片方の足でペダルをこぐ乗り方を必死に練習。 遊び盛りの姿を見、何んでこんな目に会うのか。 完全にマヒした足、妹は、いつも男の子のように、ズボンを履くしかありません。 他の女の子同様、スカートを履かせてやりたい・・ 何んで、スカートが履けない体になったんだ! 何んで3歳の女の子が、杖をついて歩かなければならないんだ! 何んの罪も犯していないのに・・・ 何んで幼い女の子に、過酷な試練を背負わせるんだ・・・ 何んで、不公平な扱いをされなければならないのか・・・ 神様がいるなら助けて欲しい・・・ 妹のマヒした足を見るたび、動作を見るたび、涙が止まりませんでした。 ひかるより妹のほうが、悔しい思いを数千、数万倍した事でしょう。 不自由な体での行動範囲はわずが、車を自由に乗り回し、本当の足代わり、見聞きする喜びは、人生最大の喜びだった事でしょう。 免許取得から数年後、妹の友人から連絡があり、電話は通じ..
やはり数年もの間、その一言が、忘れられなかったのでしょう。 「障害者が免許を取得する場合、東京都には奨励制度があるし、大丈夫だ」と説得すると、長期休暇が取れそうにもない、との事。 会社の方には、兄からお願いしよう。長年働き、休暇の目的もはっきりしている事だし、理解してもらえるはずだと。 妹は最後に、全ての段取りは、自分一人でやってみる、と言って納得しました。 数ヶ月後、「取れた! 免許が取れた!」と、弾んだ声で連絡があり、祝ってやりました。 よほど嬉しかったのでしょう。 無口で必要な事以外はしゃべらない、兄にすら一度も笑顔を見せなかった妹が、車庫入れで失敗した事や、S字カーブで踏み外した事など、笑顔でしゃべりまくっており、30年以上も背負って来た何かが吹っ切れた様子。 このきっかけが自信となり、妹の人生は大きく展開していきました。 車を購入、地方出身の同僚達と、お盆やお正月に友人の田舎へ..
ひかる24歳。妹が上京するとの事。 友人、及び親戚がなく、優しい言葉をかけてくれる人も居ない、厳しい東京で生きて行けるのだろうか。 片方の足は完全に麻痺しており、パスポート持参。15歳の少女である。 しかし、妹は余り干渉されない東京で、ひっそり生活したかったのでしょう。 小さな島、偏見の中で育ち、生きる全て、唯一の頼りは、兄だったのでしょう。 幸いにも東京都の身体障害者職業訓練校へ入学、卒業後、訓練校の紹介で縫製会社へ就職。会社の寮へ入れました。 数年後、同業他社へ転職した同僚から、「今までより条件が良いので来ないか、との誘いに乗りたい」との件で、相談。 無計画で、衝動的な行動に、思いっ切り叱ってやりました。 元気な友達は、あっちこっち転職するかも知れない。お前は障害者なのだから、他人の真似事はするな! じっと我慢しろ! と。 妹は寂しそうな、そして芯から怒っている、射抜く眼差しで睨みつ..
今日、流れたニュースによれば、日本の国力はドイツに抜かれ、世界第四位に下落したという。一時は世界第二位の経済大国と呼ばれた我が国も、今や四位か…と、ついつい老齢の私などは肩を落としてしまう訳だ。別に私がガックリ!と肩を落とすことでもないのだろうが…。^^穴吹は、美味しいウナギが食べられない物価高を怒っていた。怒ったところで、物価高が緩和されず、国力が強くなる・・という筋合いの話でもないのだが、怒れていたのである。^^だが、怒っている間に穴吹は、ふと、あることに気づいた。それは、国力が落ちた原因である。『そうかっ!国民一人一人が豊かさの有難みを忘れたからだ…』穴吹は、昭和三十年代の物資が少なかった時代を思い出した。あの頃は、皆が必死に支え合い、国を豊かにしようと頑張っていた…と穴吹は思ったのである。穴吹さん...世相ユーモア短編集-70-国力
姑息(こそく)の意味を検索すれば、姑[しばらく]+息[やすむ]から、その場しのぎという意味になるそうで、悪辣(あくらつ)な卑怯(ひきょう)という意味ではないらしい。今の世相では、その場しのぎを巧妙にしないと、どうも生きていけないようである。^^とある国会の予算委員会が開かれている。一般審議の真っただ中である。「農林水産大臣、釜尾進さん…」予算委員長が小学生の学級会のようにピュアな声を出す。釜尾農水大臣がヨッコイショ!と、座り心地のよさそうな椅子から立ち上がり答弁席へ近づく。「えぇ~…委員指摘の事実は、一切ございません!私が、そのような姑息な手段を取る訳がないっ!晴れた日に、自動車に隠れて動くようなことは致しませんっ!堂々と自転車で走りますっ!雨の日は別ですが…」そう言うと、釜尾大臣は座り心地のよさそうな椅...世相ユーモア短編集-69-姑息(こそく)
昨今の殺伐とした攣(つ)れない世相では、何をするにも抵抗が大きいから、生き辛(づら)い。さてそうなれば、大上段に構えるのではなく、足の向くまま気の向くままで軽く生きた方が楽でいいようだ。^^高岩は春の陽気に誘われ、これといった目的地もなく、足の向くまま気の向くまま旅に出た。目的地がないから、そこに辿りつくまでの行程は不必要となる。そんなことで、でもないが、気楽に高岩は家を出られた。とはいえ、懐具合だけは、ゆとりがないと何がどうなるか分からないから、一万円札を二十枚ばかり財布へ忍ばせておいた。天候を気にするでなく、駅の売店で、そそくさと駅弁、茶、飲料、みかんなどを買い求め、入場券だけで改札を抜けた。そして、プラットホームへ出るや、早そうな特急列車に脇目も振らず飛び乗った。しばらくすると、駅員が切符の確認で回...世相ユーモア短編集-68-足の向くまま気の向くまま
松山 夜の港の風景と昔ばなしと現実逃避
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12月後半のツイッターコピペw ~トランプ大統領の大立ち回りが凄いシンよ~w~
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