つくしが出て行ったあと、暫く類はその部屋に残った恋人の香りに浸っていた。まだ指先にはつくしの髪の感触があり、唇にも温かみが残っている・・・次にこれを感じられるのはいつだろうかと、深い溜息が漏れた。「お~い、そろそろ出て来いよ、類」そんな親友の声が現実に引き戻し、仕方なく類も動き出した。離れを出ると、母屋の廊下柱に凭れ掛かった総二郎が苦笑い・・・「シケた顔すんなって!」と調子よく言われた直後、本郷のことを...
骨喰「…………」鯰尾「あっ、兄弟。 戻って来たんだ? おかえりー」審神者「おかえり、骨喰。……ちゃんと面と向かって会うの久し振りだね?」骨喰「…………。……主殿。 頼みがある」審神者「うん?」骨喰「俺の……。…………、………………」鯰尾「……?」骨喰「………………、…………。………………、俺の想いを消してほしい」鯰尾「はあ!? ちょっと兄弟。久し振りに戻ってきたと思ったら、何言ってんの?」骨喰「兄弟は黙っていてくれ。主殿、あんたは以前、そ...
「薄桜鬼」二次小説です。作者様・制作会社様とは一切関係ありません。土方さんが両性具有です、苦手な方はご注意ください。-壬生狼や・・-近寄ったらあかん、頭から食われるで市中巡察の際、時折町民達がそんな事を囁き合いながら、冷ややかな視線を自分達で送ることに、歳三はもう慣れっこになってしまっていた。(狼か・・悪魔と呼ばれるよりはましだな。)浅葱色の羽織を翻し、京都市中を巡察しながら、歳三は昔の事を思い出していた。歳三―新選組副長・土方歳三は、多摩の豪農・土方家の末息子として生を享けた。母親は長く続いた産みの苦しみの果てに産声を上げた我が子の身体を見て絶句し、長い間精神を病むこととなった。何故ならば、歳三の身体にはそれぞれ男女の証があったからだ。土方家は、歳三を男児として育てる事にした。歳三の身体の秘密を知る母親...Ibegyou◆1◆
「薄桜鬼」の二次創作小説です。制作会社様とは関係ありません。二次創作・BLが嫌いな方はご遠慮ください。「僕の将来の夢は、お医者さんになる事です!」「わたしの夢は、弁護士になる事です!」小学校の授業参観日でよくある、子供達が“将来の夢”についての作文をクラスで発表する光景。それは、穏やかなものだった。ある児童の番になるまでは。「は~い、次は土方君の番ね!」「僕は将来、警察官になって、悪人を一人残らずぶっ殺したいです!」紫の瞳をキラキラと輝かせながらそんな物騒な内容の作文を発表したのは、警察一家の末っ子として生まれた土方歳三少年だった。「もぅ、兄さんがトシに変な事を吹き込んだから、あんな作文をトシが書いちゃったじゃないの!」「いいじゃねぇか、男は少しヤンチャな所があるのが愛嬌ってもんだ。」「トシ、あんた何であ...浅葱色の若人達1
「薄桜鬼」「天上の愛地上の恋」の二次小説です。作者様・出版社様・制作会社様とは一切関係ありません。二次創作・BLが苦手な方はご注意ください。1890年、アメリカ・ニューヨーク。貴族をはじめとする富裕層が多く住むこの地域の一角に、その店はあった。店のショーウィンドウには、今流行のドレスとスーツを着たマネキンが飾られていた。「いらっしゃいませ。」店のドアベルが鳴り、美しいモスリンのドレスに身を包んだ少女と、彼女の母親と思しき女性が入って来た。「ここが、有名な紳士服と婦人服のお店ね。娘が今度社交界デビューすることになったから、そのドレスをお願いしたいの。」「どうぞ、こちらにお掛けになってお待ち下さい。」「えぇ。」母娘が店の応接室のソファに座っていると、そこへこの店の主人が彼女達の前に現れた。「まぁ、あなた何処か...元皇子の仕立屋1
この作品は『ポケモンレジェンズアルセウス』を元に書いています。わたし個人の妄想であり、原作の内容とは無関係です。 米が炊けた。 わたしは台所に立って彼を呼ぶ…
・礼拝堂のシーン、いい! ・青寮の寮長の寮弟の寮弟になって忙しいシェル。 ・セバスチャン嫌味炸裂! ・「まるで囚人だ」…確かに、寄宿学校の掟は独特だものね。 ・寮対抗クリケット大会、これから楽しみ!
この雑記は憲法記念日に向けて書きたかったのだが、うっかり過ぎてしまった。NHKの朝ドラ「虎に翼」を楽しく拝聴している。日本で初めての女性裁判官になった実在の人物をモデルにしたオリジナルドラマ。女性が無能力者とされ家父長制がまかり通っていた戦前、世の中を変えたいと法学を学ぶヒロインたち。彼女たちの苦闘と協働に喝采を送りたくなる。その背景はさまざまだ。身売りされそうな実家から逃げ、社会に殴りかかりたいがために苦学生をする者。目に見えぬ民族への偏見に耐えしのんでいる留学生。心理的暴力をふるう夫に背き、我が子を守りたいがための母親。家の維持のための結婚から逃れたい御令嬢。そして、明るく前向きで疑問をすぐ口にする闊達な主人公は、お人好しの父が巻き込まれた冤罪の裁判で、勝訴を得んがために、仲間とともに奔走する。半沢直...法はときに無情で善き人々を苛むことさえある
本文中に軽微ではありますがR表現を含んだ部分がございます。苦手な方はご遠慮下さい。パスをかけておりませんので閲覧は自己責任でお願い致します。*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*背中から抱きつかれてるから、総二郎の顔が見えない・・・だから余計に不安になって、振り向きたいけどそれも出来ない。だって総二郎の舌がずっと私の背中を舐めてるから・・・それにゾクゾクして何度もビクついちゃうし、身...
今月は健康診断があるというのにデブの素(←おやつ)が止まりません'`ァ'`ァ (*´Д`*) '`ァ'`ァ外出すると出費しちゃうから、なるべく不用意に出かけな…
「あたしが決めるの?」「俺はもう決めてるから。牧野と一緒にこの先の未来を歩むってね。だから後は牧野の気持ち次第かな?もちろんすぐに結論は出せないと思う。10年と言う月日があるし、俺とはほんの半年ほどの付き合いだからね。だから俺がここに通うよ。俺をしっかり見てそれから決めれば良い。」つくしは言葉にならない。嫌なわけがない。半年ほどの付き合いだけど、凄く助けられた。もちろんそれは今もだ。花沢類の言葉はい...
【恋乱ミラプリ幕天】今年の主役は明智とネコとぬいぐるみ…!?みんなが大変身しちゃった2024年エイプリルフール限定ストーリーの感想☆
【天下統一恋の乱】ほんのり増した優しさにキュン♡『甚八続編』に実装された神尾さんボイスめちゃくちゃ良かった〜!( *´艸`)
【天下統一恋の乱】記念すべき10周年まであと1年…!『恋乱9周年』誠におめでとうございます♡
恋乱のフォント(文字サイズ)が変更になった件について。※追記あり
【天下統一恋の乱】根津甚八 続編『至幸エンド・縁エンド・悠久エンド』攻略感想☆
【恋乱ミラプリ幕天】日々の生活と、怒涛の配信ラッシュでてんやわんや。
【天下統一恋の乱】根津甚八 続編 プレイし始めました☆
【天下統一恋の乱】万歳☆清広さん『さぶきゃらご贔屓合戦in2023』第2位ランクインおめでとおおおおおッ!!!!!。・゜・(ノД`)・゜・。
【天下統一恋の乱】柿崎景家 続編 縁エンド&悠久エンド感想☆
【天下統一恋の乱】柿崎景家 続編 至幸エンド 感想☆
【天下統一恋の乱】やる気が無いようで実は超有能?色気ダダ漏れセクシーお兄さん『柿崎景家』続編プレイし始めました♪〜簡単な感想〜
【恋乱ミラプリ幕天】今年も楽しかった〜!2023年のエイプリルフールは割とオジサマ祭☆(笑)
【天下統一恋の乱】何!?清広さんが“恋乱海外版”の『サブキャラ総選挙』で1位に輝いた…だと…?
【天下統一恋の乱】恋乱検定《月の章》上級の問題&正解に関するメモ☆
【天下統一恋の乱】恋乱検定《月の章》中級の問題&正解に関するメモ☆
そこまで話したとき、時間は15時になっていた。つくしはそろそろ園に電話をしないといけないので、類に断りを入れてスマホを手に持った。「もしもし、牧野ですけど・・・はい、お世話になっています。今日なんですけど、おむかえの時間を17時過ぎに変えても良いですか?用事があって遠くまで出掛けてまして、戻るのがそのぐらいになるんです。・・・はい、本郷美来ちゃんも同じ時間に・・・・・・美来ちゃんの具合は悪くなっていませんか?...
藤薙「……戻った」骨喰「…ぅ………」藤薙「一振り目? どうしたんだ。この匂いは……、…………酒?………っ! なんだ、この量」骨喰「ふじ、なぎ……どうして、俺は……」藤薙「待ってろ。 すぐに水を用意する」骨喰「…………いんだ…」藤薙「え?」骨喰「消え、ないんだ……。俺の、中から……俺ではないものが……消えないんだ……」藤薙「…………」骨喰「骨喰藤四郎として語るべきではない、思いや願い……。どろどろとした気持ちの悪い欲望が……溢れて……。この...
嵐の鏡 リンバスカンパニー、鏡ダンジョン「嵐の鏡」が始まりました。難易度、爆上がり。みんな、ひいひい言いながら攻略していますね。 テーマを自分で選べるので、出…
「火宵の月」二次小説です。 作者様・出版者様とは関係ありません。 二次創作・BLが嫌いな方は閲覧なさらないでください。 「姫様、どちらにおられますか~?」 「姫様~!」 海底の、人魚達が住む王国
お久しぶりです。皆様いかがお過ごしでしょうか、3月から一気に体調が悪くなって咳が止まらないので(熱はないし喉も痛くない)検査したんですが黄砂とかの影響でやられたのではないかという事でした…皆様も、突然の不調、あるかたは呼吸器内科をお勧めします…。でも4月中旬から良くなってきたので、前に書いた本とか読み返してみたりしていました。私は蔵馬は少し鈍感で、観察力が飛影に対しては結構あるのに思い込みも激しいというのが好きで……。で、以前に蔵馬が女の子だったらという話をこのブログで書いたのですが、魔界にトーナメントのあの時雨戦の後が、蔵馬が女の子だったらと言うので妄想してみました。================はっきりと飛影の目には、力を抜いたら閉じてしまいそうな蔵馬の瞳が映った。倒れた蔵馬の、身体が小さく思えた。...女の子もいいかもね蔵馬小説あり
空き家の庭に植えていたはっさくの木。昨年冬から青い実がつけはじめ、二月ぐらいから赤みを帯びた実が増えはじめました。三月になると持ち切れずに落下したのが数個。最初は酸っぱくて皮も固く、食べれたものではなかったのですが。四月に入ってくるとかなり熟したのか、食べやすい甘さに。こうなると皮が分厚いのがさいわい。ふつうの手のひらみかんんよりも腐りにくく、量も多いので大満足。市販で買えばひとつ100円以上はするシロモノ。この頃は価格高騰のフルーツが毎日食べられます。以前の日記にも書きましたが、このはっさくの木、花は咲いたものの、実が成ることはなく。収穫までに5年はかかりました。今年の収穫はなんと50個近くに!昨年はじめて実がついたのは、その前年に別種の柑橘類の苗木を側に植えたから。はっさくはどうやら一本では受粉しない...この木何の木、実のなる木2024
九年目之章 極・大般若長光、偵察最大&極・陸奥守吉行、生存最大
陸奥守「しかし同時に最大到達とは、こがなこともあるんじゃのぉ」大般若「ははは! 俺とあんたで二倍めでたいって訳だ。 祝いがてら一杯どうだい?」和泉守「お、いいねえ。 仕事も終わったことだし、飲むか!」蛍丸「和泉守は関係ないじゃん」和泉守「関係なくないだろ。オレのお陰で、こいつの生存は伸びたんだぜ?」陸奥守「むん? なーんか言い方が引っ掛かるんじゃが……、 まあ、えいか」次郎太刀「そうそう。 どうせ...
今朝、朝起きてスマホを見たらホーム画面にフォルダ化して置いてあったブログ関係のフォルダがキレイになくなっていました。えっ!?慌ててアプリを探して、再度フォルダ…
★★★神無月の巫女二次創作小説「アンサング・ヒロイン」 第十九話 更新★★★(2024/05/04)
ソウマロボ発売おめでとうございます!プラモつくる人は、せいぜい地球を救うことしかできないヒーローないし、至宝の百合現場の立会人になれます…?!********神無月の巫女二次創作小説「アンサング・ヒロイン」第十九話:風変わりな味の保管場所今日は、というか、ここ数日マトモに食べていなかった。食べたのはバナナぐらいかな。ダイエット中だったし。そうだ、あたしはいま人間なんだった。この瞬間だけ、アイドルやめてもいいとさえ思った。出会ったばかりの素っ頓狂な漫画家と、タコの切り身を分け合う、あけすけな関係になれるのならば。この東京砂漠であたしにそんな人がいただろうか。([神無月の巫女二次小説其の一]→「ミス・レイン・レイン」(目次)→「アンサング・ヒロイン」)********売れないアイドルのコロナと売れっ子漫画家の...★★★神無月の巫女二次創作小説「アンサング・ヒロイン」第十九話更新★★★(2024/05/04)
― 苔むす山寺 ― テギョンは夢を見ていた。 一見いつもと同じ夢に見えるが、目の前にいるのはミニョの前世ではなくてミニョ自身だ。 戸惑い困惑する表情も、キョ…
つくしは類がコーヒーを飲んでいる間にヤム芋を茹でてすりつぶしマッシュポテトのようにする。そして缶詰を開けてテーブルの上に置く。「はい。あたしがいつも食べている夕食。花沢類も食べるでしょ?」「ん。いただきます。マッシュポテトの量が多すぎない?」「昼食を抜くからこれぐらい平気で食べられるのよ。」つくしは笑いながら告げる。変わらぬつくしの笑顔に、類はホッとし嬉しくなる。医師になっても牧野は牧野だ!と思え...
二人で吊り橋を渡っている。或いは崖を歩いている。──なぁ、愛してる?時々そうやって、彼はわたしを罠にかける。途端に足場が崩れ落ち、そうしてわたしは罠に嵌まる……
主殿が『おにぎりなら光秀さま』とおっしゃるので、私が再び起用されました今日は焼きおにぎりを作って行きます味付けご飯を握って焼いていくわよ( 'ω')元レシピを…
葉巻を口にくわえる。そのままガジガジと。おっと、いけねえ。ついつい噛んじまう。また一本ムダにしちまった。もったいねえな。 ガキが泣いてる。なんだ? ミルクか…
「今夜はここに泊まっても良いかな?」「えっ?」「もっといろいろ話がしたい。この10年の事、何も知らないから。」「でも花沢類は仕事でしょ?」「そうなんだけど石鹸の乾燥に二週間かかるらしいから、その間は暇なんだ。とりあえずその様子は秘書に録画させてるから後で早送りで見れば大丈夫。それにそろそろ仕事再開だろ?終わるのは夜になるんじゃない?」「うん。そうなんだけど。」「俺は診療所のソファーにでも寝るから心...
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