個人的に読みたいこともあって、ホラーに関する記事を募集! 小説などの創作物、実話の語り、怪談、都市伝説、事故物件についてなど、ホラーに関することなら、なんでもOK! よろしくお願いします(^^)/
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…6
グーニーズ
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…1
【ネタバレ・感想】『でぃすぺる』町の怪談に隠された謎とは?事件の真実がヤバすぎた
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…17
バーババ(短編小説)
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…81
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…78
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…75
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…74
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…73
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…72
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…70
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…69
『でぃすぺる』【読書感想】とバスケ選手
土下男はすぐに土下座ばかりするから土下男と呼ばれている。名前はまだない。なんてことはないが誰も彼を本名で呼んだりはしない。彼が死んだら、間違いなくその戒名には土下男の三文字が含まれるだろう。だが土の下に埋められるにはまだ早いと言っておく。 土下男は学生時代から土下座ばかりしていた。宿題を忘れても遅刻をしても買い食いをしても土下座一発で許された。 しかし人はどんな奇抜な動きにも見慣れるものだ。飽きられるにつれて、その効力は着実に弱まっていくことになっている。ならばこちらも強度を上げねばならない。そのためにはどうしたら良いか。土下男はまず、地面に頭をつけている時間を増やすことを考えた。 不祥事を起…
花粉症の木こりが木を伐っている。その木の枝には高所恐怖症の猿がいて、猿の目線の先に広がる海には、ビート板で泳ぐ海兵隊が大量に浮かんでいる。全員が全員、ビート板なしでは泳げないのだ。 海兵隊のひとりがビート板から手を滑らせ溺れかけると、これまで誰にも聞き取れたことがないほど声の小さな、つまり教官には向いていない教官が海兵隊全体に彼を助けるよう指示を出すが、もちろんその声は誰にも届かず波に飲み込まれる。溺れかけた海兵に気づいているのは木の上の猿だけで、この猿は泳ぎが何よりも得意でバタフライすら可能だが、それ以前に木から降りることができずいっぱいいっぱいだ。 なぜそんな猿が木の上に登ることができたの…
本日はお足元の悪い中、お集まりいただきありがとうございます。え、今日は雨など降っていない? もちろん雪も?ならばそこの肥溜めに、片足でもズボリと突っ込んでいただければと。是非ともお足元が悪くあっていただかないと、事前に用意していた挨拶がどうにもしっくり来ないもので。というわけで(ここで「どういうわけで?」というのは、言わない約束です)、このたびここに短編小説専門ブログを開設することに相成りました。というか、勝手にそうしました。というのも、僕は2008年の末から『泣きながら一気に書きました』https://tmykinoue.hatenablog.com/という嘘泣きブログをやっているのですが、…
ある日私は、通り行く人たちが、私のことをじっと見ていることに気づいた。 それはまるで、何か得体の知れないものでも見るかのように、恐ろしそうに、脅えていた。 ふと視線が合うと、すぐに目をそらすのだ。 子供たちは私を指差して驚き、笑い出す子もいた。 私は何だか不気味に思った。 私の顔に何かついているのだろうか、そう思い、不意に取り出した鏡を見てみたが、いつもと変わらない姿がそこにはあった。 どこへ...
宇宙から、変な敵が降ってくるようになって、早一年。 でも大丈夫。 地球には強い味方、「イズミくん」というヒーローがいたのです! 今日も人々は、宇宙からやってくる、謎の宇宙人に襲われていました。 宇宙人は、そこらへんに生えている木を投げ飛ばし、ビルを破壊し、手あたりしだいに食器を投げたりするのです。 とても危ないので、見ていられません。 人々はいっせいに口をそろえて、「助けてー! イズミくーん!...
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
弟は部活で柔道をやっている。地区大会で優勝したそこそこの有望株だ。 明日はいよいよ県大会である。勿論目標は県チャンピオン。 「後輩にいいとこ見せてやるぜ」 と張り切っている。 ただ弟はちょっと身体が硬い。立位体前屈はマイナス十三センチである。 「柔よく剛を制す」 というけれど、柔になりきれないやつが、剛を制すことができるだろうか。 ちょっと不安である。 まあ、何はともあれ、夕食は鋭気を養うため...
小遣いを使い果たしてしまった。財布には十円玉が一個だけ。 今朝、姉ちゃんに千円借りようとしたが断られてしまった。 「そんな金、ありませんえん」 だとさ。 頭の中に 「一番星見つけた」の歌が鳴り響く。 ただし、歌詞は 「一文無し見つけた」 に置き換わっていた。 まだ十円あるのに。 そうだ。 「もう十円しかない」 と思うんじゃない。 「まだ十円ある」 と思うんだ。 そうすれば ……投稿者:クロノイチ...
これは夢だ。 それははっきりしている。 その割にはどこもかしこもやけにリアルなのだが、まあ、きっと話に聞く明晰夢というやつだろう。 そうでないとおかしい。なんでこの俺が、カブトムシみたいな赤茶色のヨロイを着て、青白い光を放つ両刃の剣を振り回さなきゃならないんだ。 それも頭にツノの生えたでっかいイノシシ相手に。 夜、布団に入って普通に目覚めたらいきなりこうなっていた。投稿者:クロノイチ...
このところ 「コンビニ油揚げ」 「皿割れる」 という、何の発展性もない言葉が、常に頭の中をうろついている。 おかげでいいネタがちっとも浮かばない。 わかっているのだ。「コンビニ油揚げ」 をどう料理したところで、つかみにもならないし、オチにもならないということぐらい。 「コンビニ油揚げ」 ── 実につまらない。つまらないのにネタには詰まる。もうどうしようもないので、この際ここに書いてしまって既出ネタにし...
弟は家に帰ってくるなり、死にそうな声でこう言った。「腹、減った。姉ちゃん、なんか食べるもの、ないか?」 結構ひもじそうである。部活動でエネルギーを使い果たしたのだろうか。「あ、ちょっと待ってて」 冷蔵庫と食品戸棚を調べてみる。 ── あら、珍しくなんにもないわね。投稿者:クロノイチ...
なっちゃいない。全然なっちゃいない。 なんだ。このチラシは。 俺は市合併十周年記念イベントのチラシを見て、心からがっかりした。「蒸気機関車に乗って上機嫌で帰ろう」 まず、このタイトルがダメだ。 うまく語呂を合わせているつもりかもしれないが、言葉のテンポも悪いし、何よりも 「乗る」 ことより 「帰る」 ことが本当の目的みたいな印象を受けてしまう。 すぐ下の小ネタが生きているだけに、なおさら残念である。...
弟がなぜか不貞腐れていた。「明日から、『学力向上がんばろう月間』だとよ」 ああ、それで気分が滅入っているのか。「この機会にせいぜい頑張ることね」「そりゃ、まあ、課題をやらなきゃ家に帰さないってんだから、やるけどさ」 何やら含みのある物言いである。投稿者:クロノイチ...
今日は、弟の学校の学園祭の日である。 学校のどこかには弟の下手くそな作品が飾られているはずだが、あいにく、あたしはそんなもの見たいともなんとも思わない。 あたしは脇目もふらずに 「不用品バザー会場」 に飛び込み、お値打ち品を買いあさった。 ブランド物のゴージャスな洋食器セットが三百円。果物の缶詰の特大詰め合わせが百五十円。サラダ油のジャンボペットボトル、五十円。それと、ドラゴンの形をした卓上型ラ...
いきなり、弟が土下座してきて言った。「頼む、姉ちゃん。一生のお願いだから」 またか、と思う。あたしの身の回りには、このフレーズを使う者がやたらと多い。弟もその一人である。 しかも、頼みごとがあるたびに口癖のようにそれを発するのだ。うっとうしいことこの上ない。 そもそも 「一生のお願い」 とは何なのか。 よく考えると日本語になっていないと思う。投稿者:クロノイチ...
ちょっとだけ昔の話をしよう。 俺は、かつて生徒会長選挙に立候補したことがある。忘れもしない一年生の二学期。 誕生日が四月一日という超早生まれの俺は、史上最年少生徒会長を誕生させようという面白がりの友人たちによってたかって説得され、強引に出馬させられた。 そこには学校生活を良くしようとか、行事を成功させようといったポリシーや目標は何一つない。 あるのは、面白くさえあればそれでいいという無責任なスタ...
臨時収入が入ったので、ちょっと高級なお惣菜を買おうと思って近所のデパ地下に行った。 あれ? なぜか弟がついて来る。「どうしたのよ」「こないだ、宿題手伝ってもらったし、メシでもおごってやろうと思ってな」 ありえない。この弟に限っては。絶対に何か魂胆があるはずである。「別に気を遣わなくたっていいわよ」「そう言わずにおごらせてくれ。こっちの気が済まないんだ」 怪しすぎる。だが狙いが今一つはっきりしない。...
最近、近所の山田さんの奥さんの姿を見ない。 通りがかりに山田さんちの庭を覗くと、雑草が生い茂っていて手入れされている様子がなかった。 旦那さんは、出勤する姿をよく見かけるので引っ越したわけではない。となると、奥さんに何かあったのだろう。 不思議と地元の事情に詳しい弟に訊ねてみた。「ねえ、四つ角の山田さんの奥さん、どうかしたのかな?」「あれ、知らなかったん? あの人、家、出てったってよ」「ええっ!...
とある山奥。 天を衝くような檜の大木の上で、大天狗が大勢のカラス天狗達と酒盛りをしていた。「ささ、大天狗様」「うむ」「どうぞ。もう一杯」「うむ」 大天狗はカラス天狗達から注がれる酒を次から次へと飲み干していく。 そのうち、すっかり酔いが回った大天狗は、威厳も何もなく与太話に興じ始めた。「わしは 『大天狗様』 と呼ばれるのはもう飽き飽きしておるのじゃ。かといって人間みたいに他に本名があるわけでもなし...
戸棚に賞味期限切れ直後のお茶菓子があったので、弟の部屋に 「おやつ」 として持っていく。 大丈夫。 弟ならばたとえ賞味期限を一週間過ぎていたとしても、お腹をこわすことなどない。「ヤツよ」 あたしはわざと嫌そうにそう言うと、おやつの皿をお盆ごと手渡した。 弟が 「おやつのことはヤツと呼べ」 としつこいもんで、まあ、そのくらいならいいかと思いながらも、言いなりになるのも癪に障るんで、ついこんな感じに。...
姉ちゃんが悔しがっていた。 町の商店街でくじ引きキャンペーンがあったのだが、よりによって一等が当たってしまったのだという。 一等なのになぜ悔しがらなければならないのか。それは、このくじが当たりの等級に応じて、買い物をした金額の何割かが現金で還ってくるタイプのものだったからだ。 一等はなんと十割が還元される。つまり買った商品がタダになるということ。なのに姉ちゃんは、肉屋でしゃぶしゃぶ用の牛もも肉と...
はい、はいはい。アマゾンさんより44冊目の本を出版しました。伝説の魔導師? イエイエ、ただの出稼ぎです。3おかげさまで、「伝説の魔導師?」シリーズ前2作はそこそこご好評をいただいておりまして。今回でシリーズ3冊目。これ以降は未定ですので、いまのところの最終巻でございます。もちろん今作も、読み放題プラン対応。そしてアマゾンさんの読み放題では懐かしのあの作品、話題のあの作品も読み放題になっております。です...
テレビを見ていた弟が不意にあたしに訊ねてきた。「なあ、ハロウィンって何だ?」「あんた、あたしにはすぐ 『検索しろ』 っていうくせに、自分には甘いのね」「まあ、そう言うな。今、手元にスマホがないんだ。あのカボチャのお化けがハロウィンなのか?」 弟が画面に映ったぬいぐるみを指差す。「馬鹿ね。あれはジャック・オー・ランタンっていうの」「ジャック・オランウータン? サルなのか?」 ボケているのかマジなの...
真っ暗だ。 ── わかってる。これは夢だ。 あたしの夢は、いつも真っ暗な空間に一人ぼっちの状態から始まる。 弟が言っていた。これは明晰夢なのだと。 夢の中で 「これは夢だ」 と気付けば、あとは自分の意志次第で自由に夢の内容を作り替えることができると。 でも、あたしの場合、今まで一度だって思い通りの夢を見られた試しがない。 いつまでも真っ暗なところにいるのも嫌なので、こう念じてみる。「光あれ!」...
俺の家にはスライムが住み着いている。 スライムといっても、粘液状のおどろおどろしい人食いスライムではない。姿形はドラゴンクエストのスライムに瓜二つである。 しかも青い。なかなか愉快な表情をしていて、人懐こく、悪さもしないので、敢えてどこにも通報しないで家に置いてやっている。 ちなみに名前は、ドラゴンクエストのモンスターに似ていることから、「ドラクエのモンスター」を略して 「ドラエモン」 とした。 青...
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狂犬を手なずけたら溺愛されました
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更新情報(2024/11/03)
【小説紹介・感想】TSオレっ娘魔法少女は堕ちたくない【R15・悪の女幹部・悪落ち】
人生を支えてくれた本
スープの森〜動物と会話するオリビアと元傭兵アーサーの物語〜
【小説紹介・感想】魔法少女がいく~TS魔法少女は運が悪いようです~【ハーメルン】【TS魔法少女】【現地人主人公】
弟の好きな特撮戦隊ヒーロー番組が先週最終回を迎えた。 と、思ったら今週また似たりよったりの新番組が始まる。どんなヒーローか知らないが、どうせあたしには見分けが付かないレベル。 内容もきっとワンパターンである。 弟はよく飽きずに見続けられるものだ。 そんなことを弟に言ったら、「歳とったんだよ」 と笑われた。 いやいや、あんたが幼稚なんだよ。「まあ、第一話だけ付き合って見てくれ。事前の情報じゃ...
夢のコラボ 我が街には時々ヒーローがやってくる。 数年前からのことなのだが、あたしの住む街にこのところ頻繁に凶悪な怪獣が出現するようになった。だいたい一週間に一度は異なる怪獣が現れて大暴れする。 自衛隊も歯が立たない怪獣ばかりだ。当然避難勧告も出た。でも誰も避難せずに、束の間の平和を楽しんでいる。 ヒーローがやって来て、たちどころに退治してくれるとわかっているからだ。 ヒーローは、カッコ...
Long long ago あるところに大層アゴの長い男がいました。 男のあだ名は 「チョーチン」 です。「長いアゴ(Chin)」 もじってつけられた名前で、男はそれをとても気に入っていました。 男は大した取り柄もなく、無職でしたが、目立つアゴのおかげで村の人気者だったのです。 ところがある日、男に思いがけない不幸が訪れました。なんと男の家の隣に、男よりもさらに長いアゴを持った老人が引っ越してきたのです...
「雪が降りま スノウ」「寒くて道が 凍るど」「ところでスキーは 好き…… ですか?」「さっそく思いっきりスベッてますよ」「スキーはよく行くんですか?」「いやぁ、雪 がなくてね」投稿者:クロノイチ...
久方ぶりにまとまった雪が降った。雪を心待ちにしていた弟は大はしゃぎである。 とはいっても、たった二十センチなのだが。 この地方の感覚では一メートル積もってやっと平年並みだ。「さてと」 弟が妙にウキウキした表情でそう言った。「どこ行くの?」「庭で雪だるまでも作るわ」 弟が照れくさそうに答える。自分でも子供っぽいと認識しているみたいだ。投稿者:クロノイチ...
月の美しい夜だった。 母と子が家の前で月を見上げていた。 ふと子供が寂しげに母親を見つめて言った。「ねえお母さん、もう随分長い間、お父さん、帰って来ないね」 母親は、と胸を衝かれたような表情をした。 (言えない。お父さんがもう二度と帰らないなんて、とても言えない)投稿者:クロノイチ...
なんだかすれ違っちゃった。 彼との距離を縮めようとしたら、勢い余ってドンッと突き飛ばしちゃったんだと思う。彼の、帰り際の冷たい態度に、心が風邪を引いてしまいそう。 まっすぐに帰りた
仕事に戻り、再び始まるプログラムとの格闘。 向かいの席に座る薮田さんを見ると、左手で頭を抱えながら体を揺すっており、なにかブツブツと呟つぶやいている。(集中しすぎて独り言でも言...
私たちは、かくれんぼをして遊んだ。 体の小さな者は、すぐに見つかった。 そして、大きな者に食べられたりもした。 体の大きな者は、あまり隠れられる場所がない。 私もそのうちの一人だった。 周りを見回してみても、私より大きな木は生えていない。 私が一歩前へ進むと、大きな地響きが起きる。 おそらく私は、地球上始まって以来、この世で最も大きな存在であろう。 そう、私は恐竜。 私は大変よく目立った。 遠...
食べものには3秒ルールというのがある。床に落とした食品は、すぐに拾って食べれば、あるいは水で洗えば、いたって清潔だという思い込み。しかし、自分の肌の、しかも、そんな部分へうっかり転がったそれは食べてほしいとも、やめてほしいとも言いづらい。どうしよう、どうしよう。わたし、どうしたらいいのかな?日乃宮媛子は、懸命にその頭をめぐらせて、この切羽詰まった事態をどう切り抜けるべきか、考えあぐねていた。そして、夢中に考えるあまりに、彼女は放心してしまい、「千華音ちゃん…」とつぶやいた拍子に、すぐさま全身で危機を感じた。皇月家の御神巫女が胸をおしあて、体重をかけてくるのを。身動きがとれない…!しまった!いつのまにか、自由を封じられていたのだった。驚きに目を見開く。熱い息遣いが、耳もとに囁くように落ちる。怖い…でも、それよりも...姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(七)
――この散髪屋でカットすると、まったく違う自分になれる―― 最近、彼氏に振られたデコちゃんは、外見から変わりたいと思い、その散髪屋へ入った。 古ぼけた建物はこじんまりとして、店内の鏡も錆びついていた。 何か怪しいな、とは思うものの、デコちゃんは店の主人に、自分のなりたい髪型を口で伝えた。 主人は50歳くらいのおじさんで、頭が寂しい。 デコちゃんの髪の毛をしばらく見つめて、「本当にいいんだね?」と確認...
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
あるところにSF作家がいた。 彼はスランプに陥っていた。 そんな中、突然彼の前に、大きな怪物が現れた。「な、なんだお前は!!」「俺はあんたの産物さ」 と怪物は言った。「あんたが困った時に、あんたの脳みそを通して出てくる仕組みになっている。言ってみりゃ、俺を喋らせているのは、あんたの考えによるってもんだよ」「そんな、まさか、信じられない……」 作家は困って、近くの人に呼びかけた。「誰か、この怪物が...
立派なツノが生えているから 自分はこんなに弱いんだ。 大きな体を持っているから 他の獣に狙われるんだ。 鏡に映った自分の姿を 眺めてさめざめ泣いた鬼。 鋭利に研いだ石を握って 太いツノ
充実した毎日とは、こんな毎日を言うのだろう。 夢を持つことが出来た私は、あれからも、夢を叶えるための活動をしながら過ごしている。 もちろん、彼には、内緒だ。 若い頃のように、夢を持てたことが嬉しくて、「もう、おばあちゃんなのに。」って、時々、こんな言葉を口にしながら、なんだか、ニヤけてしまう。 若かった頃、夢を持っていた私は、それに熱中するあまり、お昼ご飯を後回しにしてしまうことが度々あった。 ひとりで時間を自由に使えるというのは、実は、厄介なのかも知れない。 あの頃は、あの子と一緒に暮らしていたとはいえ、アルバイトや、友達との約束と、あの子が家を空けることが増え、休日の日中は、1人の時間を過…
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
俺は退屈していた。 特に頭が良いでも悪いでもないし、ルックスだって良くも悪くもない。 特別運動神経にすぐれているというわけでもなく、いわゆるどこにでもいるような、いたって普通のつまらない人間である。 そんなつまらない人間は、やっぱり大きくも小さくもない中小企業の事務員として入社して、早くも3年の月日が経とうとしていた。 毎日の仕事といえば、上司から言われたことを地道にこなし、時には電話でのクレ...
暖かな春を過ぎ、初夏の陽気を感じさせながら、やがてやって来るのは、梅雨の季節。 今年の梅雨は、雨が多い。 梅雨に入ってからからの私は、キッチンに立つ時間が増えた。 私は、料理が苦手だ。にも関わらず、ここ最近の私が、料理に精を出すようになったのは、彼が、色々なものをリクエストをしてくれるからだった。 「こっちでは、梅雨に入ったのよ。毎日、雨が降っているの。」 先日、彼に、最近のこちらの天気の話をすると、何故だか、じゃぁ、料理をしたら?と、提案された。雨続きの毎日に、暇を持て余していると思われたのだろうか。 「あぁ、うん。そうね。料理ね。」なんて、生返事をする私に、彼は言ったのだ。 『明日から一緒…
お笑いピン芸人の鈴木は、最近、悩んでいた。 自分のギャグがヒットしなくなったのだ。 しかも、新人の芸人がどんどん出てくる。 若手に客を持っていかれ、TV出演もほとんどなくなってしまった。 最近では、山田とかいう二十歳そこそこのピン芸人が、ブームらしい。 お笑いのくせにルックスもよく、女子のファンも多い。 下積み時代も浅く、芸歴十年の鈴木にとっては、とんでもない強敵となった。 バラエティ番組のプ...
壁掛け時計が、正確に午前零時の鐘を打つ。媛子にお世話をされて、戦いの疲れもほぐれ、うつらうつらいい心地になりかけた千華音は、はっとなって我を取り戻したのだった。そうだ、忘れていた。きょうの訪問の目的を…。「お風呂をいただいて、ありがとう。それでね、今日はこちらを持参したのだけど…」と言って、千華音がいつもの大きな鞄から取り出したのは――ビニル袋に入った透明な六角形のカップの容器だった。中には艶々しく輝く赤薔薇いろの果実が並んでいる。「わあ、これ、アメリカンチェリーだね」「外国産なの?日本の果物にしては色が濃すぎると思って」「さくらんぼの一種なんだよ、知らない?」千華音は島でみる果物しか目にしたことがない。交易が限られている故郷の島では、山桃やいちじく、干し柿、夏蜜柑、さつま芋などなど、いかにも田舎にありそうな原...姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(五)
待ちに待った、桜の季節がやって来た。 ここに1人で来るようになってから、もう、何年になるだろう。 ここは、桜が咲く土手の上。 川沿いに、桜が咲くこの場所は、子育てに追われながらも、家族3人で笑っていた、今よりもずっと若かった頃の私が、いつか、ずっとの未来、私たちがおじいちゃんとおばあちゃんになったら、2人で手を繋いで、ゆっくりと散歩してみたいと、そんなふうに夢見ていた場所だった。 彼が亡くなり、幾つかの桜の季節を過ごした頃から、毎年のこの時期になると、私は、ひとりで、この場所に来るようになった。 彼にも見せてあげたい、素敵な景色を集めよう。そんな心境の変化からだった。 今年も、桜がとても綺麗だ…
連載 ローズマリーの詩 38 あの歌に送られて破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。聡史と私の門出を祝うパーティ。祝宴の最後にスピーチに立った哲司おじが選んだのは、あの曲、『七つの水仙』だった。その曲に涙をぬぐったあの
夏に書いて小説サイトに投稿した作品だね。 ちょっとホラーチックな内容。 あ、蜜氷はかき氷のことだよ。 かき氷とかき氷を食べた後の画像に見えるような物語で、目でも楽しめるように書いた作品。詩には視覚
寒さも和らぎ、春の陽気を感じられるようになった。 連日、青空が広がり、日中には、暖かく柔らかな風が吹いていたのは、昨日までのこと。 窓の外を確認しなくても、今日の天気が分かってしまう。 今日は、朝から土砂降りの雨。 お誕生日、おめでとう。 朝、目が覚めると、あの子から、メッセージが届いていた。今日は、私の誕生日だ。 誕生日に、雨か。 布団から抜け出すと、厚い雲から落ちてくる雨粒を眺めながら、ため息の代わりに、私の口から出たのは、「ラッキー」なんて、喜びの声。 実は、先日、とても素敵な傘を見つけて、購入したものの、連日の青空に、なかなか使うチャンスがなかったのだ。 新しい傘を差して、散歩に出掛け…
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新世紀エヴァンゲリオンのLAS小説に関する記事をまとめたテーマです。 #LAS #ラブラブアスカシンジ #惣流・アスカ・ラングレー #式波・アスカ・ラングレー
シンガーソングライター伊東歌詞太郎さん関連のブログ。新曲、歌ってみた、歌い手、ロックスター、小説、エッセイ、イベント、ライブレポなどなど何でもOK
親鸞
▽思いを綴りました▽ 「真っ白な。。。花は。。。」 あらすじ この季節が あれから10年 この季節だけは想い出そう #東日本大震災 #NHK/リスペクト #花は咲くプロジェクト/リスペクト 『真っ白な。。。花は。。。』 あれから10年忘れてる毎日思い浮かび考えた泣いた水電気ガスは止まった真っ暗なコンビニで初めて見る光景に言葉がつまった →続く 続き→ https://t.co/6c8gVgn6fT https://t.co/GWBujSemwN #小説 #日記 #連載 #短編
▽思いを綴りました▽ 「真っ白な。。。花は。。。」 あらすじ この季節が あれから10年 この季節だけは想い出そう #東日本大震災 #NHK/リスペクト #花は咲くプロジェクト/リスペクト 『真っ白な。。。花は。。。』 あれから10年忘れてる毎日思い浮かび考えた泣いた水電気ガスは止まった真っ暗なコンビニで初めて見る光景に言葉がつまった →続く 続き→ https://t.co/6c8gVgn6fT https://t.co/GWBujSemwN #小説 #日記 #連載 #短編
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薄桜鬼の二次小説(BL、百合ネタは除く) 夢小説もどうぞです(*´ ∇`*)
「奇跡」を司るのが「神」 時間・空間・物質に「奇跡」が起きた。 生命は「奇跡」の連続 「大いなる意思」は「神の愛」 人間は皆、「神の子」です。
まどかが、今 夢中になっているドラマ・音楽番組。 そして、今 読んでいる小説などを 熱く語ります!