個人的に読みたいこともあって、ホラーに関する記事を募集! 小説などの創作物、実話の語り、怪談、都市伝説、事故物件についてなど、ホラーに関することなら、なんでもOK! よろしくお願いします(^^)/
ジョーカーはどこだ?~よみがえる幻の城と魔界の使者…563
出た!コタツ守り!御手洗さんのいうことには…188
#14 代わりという名の解放
【if】~もう少しだけアイツと一緒にいられたら~ 第18話
【小説紹介・感想】せっかくTS転生したのに能力が【触手】だったけども、それはそれとして私(幸薄系美少女)は幸福を目指すお話【異能バトル・逃避行】
おすすめする 引き込まれるシリーズ長編小説の醍醐味
まずは、物事の始まりから7-2
まずは、物事の始まりから7-1
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…13
ジョーカーはどこだ?~よみがえる幻の城と魔界の使者…562
『ウバステ』【読書感想】~老後が怖くなる、ゾゾゾ~
勤労、ご苦労様!お姫様とハッピーデート!キミをさがして…第4章 秘密のかくれんぼ…56
【小説紹介・感想】異世界で無双すればハーレムが作れるって本当ですか!?!?【勘違い・異世界ファンタジー】
#13 余裕という名の贈り物
#12 環境という名の地図
谷川俊太郎さん🌟ベリーズティールームの紅茶とスコーン🌟読み聞かせ検定
旧前田家本邸洋館「浪漫朗読会」🌟第2部のお写真🎵
旧前田家本邸洋館「浪漫朗読会」🌟第1部のお写真🎵
旧前田家本邸洋館💐浪漫朗読会💐ありがとうございました。
明日11/7🌟駒場公園内の旧前田家本邸洋館にて「浪漫朗読会」を開催します!
美しいおはぎ「タケノとおはぎ」
お稽古でした~🌟11/17「浪漫朗読会」優木桃花さんと『江國香織童話集』より「冬の日、防衛庁にて」を朗読🌟
漱石山房記念館「『三四郎』の正体 夏目漱石と小宮豊隆」開催中!
https://haduki48.blogspot.com/2024/11/blog-post_7.html
上町のフレンチ🍷
江國香織「冬の日、防衛庁にて」zoom稽古
ヨックモックミュージアム☆カフェ・ヴァローリス
第2弾「和話輪朗読会」🌟2025年3月17日🌟大阪にて開催
11/3・12/1【ハヅキ朗読メソッド®︎認定講師養成講座・第四期】まもなく🌟
10/31はハロウィン🎃YouTube にしのあきひろ・作『えんとつ町のプぺル』(朗読:たなかやすひこ・葉月のりこ)
少しずつ、私が住む街の灯りが見えてきた。 間も無く、おじいさんとのお別れの時だ。 「今日は、素敵な時間をありがとうございました。」 隣に座るおじいさんに微笑むと、彼は、満足そうに笑った。 チャンスとは、いつでも、思っていたものとは違う形で、 突然、目の前に現れるものなのかも知れない。 夢を叶えなければ、彼には逢いたくないと言ったけれど、 今日、逢えてよかった。 まだ、はっきりと残っている彼の温もりは、私の記憶へと上書きされた。 「本当は、今夜のこの出来事を、忘れてもらわねばならんのじゃ。 だが、約束を守ってくれるのなら、お前の記憶を消さずにいてやろう。 約束を守れるか?」 ブルーグリーンの瞳が…
帰り道。 私は、マザーリーフへと乗り込んだ瞬間に、盛大に泣いた。 気持ちを抑えることなんて、出来なかった。 本当は、彼に涙を見せるつもりなんてなかった。 笑顔で、その限られた時間を過ごしたかったのだ。 それなのに、彼の姿を見た途端に、大泣きして、 おまけに鼻水まで垂らして、彼に笑われたではないか。 でも、彼は、笑いながら鼻水を拭ってくれた。 彼は、彼のままだった。 「最愛の人と離れるのは辛かったであろう。」 ふと、横を見れば、おじいさんが泣いていた。 そうして、徐に、大きなハンカチを取り出すと、 チーンと盛大に鼻をかんだ。 なんだかその音が可笑しくて、思わず笑ってしまった。 ずっと思っていたけ…
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
「あのね、あのね・・・」 ここに来る前に、ちゃんと考えて来たんだ。 彼に伝えたいこと。 どんな時間を過ごしたいのか。 それなのに、彼を目の前にした私は、何一つ言葉になど出来なかった。 想いを全部伝えたいのに、 それを伝えるだけの言葉など、初めから存在しなかったかのように、 言葉はひとつも出てこなかった。 あのね。 そればかりを繰り返してしまう私に、彼は、うんうんと頷く。 「分かってる。全部、分かってるよ。大丈夫。」 そう言って、彼は、私を強く抱き締めてくれた。 私たちには、初めから、言葉など、必要なかったのかも知れない。 ただこうして、想い合うこと。 それだけできっと、気持ち伝えられる。 その…
私の名前を呼ぶ彼の声が聞こえる。 この耳にハッキリと、彼が私を呼ぶ声が聞こえる。 ソファーから対面した壁の、アーチ型に光る場所の前に、彼が立っていた。 走って彼のところへ飛び込んで行けば、彼は、私を抱き締めてくれた。 彼の名前をただ呼びながら、その温もりを感じていた。 どれくらいそうしていたのか、不意に私の顔を覗き込んだ彼は、笑い出した。 「ブハッ!鼻水垂れてるよ。」 そうして、ポケットから取り出したハンカチで、鼻水を拭ってくれた。 彼のハンカチは、とてもいい香りがした。 「よく来たね。」 そう言って、私に向けてくれたのは、あの頃と同じ笑顔だった。 涙を流す私の頬に、添えてくれた彼の手を握り締…
塞き止める、僕は今、水の中にいる。 ちっとも苦しくはない、そこで水が外へ溢れ出すのを防いでいる。 ここは教室、いわゆる高校生、先生...先生...先生。 沈んだ教室に小魚の群れが来る、地震のように揺れる。 そこに大きなシャチが来る、あるすべてを平らげに来たようだ。 僕たちはまだ何者でもない、優秀、平均、劣等、なにかを待っている十代。 それは大人になろうと変わることのない、つまらなそうにガムを噛む。 シャチの餌になる、そこで生まれ変わる。 ぷくっと空気を零しながら沈む少女、瞳は外を見る。 そうして少女はシャチの胃袋へ落ちて行く、先生は黒板に板書する。 何者でもない僕は潜水士になる、Diverにな…
社長の邸に顔を覗かすと、執事から話は聞いていますと言われ、やってきたのは、執事の実家である屋敷の蔵。そこでは元常務をしていた明智さんが居た。ということまでしか覚えてなかった。気が付いたら社長も居たし、俺、どうしたっけなどと考え込んでいた。声が聞こえてくる。 「分かりました。高瀬君、私は医者で無いのでドクターストップの事は分からない。それは、君がどうにかして乗り越えていくものだ。一先ず、会社は辞めた...
初めて連れて来られた天国という場所は、 非常に分かりやすく、大きな看板が建ててあった。 『天国』 私の半歩後ろを歩くおじいさんは、看板を見上げながら、 この看板は、見る人が使う言語に合わせて、文字が変化するのだと教えてくれた。 大きな看板の横を通り抜けると、見上げるほどに大きな扉があった。 恐る恐る扉の前に立つと、触れる前にその扉が開かれた。 「お待ちしておりました。こちらで手続きをお願いします。」 にこやかな白髪の老人に迎えられた。 お待ちしてたんだ? 少し驚きながらも、今夜の不思議な出来事の数々に、 私は、あまり動じることがなくなっていた。 今夜は、私が知る常識は、何もかもが通用しないよう…
ある怖い話を題材に小説化してみました。多少の脚色が入っていますが、内容は忠実に書いてあると思います。あくまで物語として読んでください。 久し振りのツーリングに気分は向上していた。元々一人旅が好きでよくツーリングには行っていたのだが、ここ2年程バイクに跨る事がなく、もう乗ることは無いのかなと思っていたので、先日友人から「バイクいらない?」と言われた時には即答で「いる!」と答え、二日後には名義変更も...
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
なつかしい聖域で、8月15日誕生花ハス葉月十五日、蓮―calmwind草いきれ、潮風あまく熱い。「…はあー…」深く息吐いて、熱くすぶる。肺ふかく深く熱くなる、こみあげる熱が息を吐く。ああ、生きている。「おーい、そっちどうだあ?」のんびり低い声が呼ぶ、おおらかな空気ゆるく熱い。この空気ただ嬉しくて、深呼吸やわらかに笑った。「もう終わるよー、抜いた草どこにまとめるー?」「おーう、袋もってくー」呑気な声おおらかに近づいてくる。緑のびやかなトウモロコシなびく、トマト青い香たつ。瑞々しい甘さスイカの匂い、青くほろ苦いピーマン、すこし酸っぱい青いキュウリ。「…ほんとに帰って来たんだな…」つぶやいた唇あわく青く香る、くすぶる熱が土を匂う。土匂いたつ青い夏の熱、ふるさとの風やわらかに幼馴染が笑った。「だぞー、帰って来たんだぞお...葉月十五日、蓮―calmwind
「ふむ。何故とな? お前は、神なんていないと本気で思ったことがあるじゃろ?」 「えっと、まぁ、あった・・・かも知れませんね。」 思わず語尾が小さくなる。 「神なんていないとしながらも、ほんの少し、神を恨んだな?」 この質問への返答は、非常に気まずい。 「えっと・・・」 「ふふっ。まぁ、良かろう。 わしがお前の願いを叶えたいと思ったから、その願いを聞き入れたのじゃよ。 間も無く、天国じゃ。 そうだ。ひとつ話しておかねばならんの。 生あるものが天国で過ごせる時間は、8分間だけじゃ。 それ以上は、1秒足りたも、過ぎてはならぬ。 それだけは、絶対に守ってくれると約束してくれるな?」 8分間・・・。 私…
将来の夢。 それが、本当に望むことに該当するのだそう。 彼らが叶えてくれるのは、 大きな夢へと向かって歩むための小さな願いに過ぎないのだという。 真の願いとは、自分で叶えるから意味がある。 だから、それについては、誰も手出しが出来ないのだと話してくれた。 彼のように、願いを叶える者になるためには、 学ばなければならないことが、たくさんある。 例えば、言語。地理。 それから、犯罪の手助けをするようなことは、もちろん禁止であるため、 人間についてをよく知らなければならない。 どんなに学んでも、人の心は理解出来ないことも多いのだという。 さっき私の目の前で起こった、 大きな辞書が出てきたり、ペンが出…
彼のような存在は、そこらへんにたくさんいるけれど、 彼らの方から姿を見せようとしなければ、誰も見ることは出来ないのだと言う。 人間の前に姿を表す時には、 私の隣に座っているおじいさんのように、 人間にとって分かりやすい姿であることが多い。 けれど、その限りではなく、時には、 その姿を見せぬままに、願いを叶える者もあるという。 「姿を見せぬまま願いを叶えるのは、至難の技じゃよ。 なにせ、願う者の話を聞かなくとも全てを悟らねばならぬからな。」 願いを叶えるため、その人間を観察するが、 それでも、その全てを知れるわけではない。 その人が持つ本質を全て知ることが出来るのは、神だけだとか。 彼のように、…
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
光の朝へ8月1日誕生花アサガオ葉月朔日、朝顔―Morningglory笑い声が聞こえる、何年ぶりだろう?母が亡くなってから初めてだ、こんな実家の朝は。「おっ、帰って来たな?」野太い声おおらかに笑って、朝顔の窓光る。今年も咲いたんだな?懐かしい夏の窓に笑いかけた。「ただいま父さん、誰が来てんの?」「いつものヤツと、なつかしいヤツだ、」父が笑う窓、潮風ふわり頬ふれる。海の町に帰ってきた、実感に幼馴染の声が笑った。「おはよーケン兄ちゃん、まだ結婚しねーの?」ほんと余計なお世話だな?そんな感想も懐かしく笑って、勝手口から実家に入った。「おはようさん、おまえこそ彼女もいねーだろが?」「俺は海が恋人だよー」低いくせ朗らかな声が返される、なんて誇らしげなんだろう?自分の仕事に誇らかな漁師、自分だって誇りある仕事だ。でも同じよ...葉月朔日、朝顔―Morningglory
祈る、ただ君の笑顔を8月10日誕生花留紅草ルコウソウ(縷紅草)葉月十日、留紅草―maternalaffection初嵐、なんて難しい言葉はわからないけど。「たーだーいまーっ、」ほら?悪戯小僧が帰ってきた。もう高くなる陽きらめく垣根、朱い花ごし呼びこんだ。「おかーえーりー、どーこでナーニしてたのお?おとーさん怒ってたわよおー」本当に怒っていたな?夫の顔つい思い出しながら、洗ったシーツぱんと叩いて息子が笑った。「あははーそりゃーオヤジ怒っちゃうだろなあ」「あらまあーまあったく懲りてないわねーアンタ?」呆れ半分もひとつパタン、シーツ叩いて笑いたくなる。こんなに呑気な息子、それでも漁師の腕がいいのは不思議だ?―やっぱり海に愛されているのかしら?ねえ、こんなこと息子に言えば夫は「調子に乗る」と怒るだろう?つい可笑しくて笑...葉月十日、留紅草―maternalaffection
「ずっと昔、わしらは、神の元、ただ、ふわふわと漂うような存在じゃった。」 その存在に、始まりはなく、初めから、そこにいたのだと言う。 性別もなければ、年齢もない。 ただ、初めから存在し、漂うものだった。 やがて地球という星が生まれ、そこは、青と緑の美しい星へと変わっていった。 神は、漂う者たちに命じた。 あの美しい星を守りなさいと。 「そうしてわしらは、例えば木に、例えば岩に、 この地球のあらゆるものに宿る者となった。 それは、わしらにとって、学びの機会となった。 ある者は数億年、ある者は数万年、 地球での学びを終えた者は、また神の元へと戻っていく。 再び、神の元で漂うだけの存在となったわしら…
漁師町の聖女は、8月13日誕生花瑠璃虎の尾ベロニカ葉月十三日、瑠璃虎の尾―sacredpromise残暑の候、また近くなる。迎え火を焚く夜の今日は、そして。「あらまあまあ、ケンちゃん帰ってたのね?」潮風ふわり、呼んでくれる。辛い甘い故郷の風、花鋏ぱちり笑いかけた。「おはようございます、坂本のおばさん、」「おはよう、また立派になったねえ?いいお医者さま、」白シャツ軽やかに笑う目もと、笑皺が温かい。齢なり重ねた笑顔やわらかで、そんな母の友人に微笑んだ。「あいかわらず見習いですよ、」「あらご謙遜、聴いてるわよお?先生のご自慢だものねえ、」笑い返してくれる瞳、底抜けに明るい。裏も表も無い、こういう眼を母も好きだったろう?想い見つめる潮風の庭、母の友人だった瞳が海を見た。「ほーんと、ここは良い眺めねえ…港と、海と空、」笑...葉月十三日、瑠璃虎の尾―sacredpromise
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
人参のスープとタコライス、どちらもとても美味しそう。 スープからはほのかに湯気が立ち昇り、タコライスからは焼きチーズの香りがする。 僕はこの二品を頂くことにした、窓の外ではまだ雨が降っているよう。 静かに雨音を耳にしながら食べ進めていると、精算台の奥から若い女性が出てきた。 黒髪を後ろで束ね、Tシャツから覗く肌は陶器のように色白く、赤いエプロンが印象的。 こつこつこつ、と僕の所に持ってきたのはレシートと、硝子で創られたたんぽぽだった。 とても繊細に創られている、名のある職人が手を尽くしたのだろう。 僕はスープとタコライスを平らげて思案する。 どうしたらこの硝子のたんぽぽを、生花に変化させること…
真夜中の路地裏。濡れた壁面に押しつけられ、片耳細コードイヤホンの北村が、大型ふかふかヘッドホンの西沢に左手で胸ぐらを掴まれている。大型ふかふかヘッドホンの西沢は、片耳細コードイヤホンの北村の胸元で自分を挑発するように揺れ動くコードを、右手で強く握り込んで一気に引きちぎった。 北村の片耳細コードイヤホンは、モノラル仕様の片耳分しかない一本の線であった。しかもその末端にあるイヤホンジャックはどこにもつながっていないから、ただ片耳からぶら下がっているだけの不安定なコードを引きちぎるのは思いのほか難しい。だが自らの手首をくるっと回転させ、イヤホンコードを巻き取りつつ巧みに引きちぎる大型ふかふかヘッドホ…
街並みの光は、やがて見えなくなり、 光り輝く星だけの景色へと変わった。 飽きもせずに、星たちを眺めていた私は、 漸くここで、たくさんの疑問が浮かんできた。 いや。 これは、本当なら、 一番初めに聞かなければならなかったことなのだろう。 「あの、ところで、おじいさんは誰なのですか?もしかして、魔法使いですか?」 そんな私の言葉に、違うと首を振る。 けれど、その後に、言葉は続かなかった。 「え?じゃあ、もしかして神様?」 「かっ!神様?滅相もない!わしは、神様など足元にも及ばんよ! あぁ、なんてことだ!わしが偉大なる神だなんて!」 何故だか顔を真っ赤にして、両手をぶんぶん振りなら、一生懸命に否定し…
おちゃらけていると思っていたタトリーニは、攻撃の本気度を増してきた。山を利用した戦術をとり、打ち合いとなった。「さっきの攻撃は、たまがったな!」「人が作った風呂を荒らしやがって!もうちょっと叩かれろ!」のんびり風呂に浸かっているところへ、奇襲をかけたことを根に持っていた。勝手に入った上、ゴミ混じりの川の水を入れた報いだ。『ちゃらけて見えて、あいつは動きが良い。それでもオレは——』山の傾斜に沿うように、タトリーニとの間合いを少しずつ詰めていく。そして、ちょっとずつ山を上がっていく。向こうも同じようなことを考えているのか、同調した動きを見せる。斜面の上を取っておけば有利だから、互いに見えない攻防が続いた。時折、フェイントを入れてみるが、引っかかってくれない。相当警戒しているようだ。木々が...【小説】「パスク、あの場所で待っている」第39話
銀縁眼鏡を円卓に置いたコウヘイの綺麗に並ぶ白い歯を眺めながら、肩にそっと手を掛ける。見開いた目に微妙な緊張感が生じる。誤魔化すように唇を塞ぎ、慣れた動作…
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
「天国・・・まで、お願いします。」 私の言葉に、一瞬、動きを止めたおじいさんは、こちらをじっと見つめた。 白くて長い眉毛の奥にあるブルーグリーンの瞳が一瞬、 悲しげに揺れたのは、気のせいだったのだろうか。 次の瞬間には、巨大なルーペを手に、地図を確認している。 「天国とな?その願い、しかと受け止めた! では、改めて。 おめでとうございます。あなたの願いが叶いました! 出発じゃ! ここから、88度の方向へ、真っ直ぐに!」 お爺さんの言葉を合図に、 私たちが乗ったマザーリーフは、ゆっくりと浮上し始めた。 少しずつ、街が小さくなっていく。 こんなふうに、自分が住んでいる街を眺めるのは、初めてのことだ…
「なんだね?そのハッキリしない態度は! はぁ・・・人間は分からんわ。 さっぱり分からん!ハッキリしなさいよ! この爺が、わざわざその願いを叶えに来てあげたというのに、全く・・・ あなたねぇ、 それなら、何故、空を見上げて、彼に逢いたいなどと言いながら泣くのじゃ? 泣いてばかりいるくらいなら、一度、その逢いたい人とやらに逢いなさいよ! いや!逢うべきだ! ・・・ なんだね?その顔は? この爺を疑っているのか?何も知らないくせにと? この爺が何も知らないとでも? 知ってるとも、知ってるとも。 あぁ!よく知ってるとも!」 顔を真っ赤にして怒りながら、 私が時々、彼の名前を呟きながら、 こっそりと泣い…
そういえば、おじいさんは、さっきから、支度をしろと騒いでいる。 私の夢を叶えてくれるとも。 一体、何のことだろう。 「えっと、どこに、ですか?」 「あれ?空を見上げて、お願いしてなかったかな?彼に逢いたいって。 さて、その彼とは、何処にいるのかな。」 両手を腰に当てて、胸を張り、どうだと言わんばかりの顔で、 今夜は、その願いを叶えに来たのだと言う。 「え?今ですか?」 本当に彼に逢えるのだろうか。 突然現れた目の前のおじいさんをジッとみつめながら考えた。 もしも、彼に逢えるのなら、今すぐにでも、逢いに行きたい。 確かに、私は、彼の言う通り、空を見上げては、彼に逢いたいと願っていた。 「もう一度…
十年かけて、ついに私は金字塔を打ち立てた。いや実際には金字塔ではなく、隣の塔にそっくりな近似塔なのであった。 高さもデザインも内装もまったくそっくりな違法建築である。そもそも隣の塔が違法建築なのだから、それを真似したらそうなってしまうのは仕方ない。いや違法建築ではなく異邦建築だったかな。そういえば現場で見かけた作業員の多くは、外国人労働者であったような気がしないでもない。 私は今日はじめて、できたてほやほやの我が塔の最上階へ昇ってみた。その際もちろん階段ではなくエレベーターで昇ったわけだが、ちょっと表面がぬるぬるしていたので、私が乗ったのはエレベーターではなくアリゲーターだったのかもしれない。…
一言も発することが出来ないままの私を、突然に急かし出した。 「いつまで座っているのです?さぁ!さぁ!支度を!」 突然現れた目の前の小さなおじいさんは、 忙しなく右へ左へと小走りしながら、急げ急げと繰り返す。 体が動かないままの私は、たくさんの言葉が頭の中に浮かびながらも、 漸く声に出すことが出来たのは、言葉になっていない声だった。 「え?あ、あの、は?」 やっとこれだけの声を発すると、 小さなおじいさんは、動きを止めて、私の顔をじっと見つめると、 エ、ア、アノ、ハと抑揚のない声で、私の言葉を繰り返し、首を傾げた。 「あれ?日本人じゃないの?」 そう言って、どこから出して来たのか、 彼の身長と然…
「迎えに来たよ。」 深く静かで、とても優しい声で目が覚めた。 無意識に携帯電話の画面を確認すれば、0:00。 眠りに就いてから、然程、時間は経っていない。 ボーッとする頭のまま、目を擦ったところで、窓を叩く音が聞こえた。 そして、再び聞こえたのは、さっきの声だ。 迎えに来たよ と。 ここは、二階だ。 誰かが窓を叩くわけはないし、窓の外に誰かがいるはずもない。 恐る恐る、細くカーテンを開けてみると、窓の向こうにいる誰かと目が合った。 「うわ!」 びっくりして、後ろに飛び退いた私は、そのまま尻餅をついてしまった。 「痛っ・・・」 小さく声を上げながら、体勢を直そうとした私の目の前には、 どこから入…
神様、お願いします。 どうか、彼に逢わせて下さい。 ほんの少しだけでいいのです。 ほんの少しだけ・・・ 私は時々、空を見上げては、 叶わぬ願いと知りながらも、こうして、願いを口にしてみる。 もう一度だけ、彼に逢いたい と。 そうして、 たくさんの大粒の涙を流した後は、 いつの頃からか、こんな自分を冷笑するようになった。 神様? そんなもの、いないんだよ、きっと。 もしも、神様がいるのなら、 彼をここから連れ去ってしまうようなことはしないもの。 目に見えないものを肯定しながら否定する。 いつの頃からか、私は、そんな矛盾を抱えるようにった。 大切な人が、この世からいなくなってしまうこと。 突然に、…
大通りから脇道に抜けると、喧騒は遠のいた。 人混みを離れ、森の香りが漂ってくる小道を進む。 雨上がり、雨粒が滴る小人の道を抜けると、妖精が訪れるような珈琲店がある。 木々に囲まれたその店は、人間界を抜け、どこか異国へ通ずるような佇まいである。 ちりん。と控えめな音を出す戸を開けると、珈琲の心地良い香りが鼻をついた。 僕は窓辺の二人がけの席に座り、胸を撫で下ろす。 店内には古めかしくも、どこかお洒落なイスとテーブルがあり、どれも年期が入っている。 壁に掛けられた古時計が、頑張りながら時を刻んでいる。 橙色の明かりが眠気を誘う、雨が降ってきたのか、ざぁっという雨音が店内に響く。 .....ぼーん、…
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
個人的に読みたいこともあって、ホラーに関する記事を募集! 小説などの創作物、実話の語り、怪談、都市伝説、事故物件についてなど、ホラーに関することなら、なんでもOK! よろしくお願いします(^^)/
新世紀エヴァンゲリオンのLAS小説に関する記事をまとめたテーマです。 #LAS #ラブラブアスカシンジ #惣流・アスカ・ラングレー #式波・アスカ・ラングレー
シンガーソングライター伊東歌詞太郎さん関連のブログ。新曲、歌ってみた、歌い手、ロックスター、小説、エッセイ、イベント、ライブレポなどなど何でもOK
親鸞
▽思いを綴りました▽ 「真っ白な。。。花は。。。」 あらすじ この季節が あれから10年 この季節だけは想い出そう #東日本大震災 #NHK/リスペクト #花は咲くプロジェクト/リスペクト 『真っ白な。。。花は。。。』 あれから10年忘れてる毎日思い浮かび考えた泣いた水電気ガスは止まった真っ暗なコンビニで初めて見る光景に言葉がつまった →続く 続き→ https://t.co/6c8gVgn6fT https://t.co/GWBujSemwN #小説 #日記 #連載 #短編
▽思いを綴りました▽ 「真っ白な。。。花は。。。」 あらすじ この季節が あれから10年 この季節だけは想い出そう #東日本大震災 #NHK/リスペクト #花は咲くプロジェクト/リスペクト 『真っ白な。。。花は。。。』 あれから10年忘れてる毎日思い浮かび考えた泣いた水電気ガスは止まった真っ暗なコンビニで初めて見る光景に言葉がつまった →続く 続き→ https://t.co/6c8gVgn6fT https://t.co/GWBujSemwN #小説 #日記 #連載 #短編
妄想でもなんでもオッケー! 気軽に更新してね!
薄桜鬼の二次小説(BL、百合ネタは除く) 夢小説もどうぞです(*´ ∇`*)
「奇跡」を司るのが「神」 時間・空間・物質に「奇跡」が起きた。 生命は「奇跡」の連続 「大いなる意思」は「神の愛」 人間は皆、「神の子」です。
まどかが、今 夢中になっているドラマ・音楽番組。 そして、今 読んでいる小説などを 熱く語ります!