星のや竹富島 場所: 沖縄県八重山郡竹富町竹富 特色: 石垣島から約10分。南風の心地よい沖縄の原風景の中で、島時間に身をゆだねながら、寛ぎの滞在をどうぞ。 この島では、気温が10度を切ると、近海の魚が凍死して浮き上がってくる。 一番寒さに弱い魚は、フクラビと呼ばれるカワハギである。 立派な皮を纏い、見た目は寒さに一番強そうな魚が、一番弱い。 カワハギ! お前は、イミテーションのミンクのコートを着ているのか。 ヤマトウ嫁が民宿をやると、大繁盛する。 料理や観光客の心を理解出来る為だろう、と古老が呟いた。 20年も前だが、20才前後の女が島へ来、島男とどうしても結婚がしたい、男を紹介して欲しいと頼み回ったそうだ。 十人並みの容姿で問題ないが、何かいわくがあるのか? 頭がおかしいのか、と誰も相手にしなかったそうだ。 最近、ヤマ..
ホテル星立 西表島<西表島> 場所: 沖縄県八重山郡竹富町西表949 特色: 目の前に広がるコバルトブルーの海!満点の星空、雄大なサンセットに感動!嬉しい朝食無料サービス♪ 島のじいさんと飲んでいたら、今の女のオッパイは、成っていない、あの格好は何んだ、と怒っている。 猥談でも始まるのかと思うと、真面目な話のようだ。 昔の女は、オッパイを長く長く伸ばす訓練をしていたんだぞ。 子供を背負い、オッパイを欲しがったら肩へちょこんと乗っけ、子供にオッパイを飲ます。 その間、手仕事が出来る。いちいち抱いていたら、乳を飲ませる時間が無駄になる、乳の垂れ具合で、働き者のいい嫁か、決まったと言う。 おかしな話もあるもんだと、聞いていると、隣に60代のおばちゃんがいて、この話は本当かも知れない。 亡くなった母は、本当にオッパイが垂れ下がって、肩にのっけら..
Villa芭蕉<西表島> 場所: 沖縄県八重山郡竹富町上原10-320 特色: 赤瓦の瀟洒なコテージが2棟。ミニキッチン付。大自然で遊んだ後は、グラス片手に満天の星をご堪能下さい。 女房一族のドンが亡くなった時、献杯の音頭は、ひかるしかいないと、音頭を取らされる信頼、急変ぶりである。 勿論、ひかるは必死に働きマイホームを構えていたが、女房の親が年を取り、足元もおぼつなかったので、親の面倒は子供が見るべし、と嫌がる女房を説得し、同居に踏み切っていたのである。 塩を撒いたはずの男が、今や心から信頼出来る婿として同居する。 安心した親は、都心の一等地と建物を遺言で女房に譲って、あの世へ旅立って行ったのである。 ひかるは常々女房に言っていた。 お金は、生きる為の道具、幸せに成る為の小道具に過ぎない。 金の亡者となり、金の奴隷と化すべきではな..
その頃、海老尾の深層心理に住むレンちゃんは極悪ウイルス消滅後の残務整理に余念がなかった。『これで、しばらくは楽になれると思いますが…』『ああ、君はよくやったよ』『何をおっしゃるやら…。僕は老ウイルスさんに情報を提供しただけです。活躍されたのはあなたじゃありませんか』『ははは…いや、私は何もしていない。実行したのは、すべて私の配下だよ、君』老ウイルスは笑う代わりにレンちゃんの周りを一回転した。『いや、ご謙遜を…。これで私達ウイルスの問題は終わりましたね』『その考えは甘いよ、君。極悪ウイルスは今後も形を変えて出現する可能性はあるんだ』『そうなんですか?それを食い止める手段は?』『今後の人類次第だな…』『と、言われますと?』『人類が今後、どのように文明を進めるか?によって・・ということだよ、君』『進め方次第で今...SFユーモア科学小説ウイルス[97]
「ははは…まあ、こんなもんだよ」蛸山はガックリと肩を落とした訳でもない元気な声でそう言った。だが本心は、かなりガックリしていて再起不能状態だった。「なんと言ったらいいか…」海老尾としても受賞を確信していたからか、返す言葉がすぐ見つからない。「私はどうも、賞に縁遠いようだ…」「いや、これは…何かの手違いでしょう。世界を救った所長をノーベル賞にしない世の中なんてのはどう考えても妙ですっ!所長、もうウイルス研究はやめにしましょう!!」「ははは…馬鹿なことを言うんじゃない。私達は国立微生物感染症化学研究所の職員なんだよ、海老尾君」蛸山は、今日は噛まずに上手く言えたな…と思いながら海老尾を窘(たしな)めた。「すみません、つい、興奮して…」「いや、正直なところ、私も少し予想外だったのは確かだ…」「ですよね。世界を救っ...SFユーモア科学小説ウイルス[96]
ノーベル賞の発表が行われたのは、それから三日後だった。蛸山も海老尾も朝からソワソワと動きにゆとりがない。というのも、受賞決定となれば電話がかかることになっていたからである。ところが昼前になっても、いっこうかからない。^^「海老尾君、電話、故障してるんじゃないかっ!?」「いえ、そんな筈(はず)はありません…」海老尾は、つい先(さっき)、店屋物を頼んだじゃないですか…と言おうとしたが、グッ!と我慢して心に留(とど)めた。それからしばらくして、デリバリーした鰻専門店[蒲末(かばすえ)]の店員がピンポン!!とドアベルを押すと同時に入ってきた。「鰻重、ここへ置いときますっ!器(うつわ)は、いつものように次でっ!毎度っ!!」鰻専門店[蒲末(かばすえ)]の店員がアルミ製のおかもちから鰻重と肝吸い入りの薬缶を取り出し、ア...SFユーモア科学小説ウイルス[95]
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