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BL小説以外ならジャンル不問です。 自分の小説をここで宣伝しまくっちゃってください♪ ※自作小説以外はTBしないでください。 あと、どうでもいいことなんですが・・・・・・。 トラコミュ管理人(私)の名前を「闇夜」から「帽子うさぎ」に変更しました。 今後ともよろしくお願いします。
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14,540件
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337人

小説宣伝広場の記事

2020年12月 (1件〜50件)

  • #謎の転校生
  • #オリジナルマンガ
  • 2020/12/31 10:08
    アパルトマンで見る夢は 1 椅子

      白髪頭の監督は、お辞儀をするように下を向き、その顔を両手で隠した。 体が前へ傾いたことで、彼の座っていたパイプ椅子が、キィ……と小さな音を立てた。 静まり返った広い部屋に、その音だけが通って聞こえた。 数秒後に、ピタピタ、と、裸足の足音が近寄ってきた。 自分のすぐ正面で止まるのを、監督は闇の中で感じ取った。 両手をそっと顔から下ろして、目を開くと、白くて細い足が二本、きれいに揃っているのが見えた...

  • 2020/12/31 10:05
    稲妻トリップ 1 さっき……

      高架下の水面(みなも)に、街灯の明かりが落ちて揺れていた。 淡いオレンジ色の光と、薄暗い夜の青さが入り混じる。 俯いた顔に冷たい風が吹きつける。 ほんのりと、潮の香りを運んでくる。 車のライトが背中で輝き、速いスピードで過ぎ去った。 毎日見ている。 足を止めて、橋の上から。 そこは、道路を仕切る白線の中。 深夜になると、交通も少ない。 誰にも入ってきてほしくないの。 ただ一人で、私は海を眺める...

  • 2020/12/30 10:32
    ソレイユの森 1 シュー教授

      大学の研究室で教授を務めていたしゅういちは、漢字で「周一」と書く。 同僚や教え子たちは、親しみを込めて「いち」を伸ばす発音にし、「シュー教授」と呼ぶことにしていた。 歳は四十過ぎ。毛量は多いけれど、白髪を染めないので老けて見える。 しかし性格は明るく、人当たりも優しかった。 生徒の勉強を、その子が解かるまで親身になって指導していた。 親身になり過ぎたのかもしれない……。 あとになって、シュー教授...

  • 2020/12/29 10:33
    月のライン 1-1

      フェリーに乗って30分、本土から16キロと、さほど離れていないその島は、観光地として人気があった。 島、といっても南の楽園ではなくて、船が上陸する港には、たしょう砂浜がある程度で、島を支える地面には、そのほとんどに硬い石畳が敷き詰められていた。 上に建つのは、中世の面影を残した建物。 太い木枠が入り交じり、みな同じような朱色の屋根に、白い壁。 花を飾った出窓に揺れる、レースのカーテン。 ドアには飾...

  • 2020/12/29 05:33
    201228-10遥か銀河に手を伸ばし【鍋にたどり着くその過程】23

    こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当の葉月です今日のテーマは「好きな鍋料理はなんですか?」です12月に入り、すっかり寒くなってきましたね今年もお鍋がおいしい季節になりました鍋料理は材料を切ってお鍋に入れるだけで簡単にできますし、体が温まるので、冬になると週に2回くらい食べちゃいますそんな鍋好きな葉月ですが、ズバリ一番好きなお鍋は「しゃぶしゃぶ」です薄切りの豚肉に濃厚なゴマダレのコンビネ...FC2...

  • 2020/12/28 11:05
    回る円盤

      その時、少年はまだ言葉も知らぬ赤ちゃんだった。 母と、ベビーカーに乗せられて、連れ出された散歩の途中で、少年はあるものに目が釘付けとなった。 ベビーカーから見上げたその先に、くるくると回る円盤があった。 なぜ円盤があるのか、なぜくるくると回っているのか、しかし少年は0歳だったので、母親に尋ねようとしても、ただ「あー!」としか言えないのであった。 円盤は回る。 ただくるくると、その場で回り続ける...

  • 2020/12/27 23:56
    キャット・ファイター〈8〉 暴かれたわいせつショー

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2020/12/27 21:37
    姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(十二)

    「千華音ちゃん、あのね。わたしのこれまでのわがままなお願い、聞いてくれてありがとね」ううん、わがままなんて、そんな…。千華音が首を振る。そんな今更、お別れみたいなことを切り出すなんて。これまでのお付き合いの想い出をまとめて、片付けるような、そんな言葉を言わないで。私たちにはまだあるの、まだひと月はあるの。想い出はまだ生まれて、花ひらいて、また続いていくの。なのに――悲哀の帯びた目つきをしてしまう千華音。媛子は、先ほどから握りしめた巻貝を見せてくれたのだった。「巻貝ってね、種にもよるけれど、ほとんどが右巻きなんだよ。左右が鏡像でどちらも等しくあるって思われていたけれど、そうじゃないんだって。でね、千華音ちゃんがくれたのは、左巻きの貝。すごく珍しいものなんだよ」「そうなの…?媛子の髪の色に似てるから、きれいだと思っ...姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(十二)

  • 2020/12/27 09:46
    わたる君の日記帳

      ある日の放課後、わたる君は横断歩道の向こうから、一人のおじさんが歩いてきて、話しかけられた。「やぁ、やっと会えたな」「おじさんだれ?」 わたる君はおじさんの顔を見た。 どこか自分と似たような目をしている。「親戚の人?」「とりあえず止まって話さないか?」「えっ、横断歩道だよ。信号が赤に変わっちゃうよ」 わたる君が足を進めようとするが、おじさんはわたる君の腕を、がっしり掴んで放さなかった。「助けて...

  • 2020/12/26 10:48
    不思議な絵

      美術部のあいちゃんは、ある日先生から、有名な画家の絵を見せられた。「この人はきみたちと同い年の青年だ。なのに、こんなにリアルな絵を描いている。参考にしなさい」 その画家の名前は、こうくんといった。 特に、人物画がうまかった。 今、個展を開いていて、世界中を回っているらしい。 もうすぐ日本にも来日する予定だった。 あいちゃんも会いに行こうと決めた。 ある日、TVの取材で、こうくんの新作が発表され...

  • ブログみるブログみる - くらしを便利にするコト・モノ日記
  • 2020/12/26 05:39
    ss201225-9奥様は魔女と鍋料理

    ss201225-9奥様は魔女と鍋料理「うう、寒いなぁ。早く家に入ろう」今日は12月25日の夜。すっかり一大イベントと化したクリスマスイブを過ぎると現金な物で、ケーキもクリスマス商戦もお勤め品がメインになってくる。我が家は奥様が魔女なのでクリスマスは関係ない。そう、奥様は魔女界からやってきて俺と出会い結ばれた。それでもなんとなく世間の空気に合わせるのが日本人らしいところか。安売りしていたケーキを買ってしまった。...

  • 2020/12/26 00:29
    ★姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」第十二話 更新(了)★

    媛子と千華音にあの運命の儀式が迫る!神無月の巫女のスピンオフ漫画版「姫神の巫女」『電撃マオウ』誌にて連載中!********姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」第十二話:わたしはあなたの貝になりたいを更新しました。「貝殻ってね、耳に当てると懐かしい音がするの。たぶんね、言えなかった言葉を封じておくためのおまじないの道具なんだよ。ほら、聞こえない…?」――どんな運命にだって、神さまにだって負けっこない。ふたりのこころは繋がっているから。今度うまれかわったら、ただ、おなじものを笑って、泣いて、ありふれた時間を過ごすだけのふたりでいたいよ――。********御霊鎮めの儀を前に、お泊り経験もした媛子と千華音に訪れた、とあるささやかな異変。直筆サイン色紙応募を機に書いた、姫神の巫女二次創作小説第一弾。※二次...★姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」第十二話更新(了)★

  • 2020/12/23 05:34
    201222-8遥か銀河に手を伸ばし「ルビーバンジャー」

    201222-8遥か銀河に手を伸ばし「ルビーバンジャー」「皆様、本日は『宝玉の翼』惑星観光ツアーにご参加いただきありがとうございます。右手に見えます金色の惑星が『宝玉の翼』惑星です。同惑星は雲の中に、ルビーやサファイアを構成するコランダムを含んでおり、不純物と混ざるとルビーやサファイアを形成いたします。しかし、昼側の面は摂氏2500度になりますので蒸発してしまう為近づくことはできません。ですので、これから惑星...

  • 2020/12/23 00:14
    片づけられない女②

    週に一回のカウンセリング開始からひと月半ほどたったころ、またゆり子の睡眠障害の話がでた。夜寝られないので主治医から睡眠剤を処方されているが、出来るだけ依存しないようにしているとこれまでも何度か話していた。 「寝られない原因は仕事のストレス以外に何かありますか。例えば夜カフェインを取るとか。お酒をたくさん飲みすぎるとか」 もう一度こう聞くあかりに、 「私、片づけられない女なんです」 と、意表を突く答えがゆり子の口から飛び出した。 「掃除する元気もないから、家の中がグチャグチャだし。テーブルの上には郵便がうず高くたまっていて...そこでご飯を食べることさえできません。中には重要な書類もあるはずだけど、どうしても手が付けられない。それが気

  • 2020/12/21 22:51
    キャットファイター〈7〉 異性格闘のたくらみ

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2020/12/20 11:05
    輪廻転生

      いつも同じ夢を見る。 女の子が話しかける。「あなたの寿命の一年を、私にくれると約束したら、好きなものをあなたにあげるわ」「あげるさ」 と、その男は言う。 どうせ夢の中の話だ。 現実には関係のないこと……。 翌日、男は好きなものを手に入れる。 そしてまた夢を見る。「今度は何くれる?」 男は女の子に、寿命を一年分ずつ渡しながら、欲しいものを手にする。 そのうち、夢の中の女の子が成長し、大きくなる。「...

  • 2020/12/20 05:33
    201219-7遥か銀河に手を伸ばし【宇宙船はティーカップ】22-2🐾キリ番57000ありがとうございます。

    キャラクター紹介ジェルド:元地球保護観察官・オレ・地球の紙の本が好き      「あのティーカップ型の宇宙船、故障原因わかるか」オーディス:ジェルドの同僚・俺・種別を問わず女性好き      「AI自動操縦によると、船体に亀裂が入っているな」花子さん:全身金色のタイツに       スケルトン家事ロボットを入れたメイドさん。      「ティーカップ型宇宙船、篠楽焼ですねぇ」これは元地球保護観察官(...

  • 2020/12/19 08:55
    シャツ

      シャツは、「自分はどうしてこんな人に着られているんだろう」と、納得がいきませんでした。 シャツは、ショーウィンドーのマネキンに着られているのが、一番でした。 華やいだ人通りから、たくさんの視線を集めていたのですから。 今、シャツは試着室にいます。 おばさんに着られて、鏡と向き合わされているのです。 ちょっと太いおばさんは、シャツのボタンを引きちぎりそうです。 シャツは、ショーウィンドーに早く帰...

  • 2020/12/17 05:35
    201216-6遥か銀河に手を伸ばし【宇宙船はティーカップ】22-1🐾キリ番57000ありがとうございます。

    キャラクター紹介ジェルド:元地球保護観察官・オレ・地球の紙の本が好き      「オーディス、ネットショッピングか?」オーディス:ジェルドの同僚・俺・種別を問わず女性好き      「うん、宇宙船買いたいなぁって」花子さん:全身金色のタイツに       スケルトン家事ロボットを入れたメイドさん。      「オーディス様の本体は大きすぎるから・・・」これは元地球保護観察官(宇宙検察官でもある)が...

  • 2020/12/15 23:31
    キャット・ファイター〈6〉 破廉恥はエスカレートする

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2020/12/14 05:34
    201213-5遥か銀河に手を伸ばし【緑葉人】21-2

    キャラクター紹介ジェルド:元地球保護観察官・オレ・地球の紙の本が好き      「南方熊楠とは粘菌について・・・」オーディス:ジェルドの同僚・俺・種別を問わず女性好き      「あ、ごめん。俺,用事思い出したわ」花子さん:全身金色のタイツに       スケルトン家事ロボットを入れたメイドさん。      「今日の夕飯は何にしましょうか」これは元地球保護観察官(宇宙検察官でもある)が地球より帰還す...

  • 2020/12/13 09:55
    3人の宇宙人

      高度な文明の発達した星から、3人の宇宙人が地球に来た。 地球人は友好をはかるため、手厚くもてなすことにした。 まず、長旅で疲れていると思ったので、マッサージを受けさせた。 すると宇宙人はこう言った。「なんてことだ、凶暴な地球人め。こんなに体をつねられて、憤慨だ!」 今まで高度な星にいて、重力も軽いせいか、体が凝ることもなかったのだ。 次に、仕方がないのでお灸士に来てもらい、お灸で和んでもらおう...

  • 2020/12/12 09:56
    なぞの声

      新人の宇宙警察官は、一台の宇宙船に乗って、宇宙をパトロール中だった。 彼はまだ新人なので、早く手柄を取りたいと常々思っていた。 近々昇級試験があると聞いていたが、いつのことになるか、まだ未定だった。 だから日頃から手を抜かずに、訓練しておかなければならない。 今日も自ら宇宙船に乗り込んで、危険な異物などないか、パトロールに精を出していたのだ。 宇宙には、地球から出たさまざまなゴミが漂っている。...

  • 2020/12/12 00:24
    ★姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」第十一話 更新★

    (画像版権は原作者・介錯先生のツイッター@Kai_Seven_にあります)アニメ「神無月の巫女」U-NEXTで好評配信中!漫画版「姫神の巫女」も絶賛連載中!********姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」第十一話:願わくば、君の胸にてわれ死なんを更新しました。妖艶な笑いをますますもって濃くしながら、千華音と、その後ろに隠れた媛子とを、値踏みするように交互に眺めやる近江和双磨。男なのか、女なのか、わからない妖精のような不気味な色気がある人物。きっと、どちらにも、君が生き残ってほしいと持ち掛け、けしかけ、争わせて、私たちの暗黙の誓いを破らせようとしてきたのだろう。互いを競わせ、憎ませ、血みどろになりながらの結末を、闘鶏を眺めるようなつもりで、愉悦に浸かる顔してこいつは望んでいるのだ。「ただ、…そうだ...★姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」第十一話更新★

  • 2020/12/11 05:32
    201210-4遥か銀河に手を伸ばし【緑葉人】21-1

    キャラクター紹介ジェルド:元地球保護観察官・オレ・地球の紙の本が好き      「オーディス何だ?」オーディス:ジェルドの同僚・俺・種別を問わず女性好き      「ジェルドちゃん、南方熊楠って誰?」 花子さん:全身金色のタイツに       スケルトン家事ロボットを入れたメイドさん。      「地球の爪楊枝、すみっこのお掃除にいいわね」これは元地球保護観察官(宇宙検察官でもある)が地球より帰還...

  • #
  • 2020/12/09 21:50
    キャット・ファイター〈5〉 接待ドールだった日々

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2020/12/09 00:29
    姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(十)

    「とにかく儀式はきちんと進めてくれたまえ。勝つ者がいて、負ける者がいる。それが変わらない真実。勝って嬉しいのか、負けても素直にうけいれるのか、それは君ら次第。だけどね、島にはあの秘儀はなくてはならない。舞台の役者が臆病風に吹かれて逃げたんじゃ、観客は困るのさ。うるさい長老衆にせっつかれて困っているからね」スマホの画面をちらつかせながら、脅迫めかした口調で、御観留め役は念を押す。「御意」と手短に、渋みを利かした声で答える千華音。「謹んで、ご忠告痛み入ります」と、やや透き通った声でかしこまった媛子。両名ともしおらしくしているのは、このふたりだけの時間を壊されたくはないからだった。私たちには、あとひと月しかない。一秒だって惜しい、誰にも入り込まれたくはない。近江和双磨は、千華音が媛子の家へ親友面で出入りしているのを島...姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(十)

  • 2020/12/08 05:36
    201207-3遥か銀河に手を伸ばし【ラーメン】20-4

    キャラクター紹介ジェルド:元地球保護観察官・オレ・地球の紙の本が好き      「・・・宇宙の真理とは・・・」オーディス:ジェルドの同僚・俺・種別を問わず女性好き      「ラーメン何味かなぁ♪」 花子さん:全身金色のタイツに       スケルトン家事ロボットを入れたメイドさん。      「お掃除お掃除」これは元地球保護観察官(宇宙検察官でもある)が地球より帰還する航宇宙のお話。_______...

  • 2020/12/06 08:54
    ダイブ

      おれは大きく息を吸い込み、潜った。 これはおれ自身の戦いだ。 もうこれ以上潜れないところまで、潜った。 こんなに潜ったのは初めてだ。 息が苦しい。 肺が圧迫され、頭に血の気が回ってくる。 く、くるしい……。 しかしやらねばならんのだ。 おれは負けない。 負けないぞ! このままの状態を維持することに、全神経を集中させた。 何秒耐えれるか、数を数える。 おお! 新記録だ!! ついにやった。 おれはや...

  • 2020/12/05 08:49
    天国と地獄の狭間で

      ここは天国と地獄の狭間。 死んだ人間が天国へ行くか地獄へ行くか、生前の行いの善し悪しで、審判人に判断されるのだ。 どうやら俺は死んだらしい。 56歳という若さで死ぬなんて、俺にはまだやり残した仕事があるというのに、病気には勝てなかったか。 俺はある大きな企業の社長で、信用も厚かった。 しかしその分、多大な責任と負担がそこにはあった。 俺は皆のために、そして家族のために、必死で働いた。 無理をしす...

  • 2020/12/05 05:28
    201204-2遥か銀河に手を伸ばし【ラーメン】20-3

    キャラクター紹介ジェルド:元地球保護観察官・オレ・地球の紙の本が好き      「・・・サイン欲しい・・・」オーディス:ジェルドの同僚・俺・種別を問わず女性好き      「食いもん食いもん♪」 花子さん:全身金色のタイツに       スケルトン家事ロボットを入れたメイドさん。      「今日の御夕飯はいらなさそうですね」これは元地球保護観察官(宇宙検察官でもある)が地球より帰還する航宇宙のお話...

  • 2020/12/05 00:26
    姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(九)

    「おやおや、何を今更。怒るのはお門違いだよ。御観留め役は大蛇神さまの『目』だからね。御神巫女たちがお務めを果たすのかどうか監視するのは当然だよ。それとも、見られちゃマズいことでもあるのかなぁ?」そうだ、こいつは島から派遣された正式な監視者にして、儀式の執行役のひとり。見張っているのはおかしくはない。やめてくれとも言えない。しかし、こいつは今までふたりして一緒のときには、ついぞ現れることなどなかった。なぜ、今になって?まさか――予定が早まったのか?!「いつまで、おままごとを続けるつもりなのかと思ってね。どうせ、皇月の御神巫女は、そこの日乃宮の、少しでもその笑顔を見ていたいから、興味のあるふりをしていただけなのに」「それは、私たちふたりが取り決めたこと。御神巫女の儀式さえつつがなく行えば、それまでどう過ごすかは、個...姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(九)

  • 2020/12/03 22:06
    キャット・ファイター〈4〉 インタビュー

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2020/12/02 05:26
    201201-1遥か銀河に手を伸ばし【ラーメン】20-2

    キャラクター紹介ジェルド:元地球保護観察官・オレ・地球の紙の本が好き      「ああ、国立図書館に住みたかった・・・」オーディス:ジェルドの同僚・俺・種別を問わず女性好き      「メイドさん、何で日本なんだろーなー。        本場英国は絶滅してるってー残念」花子さん:全身金色のタイツに       スケルトン家事ロボットを入れたメイドさん。      「おそうじはかんぺきです」これは元...

  • 2020/12/02 00:21
    姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(八)

    その時だった――床に転がっていた媛子のスマホが急に明るくなった。着信音がみじかく鳴って、その画面に映し出されたのは…――だが、お取込み中のふたりは幸か不幸か、それを知らない。やおら、媛子のうえにのしかかる豊かな胸の厚みが消えた。千華音がゆっくりと身を起こし、はだけた浴衣の前を合わせて髪を結わえなおしている。ひょっとしてもう終わりだったのかな。おなじく身支度をつくろいながら媛子が不思議がっていると、千華音の背面から踊りだしたのは――抜き身の刀だった。ひょっとして気づかれていたの?死の眠りにつかせようとしたことを――?媛子の顔に冷や汗が流れる。甘い夢は、シャボン玉がはじけるようにあっけなくつぶれた。やっぱり、この厳格な皇月の御神巫女を欺くなんて無理だったんだ…!ああ、ごめんなさい、千華音ちゃん。だが、その刀剣は別の...姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(八)

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