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BL小説以外ならジャンル不問です。 自分の小説をここで宣伝しまくっちゃってください♪ ※自作小説以外はTBしないでください。 あと、どうでもいいことなんですが・・・・・・。 トラコミュ管理人(私)の名前を「闇夜」から「帽子うさぎ」に変更しました。 今後ともよろしくお願いします。
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337人

小説宣伝広場の記事

2020年10月 (1件〜50件)

  • #けもみみ
  • #アナログイラスト
  • 2020/10/31 10:33
    天使

      あるところに、ひとりのおじいさんがいました。 おじいさんは、どこにでもいる普通のおじいさんです。 そのおじいさんは、そこに住んでいたのではありません。 ただ、そこにいただけでした。 どこにでもいるそのおじいさんに、白羽の矢が立ったのは、単なる偶然でした。 天の国で天使を務めているビーちゃんは、「次の天国人を決めなさい」と、大天使様に言われ、地上に降りて、そのおじいさんに狙いをつけたのでした。 ...

  • 2020/10/31 07:31
    ★姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」第一話 更新★

    神無月の巫女スピンオフ漫画「姫神の巫女」第六話は神回!!月刊電撃マオウ12月号で絶賛連載中!********姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」第一話:時ならぬ来訪者の理由を更新しました。媛子が照れたげにしなをつくって問いかけると、たちまち千華音は明後日の方向へと目を反らす。図星だったようだ。瞳を伏せ気味にしていると、長い睫毛の美しさが際立つ。頬が染まって薔薇みたい。こくん、と頷いてしまったあたりがもう可愛い。言葉には出せないけれども、全身で媛子を求めていることに、千華音はもう逆らえなくなっているようだ。********御霊鎮めの儀を前に、お泊り経験もした媛子と千華音に訪れた、とあるささやかな異変。直筆サイン色紙応募を機に書いた、姫神の巫女二次創作小説第一弾。※二次小説一覧は◆京四郎と永遠の空・姫神...★姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」第一話更新★

  • 2020/10/30 05:30
    ss201021遥か銀河で夢を見る第2126回「あなたの好きなスポーツは?」

    ss201021遥か銀河で夢を見る第2126回「あなたの好きなスポーツは?」:こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当の葉月です今日のテーマは「あなたの好きなスポーツは?」ですいよいよ10月に入り、今年もあと二ヵ月となりましたねスポーツの秋なんて言われますが、皆様は好きなスポーツはありますか私はスポーツを見る方が好きなんですが、2019年のワールドカップ以降ラグビーを見ることにハマっていますかなりミーハーです...

  • 2020/10/29 21:29
    第1話 伯爵家の箱入り娘は婚儀のまえに逃亡したい

     明日、わたしは顔も知らないおじさまと結婚するために旅立つ。だから——。 伯爵令嬢のシャーロット・グレイは部屋の窓をそっと開いた。 その向こうには雲ひとつない抜けるような青空が広がっている。降りそそぐ光はとてもまぶしい。きっと雨にはならないだろう。どうか今日だけは晴れますようにと天に祈った甲斐があった。 準備は万端だ。 この時間なら庭に使用人がいないことも確認済みだし、屋敷内から目につかない経路も調...

  • 2020/10/29 05:21
    ss201020遥か銀河へ漕ぎだそう

    ss201020遥か銀河へ漕ぎだそう:宇宙の深淵に一隻の宇宙船が航行している。その宇宙船は全自動AI制御で乗組員は二人。一人はその宇宙船の持ち主でもう一人は花嫁衣裳を着ている。寄り添った二人。花嫁はうっとりと男を見上げる。「ありがとう、貴方ならきっと結婚式場から私を連れ出してくれると思っていたわ」「もちろん。君が他の男の物になるのを黙っているのを我慢できないからね」「貴方(o‘∀‘o)*:◦♪・・・・きゃぁあ、宇...

  • 2020/10/28 22:59
    未亡人下宿〈4〉 浴衣の裾は暴かれて

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2020/10/26 05:30
    ss201016焼きそばパンと甘い秋

    ss201016焼きそばパンと甘い秋:昼休み。ここは校舎の屋上。俺は昼食を食べ、本を読んでいる。「秋が深まると寒くなるのな」そこへ同級生がポツリと言う。「何詩人を気取っているんだ」俺が同級生に問うと「いや、そうだろう。今年は富士山の初冠雪が早くて寒い冬になるって言うしさ」「そうだな。ただ詩人を気取るならいつも言うが焼きそばパンを食べながらは止めろ。ぽろぽろこぼすのはみっともないぞ」すると奴は「いいんだよ。...

  • 2020/10/25 10:21
    尾探しヘビー

      大きなヘビが現れた。 地面の中から現れた。 はじめ、体長2メートル程だったが、動物園のオリの中で、徐々に伸びだした。 すぐ、オリはいっぱいになり、ヘビは別の場所に移されることとなった。 郵送トラックに詰まれたケージ内で、ヘビは頭に麻袋を被せられ、自分がどこへゆくのか分からないまま、静かな眠りについていた。 寝る子はよく育った。 運転手がケージを見た時、ケージははち切れんばかりに歪み、ヘビの皮膚...

  • 2020/10/25 05:27
    ss201015焼きそばパンと第2123回「肌身離さず持っているもの」

    ss201015焼きそばパンと第2123回「肌身離さず持っているもの」:こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当の葉月です今日のテーマは「肌身離さず持っているもの」です外出時に必ず持ち歩いているものはありますか?私の場合はリップクリームです学生の時からなんとなくリップクリームがないと落ち着かず、ずっと持ち歩いています職場のロッカーに一応スペアのリップクリームを置いているくらいです万が一、身の回りにないと...

  • 2020/10/24 10:43
    予言者

      その国は昔から、幾度の争いにも勝利し、長らく繁栄を保ってきた。 国王の裏には、偉大な力を持つとされる予言者が一人いて、どうすれば他の国に負けず、大国を維持できるか、国王に指示しているという。 国王は自分では何もせず、すべてはその予言者の指示にかかっている。 そうと知った他国の軍が、予言者をさらってしまおうと考えた。 しかし、考えただけで、その意思は予言者の脳裏に行き届いてしまう。 これにより、...

  • ブログみるブログみる - くらしを便利にするコト・モノ日記
  • 2020/10/24 05:31
    ss201014奥様は魔女とスポーツの秋

    ss201014奥様は魔女とスポーツの秋:「ねぇ、ダーリン。起きてよぉ」久しぶりの休日。ちょっとお寝坊をした俺。何か優しく奥様が起こされるのでつい「う〜ん、後もう少し」と甘えてみる。すると奥様が、「早く起きないと、ダーリンのガン〇ラ、料理用ガン〇ラに変えて美味しい物作ろうかなぁ」俺は上掛け布団を跳ね上げて「料理用ガン〇ラはこの前在庫分作っただろ(つД`)ノ」「あ、ダーリン起きたぁ。やーねー。そんな事しないわ...

  • 2020/10/24 00:30
    ☆☆☆魔法少女リリカルなのは二次創作小説「False of Heart」Act.11およびAct.12(最終話)更新☆☆☆

    「リリカル☆ライブ」セールスランキング3位でめざましテレビでの紹介が…(笑)******Fiction-11;ConditionofFoster-Father─義父なる条件─Fiction-12;ForceofFamily─家族の抑止力─「みんなお父さんのおかげです。娘がまっすぐ育つのは、父親が偉大だからです」「父親だけじゃねぇだろ。母親ひとりだけが育てても、娘は立派にならぁ。流れるビールは泡を立てない。諸君、急ぐなかれだ。親が正しいのか、そうでないのか。いずれ、あの子が証明してくれるさ。娘だろうが息子だろうが、いずれ働いた後の一杯のうまさに気づけば、親に注いでやるビールの味も変わるってもんだ。泡立ち加減でわからあな」******流れるビールは泡を立てない。諸君、急ぐなかれだ。実をいえばその男、ナカジマパパ。娘...☆☆☆魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FalseofHeart」Act.11およびAct.12(最終話)更新☆☆☆

  • 2020/10/23 05:21
    ss201013俺と隣の吸血鬼さんと秋風流

    ss201013俺と隣の吸血鬼さんと秋風流:「吸血鬼さん、今週の日曜日空いてる?」家に帰ってきた俺は開口一番そう尋ねる。そう、吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引き受けてもらっている。しかも、彼は食事(献血)をすると目からルビーがでて、その分け前の半分を俺にくれる太っ腹だ。しかも闇夜の鴉も真っ青な黒い髪は天使の輪ができていて、その青い瞳でみつめられ...

  • 2020/10/23 02:20
    未亡人下宿〈3〉 障子穴の世界

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2020/10/19 05:49
    詩201009ビターなナイフを持つ彼女2

    詩201009ビターなナイフを持つ彼女2:彼女はいつでも苦い言葉を吐く「あなたってさ、・・・でいつもそうよね」僕はその言葉に反論できない。合っているからだ。だが、それは触れて欲しくない所。僕の心臓の傷をえぐる言葉だから。彼女の言葉はビターなナイフ彼女の唇はその事に気づかない。僕はどうすればいいのだろう。心臓をえぐられながらそのビターなナイフに憧れる。いつかそのナイフを受け止める。ビターなナイフを持つ彼女...

  • 2020/10/18 11:16
    新世界

      人間は多くの争いにまみれ、絶滅品種になりました。 そこで、新世界を築いていたロボットたちにより、最後の一人を保護することになったのです。 彼は人類最後の貴重な一人で、名前も「ヒト」とされました。 その頃、ロボットたちにはすでに人工知能・AIが埋め込まれており、新世界と呼ばれるこの地球を、自らの意思で管理し、新たな発展へと成り立たせていたのです。 人間以上の知恵を持っていましたから、ロボットたち...

  • 2020/10/18 11:14
    ダイエット

      彼女は人には言えないが、体重が80キロあった。 何度も痩せようとダイエットを試みたが、その度にリバウンド。少し痩せると、油断して食べてしまうのがいけなかった。 ある朝、新聞に挟まれていた広告チラシを目にして、彼女は、もうこれしかない、と決意した。 チラシを持って訪れたのは、ある合宿所。 ここで専門のインストラクターに、特別な運動方法からカロリー計算まで、一日中、監視されながら過ごす企画に参加した...

  • 2020/10/18 05:33
    ss201008奥様は魔女と使い魔ちゃん2

    ss201008奥様は魔女と使い魔ちゃん2:休日10時ごろ。まったり奥様と寛いでいると”リンゴーン”玄関のチャイムが鳴った。するとリビングのラグでゴロゴロしていた奥様が、「あ、あのチャイム音は魔女界関連ね。あたし行ってくる」そう言って玄関へと向かった。そなのだ。奥様は魔女なのだ。魔女界から人間界にやってきて俺と出会って結ばれた。しばらくして奥様が戻ってくると長方形の板らしき物がラッピングされた物を奥様がうん...

  • 2020/10/17 11:00
    星の丘

      ジョンはいつもの、なだらかな道を歩いて、小高い丘へやってきました。 今は夜。 悲しくなると、ジョンはここに来るのです。 そして、空を見上げました。 真っ暗な広い夜空に、画びょうで穴を開けたような、小さな光がありました。あっちにも、こっちにもです。 いつの日かお父さんが、あれは遠い場所にあって、決して触れない、星というものだよ、と教えてくれたことを、ジョンは思い出しました。「星」 とジョンは呼ん...

  • 2020/10/17 04:33
    ss201007焼きそばパンとメロンパン

    ss201007焼きそばパンとメロンパン:ここは学校の屋上。今は昼休みで、俺は昼飯を食べ終えて本を読んでいる。「なぁなぁ委員長。焼きそばパン・・・」「を食ってから話せ。汚らしい」前の発言は俺の同級生。奴はどこか一つ抜けている。無類の焼きそばパン好きなのだが、食べながら話そうとするので毎回俺は注意する。というか、なぜこんな屋上で食べるのか謎だ。俺が屋上で食べるのは静けさを求めてだが、奴は人付き合いもよく教室...

  • 2020/10/16 21:33
    未亡人下宿〈2〉 Yの字の誘惑

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2020/10/12 05:29
    ss201003奥様は魔女とハロウィンゲームテスト

    ss201003奥様は魔女とハロウィンゲームテスト「ねぇ、ダーリン。今、手が空いてる?」俺が久しぶりの休日を堪能していると奥様からそんな質問が。「ん?今から料理用ガン〇ラ組立てようと思っていたけれど何か用?」料理用ガン〇ラとは魔法で料理専門の精霊さんを入れる器となり調理をさせるという代物だ。調理をし終わると、精霊さんはガン〇ラから出て、ガン〇ラは消えてしまう。これはガン〇ラを作りたい俺と収納に悩む奥様との...

  • 2020/10/11 11:51
    わんころがし

      えいちゃんは、ペットのわんくんを、ヒモでつないでお散歩に出ました。 わんくんはよく「わんわん」鳴いてばかりいて、なかなか前へ歩きません。 立ち止まっては「わん」、人が通っては「わん」でした。 えいちゃんは早くお家に帰りたかったので、わんくんのヒモを引っ張りました。 するとわんくんは、ちっちゃかったのでコロコロ転がってきたのです。 それを見た人々は、えいちゃんのことを「わんころがし」のえいちゃん...

  • 2020/10/11 08:10
    ☆☆☆魔法少女リリカルなのは二次創作小説「False of Heart」第十話更新☆☆☆

    リリカル大運動会はありますが、今年の体育の日ってありましたっけ?******Fiction-10;ConditionofFather─慈父なる条件─ゲンヤはそこでひと呼吸置き、ナカジマ姉妹たちに囲まれているギンガに視線を投げた。ギンガはこちらに気づいて、無邪気に手を振った。なのはの知る、ギンガ・ナカジマとは優等生的な、手のかからない捜査官であり、家庭では気だてのよく賢こ気に控えめお姉さんタイプ。すでに二十歳を迎えた女ざかり、妹のスバルと年の差二歳とは思えぬほど大人びた雰囲気をまとうその彼女の十年前に、そんな荒れた時代があったとは想像もできない。******流れるビールは泡を立てない。諸君、急ぐなかれだ。実をいえばその男、ナカジマパパ。娘たくさんに恵まれてしまった男の素顔とは。魔法少女リリカルなのは二次創作小説「...☆☆☆魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FalseofHeart」第十話更新☆☆☆

  • 2020/10/11 05:36
    ss201002焼きそばパンの経済論の果てに

    ss201002焼きそばパンの経済論の果てに「う~さぶ、へっくしょん」「だったら、教室もどれ」ここは校舎の屋上。昼休みに俺はここに来て飯を食い本を読むのを日課にしている。そしてどこかネジが一本ぬけている同級生は、くしゃみをしたあとカーディガンの袖の裾で鼻を拭いている。俺はそれを見て「お前知っているか?ナポレオンは兵士が軍服の袖の裾で鼻を拭かない為に裾にボタンを付けさせたっていうぞ」「へぇ、そうなんだ。委員...

  • #livedoorブログ
  • 2020/10/10 23:18
    未亡人下宿〈1〉 大家夫人の客

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2020/10/10 09:51
    宝箱

      その宝箱は、地中深くから見つかった。 恐竜の骨を発掘している人が、発見したのだった。 かなり大昔のものと思われた。 しかし、どこにも傷はなく、真四角で、開け口もない箱だった。 何の物質でできているのか分からない。ただ木ではなく、鉄でもなく、プラスチックでもなかった。 でも振ってみると、中でコロコロ、音が鳴り、何かの入れ物だと検討されて、それは宝箱と呼ばれるようになった。 まず、X線レントゲンを...

  • 2020/10/09 05:30
    ss200930奥様は魔女と穴の開いた靴下

    ss200930奥様は魔女と穴の開いた靴下「あー、どうしよう。靴下に穴が開いてる」夕方。リビングで洗濯物を奥様と畳んでいると奥様がそんな事を言う。「え、それって俺の靴下じゃないか。それもいつも同じ片方だけの親指に穴が開くんだよな、ごめんな」「そうね、不思議よね。ダーリンいつも爪をきちんと切っているのに開くんだったら両方開けば諦めもつくのにね」「歩き方の問題かな。それ、何回も繕ってるし裏の部分も擦れて穴が開...

  • 2020/10/08 19:42
    伯爵家の箱入り娘は婚儀のまえに逃亡したい

    きっと、恋を知らないままでよかった。伯爵令嬢のシャーロットはもうすぐ顔も知らないおじさまと結婚する。だから最後にひとつだけわがままを叶えようと屋敷をこっそり抜け出した。そこで知り合ったのは王都の騎士団に所属するという青年で——。第1話 伯爵家の箱入り娘は婚儀のまえに逃亡したい第2話 公爵家の騎士団長は一目惚れの少女と結婚したい第3話 侯爵家の強がり夫人は元婚約者を忘れられない第4話 侯爵家の気弱な従僕は...

  • 2020/10/08 19:25
    同い年の先輩【小説再掲】(4500文字程度)

    「先輩!おはようございますです」 先輩の後ろ姿を確認したわたしは、早歩きで先輩を追い抜きました。振り向いて、自分が一番可愛く見えるよう研究し尽くした表情と角度で先輩の顔を覗き込みます。精一杯ぶちかましてやりましたと得意気になったのも束の間、夏用の学生服に身を包んだ先輩は特に動じる様子もなく、いつものようにクールな顔で言いました。「よう。今日も朝から元気だな」 くはぁ、先輩こそ朝から晩までいつ見てもかっこいいですね!とは恥ずかしくて言えません。きゃー!「はい!元気過ぎて今なら先輩にだって勝てそうです!なのでじゃんけんで勝負です!」「唐突なバトル展開だな」「勝った方は負けた方に何でも命令出来るとい…

  • 2020/10/08 19:25
    マンスリー伝説【小説再掲】(5000文字程度)

    「この学校には、伝説があるの」 図書室の受付。 俺の右隣の椅子に座る月野先輩が、脈絡もなくそんなことを言い出した。「はあ…… 伝説っすか」「うわぁ~、興味なさそ~。顔こわ~い」「顔については生まれつきですけど」 先輩は声に抑揚をつけて、これっぽっちも興味が湧かない俺を哀れな目で見る。「伝説なんて、いかにも眉唾な話なんで…… 話半分になら聞くっす」「半分も聞いてくれるの?カワイイとこあるじゃん」「……4割聞きます」「カワイくな~い」 月野先輩のうざ絡みをいなしつつ、俺は話の続きを促した。別に、話の内容自体に興味があるわけではない。 ないのだが。 1学期の終業式をつい先ほど終え夏休みに突入した今、…

  • 2020/10/08 19:25
    優柔不断な元性犯罪者が女の子を助けたら懐かれてしまった時の話【小説再掲】(6000文字程度)

    『うーん』「……」『あのさ』「……」『……』「……」『そろそろ離してもらってもいい?』「……」『そんな力強く裾引っ張られたらしわになるって』「……」『参ったな』「……」『あっ、そうだ!コンビニ行こう、コンビニ!なんか食べたいものある?』「……やきとりがいいです」『オッケ!もうおじさん、やきとり買い占めちゃうから!』◯『どう?美味しい?』「……はい、美味しいです」『よかった。落ち着いたみたいだね』「時空が歪むぐらい美味しいです」『やっぱりまだ落ち着いてないみたいだね』「へくちっ」『うわあ、寒いよねえやっぱ』「へくちっ」『ええっと、ティッシュ持ってたかな』「へくちっ」『あああっ、とりあえずおじさん…

  • 2020/10/08 17:18
    伯爵家の箱入り娘は婚儀のまえに逃亡したい

    明日、わたしは顔も知らないおじさまと結婚するために旅立つ。だから——。伯爵令嬢のシャーロット・グレイは部屋の窓をそっと開いた。その向こうには雲ひとつない抜けるような青空が広がっている。降りそそぐ光はとてもまぶしい。きっと雨にはならないだろう。どうか今日だけは晴れますようにと天に祈った甲斐があった。準備は万端だ。この時間なら庭に使用人がいないことも確認済みだし、屋敷内から目につかない経路も調査した。今日はひとりで過ごしたいからそっとしておいて、と両親や侍女に頼むことも忘れていない。ひとつ深呼吸をして靴を履いたまま窓枠に立つと、向かいの木に飛び移り、すぐさま軽い身のこなしで音もなく庭に降りた。動きやすさを優先した簡素なドレスなのでそう難しくはない。ごめんなさい、最後のわがままを許して——。誰にも見咎められることなく...伯爵家の箱入り娘は婚儀のまえに逃亡したい

  • 2020/10/07 05:57
    ss200928奥様は魔女と差し入れと

    ss200928奥様は魔女と差し入れと:久しぶりの休日。俺はリビングで寛いでいた。奥様はスマホで誰かと話している。女性の話は長いなと思いながら、ホビー雑誌を眺めていた。「じゃぁね。うんうん、その件は彼に聞いてみるわ」奥様がスマホを耳から離して俺に向って言う。「長電話してごめんね。ダーリン」「いや、別に構わないよ。俺ものんびりさせてもらってたし。それで何か俺に関係あるの?『彼に聞いてみるわ』って俺の事だよね...

  • 2020/10/06 22:10
    不思議の穴のアリス〈8〉 ミラーの向こうの禁断の真実

    「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。

  • 2020/10/05 05:35
    ss200926可愛いラッピングに焼きそばパン

    ss200926可愛いラッピングに焼きそばパン昼休みで校舎の屋上。俺は弁当を食い終わると静かに本を読んでいた。いや、読みたかった。「なぁなぁ委員長、これどうすればいい?」そう、どこかネジの一本抜けた同級生が可愛くラッピングされた箱を持って困った困ったを連発していなければ。俺はこめかみを押さえながら「知らん。お前がもらったものだ。開けるなり処分するなりお前が決めろ」「処分なんて、そんな事できるわけないだろ。...

  • 2020/10/04 09:27

      神様は人間を創りました。 人間をたくさん創るにあたって、一人ずつを区別できるようにと、顔をそれぞれ変えました。 しかし、これも長いことやっていると、レパートリーがなくなりました。 一人につき二人の両親がいるのですから、彼らを合わせた顔にするとよいことに気づきました。二番目に産まれた子は、さらに一部分を変えればいいわけです。 そしてしばらく、神様は創作が楽になりました。 しかし、ついにネタがつき...

  • 2020/10/04 05:29
    ss200925レベル1のヘルゲート「異世界に宇宙人ありですか?」

    ss200925レベル1のヘルゲート「異世界に宇宙人ありですか?」:「紅葉がきれいだなぁ」俺は出前の配達の愛自転車を漕ぎながらつぶやいた。あれだけの酷暑を忘れるほど秋は涼しさを運んでくる。愛自転車のペダルを踏むのも心なしか弾んでいるような気がする。俺は食堂にたどりつく。自転車を片づけ店に入り、「ただいま戻りました」と店長に声をかける。「おう、ご苦労さん。賄い飯食べろよ」と店長がぼそりと言う。その声に応えな...

  • 2020/10/03 09:14
    コード

      ある日私は、自分の背中からコードが出ていることに気づいた。 背中を鏡で見てみると、テープや接着剤で引っ付いている様子はなく、じかに生えているといった感じだ。毛のように。 私はコードの先にあるべきものを探した。すなわちプラグだ。コードがあるなら、あるはずだ。 しかしコードはただ垂れて、地面に伸びているだけで、その先は見えなかった。 コードは延々と、どこまでも伸びていた。 私は記憶を辿ったが、思い...

  • 2020/10/03 09:10
    ひよこ触れ合いデー

     「ねぇ、お母さん」「なぁに、ぴよちゃん」「またあのおじさんが来て、わたしを連れてゆくのよ」「そうね。でもぴよちゃんだけじゃないでしょ、みんなもでしょ?」「うん、そう。たくさんのぴよを、大きなサクに入れて、それからたくさんの子供たちが来て、追いかけるの」「それはぴよちゃんたちがカワイイからよ」「でもとっても怖いよう。お母さん、今日はサクの側にいて、ぴよちゃんたちを見ててね」「わかった、わかった。あ...

  • 2020/10/03 05:30
    ss200923レベル1のヘルゲート「仮面の着用は止めて下さい」

    ss200923レベル1のヘルゲート「仮面の着用は止めて下さい」:「あ、虫の音」俺は出前の配達の愛自転車を漕ぎながらつぶやいた。夏から秋へ季節は確実に移っている。あれだけ鳴いていた蝉の声も今は途絶え、秋の虫が合唱を楽しませてくれる。「田舎のじぃちゃんばぁちゃん元気かな」郷愁を漂わせるのは仕方がない。俺は食堂にたどりつく。自転車を片づけ店に入り、「ただいま戻りました」と店長に声をかける。「おう、ご苦労さん。...

  • 2020/10/03 00:28
    ☆☆☆魔法少女リリカルなのは二次創作小説「False of Heart」第九話更新☆☆☆

    アニメ界を代表する歌姫がWヒロインキャラソン充実の傑作魔法少女アニメ16年経っても色褪せない!******Fiction-09;FalseofHeart─顔は似ずとも心はいっしょ─ゲンヤは懐かしそうに目をしばたたせているが、湿っぽくなった目尻を拭うしぐさをした。愛する者のことを想って、いかめしい面構えの男がいささか隙のある表情を浮かべるのは、なんとも可愛らしいものだ。酔いつぶれると眠たげなヒグマのようやで、とゲンヤを評したはやての言葉がふっと耳に浮かび、なのははかすかに唇をなごませた。にへらと口角をあげて笑っているのが不謹慎に思われぬように、若き女教導官は緩めた口元へワインを運んでごまかしている。******流れるビールは泡を立てない。諸君、急ぐなかれだ。実をいえばその男、ナカジマパパ。娘たくさんに恵まれてしま...☆☆☆魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FalseofHeart」第九話更新☆☆☆

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