トランプ大統領が狙撃され、一命を取り留めた。犯人の二十歳の青年は、その場で射殺された。今回の事件で、アメリカにおけるトランプ復活と、バイデン失脚が一般の日本人にも認識された。バイデンが偽者だという理解までには至らなくても、少なくとも役に立たない耄碌老人であり、トランプ復活は不可避だという認識が、日本人にも広がってきたのだろう。 その一方で、欧米人の中には、トランプ氏を毛嫌いする若者がいること…
「ミイラは消えるわ署長が消えるわでは、話にならないじゃないですかっ!」鴫田が突然、絶叫したような声を出した。「ともかく、全てが消えた地点はこの署内だってことは疑う余地がないっ!」口橋が理詰めの考えを呟いた。鴫田は、それは当たり前でしょ!とは思ったが、とてもそんなことは言えなかった。「では今、ミイラや署長はどこなんですっ!?」「鴫田、それは簡単な話だ。すべては俺達が想像もつかない無い地点に存在しているのさ…」「無い地点って!?」「ははは…それが分かりゃ~なっ。まあ、いいさ…おいっ!いくぞっ!」何がいいのか分からないが、口橋の脚は動き始めていた。^^「口さん!待って下さいよっ!」鴫田は口橋の後を慌てて追った。二人が立ち去るのを手羽崎は呆然と見送る他なかった。『署長っ!かくれんぼ、してないで出てきて下さいよ…』...ユーモア推理サスペンス小説無い地点<29>
急な木の階段を上ると、二階は展示室になっていた。歴代の文吉の写真や、日常使われていた火鉢、鉄瓶、出土した小舟や縄文土器、埴輪などが飾ってあった。それだけではない。中国やエジプト、ペルシャの絵画などもあった。 庭を巡っていった。今は白藤や八重桜が咲き誇っていた。紫の藤はまだだったが、四月の下旬には満開を迎え、ライトアップも行われるという。古代蓮の池もあったが、まだ刈り取られて新芽は出ていな…
「様子を見るって、それまで私ら、どうしてればいいんですっ、管理官っ!?」口橋の鋭い追及に手羽崎はバタバタと羽根を動かすでなく、苦笑して片手で頭髪を撫でた。^^「私に訊かれても…。ともかく、今後の捜査方針は庭取さんと詰めますよ…」「それにしても署長、どこへ行かれたんでしょうね?」鴫田が口橋の横から訊ねた。「そうだな…。まさか、神隠しに遭われたってことは…。いやいや、そんなことはないな、ははは…」口橋は小さく哂(わら)ったが、顔は引き攣(つ)っていた。「ミイラの消滅といい、署長の行方知れずといい、私にはどう考えていいのか分かりません…」「管理官が分からないんですから、私らにはサッパリです…」「あなた達は刑事なんだから、目星とかそういうのは浮かばないんですか?」「署長は行方知れずになる前、署内におられたんですよ...ユーモア推理サスペンス小説無い地点<28>
ソミンがウンタクの去ったあの日のことを訊ねてきた。「私は……。誰のどの死も忘れられない……。誰のどの死も心が痛む……。だが……。ウンタクが去ったあの時……。私は今までの誰の死よりも……苦しかった。心が砕け散った想いがした……。私のこの身が……引き裂かれた
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口橋と鴫田が麹町署へ戻ると、署内の空気は一変していた。「偉いことだよ、口橋さん…」手羽崎管理官が口橋の姿を見るや、息を切らせて走り寄ってきた。「どうされたんです、管理官?」「署長が消えたんだよっ!」「!?…消えたというと?」「昼前は署長室におられる姿を見た者もいるんだが…」「どこかへ急用で行かれたんじゃないですか?」「それが…携帯でも連絡が取れないんだ」「副署長は?」「それが…庭取さんもご存じないんだ。弱ったよ…」「はあ…」口橋は管理官のあんたが弱ってどうすんだよ…とは思ったが、そうとは言えず、取り敢えず短い相槌を打った。「署長が行方不明というのも、いかがかと…」それまで二人の会話を聞く人になっていた鴫田が、重く口を開いた。「鴫田が言うとおりですよ、管理官。現場の指揮にも関わりますし…」口橋が鴫田を援護し...ユーモア推理サスペンス小説無い地点<27>
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