自作小説を紹介！！

「その光が消える直前、何かが落ちたように見えたの。　それが気になって、ここへ探しに来たのよ」　　その女性の話は、夢の話にしては、ずいぶんとハッキリとして、具体…

daisysacky

戦う骨無し女

「あっ、よく来たねぇ～元気にしてた？」　久しぶりに船に乗って、あの学校へ裕太はやって来た。ほんの数週間ぶりに来たというのに…なんだかずいぶん、昔のような気がす…

daisysacky

戦う骨無し女

　　お互いに記憶をたどるようにして、じぃっと顔を見合わせると、「実はねぇ、私…奇妙な夢を見たのよ」その女性がいきなり、エラに向かって話しかけた。「夢？」目の前…

daisysacky

戦う骨無し女

「どうしてって…会ったんだもん」　なおも探る目付きをする母さんに、裕太がそう言い返すと、「そういうこと…ちゃんと報告してくれなくちゃあ」ブスッとした顔で、答え…

daisysacky

戦う骨無し女

「おい、大丈夫かぁ？」　警戒するまなざしで、タクトはその方向を見つめている。（ユリカのけんかっ早いトコは、問題だよなぁ）タクトの目が、そう語っている。「夢？」…

daisysacky

戦う骨無し女

「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何？」を、科学的、文学的、ときどき叙情的（？）に解き明かす恋愛論ブログです。

シランケン・重松シュタイン

シランケンの不純愛講座

　　あの日、教頭先生とどういう会話をしたのかはわからないけれど…どうやら岸本先生は、無事に帰ったらしい。「でもさぁ～教頭先生は、どうなったのかなぁ」まさかあの…

daisysacky

戦う骨無し女

「レミちゃん？どうした？」　エラの様子に気が付くと、タクトは顔をのぞき込む。「もしかして…知ってる人？」　一応エラは、頭を振るけれど…だけども、何か　引っかか…

daisysacky

戦う骨無し女

　　いよいよその日がやって来た…否応なしに、朝からバタバタと、せわしなく動き回る、裕太の母綾女の足音で目覚める。船の時刻が近付くごとに、さらにみんなが何事か、…

daisysacky

戦う骨無し女

「な、何するんだよぉ」　ユリカさんの手を振り払うと、タクトも逃げ出したそうに、腰が引けている。「大丈夫…と思うけど、ちょっと気になるわねぇ」急にユリカさんが、…

daisysacky

戦う骨無し女

 「ここからなら、向こうの方も、とってもよく見えるんだ」展望台とも違う。灯台とは反対方向に当たるのか、まったく違う景色が広がっていた。「うわぁ～」先ほどまで、…

daisysacky

戦う骨無し女

　　エラとしては、別に少々、どうなってもかまわない…とは思うけれども、それでも何かあったら、困るかも、とちょっと思う。だけど何か起きても、面白いかも…とも思っ…

daisysacky

戦う骨無し女

「実はね、母さんから電話があって、もう帰ってきなさいって」　淡々と颯太が言う。とてもあっけらかんとした口調だ。「オバサンに言われたの？」「そう」急にシンミリと…

daisysacky

戦う骨無し女

「えっ？」　ユリカさんの指差す方を見つめると…真っ暗闇の中に、時折ポツリポツリと光が揺れているのが見える。「えっ、なに？幽霊？」「ホントだぁ～ヒトダマ？鬼火？…

daisysacky

戦う骨無し女

こんばんは！暇人です。今日もとても気持ちのよい天気でした…陽射しがありましてね、昨日よりも暖かいほぅっとひと息入れられるような、そんな陽射しでした。歩いている…

daisysacky

戦う骨無し女

「ね、あの後、カギとか　どうしたの？」そういえば…と颯太は思い出した。あの時、あわてていたから、完璧に隠しおおせてきたか、颯太にも少し自信がないのだ。「そりゃ…

daisysacky

戦う骨無し女

「ほかに　トンネルって…ないんですよねぇ？」遠慮がちに、エラが聞くと、「うーん、どうかなぁ。　たぶん、ないんじゃないのかなぁ」頭をひねりつつ、ユリカさんは答え…

daisysacky

戦う骨無し女

「もちろん！それよりも…裕太だって、新しい友達が出来るかもしれないだろ？」颯太はわざとヘラッと笑って、裕太に聞いてみる。「さぁ～それは、わかんないなぁ」「いや…

daisysacky

戦う骨無し女