ!客が付かない😰かっ顔が焼ける様に熱い🥵う、うわぁーた、助けてくれ! 祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きありはにゃこよ、目を覚ましなさい お、おばあちゃん?顔を治してくれ!焼ける様に熱いんだ! 沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらはすそれが今のあなたの顔です バカ言ってんじゃねえ!これじゃあ契約が取れねえんだよ!私が1番契約を取れるんだ!会社を潰されてたまるか! 奢れる人も久しからずただ春の夜の夢のごとしあなたは誰よりも努力した事でしょう偽りの話術も、儚(はかな)いもの 結局最後は皆んな私…
ベテラン刑事の舟方(ふなかた)は、このところ持病の神経痛に悩まされていた。なんといっても困るのは、張り込み中にジワ~~っと痛み出すやつだ。「舟さん、いいですよ。私が見てますんで、車で待機していてください」若い底板はそう言って舟方をフォローした。「おっ!そうか、すまんな。動きがあったら知らせてくれ」舟方は、こいつも、ようやくモノになったな…と思いながら、助かった気分で覆面パトへ移動した。犯人のトマト泥棒が捕まったのは、それから数日後である。その犯人は妙なヤツで、トマト好きが通り越し、一日中、トマトを食べていないと体調が悪くなるという、ある種の病気体質の男だった。「さっさと吐けっ!お前が食べながら走り出たのを生産農家の一人が見てるんだっ!」「いえ、私はそんなことはしやしません…」男は頑強(がんきょう)に犯行を...サスペンス・ユーモア短編集-29-落としどころ
しっかり自信をつけ、笑顔が戻った妹に、1番辛かったのは、何んだったんだと聞くと、体育の時間が1番辛かった。何度体育の時間がなくなればいい、と思ったことか、と小さな声での呟き。 島の広い運動場、友達が木登りをし、飛び回る姿、一人で見ているのは辛かった事だろう。 手術の傷跡が多く残る足を「よくも私の足、魚の腹わたを取るように、あっちこっち切り開いてくれたもんだ」と笑って言っていました。 東京での生活、銭湯へ行くしかありません。 傷跡の多く残る、麻痺した足を人前にさらす事は、辛かっただろうに・・・ 耐えるしかなかったのです。 あれから何年か経った後、今度は、一級国家試験の更に上級、特級に挑戦するとの事で、ルートやパイ、微積分などの入り組んだ、ややこしい計算式を、どうしたら解けるのか教えて欲しい、と持ち込まれた。 特殊な電卓をプレゼントする。 問題は、どう考えても、大学卒業の学力を必要とした難問..
片方の足でペダルをこぐ乗り方を必死に練習。 遊び盛りの姿を見、何んでこんな目に会うのか。 完全にマヒした足、妹は、いつも男の子のように、ズボンを履くしかありません。 他の女の子同様、スカートを履かせてやりたい・・ 何んで、スカートが履けない体になったんだ! 何んで3歳の女の子が、杖をついて歩かなければならないんだ! 何んの罪も犯していないのに・・・ 何んで幼い女の子に、過酷な試練を背負わせるんだ・・・ 何んで、不公平な扱いをされなければならないのか・・・ 神様がいるなら助けて欲しい・・・ 妹のマヒした足を見るたび、動作を見るたび、涙が止まりませんでした。 ひかるより妹のほうが、悔しい思いを数千、数万倍した事でしょう。 不自由な体での行動範囲はわずが、車を自由に乗り回し、本当の足代わり、見聞きする喜びは、人生最大の喜びだった事でしょう。 免許取得から数年後、妹の友人から連絡があり、電話は通..
やはり数年もの間、その一言が、忘れられなかったのでしょう。 「障害者が免許を取得する場合、東京都には奨励制度があるし、大丈夫だ」と説得すると、長期休暇が取れそうにもない、との事。 会社の方には、兄からお願いしよう。長年働き、休暇の目的もはっきりしている事だし、理解してもらえるはずだと。 妹は最後に、全ての段取りは、自分一人でやってみる、と言って納得しました。 数ヶ月後、「取れた! 免許が取れた!」と、弾んだ声で連絡があり、祝ってやりました。 よほど嬉しかったのでしょう。 無口で必要な事以外はしゃべらない、兄にすら一度も笑顔を見せなかった妹が、車庫入れで失敗した事や、S字カーブで踏み外した事など、笑顔でしゃべりまくっており、30年以上も背負って来た何かが吹っ切れた様子。 このきっかけが自信となり、妹の人生は大きく展開していきました。 車を購入、地方出身の同僚達と、お盆..
正直なばかりに損ばかりして、かろうじて世を渡っている、時代に取り残されたような男がいた。男の名は我道(がどう)進という。「お前なっ!もう言い逃(のが)れは出来んぞっ!悪いことは言わん。ここらが年貢の納め時だ・・と思って吐けっ!」「あの…お言葉ですが、僕はきちんと税金は払ってます」「…屁理屈を捏(こ)ねるやつだ。たとえ!たとえを言ったまでだっ!」刑事の糠漬(ぬかづけ)は重石(おもし)をさらに乗せるかのように我道を責めつけた。「でも、僕はそんなことは一切、やってません!」正直者の我道は真実を言っていた。どう考えても三軒隣の漬物石を盗む必要など自分にはない…と我道には思えた。あんなもの盗って、いったいどうするというんだ…と我道は取調室の椅子に座りながら、また考えた。「しらばっくれるなっ!!お前を見たという確実な...サスペンス・ユーモア短編集-28-重いような軽い話
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