手芸は好きで、いろいろな作品を作る パッチワーク、ぬいぐるみ、手編みセーター、こぎん刺し、ビーズ、粘土… 作家さんたちからヒントをもらいに ハンドメイド展示会にもいく パッチワークはすばらしい作家さんたちがいっぱい出展していて そのアイデアと労力に圧倒される それに比べて気...
~ 追憶 頼瑠 ~ 「頼瑠、一限目が終わったら視聴覚室へ来てくれるか?」 朝の会が終わり、 教室を出る前にわたしの彼氏がそう言った。 「え?あ……、うん……」 普通の休み時間に逢うことなんて、 今までに一度もなかったので、 一瞬、 え? と、 なったのだけど、 すぐに、 ああ、金持ちストーカー女のことでか……、 と、 理解した。 そういえば……、 わたしが担任教師とつきあうようになったきっかけは、 あの金持ちストーカー女……、 そう、 あの金持ちストーカー女のお陰だった......。 ある日、 当時まだ、わたしとつきあっていなかった、 わたしの担任教師のところへ、 突然あの金持ちストーカー女が…
怪談 ~私の番~ 夕暮れ時のラッシュアワー、電車内は湿った空気と人々の熱気に満ちていた。人波に押し流されるように座った桃香の隣の席に、一人の若い女性が座っていた。華奢で、どこか儚げな印象の女性だった。突然、その女性が激しく咳き込み始めた。まるで肺の奥底から何かを振り絞り出すような、ひどい咳だ。桃香は思わず身を乗り出した。心配そうな眼差しで彼女を見つめる。「大丈夫ですか?」声をかけ、思わずその激しく震える背中に手を伸ばし、そっとさすった。汗ばんだ背中は、ひどく熱を持っていた。すると、若い女は咳の合間に、桃香にだけ聞こえるほどの小さな声で囁いた。「ごめんね。でも、そのうち、あなたの番になるよ」その…
【ノンフィクション書評】『桐生市事件――生活保護が歪められた街で』~“生活保護”という制度が、「救う側」の意志で歪められた街の記録~
“1日1000円”という名の行政の暴力“生活保護”を制度だけで語ってはいけない。制度を使わせない“工作”が、静かに街を蝕んでいた。要約(約100字) 群馬県桐生市では、生活保護受給者数が10年で半減し、支給が1日1000円ずつという異様な運用が明らかとなった。行政
~ 追憶 頼瑠 ~ チャイムが鳴り、朝の会が始まる。 今朝も教壇から、 わたしの彼氏は、わたしだけを見つめている。 わたしも彼氏を見つめ返す。 毎日見ているのに、 今のところ、全然飽きない。 ゾクゾクする。 わたしと担任教師がつきあっていることは、 このクラスの生徒全員が知っていることだけど、 このクラスには、 そのことに関して誰も何も言わないという不文律的なものがある。 これは皆から好かれている担任教師の地位を、 クラスが一丸となって守るという意思と、 沢居さんと最神さんの親友であるわたしを気遣ってのこと、 という意味の上に成り立っているのだと、 わたしは勝手に解釈している。 これはわたしの…
公明党の与党離脱のニュースにかき消されてしまったゲル様談話。大体、戦後体制に忠実な内容となっている。まず、軍隊というのは政府の統制が効かなくなり、勝手なことを…
~ 追憶 頼瑠 ~ くちには出さなかったし、 きっとこれからも出すことはないと思うけど、 わたしは心の中でマウントを取っていた。 キラキラネームに違いはないけれど、 友梨亜は古風なキラキラネーム。 頼瑠のほうが今風だ。 不意に視線を感じ、 そちらの方向へ目を遣ると、 男子生徒と目が合った。 わたしは、自分がまだ脚を開いたままだということを思い出し、 慌てて閉じる。 慌てて閉じた後で、 もう少しゆっくり閉じればよかったな……、 と 後悔した自分を、 やはりかなりのヘンタイだと自己評価した後で、 あれ? と、 思った。 わたしが脚を閉じる前と、 閉じた後で、 わたしを見る男子生徒の表情が、 全く変…
【ノンフィクション書評】『入門 犯罪心理学』~悪はどこから生まれるのか~
『入門 犯罪心理学』書評──「悪」はどこから生まれるのか1. はじめに犯罪を起こす人間と、そうでない人間の違いはどこにあるのか。その問いに真正面から挑むのが、原田隆之による『入門 犯罪心理学』(ちくま新書)である。本書は、犯罪者の心理や行動を「特別な人
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